
星のカービィ トリプルデラックス/3DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
ニンテンドー3DSの裸眼立体視を活かしたゲームでおすすめはないのか?
そんな風に訊かれた場合、ぼくは今回レビューする3DS「星のカービィ トリプルデラックス」をおすすめします。
このゲーム、Wiiで発売された「星のカービィ Wii」と似通っている部分も多いんですが、3DSの機能を活かしまくっているんですよね。
カービィならではのギミックも満載で、プレイしていてワクワクしました!
ここからは3DS「星のカービィ トリプルデラックス」の良いと思った点から語っていきます。
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- ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
- 3DSの立体視を活かした仕掛けが満載。
- 2種類のサブゲームを収録。
初リリース日 | 2014年1月11日 |
対応ハード | 3DS |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週21.4万本/累計78.1万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
立体視を活かした仕掛け
ニンテンドー3DSと言えばメガネなしで楽しめる3D機能が特徴的ですよね?
本作ではそんな3D機能をフルに活かしていて、奥行き感を持たせています。
例えば各ステージでは手前と奥の2重構造となっていて、3Dワープスターに乗ることで行き来できるんですよ。
また、奥のルートにいる敵が手前のルートにめがけて攻撃してきたり、ボスが手前と奥を行き来するような攻撃を仕掛けてくるようになりました。
登場する敵はWii「星のカービィ Wii」で見られた者も目立っていますが、攻撃パターンが一新されているので、細かいところまで手を加えている印象です。
3D機能をONにしている場合、手前と奥をハッキリと認識できるので、ゲームを有利に進められるかも!?
このように本作は3D機能を活かしたゲーム性となっていますが、演出面でも立体視を活かした仕掛けが多数盛り込まれています。
3D映画のような迫力ある映像が挿入されたり、3DS「スーパーマリオ3Dランド」で見られたような騙し絵的な仕掛けが挿入されたり。
ゴールゲームもSFC「星のカービィ スーパーデラックス」をベースに奥行き感を持たせたものになっていますし、3D機能を活かした「星のカービィ」を作ろうとする気概を感じられました。
2014年になると3DSの3D機能は影を潜めつつあったので、本作をプレイして「3D機能はまだまだ行ける!」と思いましたね。
同時期に発売された3DS「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」といい、3D機能にとっては最後の花火だった感があります。
ジャイロセンサーを活かした仕掛け
立体視のインパクトによって埋もれがちですが、3DSにはジャイロセンサーも搭載されています。
つまり、本体を傾けることでゲーム側がそれらしく反応する機能なんですが、本作ではそんなジャイロセンサーを活かした機能も満載なんですよね。
各ステージにはリフトやギア、ブロックといった仕掛けが登場します。
ステージによっては本体を傾けてこれらの仕掛けを動かすことになるので、良い味付けに感じました。
まあ、人によっては邪魔に感じるかもしれませんが、過度に盛り込まれているわけではないので、ちょっとしたアクセントのように捉えています。
洗練されたアクション
ここまで本作の新要素を中心に語っていきましたが、肝心のアクション部分も良くできています。
フワフワと飛べるホバリング、敵の吸い込み、吐き出しといったアクションはもちろん、コピー能力も充実していますからね。
今作では「ビートル」「ベル」「サーカス」「スナイパー」といった新能力が追加されました。
どの能力も魅力的ですが、個人的に「強い!」と思ったのが「ビートル」と「スナイパー」です。
「ビートル」は角を使った攻撃が強く、「スナイパー」は「ぎたい」が強すぎるw
というのも「ぎたい」をしている間は無敵で、あらゆる攻撃を無効化するんですよ。
通常アクションでは「そのばかいひ」が追加されました。
これはガード中に十字キーを押すと発動する技で、一定時間無敵になり、敵の攻撃を回避できます。
また、十字キー左右を押すと少し移動ができたり、空中で発動すると「空中かいひ」ができるようになりました。
イメージ的には「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズの回避アクションみたいな感じでしょうか。
後述の「カービィファイターズ」が同作の影響を受けたような対戦アクションゲームなので、もしかしたら輸入してきたのかも!?
