
星のカービィ スターアライズ/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年3月に発売されたSwitch「星のカービィ スターアライズ」のレビューをしていきます。
結論から言わせていただきますと、本作は25周年を締めくくるファン感涙の一作です。
ニンテンドースイッチで発売されるシリーズ最新作としてみると物足りない部分はありますが、ファンサービスがとんでもないことになっていて、集大成としては良い作品だと思いました。
ここからはそんなSwitch「星のカービィ スターアライズ」の良いと思った点からまずは語っていきます。
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- ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
- 最大4人での協力プレイに対応。
- 仲間のバリエーションは24体以上。
初リリース日 | 2018年3月16日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 5~8時間 |
売上 | 初週22.9万本/累計103.5万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
共闘感を味わえるステージ構成
今作で特筆したいのが、最大4人同時プレイが可能であることです。
人数分のJoy-Conがあれば友達や家族と一緒にプレイできるので、ワイワイ楽しむことができます。
でも、最大4人同時プレイはWii「星のカービィ Wii」でもできましたよね?
今作の場合、最大4人同時プレイができるだけではなく、仲間と力を合わせなければ先に進めないようになっています。
スイッチを同時に押さないと作動しない仕掛けが登場したり、一定の仲間がいないと開かない扉が存在したり。
複数人でプレイすること前提のステージ構成となっているので、その点が「星のカービィ Wii」とは違うと思いました。
そんな共闘感をさらに高めてくれるのが、新登場のフレンズ能力です。
カービィ以外の仲間キャラクターは何かしらの能力を最初から持っています。
炎を繰り出すファイア、冷気を放ち敵を凍らせるアイス、爆弾を投げられるボム etc…
これらの能力とカービィが持つコピー能力を組み合わせると、フレンズ能力というミックス技が使えます。
例えばボムの場合
- ボム + バーニング = メラーガボム
- ボム + アイス = ブリザボム
- ボム + プラズマ = バリッカボム
といった組み合わせでフレンズ能力を使えます。
隠し部屋ではこれらの能力を駆使しなければ仕掛けを解除できない場合があるので、ちょっとした謎解き感覚で楽しめました!
ちなみに仲間はフレンズハートを敵に当てることで増やせるようになっていて、3体以上になった場合、とっかえることもできます。
フレンズアクションによるミニゲーム
ステージの中にはフレンズアクションを駆使してのミニゲームが挿入されます。
フレンズアクションとは、4人が合体して繰り出す大技です。
ゴロゴロ転がりながら先に進む「フレンズころがり」、吊り橋のようになってウォンキィを渡らせる「フレンズつりばし」などなど。
ステージの中にはこのようなフレンズアクションを駆使して進んでいくエリアが存在するので、良いアクセントになっていると思いました。
みんなで遊ぶと面白いのが、全員の操作が反映されることです。
例えばジャンプボタンを1人でも押したらみんながジャンプする仕様になっているので、大きな穴が空いた箇所を飛び越える時は全員が適切なタイミングでジャンプボタンを押さないといけないんですね。
誰か1人でも的外れなタイミングでボタンを押してしまったら穴に落ちてしまうので、みんなでプレイするとワチャワチャ感を味わえます。
ソロプレイでも楽しめる懐の深さ
ここまで協力プレイを中心に触れていきました。
そうなってくると気になるのが、「ソロプレイの場合はどうなるのか?」ってことですよね?
安心してください、本作はCPUに仲間キャラクターの操作を担当してもらうこともできるので、ソロプレイでも十分に楽しめます。
しかもですね、CPUの思考能力が高いので、ストレスフリーだったりします。
フレンズ能力が必要になるエリアではきちんと待機してくれますし、スイッチなどの仕掛けがあったら最優先で押してくれますからね。
足手まといに感じたことはほとんどないので、きっと、裏では相当な試行錯誤を繰り返して作られているのでしょう。
初心者から上級者まで楽しめる!
