【レビュー】星のカービィ ウルトラスーパーデラックス [評価・感想] 新旧ファンへの思いやりが半端ない傑作!


星のカービィ ウルトラスーパーデラックス/DS

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

「星のカービィ」と言えば子供から大人まで幅広く愛されています。

一見すると子供向けに見えるかもしれませんが、実は、バリバリゲーマーの大人にも人気なんですよね。

なぜ、「星のカービィ」は大人にも人気なのでしょうか?

大きな要因としては、昔からのファンへのサービスが半端ないというものがあります。

今回レビューするDS「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」はまさにそんな作品で、プレイして感動しました。

このゲーム、初心者でも楽しめるように作られているのはもちろん、古参ファンに向けた仕掛けも満載で、めちゃくちゃ懐が深い作品となっています。

元となるのは1996年に発売された「スーパーデラックス」になりますが、同作が好きな大人にほどプレイしてほしい作品です。

ここからはそんなDS「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」の良いと思った点から語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 1996年に発売されたSFC「星のカービィ スーパーデラックス」のリメイク作。
  • グラフィック・システムなどが変更された。
  • 新モードも多数追加。
初リリース日 2008年11月6日
対応ハード DS
ジャンル 2Dアクション
売上 初週26.1万本/累計120万本
推定クリア時間 11~15時間
発売元 任天堂

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良いところ

更にデラックスな内容に

本作で特筆したいのが、ボリュームがウルトラスーパーデラックスであることです。

「タイトル通りやんか!w」と突っ込まれそうですが、本当にそうなんですよw

ゲームモードは10種類以上で、サブゲームも3種類以上。

その中にはやりこみ度が高いモードも含まれていて、全てを極めようと思ったらかなりの時間を要します。

オリジナル版である「スーパーデラックス」も凄いボリュームでしたが、さらに盛り沢山な内容となりました。

でも、ボリュームが多すぎると胃もたれしそうですよね?

安心してください。1つ1つのモードは軽いので、胃もたれすることはありません。

そもそも、「スーパーデラックス」が作られたのも、「長時間遊んでもなかなかエンディングまでたどり着けない作品が多い」ことがきっかけだったりするんですよ。

ある程度プレイしないと解禁されないモードも存在しますが、1つ1つにオチが用意されているので、満足したらそこで止めても問題ないように作られています。

各モードの詳しい感想は記事の最後 をご覧ください

DSの機能を活かしたアレンジ

対応ハードがニンテンドーDSになったことで、オリジナル版に収録されていたモードもDSの機能を使ったアレンジがなされています。

ぼくが特に良いと思ったのが、「洞窟大作戦」です。

本モードでは「迷宮を探索して、隠されたお宝を集めていく」のが目的となっています。

しかし、マップなどの情報量が少ないため、ある程度お宝を集めると自分はどこに居るのかを把握しにくくなってしまい、迷ってしまうことがあったんですよね。

本作の場合、下画面にマップを表示させることができるうえ、各エリアで全てのお宝を集めたらマークが付くようになったので、お宝を集めやすくなりました。

オリジナル版に慣れていると”ゆとり仕様”に感じるかもしれませんが、マップは非常に簡素なものなので、”劇的”ではなく、”適度”に難易度を落としている印象です。

そういう意味では「銀河にねがいを」も適度に難易度を落としていますね。

こちらのモードでは敵を飲み込んでも能力をコピーできず、道中に隠された「コピーの元デラックス」を集めないと使えないようになっています。

そんな「コピーの元デラックス」ですが、オリジナル版ではどのステージに何個隠されているのかわかりにくかったんですよね。

本作の場合、各ステージに何個隠されているのか表示されるようになり、何個中何個目の「コピーの元デラックス」を入手したのかもわかるようになりました。

使用するのもスタートボタンを押すのではなく、下画面をタッチするだけで可能なので、めっちゃ便利です!

ニンテンドーDSと言えば2画面やタッチスクリーンが特徴となっていますが、本作では快適性を高めるために上手く生かしています。

ムービーシーンはフルCGの迫力あるものに変わってますぞ

大人ファンへのサービスが満載

「星のカービィ」と言えばゲーム初心者向けに作られているので、子供向けと思われるのも無理はありません。

ですが、本作は「星のカービィ」に慣れ親しんだ大人にこそ触ってほしいと思いました。

ぼくがそう感じたのは、オリジナル版をプレイした層を意識したようなファンサービスが充実しているからです。

ネタバレになるので詳細は伏せますが、「これ、ファンを泣かせに来ているだろw」と言いたくなるようなご褒美が満載なんですよ。

オリジナル版をプレイ済の方ですと、本作のちょっとした変化にガッカリするかもしれません。

オープニングのムービーが変わって残念とか、オリジナル版で見られたサブゲームが廃止されてしまったとか。

ですが、本作を隅から隅までプレイしたらそんな印象はきっとなくなることでしょう。

それどころか「素晴らしい作品をありがとう!」と口にするかもしれません。

「スーパーデラックス」から「ウルトラスーパーデラックス」。

この間、12年もの歳月が流れてしまいました。

「スーパーデラックス」の頃に小学生だった子供も「ウルトラスーパーデラックス」が発売された頃には立派な大人になり、「星のカービィ」からは遠ざかってしまったかもしれません。

