どうも!KENT(@kentworld2)です!
今回は1995年12月に発売されたSFC「不思議のダンジョン2 風来のシレン」のレビューをしていきます。
本作は和風の世界を舞台にしたローグライクゲームで、大雑把で歯ごたえ抜群の名作です!
ゲームバランスは後に発売された作品と比べるとビックリするくらい大雑把だったりします。
極端に強い敵が急に出現したり、理不尽すぎる攻撃を食らったり。
思わず「そりゃないよ!?」と口にしたくなるくらいバランス調整がぶっ飛んでいます。
が、このぶっ壊れ具合によってシリーズ作品の中では唯一無二の魅力を打ち出しているのも確かなんですよね。
ここからはそんなSFC「不思議のダンジョン2 風来のシレン」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- テーブルマウンテンの頂上を目指していくローグライクゲーム。
- ゲームオーバーになるとレベルが1になり、持っているアイテムも全て失って最初の町に戻されてしまう。
- 武器や防具には補正値が存在し、「合成の壺」を使うことで補正値などを合成させることができる。
初リリース日 | 1995年12月1日 |
対応ハード | SFC |
ジャンル | ローグライクRPG |
推定クリア時間 | 5~20時間 |
売上 | 累計23.0万本 |
発売元 | チュンソフト(現スパイク・チュンソフト) |
目次
良いところ
ゲーム性とピッタリマッチした世界観
本作は非常に難しいゲームです。
要因は色々ありますが、特に大きいのがデスペナルティ。
なんと、ゲームオーバーになるとレベルが1になり、持っているアイテムもすべて失って最初の町に戻されてしまうんです!
従来のRPGと比べてこのデスペナルティは強烈で、プレイヤーの心をへし折ってきます。
個人的にも面を喰らいましたが、本作のゲームデザインを考慮に入れると最高にマッチしていると思いました!
本作の目的は高くそびえ立つテーブルマウンテンの頂上へ向かうことです。
もしデスペナルティが小さかったら難易度が落ちてしまい、困難を乗り越える楽しさが薄れていたでしょう。
また、厳しいからこその緊張感もあると思いました。
テーブルマウンテンの終盤に差し掛かる頃、
なんて状況に差し掛かることがあったんですが、その時はもう緊張感が半端なく、本当に山を登っているような感覚を味わえました。
そんな中でクリアした時の達成感は格別でしたね。
雰囲気が出ているグラフィックとBGM
「スーパーファミコンソフトで山を登っている感覚?」
プレイするまではそんな疑問を持ってしまいがちですが、ハイクオリティなグラフィックとBGMによってめちゃくちゃ雰囲気が出ています!
ドット絵なのにマイナスイオンが放たれた感じがする自然いっぱいのグラフィック。
すぎやまこういちさんが作曲された哀愁漂うBGM。
この組み合わせがただならぬ風格を漂わせていて、ゲーム開始から1分足らずで「これは名作だ!」と確信を持たせるほどのパワーを感じます。
個人的に好きなBGMは「旅ガラスは行く」「憩いの町 (山頂の町) 」辺り。
「旅ガラスは行く」は本作を代表するBGMで、メロディがめちゃくちゃ切ないです。
「憩いの町 (山頂の町) 」はタイトル通り体や心が休まるヒーリング系のBGM。
子守唄にも良いので寝る前に聴きたい曲です。
全体的には世界観に合わせたアレンジがされている印象で、日本人の心の奥底にある童心を蘇らせてくれます。
ランダム要素によって生まれる奥深さ
1,000回遊べるRPG。
これは「風来のシレン」シリーズのキャッチコピーですが、誇大広告では決してありません!
1,000回遊べる大きな理由としては、ランダム要素の高さが挙げられます。
実は本作のダンジョンはランダム生成となっていて、入る度に地形が変わります!
しかも出現するアイテムやNPCも変わるので、常に新鮮な体験を味わえました。
※背景が美しいダンジョンはあらかじめ用意された地形がランダムで選ばれるようになっています。
繰り返しプレイすることで見えてくる希望
「ゲームオーバーになったら最初からなんて嫌だ!」
そんな声が聞こえてきそうですが、完全に最初からというわけではありません。
何度も繰り返しプレイすることでダンジョンや街中で様々なイベントが発生します。
すると、便利なアイテムを入手したり、仲間キャラが加わることがあるので、繰り返しプレイすればするほど有利になっていきます。
また、繰り返しプレイすることでプレイヤーの知恵も蓄積。
対処法を身につくようになるので、クリア率が自然と上がっていきます。
そう!「風来のシレン」シリーズは主人公だけではなくプレイヤーも成長していくゲームなんです!
