
新・光神話 パルテナの鏡/3DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2012年3月に発売された3DS「新・光神話 パルテナの鏡」のレビューをしていきます。
本作は1986年に発売されたFCD「光神話 パルテナの鏡」を題材にしたアクションシューティングゲームですが、3DSらしさと気配りが行き届いた傑作でした!
さすが「星のカービィ」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズの生み親としても有名な桜井政博さんがディレクターとして携わっているだけのことはありましたね。
まずは良いと思った点から書いていきます。
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目次
良いところ
充実感が半端無いステージ
本作はステージクリア型となっていますが、1つ1つの充実感が半端なかった!
各ステージは「空中戦」→「地上戦」→「ボス戦」と3つのパートを順番にクリアして行く構成になっています。
凄いのが、各パートに仕込まれているのギミックの量。
とにかく圧倒的な物量なのでプレイタイムの割に圧倒的な充実感を味わうことができるんです!
その充実感は海外の大作ゲームに匹敵するほど。
クリアまでのプレイタイムは10時間もかからないと思いますが、気持ち的には2本のシューティングゲームをクリアしたような感じです。
迫力抜群の空中戦
空中戦は迫力抜群でした!
大空を飛びまわりながら敵を倒す事になる空中戦は移動がオートになっているんですが、時にはジェットコースターのように飛びまわる事になり、背景もスケール感があってまるで1つのアトラクションをプレイしているかのような気分になれました。
ニンテンドー3DSの立体映像とも相性抜群で、思わず3D機能をONにしたくなります。
3Dアクションゲームっぽい地上戦
一方、地上戦は3Dアクションゲームのような印象でした。
地上戦ではキャラクターを自由に動かす事が可能で、ボスがいるゴールまで進んで行くことになるからです。
キャラクターを自由に動かせる事によってスピード感は空中戦ほどは味わえませんが、その代わり下記のようなギミックが用意されています。
・ジャンプ台
・グラインドレール
・乗り物
・隠し部屋
これらのギミックによって3Dアクションゲームとしての充実感も増していました。
会話が面白い
ステージ攻略中、下画面ではピット、パルテナ様を始めとする登場キャラがシーンにあった会話を繰り広げてくれますが、これが実に面白い!
ここからは会話の内容を箇条書きで挙げさせていただきます。
・清々しいほどの下ネタ。
・馴れ馴れしい言葉で話しかけて来る敵キャラが現れる。
・任天堂ゲームのパロディネタ。
・初代パルテナプレイヤーがニヤリとするネタ。
思わず良い子の味方である任天堂ゲームである事を忘れてしまうほどぶっ飛んでいます。
ただ、命がけの戦いを繰り広げているのにもかかわらず大半の会話に緊張感が無いため、こういうユーモアが嫌いな人は全く合わないと思います。
個人的にはギャグが大好きなので楽しめましたけどね。
リプレイ性が高い
リプレイ性は以下の要素によって高く感じられました。
・難易度を調節する事が可能で、難易度に応じてレアな武器や特殊効果アイテムが出やすくなる。
・難易度の高さによって「地上戦」で行けるエリアが増える。
・難易度を高めるにはゲーム中に手に入るお金が沢山必要なので、お金が少ない場合は低難易度で稼ぐ必要がある。
1周するだけでも満足できる新パルテナですが、何度も遊びたくなってしまう仕掛けが満載なので「1本のゲームを長く遊びたい!」という人にも耐えられる内容です。
広く浅く、狭く深く。
どちらのプレイスタイルでも満足できるのは嬉しいですね。
マルチプレイに対応
なんと本作は最大6人での対戦プレイにも対応しています!
それもオフラインプレイだけでは無く、オンラインプレイにも対応しているんです!
対戦プレイ自体も大乱闘と言えるほど激しい争いになるので慣れて来ると非常に面白かった!
プレイするばするほど武器や特殊効果アイテム、お金が手に入るのもプレイする動機に繋がるのでgood!
欲を言えばもう少し作り込んで欲しかった。
用意されているステージは12種類。
ルールはバトルロイヤルとチームバトル(天使の降臨)の2種類なんですが、ステージ数はともかく、ルールは他のFPSやTPSのように「フラッグゲーム」などもう少し増やせそうな気がするんですよね。
なので、本作のマルチプレイはおまけ以上、メインゲーム未満といった感じです。
作り込み細かさ&おまけ要素が満載
作り込みの細かさやおまけ要素は桜井さんの作品らしくとても凄かった!
ここからは主な要素を箇条書きで挙げさせていただきます。
・フィギュアを集めるモードが存在。種類も膨大。
・専用のARカードを使った遊びを用意。専用のARカードは100種類以上存在。
・サウンドテストモードを収録。
・メニュー画面にも遊び要素を用意。
・遊び方ムービーを収録。
・プレイ時間など様々なデータをみる事が可能。
・操作の細かい変更が可能。
様々なユーザーへの配慮が満載で感心してしまいました。
個人的に合わない&気になったところ
操作に慣れが必要
操作には慣れが必要だと思いました。
Lボタンとスライドパット、タッチスクリーンを使った操作自体はシンプルで良いんですが、問題なのが地上戦です。
地上戦ではカメラの方向転換、アイテムメニューをタッチスライド、スティックを弾いてのダッシュに慣れが必要で、最初は上手く操作が出来ませんでした。
そんな人のために極限まで難易度を下げる機能もありますが、上手く操作できないことにストレスを感じるようならそれでも厳しく感じます。
1つのステージをクリアするのに時間がかかる
本編のステージは中盤になるとクリアするのに30分以上かかるのでちょっと長過ぎる気がしました。
中断セーブもできないので、携帯機のゲームとしてはもう少しコンパクトにまとめてほしかったのが正直な所です。
マッチングに少し時間がかかる時がある
オンライン対戦の部屋に入る時、たまに対戦中の部屋に入ってしまい、対戦が終わるまで待つ必要があったりします。
待ち時間中は練習が出来たりオプションの変更が出来たりしますが・・・。
全体のまとめ
超人シューターからシューターが超苦手な人まで遊べるように設定できる細かな難易度調整。
狭く深く遊ぶゲーマーが納得できるやり込み要素。
広く浅く遊ぶゲーマーでも満足できる充実感。
とにかく沢山の人が楽しめるような気配りを感じられる作品で、しかも3DSの機能を活かしまくった作りになっていて非常に贅沢な作品。
独特な操作に慣れるのが少し大変ですが、それを乗り越えられたらとても楽しい世界が待っています。
少し癖はあるものの、3DSを持っていたらぜひ遊んでもらいたいです。
3DSらしさと気配りが行き届いた傑作!
こんな人には特におススメ。
・やり込み好き。
・短時間で充実感を味わいたい人。
・3DSでホンキのゲームをやりたい人。
・ギャグ漫画好き。
・3D酔いが激しい人。
こんな人にはおススメできない。
・シリアスな展開が好きな人。
・操作性が合わないとすぐに投げ出す人。
新・光神話 パルテナの鏡/お気に入り度【95/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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