
LEGO (R) ワールド 目指せマスタービルダー/PS4
2017年4月に発売されたPS4「LEGO ワールド 目指せマスタービルダー」を今回はレビューします。
PS4「LEGO ワールド 目指せマスタービルダー」はプラスチック製の組み立てブロック玩具「LEGO(レゴ)」を題材にしたサンドボックスゲームです。
目次
良いところ
無限に組み立てられる!
多くの少年が子供の頃に親しんだであろう、レゴ(類似品含む)。
様々な形の建物・生物をレゴブロックで作ったものですが、ブロックの数に制限があるため作りたくても作れないものが沢山ありました。
そんな少年たちの夢を叶えてくれるのが本作!
様々な形のブロックを無限に設置することが可能で、自分だけのレゴワールドを作ることができるんです。
長方形のブロックが基本ですが、それ以外にも正方形、三角形など多彩ですし、木や机などのパーツも満載で作ろうと思えばほぼ何でも作れてしまいます。
地形の追加・削除が簡単なのも嬉しい。地形ツールを上手く使えば簡単に迷路のような洞窟や高層タワーを作成することができます。
ペイントツールを使えばブロックの色もすぐに変えることが可能で、ゲームならではのお手軽感があります。
無限に存在するレゴワールド
用意されているレゴワールドは無限に存在します。
主人公は宇宙船に乗って様々なレゴワールドに飛ぶ事が可能なんですが、すべてランダム生成で作られているため次に訪れる世界がどんな感じなのかは行ってみるまで分かりません。
世界の広さ。森、草原、沼地、鉱山などのロケーション。洞窟やダンジョン。クエスト、NPC、アイテム。これらがランダムで決まるため、全く同じ世界に遭遇する事はまずありません。
まるでPS4「No Man’s Sky (ノーマンズスカイ)」をやっているかのようです。
地味に楽しいゴールドブロック集め
本作の目的は、100個あるゴールドブロックを集める事!
ゴールドブロックは特定のクエストをクリアする事で入手出来ます。
多くのクエストは本作に用意されたクリエイトツールを使って行うものなのでチュートリアルも兼ねた作りになっていて、楽しみながら仕組みを理解する事が出来ました。
例えば地形ツールで橋をかけて困っている人を救助したり、発見ツールで見つけたオブジェクトを量産して困っている人の願いを叶えたり。
それ以外にも突発的に発生するイベントで入手できる事もあって、地味にハマります。
ゴールドブロックを集めていくとランクが上がり、新しいアイテムを入手する事が可能でPS4版の場合はトロフィーも入手できるのでモチベーションも保てました。
快適な移動
移動は非常に快適でした。大抵の崖は制限なく登る事が可能で、ダメージを受けてもすぐその場で復活することが可能ですからね。
深海や洞窟で迷ったとしてもすぐにワープして地上に戻る事も可能ですし、何なら地形ツールで強引に抜け道を使って脱出する事も可能なので移動面での制約はほとんどありません。
この辺りはクリエイトを前面に押し出した作品らしいと思いました。
惜しいところ
いい加減な作りのクエスト
クエストの作りはいい加減に感じました。すべてがランダム生成なので無理もありませんが、クリアした時には達成感よりも疑問の方が強く残ります。どいつもこいつも判定がいい加減過ぎる!
建物に色を塗るクエストは範囲内であれば何色でも、どこに塗ってもOK。
家を建てるクエストは範囲内であれば特定のブロックを設置したらOK。
ゲームを攻略するつもりで楽しもうと思ったら難しく感じられました。
アクションゲームとしては緩すぎる
アクションゲームとして緩すぎるのも攻略したい人にとってはマイナスに感じると思います。
体力の概念はあっても受けるダメージはかすり傷程度。しかもゼロになってもすぐその場で復活が可能で、一部の戦闘クエストくらいしか体力の概念は必要ないんじゃないかと思いました。
そもそも、戦闘もペイントツールで溶岩を作成したり、地形ツールで穴を掘れば敵を簡単に倒す事が可能で、ゲームバランスはあってないようなものです。
ツールを使って敵を倒すというのも斬新なところではありますが、攻略性を求めるのであれば本作は向いていません。
クリエイトしたくなるまでの導線がイマイチ
ユーザーがクリエイトをしたくなるまでの導線はイマイチに感じました。
ちょっとプレイするだけでほとんどのツールを使えるようになるのは良いんだけど、いきなり制限なしに何でも組み立てられる事から何を作ろうか迷ってしまいます。
そもそも、無限に存在するレゴワールドを探索しているとあらゆる建造物を見る事が出来て、「俺が作らんでも」と思ってしまいました。
他作品のパロディネタが思い浮かばない限りは自分でレゴブロックを組み立てる気にはなれないかもしれません。
ロード時間が長い
全体的にロード時間が長く感じました。
レゴワールド内ではほぼシームレス(表示遅れはあるけど)ですが、別の世界に飛び立とうとしたら1分近く待たされます。
起動時はさらに待ち時間が発生するので、PS4のスタンバイモードを活用しないと腰が重くなりがちです。
1ブロック単位でセーブされるのでPS4でも処理が大変なのかもしれませんね。
全体のまとめ
高い創作意欲を持った人向けのサンドボックスゲーム。
全体的にクリエイトに特化した作りで、とにかくレゴを組み立てたい人にはたまらないゲームです。
一方、全体的に作りが粗く、いい加減に感じる事もあって人を選ぶ作りになっていると思いました。
攻略よりもクリエイトに特化したサンドボックスゲーム。
こんな人には特におススメ。
・レゴ好き。
・創作好き。
こんな人にはおススメできない。
・攻略要素を求める人。
・能動的に楽しめない人。
LEGO ワールド 目指せマスタービルダー/お気に入り度【55/100%】
プレイした時間・・・約15時間
このゲームは今までのレゴゲーと比べたらようやくレゴ本来の面白さをゲームに落とし込んだ気がしました。レゴアンダーカバーなどの作品があるのではっきりこんなのばっかとは言えませんが、バットマンやスターウォーズ、ジュラシックパークなどだいたいは映画モチーフのレゴをゲーム化するってパターンが多いので今回のは面白い試みだと思いました。あとはいい加減なバランスをもっとチューニングしたりしたらより面白そうかも(^^)