
二ノ国II レヴァナントキングダム/PS4 / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
みなさんはレベルファイブという会社をご存知でしょうか?
同社は「妖怪ウォッチ」や「イナズマイレブン」を生み出した会社で、アニメや映画、ホビーなど、ゲーム以外のメディアと連動した遊びの創造を得意とします。
今回レビューするPS4「二ノ国II レヴァナントキングダム」はそんなレベルファイブが世界に向けて売り出した大作RPGです。
煩雑だった戦闘システムは見直され、直感的に遊べるシステムに刷新。
前作よりも面白さの本質がわかりやすくなっており、おすすめしやすくなりました。
お使い要素が強いとか、課題はまだ残されていますが、ファンタジーRPG好きは抑えておいて損のない作品です。
ここからはそんなPS4「二ノ国II レヴァナントキングダム」の良いと思った点から語っていきます。
プレイ日記はこちら。
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- ファンタジー世界を舞台にしたRPG。
- 戦闘システムがリアルタイム形式のアクション系に刷新された。
- 軍を率いて戦ったり、街を発展させるパートも用意されている。
初リリース日 | 2018年3月23日 |
対応ハード | PS4/Switch |
ジャンル | RPG |
推定クリア時間 | 30~40時間 |
売上 | 初週5.4万本/累計9.4万本 |
発売元 | レベルファイブ |
目次
良いところ
スタジオジブリ調のグラフィック
「二ノ国II」をプレイしてまず驚いたのが、スタジオジブリ調のグラフィックです。
「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」など、数多くの名作アニメを生み出してきたスタジオジブリ。
本作では同スタジオに所属している百瀬義行氏がキャラクターデザインを担当していることもあり、独特な温かさを感じます。
光と影の使い方とか、息吹を感じる大自然の描写とか。
三角形の集合体であるポリゴンで作られているとは思えないほどの温かみを感じられ、思わず、
と口に出してしまうくらい。
凄いのが、このクオリティの映像でキャラクターを操作できることです。
言ってしまえばアニメを動かしているということになるので、普段、ゲームに触れていない人ほど感動するのではないでしょうか?
この辺りの話は前作にも言えることですが、今作ではジャンプして飛び回れるようになり、見えない壁が減少しました。
おかげでフィールドにハリボテ感がなくなり、より没頭できるようになっています。
個人的にお気に入りのキャラクターは、エバンとロウラン。
エバンは素直な心を持った少年で、一方のロウランは落ち着いた青年なんですが、良い感じに対比が取れています。
エバンに関しては中性的な印象が強く、可愛いので、本作のヒロインと言っても過言ではありませんw
近年はジェンダーレスという言葉が浸透しており、男性と女性の区別を無くす動きが生まれていますが、本作でもそれを意識しているのかと思いました。
冒険心をくすぐるロケーション
大作RPGと言えば冒険心をくすぐるロケーションです。
壮大な平原、大海原、怪しい森や街並み。
ストーリーが進むにつれて様々な世界に訪れることができます。
前作プレイヤーとして注目したいのが、世界観を共有していることです。
ネタバレになるので具体的には言いませんが、思わず
と口に出してしまうようなマップが存在するので、前作プレイヤーは懐かしさを味わえます。
2010年から2011年にかけて発売された「二ノ国」と2018年に発売された「二ノ国II」。
期間で言うと7年以上も経っている訳なので、リアルタイムでプレイすると色んな感情が湧き出てきます。
こんなことを言うと
と思われるかもしれませんねw
あくまでも世界観を共有しているに過ぎず、登場キャラクターの多くは一新しているので、今作から始めても問題はありません。
爽快なアクションバトル
今作の戦闘システムは、アクションゲームのような形式となっています。
つまり、3D空間を自由に動き回り、敵に攻撃を与えたり、ガードや回避もできてしまうんですね。
イメージ的には「テイルズオブ」シリーズや「スターオーシャン」シリーズのような感じでしょうか。
感心したのが、触って遊ぶ楽しさを追求していることです。
エフェクトや効果音は派手なので爽快ですし、ダンジョン内ではエンカウントなしで戦闘が始まるので、すぐに面白さを感じられました。
こんなことを言うと、
と思いますよね?