今作も初心者から上級者まで幅広い層が楽しめるようになっています。
まず、基本難易度についてですが、今作では仲間キャラクターが助けてくれるので、これまで以上に低く感じました。
ボス戦では仲間キャラクターが攻撃してくれるので、特に序盤は適当に動かしていても勝ててしまいますw
カービィの残り人数も簡単に増やすことができるので、ゲームをクリアする頃には残り人数が100体を超えていましたw
このように今作の序盤は難易度が非常に低く、ゲーム初心者でも楽しめるようになっています。
ですが、終盤からは一変。
ボスの攻撃が激しくなり、連戦になるので、ぼくの場合、何度かやられてしまいましたw
さらに
- スターフレンズでGO!
- The アルティメットチョイス
- アナザーディメンションヒーローズ
といったサブモードはボリューム満点で、完全クリアを目指そうとしたら本編の数倍は時間がかかるようになっています。
例えば「アナザーディメンションヒーローズ」は難易度が非常に高いステージ・ボス戦で構成された上級者向けのモードなので、クリアするだけでも大変ですw
特に最後のボス戦は攻撃が非常に激しく、ゴリ押しではまず勝てないので、「ダークソウル」や「モンスターハンター」シリーズのように敵の動きを正確に把握しなければいけません。
「『星のカービィ』シリーズのボス戦はゴリ押しで勝てる!」なんて思っていたら大やけどしますよw
しかもこのモード、フレンズハートを100個以上集めるなんてやり込み要素が存在するうえ、ある条件を満たすと高難易度モードが解禁されます。
ただでさえ難しいと言うのに、アイテムの収集要素や高難易度モードが用意されているとはw
難易度の高さはゲーマーでも唸るレベルなので、もし、クリア前のステージが簡単に感じる場合、サブモードも含めてプレイしてみてください。
歴代シリーズのファン要素が満載!
今作はシリーズファンへのサービス精神が凄いことになっています。
特筆したいのが、歴代シリーズに登場したキャラクターを仲間にできることです。
お馴染みの雑魚キャラクターはもちろん、
- デデデ大王
- メタナイト
- バンダナワドルディ
といった人気キャラクターを仲間にすることができます。
さらにアップデートされたことで
- リック & カイン & クー (2)
- グーイ (3)
- マルク (スーパーデラックス)
- アドレーヌ & リボン (64)
- ダークメタナイト (鏡の大迷宮)
- ドロッチェ (参上! ドロッチェ団)
- マホロア (Wii)
- タランザ (トリプルデラックス)
- 秘書スージー (ロボボプラネット)
なんて歴代シリーズのキャラクターが追加されました!
どのキャラクターも丁寧に作られていて、原作の技が使えたりするので、当時プレイした者としては懐かしく感じます。
嬉しいことに「スターフレンズでGO!」で対象のキャラクターを選択すると出展作品を意識した専用のエリアが出てくるのでニヤリとしました。
それ以外にも
- 歴代シリーズのBGMが挿入される
- HD振動の音階を使ったファン感涙の演出
- 初代から繋がる壮大な伏線が回収される
など大掛かりなファンサービスが盛り込まれているので、シリーズファンであればあるほど嬉しい作りになっています。
気合を感じられるグラフィック
今作はシリーズ初となるHDゲーム機での発売なので、グラフィックのクオリティが大幅にアップしています。
ウィスピーウッズの模様が細かく描かれるようになり、カービィの帽子には縫い目が描かれるようになり・・・。
平面移動が中心の2Dアクションゲームではありますが、グラフィックは大幅に進化しています。
ステージ選択画面も過去作からパワーアップ。
3D空間を自由に移動できるようになりました。
遊び要素は「星のかけら」を回収するくらいしかありませんが、終盤のステージ選択画面ではカメラが近くなり、視点をグリグリ回して3D空間を移動できるので進化しています。
極つけとなるのが、真のラスボス戦です!
具体的には触れませんが、HD機だからこそ実現できた迫力のある映像表現を実現しており、クライマックスにふさわしい展開となっています。
Joy-Conの機能を活かした様々な仕掛け!
本作はニンテンドースイッチのコントローラ(Joy-Con)に搭載された機能も活かしています。
まず触れたいのが、おすそ分けプレイです。
マルチプレイに対応しているとは言え、人数分のコントローラを用意するのは大変ですよね?
