

The Elder Scrolls V : Skyrim/PS3 / Xbox 360 / PS4 / PSVR /Switch(Z指定)
2011年12月に発売されたPS3/Xbox 360「ジ・エルダー・スクロールズV スカイリム」。
世界中でヒットを記録したRPG「エルダースクロールズ」シリーズの5作目となる作品ですが、圧倒的な自由度と粗さが入り混じった伝説のRPGという名が相応しい作品でした!
本記事では本作のレビューをしていきます。
2016年11月にはPS4/Xbox One版が。2017年12月にはPSVR版が。2018年2月にはSwitch版が発売。
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- オープンワールド形式のRPG。
- 本筋の他に大量のサブクエストが用意されている。
- 従来のRPGと比べて桁違いのダンジョンや街が存在する。
初リリース日 | 2011年12月8日 |
対応ハード | PS3/PS4/Xbox 360/Xbox One/Switch |
ジャンル | RPG |
推定クリア時間 | 20~60時間 |
売上 | 初週11.3万本(PS3/Xbox 360) |
発売元 | ベゼスダ |
目次
良いところ
圧倒的な自由度
本作の舞台となるのは、極寒の地方「スカイリム」。
チュートリアル終了後、プレイヤーはこの広大なフィールドを”自由”に歩き回ることができます。
そう、自由なんです!どこへ行こうがプレイヤーの自由!
イメージ的には初期の「ドラゴンクエスト」みたいな感じで本当にどこでも行けてしまいます。
凄いのが、全体マップが16平方マイルと非常に広く、ダンジョンが150以上も存在して数多くの集落が存在する事。
これだけ多いと辺りを歩くだけで様々な発見があり、退屈しません。
さらに凄いのができる事の多さ!
なんと、こんなにも沢山のことができるんです↓
- 各地に生えている植物から民家に置いてある小物まで様々な物をアイテムとして入手できる。
- 住人に攻撃できる。
- スリができる。
- カギがかかった扉、宝箱を開錠できる。
- 鍛冶、錬金術、付呪が行える。
- 住人に話しかけると沢山の選択肢が出て来る。
- 様々なクエストに挑戦できる。
- 倒れた敵を調べてアイテムを盗める(装備も盗める)。
- 結婚ができる。
如何でしょうか?
このように「何でもできるのか!?」っていうくらい色んな事が可能で、さすがすべての要素をやり込むのに300時間はかかると言われるだけの事はあります。
プレイ開始直後は、あまりのボリュームに驚く事でしょう。本当にこのクオリティでここまでボリューム感を出すとは恐れ入りました・・・。
住人の生活感が凄い!
本作はリアルタイムで時間が流れ、朝から昼へ。昼から夜へ。そして一日が終わります。
そんな一日を村の住人はそれぞれスケジュールを組んで生活をしており、単に突っ立っているだけではなく、様々な行動をするんです!
そのためストーカーをして住人の観察だって楽しめます///
これだけでも凄いのに、不確定要素によって行動が変化するからさらに凄い!
例えば村にドラゴンが来たら村人が集まって戦いが始まったりもします。
こんなプログラムが盛り込まれていると、単にレール移動しているだけではなく、意思を持っているのが伝わってきますね。
しかも住人に話をかけると様々な選択肢から会話の内容を選べる場合があります。ここまで作り込まれると住人の生活感が増して”本当の村”って感じますね。
本来は作り込まなくても良い部分だと思うので、そんなところまでしっかり作り込むとは恐れ入りました。
ユニークなレベルアップシステム
日本のRPGでは敵を倒す事で経験値を得てレベルアップして行くシステムが有名となっています。
しかし、自由度が高い「スカイリム」で同じようなシステムを搭載するとバランス調整が大変そうですよね?
開発者もそう感じたのか、本作の場合は18種類存在するスキルのレベルをそれぞれ何回か上げて行くことでステータスのレベルが上がるようになっていました。
そのおかげで戦闘をしなくてもステータスのレベルが上がって自分が強くなります。例えばスリだけをしていてもレベルが上って強くなるんですよ。
自由度の高いゲームではレベルバランスの問題が出て来るけど、本作の場合は何をやっても強くなっていくし、敵のレベルも主人公のレベルに合わせて調整されていくのでその辺のバランスがとても上手いです。
クエストの作り込みが凄い
本作には「ドラゴン」をテーマにしたメインクエストの他にも沢山のサブクエストが用意されています。
特にギルドクエストと呼ばれるものはメインクエストに負けないくらい力が入っていました。
具体的に言うと単に敵を倒したり、アイテムを集めるだけではなく、クエストと連動したダンジョンをNPCと一緒に探索するなどストーリー性が高い物になっているんです。
メインクエストだけのクリアだと10時間前後で終わってしまうので、ぜひサブクエストも積極的にプレイしましょう!