もちろん、本作のジャンルはRPGなので、戦略性を高めるシステムも存在します。
特筆したいのが、「フニャ」と呼ばれるサポートキャラクターです。
「フニャ」は最大4体まで戦闘に連れて行くことが可能で、
- 吸収してプレイヤーキャラのスキルを強化する
- 号令を出して固有の技を発動してもらう
なんてことができます。
ゲームを進めていくと「フニャ」のサポートが重要になってくるので、単に殴るだけのゲームには終わっていません。
戦略性を高めるシステムとしては、それ以外にも
- 固有スキル
- 遠距離攻撃
- バースト
- 覚醒
などが存在するので、間口は広く、奥深い戦闘システムに感じます。
ちなみに戦闘の形式はもう1種類あって、進軍バトルというものが存在します。
こちらは軍に命令をしていく形式となっていますが、通常の戦闘とはまた違った楽しさを感じました。
ゲームジャンルで表すと、「ピクミン」のようなリアルタイムストラテジーといった感じでしょうか。
本格的なリアルタイムストラテジーと比べたら緩いバランスとなっていますが、
- 部隊の育成
- 兵種の相性
- 進軍ゲージ
- 軍力
など、専用のシステムが存在するので、別のゲームがもう1本収録されているのかと思いましたw
進軍バトルに特化したサブクエストも存在するので、気に入った場合、やり込むこともできます。
中毒性が高いシミュレーションパート
ゲームを進めていくと国を発展させるシミュレーションパート(キングダムモード)が挿入されます。
このシミュレーションパートがですね、めちゃくちゃ面白いんですよ。
近年はスマホのソーシャルゲームが台頭していますが、あの手のゲームで見られる中毒性を家庭用向けに上手く輸入しています。
代表的なのが時間経過の要素です。
ゲーム内の時間が経過すると発展に必要な資金が貯まるようになっていますが、貯蓄される額には上限があるので、定期的に回収しないと損することになります。
そのため冒険を進めている最中も「貯蓄額が満タンになっていないか?」を頭に入れて置かなければならないので、退屈な時間を減らしてくれるんですね。
また、各地でスカウトした人材をどこに配置するのかを選択し、国力を高めていく要素も存在するので、突き詰めていくと、
如何に効率良く資金を回収するのか?
施設を設置するのか?
スカウトした人材をどこに配置するのか?
といった感じで考えることが増えていくので、本編と並行して攻略していくとハマりますw
テンポよくこなせるサブクエスト
本作にはサブクエストが大量に用意されています。
どれもこれもやっていることは「○○を○個持ってきて!」とか、「○○を討伐してくれ!」みたいなお使い中心なので、特別面白いものではありません。
が、前述のシミュレーションパートとの相乗効果で妙な中毒性を味わえました。
というのもサブクエストとシミュレーションパートは綿密にリンクしているからです。
ゲームを進めるとシミュレーションパートのノルマが課せられ、それをクリアしないとストーリーが進みません。
ノルマを達成するには王国レベルを上げないといけないんですが、効率良く進めていかないとかなりの時間がかかってしまいます。
そこで役立つのがサブクエストの報酬です。
サブクエストの中には王国の発展に大きな貢献を果たす報酬が用意されているものがあるので、それらを意識して受注するようになると途端に面白くなっていきます。
例えば・・・
・資金(KG)が今すぐ欲しい!
⇒報酬で資金(KG)が多いサブクエストをクリアする。
・人材が欲しい!
⇒報酬が人材追加のサブクエストをクリアする。
・そもそもサブクエストをクリアしたい!
⇒指定された素材アイテムを回収したりモンスターを討伐する。
こんな感じですね。
いずれもお使いですが、
素材アイテム収集 → モンスター討伐 → 人材集め → 資金調達
をローテーションできるような流れに持っていかされるので、特に複数のサブクエストを並行で進めていると地味にハマります(クエストは大量に掛け持ちできます)。
そんな中毒性にさらなる拍車をかけるのが快適なシステム!