熊崎節が炸裂!
「星のカービィ Wii」で見られた熊崎節は本作でも炸裂しています。
「ウルトラスーパーデラックス」からディレクターを担当している熊崎信也さん。
奥深い裏設定やファンサービスを盛り込むことに定評ありますが、今作でも熊崎節を感じました。
クライマックスは迫力満点ですし、過去作のオマージュネタも満載で、「Wii」が好きな人は今作もニヤリとすることでしょう。
今作ならではなのが、すべてのボス戦に説明画面が用意されていることです。
説明画面にはムービーシーンだけではわからないような裏設定が記載されているので、世界観を奥深いものにしています。
「Wii」に登場したマホロアに相当するキャラクターが不在なので一見するとストーリー性が低下したように見えますが、説明画面まで見ると魅力を感じるかも!?
オマージュネタでは歴代シリーズのBGMに感動しました。
今作では歴代シリーズで使われたBGMのアレンジバージョンが随所で挿入されるので、ファンであればあるほど感動できるんですよね。
ぼくの場合、GB「星のカービィ2」の「クーのテーマ」がサブゲームの「カービィファイターズ」で流れた時に感動しました!
原曲はGB音源でしたが、本作ではオーケストラっぽいアレンジになっていて、聴いていると鳥肌が立ってきます。
新曲で好きなのは「浮遊大陸の花畑」「狂花水月」。
どちらもメロディや楽器が美しく、今作の舞台である浮遊大陸の雰囲気をうまく表現しています。
気合い入り過ぎのサブゲーム
今作でもサブゲームが収録されていますが、気合い入り過ぎです!w
従来の作品では1つのボタンを使った単純なものだったのに、今作ではミニゲームの域を超えているんですよw
収録されているのは「大王のデデデでデン」と「カービィファイターズ!」。
前者はリズムアクションゲームで、後者は対戦アクションゲームとなっています。
どちらも複数のステージ・BGMが用意されているので、おまけで片付けては勿体ないです。
開発者も自信があったようで、どちらのサブゲームも後に単品作品として配信されました。
手応え抜群の探索要素
今作は探索要素も手応え抜群となっています。
収集アイテムとしては「サンストーン」と「キーホルダー」の大きく分けて2つが存在します。
前者は「Wii」でいう「エナジースフィア」に相当するアイテム。
集めることで先のステージが解禁されていきます。
後者は完全なコレクション要素で、集めることで歴代シリーズのキャラクターをモチーフにしたキーホルダーを閲覧できるんですが、レアバージョンはめちゃくちゃ難しい場所に隠されているんですよ。
普通に進めるだけではわからないような隠し通路や部屋に置かれているので、見つけた時は「マジで!?」と思いました。
正直なところ、前作の「Wii」は探索の面で物足りなく感じていたので、今作のレアキーホルダーはそんなぼくの欲求を満たしてくれましたね。
用意されているキーホルダーは全250種類。
全てを集めるのはかなり大変で、同じステージを繰り返しプレイしたり、くまなく探索しないといけません。
キーホルダーのコンプリートは達成率を100%にするために必要なので、前作以上に手応えを感じました。
毎度のことですが、「星のカービィ」はクリアだけなら簡単で、コンプリートを目指すと大変ですねw
惜しいところ
ステージが全体的に長い
どのステージも長く感じます。
普通に進めると5分、隅々まで探索しようと思ったら10分は掛かる長さで、1ステージ2分程度でクリアできた初期の作品と比べたら倍以上となっています。
この点は前作の「Wii」でも言えることですが、今作は携帯機のゲームです。
携帯機と言えばスキマ時間にプレイするのが基本なので、この長さは気になりました。
収集アイテムは下画面に一覧が表示されるんですが、1個目を獲得した時は「こんなに進めたのに、まだ1個目!?」と驚くことがよくありましたからねw
それと、一部のステージでは同じことを何度もやらされることもあったので、「まだ終わらないの?」と思うことがありました。
同じような部屋に入ってカギを集めたり、ジャイロセンサーでターゲットに照準を合わせて発射したり。
決して退屈ではないんですが、「あと○回やればクリア」みたいな演出が挿入されるので、作業感が生まれています。
先の展開が読めてしまうとダレてくるので、このあたりは伏せてほしかった。
星のカービィ トリプルデラックスのレビューまとめ
ゲーム構成はWii「星のカービィ Wii」と似ているものの、ギミックの強化や難易度の上昇で単調な内容にはなっておらず、今作も良作となっています。
やり込むと少し作業感が出てしまうところが残念ですが、初見のインパクトはなかなかのものでした。
3DSに搭載されている3D機能やジャイロセンサーを色んな形で活かしているので、プレイしているとワクワクします。
Wii版をベースにギミックを強化した良作!