成長したプレイヤーの場合、1回目の挑戦でテーブルマウンテンを制覇することも出来ますよ~。
武器や盾を育てる楽しさ
本作では「合成の壺」というアイテムを使えば武器や盾の補正値を合成させることができます。
例えば「カタナ+3」と「妖刀かまいたち+1」を入れてみるとしましょう。
すると、「カタナ+4」が出来上がり、「妖刀かまいたち」が持つ特殊能力の3方向攻撃も引き継げるので強いのなんの!
これを繰り返していけば自分だけの最強武器を生み出せるので、ゲームを有利に進めることが出来ます。
「風来のシレン」シリーズは1回のプレイ毎にレベルがリセットされるので、キャラクターを育てる楽しさが薄いと感じられるかも知れません。
ですが、実際には武器や盾を強化する要素があるので、育成する楽しさは十分に味わえます。
テーブルマウンテンにいくつも点在する町には倉庫があるので、上手く利用すれば武器や盾を育てていけますよ~。
驚くほど高い攻略の自由度
「風来のシレンは難しい!」
確かに難しいんですが、攻略の自由度は驚くほど高いです。
以下、本作の自由度が高い理由を挙げてみました。
- ダンジョン内に出現するお店では泥棒ができる。
- 白紙の巻物を使って好きな巻物の効果を発動できる。
- 落ちているお金(ギタン)を敵に投げて大ダメージを与えることができる。
- 罠を利用して敵を倒すことができる。
- つるはしを使って通路を作ることができる。
このように本作は工夫次第で有利に進めることができます。
「一見すると難しそうだけど、実は様々な打開策がある!」
個人的にはそこに魅力を感じました。
例えゲームオーバーになってもランダム要素と自由度の高さによって「次は行ける!」と希望を持ってしまうんですよね~。
息抜きに最適なフェイの問題
最初に訪れる町には「フェイの問題」というパズルダンジョンに挑戦することが出来ます。
ここでは「風来のシレン」のルールに沿った詰め将棋を楽しめるので息抜き&特訓に最適です!
前述の通り本作の自由度は非常に高かったりしますが、知恵を身に着けないとそんなことは分かりません。
なので、初心者は「フェイの問題」で知恵を身に付けると良いでしょうね。
「フェイの問題」は全50問。
クリアする毎にご褒美アイテムが貰えるので、本編を有利に進めるために挑戦するのもおすすめです!
クリア後のダンジョンが充実
テーブルマウンテンをクリアしてもまだまだこれから!
本作にはクリア後にも3種類のダンジョンに挑戦することが出来ます。
凄いのが、以下のように明確な差別化を持たせていることです。
- 罠を使ったパズル
- モンスター同士のバトル
- 99階を目指していく超高難易度ダンジョン
それぞれやり甲斐があるので、気分によって挑戦するダンジョンを変えるのも良いと思います。
特筆したいのが、99階を目指していく超高難易度ダンジョン(フェイの最終問題)。
このダンジョンではすべてのアイテムが未識別で、クリア前のダンジョンで条件を満たさないと出現しなかった強敵が普通に出現します。
奥の階層ほどありえないほど強い敵が出現するので、テーブルマウンテンとは比較にならないほどハードコアな体験を味わえましたw
なので、本作の真骨頂はフェイの最終問題と言っても過言ではありません。
惜しいところ
良くも悪くも大味
本作に登場する多くの敵は3つのレベルに分けられています。
が、レベル2からレベル3に上がった時の強さが極端過ぎると思いました。
特に攻撃力の上昇値がおかしいのなんの!w
例えばナイフゲータ族のレベル2となるサーベルゲータは攻撃力が55あります。
が、レベル3のブレイドゲータになると255まで上昇するんです!w
255ポイントもダメージを受けたらほぼ一撃で倒れてしまうのでこれはキツイw
にも関わらず「フェイの最終問題」では36階以降にレベル3のモンスターが出現し始めるのでその辺りから急激に難易度が上がってくる印象です。
攻略の抜け道はいくらでもあるんですが、ちょっと大味過ぎるかなと思いました。
自由度が高い故にバグが多い
本作の自由度は非常に高く、普通のゲームではあり得ないことが出来ます。
例えば町中で住人に向かってアイテムを投げて攻撃できたり、巻物を使って状態異常にするとか。
倫理的に問題のある行為もできますが、なんでもできる弊害でしょうか?