本作はロード時間が平均5秒と非常に速いうえ、ファストトラベル(ワープ)ポイントが充実しています。
例えダンジョンの奥深くに潜っても拠点まで一瞬で戻ることができるので、お使いが苦になりません。
しかもですね、マップにはサブクエストの位置が細かく記されているので、迷うことなくサクサク進められるんですよ。
この快適なシステムは「アトリエ」シリーズを彷彿とします。
同シリーズもお使い要素が強いんですが、快適に遊べる配慮がなされていましたからね。
効率良く進めていかないとただの作業になるかも知れませんが、効率厨だとハマります!w
お楽しみ要素が満載!
アクション、RPG、リアルタイムストラテジー、シミュレーション。
様々なジャンルの要素がミックスされている「二ノ国II」ですが、お楽しみ要素はまだまだ沢山あります!
ランダム生成ダンジョン「夢幻迷宮」のやり込み、周辺の敵よりも遥かに強い魔瘴気モンスターの討伐。
特定のアイテムをお供えすると良いことが起きるフニャ地蔵。
二ノ国の住人たちが写真を投稿していくSNSの「リーフブック」。
楽譜を集めて収録曲を自由に聴ける収集要素、素材を集めることで作成できる料理。
多くは他のRPGにも見られる物ですが、良いとこ取りをしている印象なので、コンプリートを目指すとハマります。
惜しいところ
色んなジャンルの要素を詰め込みすぎ
プレイヤーが退屈しないように気を配ったのでしょうか?
色んなジャンルの要素を詰め込みすぎているので、人によっては混乱するかもしれません。
アクションバトル、リアルタイムストラテジーバトル、シミュレーションパート。
これだけでゲーム3本分の要素が存在することになりますからねw
気になったのが、ジャンルがRPGなのに、リアルタイムストラテジーバトルやシミュレーションパートもストーリーをクリアするうえでは必須であることです。
寄り道することでプレイできるミニゲームではないので、途中で別ゲー化するのが苦手な人は評価を落としてしまうかもしれません。
難易度は低めに調整されているので、最初は適当にプレイしても良いようになっていますけどね。
やっぱり気になるお使い要素
本作の中毒性を高めているサブクエストですが、やはり、ストーリーを重視するとお使い中心なのは気になってきます。
ストーリーを進めていると、お使いクエストを連続でやらされる展開に三回ほど持っていかされましたw
ぼくの場合、効率性を重視して進めていたので地味にハマりましたが、ストーリーとしての見どころは薄く、人によっては時間稼ぎに感じてしまうかもしれません。
サブクエストはクリアまでに最低50回はこなさないといけませんからねw
二ノ国II レヴァナントキングダムのレビューまとめ
前作からシステムの全面的な刷新を行い、様々なジャンルの要素を盛り込んだ力作!
世界観は前作から引き継がれていますが、未プレイでも問題のない作りで、RPGが好きな人はプレイして損はありません。
ただ、RPGと謳っているのに色んなジャンルのゲームをやらされるので、好き嫌いが分かれる部分はあります。
個人的には覚えることが多くて大変に感じたこともありましたが、色んな刺激を味わえたので、最後まで飽きずに楽しめました♪
様々なジャンルの要素を盛り込んだジブリ風味の大作RPG!
こんな人には特におススメ。
・王道のRPG好き。
・経営シミュレーション好き。
こんな人にはおススメできない。
・めんどくさがり。
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僕もそうなんですが、娘も「絵が……」という理由で手を出していないんですよねぇ。
僕はともかく、娘はジブリ映画観るんですがねぇ。
絵はどーしても好みがありますからねぇ。
本日土曜日は久々のゲーム探しの旅に出ます♪電化製品のバーゲンもあったり、お誕生日ポイントプレゼントもあったり、恐ろしくお金使っちゃう気がしてますが、ストレス発散&幸せを楽しんできますね。
ちなみに今遊んでる「トロピコ5」、破産しまくってますね?街作りが可愛くて楽しくて、資産の計算せず突き進んじゃいます?