
ドラゴンボールZ KAKAROT/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2020年1月に発売されたPS4/Xbox One「ドラゴンボールZ KAKAROT」のレビューをしていきます。
本作は「ドラゴンボールZ」を題材にしたアクションRPGになりますが、究極の原作追体験とオープンワールドの融合に挑戦した意欲作でした!
1989年から1996年にかけて放送されたアニメ版「ドラゴンボールZ」。
平均視聴率が20%を超えるほどの人気アニメで、当時は男の子たちのスタンダードに位置しました。
ぼくも当時は毎週のようにアニメを楽しみにしていたものです。
本作はそんなアニメ版「ドラゴンボールZ」の291話に及ぶストーリーを一本のゲームに凝縮していたので驚きました!
それでいてグラフィックのクオリティが凄まじく、静止画だけを見るとアニメにしか見えません。
が、オープンワールドゲームとしての融合は上手く行っているとは言えず、テンポを崩している部分が散見されます。
オープンワールド要素によって単調さは抑えられていますが、これだったらアニメ+戦闘+ミニゲームで構成しても良かったような?
ここからはそんなPS4/Xbox One「ドラゴンボールZ KAKAROT」について詳しく語っていきます。
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- アニメや漫画で知られる「ドラゴンボールZ」を題材にしたアクションRPG。
- 戦闘以外にも「クエスト」「ミニゲーム」などの要素が盛り込まれている。
- マップは半オープンワールド形式となっている。
初リリース日 | 2020年1月16日 |
対応ハード | PS4/Xbox One |
ジャンル | アクションRPG |
推定クリア時間 | 25~35時間 |
売上 | 初週9.0万本 |
発売元 | バンダイナムコ |
目次
良いところ
ドラゴンボールZの291話を20数時間のゲームプレイに凝縮!
男の子たちに圧倒的な人気を誇るアニメ「ドラゴンボールZ」。
当時は毎週のように楽しんでいましたが、引き伸ばし感が凄い作品でした。
回想シーンを長くしたり、アクションシーンを長く取り入れたり・・・。
アニメ版が原作に追いついてしまわないようにする苦渋の策ではありますが、今、改めて見るのは辛いものがあります。
その点、今回レビューするPS4/Xbox One「ドラゴンボールZ KAKAROT」は20数時間程度で原作を追体験できるので、アニメ版よりもずーっとテンポの良いストーリーを楽しめました!
ちょっと進めるだけでアニメ版の数十話に相当するほど話が進んでいくので、ゲームであることを忘れて夢中で見てしまいます。
そして、あまりにも再現度が凄いので、アニメ版を楽しんでいた当時を思い浮かべてしまいました。
なんてノスタルジーに浸ることが出来たので、アニメ版が好きな人には溜まりません。
個人的に好きなシーンは、ミスターサタンと魔人ブウ(善)が仲良くなっていくところ。
駆け足ではありますが、展開は原作に沿っています。
圧倒的なクオリティのグラフィック
本作を手掛けているサイバーコネクトツーはアニメ原作のゲームを多数手掛けています。
ナルティメットストーム、ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル etc…
いずれもトゥーンレンダリング技術を使用して3Dアニメ調の美麗グラフィックを実現していましたが、今作はその時のノウハウを活かしたのでしょうか?
驚くほど自然な3Dアニメ調のグラフィックを実現しています。
表情は固くありませんし、煙などのエフェクトも徹底的に再現していますから・・・。
何よりも素晴らしいのが、そんなクオリティの映像を自分で動かせること。
かつてのボケボケなセル画アニメを知っている者からしたら感慨深く感じます。
アニメっぽさを感じさせる演出
「あれ?ワイは「ドラゴンボールZ」のアニメを見ているのだろうか?」
本作をプレイしている時、そんな錯覚を覚えました。
グラフィックがアニメっぽいのは言わずもがな。
演出やBGMも原作を踏襲しているので、そういう意味でもアニメっぽさを感じます。
特に印象的なのが、章が変わった時に挿入される次回予告。
アニメ版と全く同じBGMやナレーションが使われ、それらしいサブタイトルが挿入されるので、
と興奮しました!
さすがに30年も前のアニメになるので声優が変更になっているキャラクターも多く居ますが、今の時代にここまで再現してくれたことに感謝しています。
舞空術や筋斗雲でオープンワールドマップを飛び回るのが楽しい!
本作のマップは半オープンワールドで構成されています。
つまり、読み込み無しで広大なフィールドを縦横無尽に飛び回れるんです!
しかも各キャラクターは「舞空術」という空中を浮遊&飛行し続ける技を身に付けています(もしくは「筋斗雲」という雲の乗り物を持っている)。
おかげで広大なフィールドを無制限に飛び回れることができるので、移動しているだけで楽しい!
空中には様々な色のオーブが浮かんでいるので、夢中で集めてしまいましたw
こんな体験、従来の作品では味わえなかったので感動!
あくまでも1エリアが広いだけの半オープンワールド形式なので別エリアへ行くと10~15秒ほどのロード時間が挿入されます。
自然に盛り込まれた原作の追体験
これまでに発売されたゲーム版「ドラゴンボールZ」の多くは戦闘がメインを占めていました。
ところが今作の場合、戦闘以外にもクエストやミニゲームが盛り込まれているんです!