あんまり変なプレイをするとバグってしまいます。
おそらくダンジョンと町中は同じプログラムを組んでいるんだと思いますが、分けて作った方が良かったような?
全体のまとめ
非常に難易度が高い作品ですが、クリアした時は本当に山登りをした感覚を味わえました。
また、グラフィックやBGMも素晴らしく、スーパーファミコンの名作RPGらしい風格が漂っています。
ただ後の作品とは違ってゲームバランスが大雑把なので、それをどう受け止めるのかで評価が変わってくるところはあります。
ぼくの場合、「2」をプレイした直後に本作をプレイしたので面を喰らいましたw
数多くの作品が発売になっている「風来のシレン」シリーズですが、ここまでぶっ飛んで面白いバランスの作品はぼくが知る限り本作だけですw
今はニンテンドーDSやスマートフォン向けにリメイク版も発売されていますが、そちらとは似て非なる作品だったりします。
大雑把で歯ごたえ抜群の名作!
こんな人には特におススメ。
・高難易度ゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・高難易度ゲームが苦手な人。
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
近年の不思議のダンジョンはレベル継続が主流になったり、アイテム集め、クエストなど要素が増えていますが、自分には死んだら終わりの1回限りが合ってるなと思います。そろそろシレンの新作やりたいですね。
同感です。今の時代には合わないのかもしれませんが、また新作を出してほしいです!
不思議のダンジョンはいままでポケモンVerや東方Ver、セカダンといろいろ遊んできましたが、風来のシレンは実はスマホ版ではじめて遊びましたよ。いままで2〜5も遊んだことがなかったのでどうだろうと思いましたが割となかなかマッチしてますね(^^)
グラフィックもスーファミ時代の美しいドットがいい味を出してます!
曲やSEはちょっとドラクエっぽいところも見受けられますね。
死んだときのデスペナルティは大学時代なら叩いてましたが、今は昔遊んだことのあるPCに内蔵されてたローグライクゲームを思い出し、これはこれでええなぁと思いました。良い意味でアーケードゲームっぽさがあるんですよね。下手にクリアーすることにピリピリしなければこれも悪くないかも。
さすがに今回のレビューでクリアー後ダンジョンの話を聞くと「いや〜、それはいいかな」ってなりますがねwww
スマホ版風来のシレンに触発されて、「不思議の幻想郷TOD」の再DLや「タングルディープ」を購入しちゃいましたwww
この両作もなんかローグライクやりたいなぁってときに遊んでいきます。
ローグライクってジャンルに楽しさを見出すくらいスマホ版風来のシレンは好きになりました。個人的にはスマホ買い切り型ゲームで本作は「殿堂入り(トモフミ印)」しちゃいました(^^)
シレンの新作は不透明ですが、今年の7月には「不思議の幻想郷 ロータスラビリンス」という新作がPS4&Switchで出ますので、ローグライクゲームに飢えていたら是非一緒にやりましょう!以上、ステマでしたwww
今回のスマホ版が初めてでしたか!?
不思議のダンジョンって本当に色々出ていてそれぞれが異なる味付けとなっていますが、個人的には風来のシレンシリーズが基準になっています。
チュンソフトはドラクエシリーズの開発にも携わっていましたし、BGMを手掛けている方も同じなので随所でドラクエっぽいのは偶然ではないんですよ~。
スマホ版はDS基準なので、今回レビューしたSFC版よりもマイルドになっている部分があります。
特にモンスターのレベルが3になった時の攻撃力255は廃止されていましたw
って他のローグライクゲームも買ったんですか!?
それぞれゲームシステムやゲームバランスが全く違うので覚えるのが大変そうだw
ローグライクゲームって色々出ていて気になるものも多いんですが、なかなか気軽に手を出せません。
とりあえず購入済のデッドセルズをやり込みたいですね~
新規に買ったのは「タングルディープ」だけですけどね(^^)
今年発売されるローグライクゲームだと他にも「オメガラビリンスライフ」もより気になってきましたよ!
ぼくはゲームのシステムを覚えるのが苦手なので、ローグライクゲームの並行プレイは難しそうですw
いつか挙げられたゲームもプレイしてぞれぞれ楽しみたいんですけどね~♪
タングルディープは特に気になっています!