素晴らしいローカライズ
このように本作のボリュームはとても膨大なのですが、なんと文章・音声共にフルローカライズされているんです!
本作はフルボイスで膨大な選択肢が用意されているので、これを日本語音声で聞けるとは驚き(なんと70人のボイスアフターが関わったようです)。
また、300冊もの本も日本語にローカライズされているのもビックリしました。
文章が詰め込められ過ぎていて読みにくいですが、日本語化した労力は本当に感心させられます。
便利な機能が色々存在
マップが広い、自由度が高いゲームの場合面倒なことも多いのですが、本作の場合は下記のような便利な機能が搭載されています。
- 一度訪れた所はワープが可能(ただし敵が近くに居ない事が条件)。
- クエストで次に行く場所もマーカーで分かるようになっている。
- 自由に時間を進める事が可能。
ワープは快適ですし、自由に時間を進めることができるので好きな場所・時間にすぐ行けます。ただ、それでも・・・(悪い所に続く)。
個人的に合わない&気になったところ
何でもできる故に遊びにくい
自由度が高いのは良いのですが、その分本質がぼやけて「楽しい」と思う物を見つけるのに苦労しました。
人に話をかけるといろんな選択肢が出て来て混乱するし、クエストも同時に沢山受注できるので、並行してやろうとしたら何が何だか分からなくなる。
マップも広くてどこに何があるのかさっぱり分からない。戦闘もボコスカ殴り合う物で、それほど面白い訳では無い。
カギを探しているのになかなか見つからないと思ったら数十人もの倒れた敵の中のうち一人が持っている事を知り、面倒に感じてしまう。
一応ナビゲートシステムは用意されているのですが、それでも色々覚えないといけない事が多くて「楽しい」よりも「面倒」という気持ちが先行してしまう事がありました。
ある程度能動的に楽しむことができる僕でさえもこういう気持ちになってしまったので、適度な広さ、自由度のゲームが好きな人は初めてプレイした時は高確率で混乱すると思います。
それだけこのゲームは奥が深く、何でも出来てしまうんです。
世の中には他にもオープンワールドを舞台にしたゲームはあるけど、本作の自由度を上回る作品は僕が知る限りほとんど存在しません。
バグが多い
あまりにもやれる事が多く、ボリュームがあるのでこれは仕方が無い事なのかもしれませんが、やはりバグは多いです。
バグは不自然な動きをする軽いものからクエスト進行不能になってしまう重いものまで本当に様々。
修正パッチによってだんだんマシになっていると思いますが、プレイする時はバグを覚悟してやらなくてはいけません。
僕の場合はクエスト進行不能バグに遭遇してしまったため、一度ゲームをやり直してしまいました。
洋ゲー臭が強い
本作は有名な海外ゲームにしては一昔前の洋ゲー臭を強く感じました。
キャラクターの顔は西洋風でバタ臭く、日本の美形キャラが好きな人は感情移入が難しいレベル。
ユーザーインターフェースも良いとは言えず、イベント中にアイテムを入手したら画面左上にちょっと表示されるだけで分かり難い。
ナビゲートは充実しているけど、不親切な部分も多かったです。
ロード時間が長い
家の中やダンジョンの中に入る時、ワープする時はロード時間が発生するのですが、20秒以上かかるので少し長く感じます。
本作では結構頻繁に出入り、ワープをするので、ボディーブローのように効いてきました。
全体のまとめ
とにかく作り込みが凄かった!日本ではこんなゲーム絶対に出せない!
ストーリー性は高いものの頻繁に出て来る選択肢によってプレイヤーもゲームに介入できる作りで、まさにロールプレイングゲーム!
僕がRPGに求めていたものの多くがこのゲームにはありました。
ただ、あまりにも膨大なボリュームと言う事もあって粗い部分が多く、誰もが楽しめる内容では無いと思います。
個人的にも「ここはちょっとな・・・」と思う部分があり、最高に”好き”なゲームにはなれませんでした。
しかし、本作でしか味わえない体験はあると思いますし、何よりもこんな凄いゲームを2011年に生み出した事実に驚いております。
圧倒的な自由度と粗さが入り混じった伝説のRPG!
こんな人には特におススメ。
・能動的に楽しめる人。
こんな人にはおススメできない。
・面倒臭がりな人。
ジ・エルダー・スクロールズV スカイリム/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約35時間
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