その多くは原作を再現しているので、戦闘以外を追体験できるようになっています。
これが「ドラゴンボールZ」好きとしては凄く嬉しい!
今までゲーム版では端折られていたりムービーで済まされていたようなところをゲームとして楽しめるのですから。
例えば「釣り」「野球」「レース」など一見すると「ドラゴンボールZ」とは関係なさそうな要素をゲームとして楽しむことが出来ます。
おかげで各キャラクターに感情移入しやすくなりました。
やはり、ムービーだけで済まされてしまうと主人公たちに自己投影が出来なくなって来るんですよ。
「さっきまで自分が動かしていたキャラクターが勝手になんか色々やっているよ」と言った感じで。
ゲームとしては地味な部分も増していますが、クエストやミニゲームのおかげで過去作品よりも各キャラクターに感情移入や自己投影がしやすくなっています。
安定の戦闘要素
肝心の戦闘要素ですが、さすがサイバーコネクトツー!
戦闘部分では「NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム」シリーズで培った技術をフルに活かしています。
エフェクトは派手派手ですし、ロックオン機能によってキャラクターを見失うこともありませんから。
近距離と遠距離の攻防も熱く、迫力のバトルを簡単操作で楽しめます。
オープンワールドマップではそんな戦闘をエンカウントなしで行えるので、雑魚との戦いも苦ではありません。
これだけでもファンは買いなZ大全集
本作には素晴らしいおまけ要素が収録されています。
それがZ大全集!
ここでは「ドラゴンボールZ」にまつわる様々な情報が掲載されていますが、情報量が凄い!
例えば膨大なキャラクターの相関図が章ごとに掲載されているんですよ。
これだけ数十分間眺められそうな勢いですが、それ以外にも
- ストーリー
- キャラクター
- ワールド
- 生き物
- 乗り物
- アイテム
- 用語
- カードダス
- BGM
- ムービー
といった情報がズラーッと掲載されています。
カードダスに至っては実際に発売されたカードが掲載されているので、懐かしく感じました。
そう言えば大昔、こんなカードを集めていたっけ・・・。
個人的に合わない&気になったところ
頻繁に挟まれるファストトラベルによるロード時間
原作の追体験に全力を注いでいるPS4/Xbox One「ドラゴンボールZ KAKAROT」。
しかし、オープンワールド要素との融合は決して上手く行っていません。
ストーリーを進めていくと長いムービーが挿入され、半アニメ状態になります。
アニメ原作のゲームとしてはアリだとは思いますが、ムービーが終わったら
- 適当なエリアに放り出され
- ○○へワープしろと命令され
- ワープしたら30秒以上のロード時間が挟まれ
なんて地味な流れが始まるので冷めてしまいました。
プレイヤーに寄り道する余地を与えてくれてはいますが、ストーリーメインに進めていたらテンポが崩れてしまいます。
寄り道要素にしてもお使いクエストや素材集めなど地味なものばかり。
ストーリーメインで進めていても章の合間には地味なお使いクエストが挿入されるので、トーンダウンしてしまいました。
これだったら同じ開発会社が手掛けたPS3/Xbox 360「アスラズラース」のように映像+戦闘+ミニゲームだけで構成しても良かったのでは?
アップデートによってロード時間が10~15秒に短縮されました。
大雑把なアクションRPG要素
本作はアクションRPGとなっていて、寄り道をしてキャラクターを強化させる要素が存在します。
が、成長要素はキャラゲーらしく大雑把であまり奥深さを感じられませんでした。
スキルツリーで必殺技を強化したり、バッジを組み合わせてスキルを発動させるなど、アイデアは良いと思うのですが・・・。
ストーリーを進めていくと強制的にレベルがドカーンと上がるので、終盤やクリア後を除けば回復アイテムをがぶ飲みしてのゴリ押しが通用してしまいます。
広大な世界を縦横無尽に飛び回ってキャラクターを強化できるのは素晴らしく感じますが、取って付けた感は否めません。
ドラゴンボールZ KAKAROT(カカロット)のレビューまとめ
原作の追体験への力の入れ具合が半端ない作品。
「ナルティメットストーム」シリーズをプレイした時も思いましたが、こんな凄いゲームを作れる会社が日本の福岡に存在するって凄すぎます。
ただ、オープンワールドマップとの融合は上手く行っているとは言えません。
オープンワールドマップに感動したのは最初だけで、中盤以降はゲームプレイのテンポを崩す足枷になっていましたから。
その点は気になりましたが、「ドラゴンボールZ」の素晴らしいストーリーはしっかりと再現しているので、クリア後には余韻に浸ることが出来ました。
特に当時アニメを楽しんでいた人は懐かしさも合わせて感じられるので、プレイしていると色んな思い出が蘇ってきます。
原作を知らない方も駆け足で楽しむことができるので、今作から「ドラゴンボールZ」デビューするのも悪くはありません。
究極の原作追体験とオープンワールドの融合に挑戦した意欲作!
こんな人には特におススメ。
・ドラゴンボールZファン。
こんな人にはおススメできない。
・テンポを重視する人。
ドラゴンボールZ KAKAROT/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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