こんな人には特におススメ。
・シリーズファン。
・ギミック好き。
・3D映像を活かしたゲームがやりたい人。
こんな人にはおススメできない。
・特になし。
おまけ:サブゲームの感想
大王のデデデでデン
デデデ大王が主人公のリズムアクションゲーム。
一見するとトランポリンを使ってジャンプするだけのゲームなんですが、突き詰めていくと本質はリズムアクションであることがわかるようになっています!
ポイントなのが、着地する直前にタイミング良くボタンを押すことで大ジャンプしたり、最大地点まで飛んでいる時にボタンを押すと平手打ちができることです。
これらのアクションを活用することで道中にあるコインを入手したり、ボーナススコアが貰えるようになるので、スコアアタックをするうえでは欠かせないんですよね。
ジャンプを使い分けてすべてのアイテムを入手し、敵に一切当たらず平手打ちも完璧に決める!
この点を突き詰めて行くと完全なリズムアクションとなり、「リズム天国」のようなリズムに乗る中毒性を味わえます。
クリア後のスコアによって銅・銀・金・プラチナの4段階で評価されますが、すべてを最高ランクにしようと思ったらなかなかの歯ごたえを味わえることでしょう!
用意されているステージは4種類。
それぞれ、歴代シリーズの曲が使われているので、ファンはニヤリとします。
2014年7月には本ゲームを拡張した3DS「デデデ大王のデデデでデンZ」がダウンロード専売で販売。
ステージ数が倍増したほか、ギミックも増加しています。
カービィファイターズ!
最強のコピー能力を決める対戦アクションゲーム。
10種類存在するコピー能力から好きな物を選び、最大4人で対戦することができます。
用意されているステージは全部で7種類。いずれも歴代ステージをモチーフにしており、カービィ好きなら「懐かしい!」と思うことでしょう。
流れてくるBGMも歴代シリーズのアレンジバージョンになるので感動しました!
しかもそれぞれのステージに専用のギミックがあったり、様々な効果を発揮するアイテムが出現するので、「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズに通ずる魅力があります。
同作との共通点も多いですし、「カービィ版スマブラ」と言っても良いくらいです。
用意されているモードは「みんなで」「ひとりで」「トレーニング」の3種類。
通信プレイがメインとなっていますが、1人でもアーケードゲーム感覚でプレイしたり、トレーニングでCPUとの4人対戦を行えるので、おまけモードとは思えないくらい融通が効きます。
気になった点を挙げるとするならば、ゲームの達成率を100%にするにはアーケードモードで全能力クリアをしないといけないことでしょうか。
格闘系ゲームではありがちなことですが、ちょっと面倒に感じました(最低難易度クリアでもOKですが)。
2014年7月には本ゲームを拡張した3DS「カービィファイターズZ」がダウンロード専売で販売。
対戦ステージやモードが追加されました。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
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今作はDSのウルトラスーパーデラックス以来の久々の
カービィシリーズですが非常に楽しめました。
デデデ大王も黒幕にいつも操られてるだけではなく
最後は大活躍したし、クリア後のデデデ大王を操作
出来るデデデでゴー!はカービィファンとしては
嬉しいモードです。
クライマックスの演出は歴代でも秀逸でラスボス戦は
かなり盛り上がりました。
ディレクターとしての熊崎信也さんが関わった作品
を初めてプレイしましたがこの人ならカービィ
シリーズを任せても大丈夫ですね。