本作の場合、Joy-Conを2つに分離しての「おすそ分け」プレイに対応しているので、気軽に2人で楽しめます。
一緒にプレイできる人を探すのは大変ではありますが、片方のJoy-Conだけでも楽しめるのは嬉しいですね!
続いて触れたいのが、2種類のサブゲームです。
本作には「ふりふり!きこりきょうそう」「ギャラクティックホームラン王」といったサブゲームが収録されています。
これらのサブゲームはボタン操作で楽しめるほか、Joy-Conのモーション操作でも楽しめます。
やっていることは「Wii Sports」や「マリオパーティ8」などと大差ありませんが、ボタン操作に対応しているうえでモーション操作でも楽しめるので、一粒で二度美味しいなと思いました。
極めつけとなるのが、とあるステージでの演出です。
具体的には書きませんが、HD振動の音階を使ってあの曲を鳴らしてくるので衝撃を受けました!
Joy-Conにはマイクやスピーカー機能がないのに、まさかこんな方法で音を鳴らしてくるとは・・・
惜しいところ
良くも悪くも後ろ向き
今作はシリーズファンであればあるほど嬉しい作りとなっていますが、一方では後ろ向きにも感じました。
仲間キャラクターと協力してステージの仕掛けを解いて進むとか、新しいことはやっているんですよ。
でも、根本的な部分はWii「星のカービィ Wii」からあまり変化を感じられません。
「星のカービィ」シリーズ本編はWii「~Wii」(2011)から新体制となり、そこから3DS「トリプルデラックス」(2014)、3DS「ロボボプラネット」(2016)と間髪入れずに新作が発売されました。
そんな中で発売された本作は良くも悪くも過去作を踏襲した作りで、いつもの癖で作られています。
具体的に言うと
- 極端に簡単なストーリーモード
- 冗長な終盤のボス戦
- あまり隠れている感じがしない隠しアイテム
- テンプレート気味なクリア後の要素
- 過去の資産に頼りがちなBGMや演出
こんな感じです。
これまでのシリーズ作品に慣れ親しんでいる人は気にならないかもしれませんし、「さすがにそろそろ良いだろう」と思うかもしれません。
個人的にはもう少し殻を割ってほしいな~と感じる部分がいくつかありました。
ごちゃごちゃするボス戦
最大4人同時プレイになる関係上、ボス戦はどうしてもゴチャゴチャしてしまいます。
ソロプレイにしても3体のCPUと共に行動することが多く、普通にプレイしていると混戦になりがちです。
仲間を連れてくることで難易度が下がっている部分もあるので、歯ごたえを味わいつつ、従来のソロプレイを楽しみたい場合はボス部屋の前で解散させた方が良いかも!?
星のカービィ スターアライズのレビューまとめ
過去作以上にシリーズの集大成的な側面が強い記念作。
ゲーム史上類を見ないほどのファンサービスが盛り込まれていて、25周年に相応しい作品です。
それでいてマルチプレイ、ソロプレイ、初心者、上級者。
あらゆるプレイスタイル、趣向のユーザーが楽しめるように作られていて、シリーズのアイデンティティは今作もバッチリ継承している印象です。
一方では過去作を踏襲し過ぎており、保守的な面も見られましたが、
- 25周年記念作
- Switchでは1作目
であることを考慮に入れるとこれが正解に感じます。
良作であることは間違いないので、シリーズファンでしたら買って損はありません。
25周年を締めくくるシリーズの集大成!
こんな人には特におススメ。
・星のカービィファン。
・協力プレイ好き。
・2Dアクションゲーム初心者。
こんな人にはおススメできない。
・目新しさを求める人。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
俺まだワールド1をクリアしたぐらいだけど、今のところメッチャ快適♪
奥と手前を行き来するコースは無いし、1つのステージも長すぎず短すぎずで。
唯一の不満はキーコンフィグのAタイプとBタイプの切り替えはタイトル画面まで戻らないといけないことだけかな。
ステージ中にスタート押したときの操作方法の画面に「Aタイプ」ってあったから、どのボタンを押したらBタイプになるのか10分ぐらいボタン押して迷ってたw
まあ説明書見ろよって話だけどねw