でも、そんな大人にこそ、本作をやり込んでほしいです。

子供の頃、「スーパーデラックス」をやり込んでいた人ほど感動するような仕掛けが盛り込まれていますので。

セーブが消えにくい

ある意味、本作最大の長所はセーブが消えにくいことですw

というのも、オリジナル版は頻繁にセーブデータが消えましたからね。

あまりにも頻繁に起こるので、やり込んだ後にファイルセレクト画面が「0% 0% 0%」と表示された時のトラウマは後に語り草になるほど有名となりましたw

本作の場合、フラッシュメモリ形式での保存になるので、消えにくい仕様となっています。

少なくとも、ぼくが100%クリアを達成するまでは消えなかったので、良い時代になったもんですよ。

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惜しいところ

ステータスウインドウの演出がなくなった

オリジナル版ではダメージを受けると「いてっ」などの演出がステータスウインドウに表示されました。

本作の場合、そういった演出はなくなったので、個性が薄れてしまったように感じます。

ただ、ステータスウインドウとゲーム画面が分離したことで画面が広くなったり、情報量を多くすることができるようになったので、その点は良いなと思いました。

また、ボス戦での説明画面が追加されたり、コピー能力の説明は「夢の泉デラックス」のようにデザイン性を重視したものになったので、その点はオリジナル版よりも優れています。

2人プレイのハードルが上がった

オリジナル版はコントローラが2個あればすぐに2人プレイができました。

一方、本作では2台の本体に2枚のDSカードがないと2人プレイができません。

例外的に「はるかぜとともに」と3種類のサブゲームは1枚のDSカードでプレイできますが、本体は2台必要なので、どちらにしてもハードルが上がっています。

あと、ある程度プレイした後に解禁されるあのサブゲームも1人プレイ専用になってしまったので、そこも残念ですね(収録してくれたのは嬉しいですが)。

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星のカービィ ウルトラスーパーデラックスのレビューまとめ

オリジナル版の良いところを継承しつつ、様々な追加・改良が行われた傑作。

リメイク作ってコレジャナイと感じることも多くありますが、本作はその比率が低く感じます。

それどころかオリジナル版のファンが号泣してしまうような演出が満載なので、「スーパーデラックス」に思い入れがある人ほどプレイしてほしいなと思いました。

生み親である桜井政博さんがノータッチなのにここまで納得が行く作品を作れたのは凄いことではないでしょうか?

本作のディレクターである熊崎信也さんは後に「星のカービィ」スタッフの中心的な存在となるので、上手くバトンタッチしている印象です。

新旧ファンへの思いやりが半端ない傑作!

こんな人には特におススメ。
・スーパーデラックス好き。
・ゲーム初心者。

こんな人にはおススメできない。
・特になし。

お気に入り度【90/100%】

おまけ:追加モードの感想

大王の逆襲

「はるかぜとともに」の高難易度バージョン。

敵が強化されたことに加え、ボスが追加されたり、最終ステージに道中が追加されました。

追加されたボスは「飛行砲台カブーラー」

「初代星のカービィ」に登場したボスで、同じようにシューティングゲーム形式で戦うことになります。

「はるかぜとともに」は初代のリメイクという側面が強いので、復活したのは嬉しいですね。

また、最終ステージの道中は「メタナイトの逆襲」で見られた会話イベントが挿入されるので、ファンならニヤリとします。

お気に入り度
★★★☆☆

メタナイトでゴーDX

メタナイトを操作してゴールを目指していくモード。

ステージは各モードの寄せ集めになるので、全長が凄い長いですw

しかし、メタナイトは機動力が高く、ポイントを消費することで使える「メタクイック」を発動すればさらに素早くなるので、スイスイ進みます。

一部のステージはサクサク進めるように変更されていますし、流用が目立ってはいますが、このサクサク感は癖になりますね~。

お気に入り度
★★★★☆

ヘルパーマスターへの道

ヘルパーを操作してボスとの連戦に挑むモード。

「格闘王への道」をアレンジしたようなモードですが、やりこみ度が凄いです。

数十体ものキャラクターを選択できるうえ、クリアタイムがそれぞれに記録されますからね。

100%クリアをするうえでは1体だけクリアすればOKですが、全キャラクターでクリアすると素晴らしいファンサービスが用意されています。

全キャラクターでクリアなんて購入者の数パーセントしかしないと思うので、そんなところにもご褒美を用意するその姿勢に痺れました。

お気に入り度
★★★☆☆

真・格闘王への道

「格闘王への道」の強化版。

「ウルトラスーパーデラックス」で追加されたボスとの連戦を繰り広げます。

最後に解禁されるだけあって難易度は非常に高く、簡単にはクリアできません。

ぼくの場合、10回以上もリトライしましたw

何が辛いかって、回復アイテムが「マキシムトマト」から「普通のトマト」に差し替えられていることです。

「普通のトマト」は食べても20%しか回復しないので、後半になるほど体力の温存が厳しくなってくるんですよね・・・。

「格闘王への道」以上にガードや回避を使いこなさないといけないので、プレイヤーのスキルが問われます。

最後にはここだけの新ボスと戦えますが、個人的にはその前に戦う「メタナイトでゴーDX」のラスボスが一番苦手ですw

お気に入り度
★★★★★

サブゲーム

今作で追加されたサブゲームは「タッチ! 刹那のカルタ取り」「タッチ! 早撃ちカービィ」「爆裂コンベアタッチ!」の3種類。

どのサブゲームも2画面やタッチスクリーンが上手く生かされていて、DSならではの作りとなっています。

個人的に一番好きなのは、「タッチ! 刹那のカルタ取り」でしょうか。

基本的なルールはカルタと同じですが、上画面の情報を頼りに下画面のカードをタッチするというシステムは実にDSらしいです。

DSの画面がもう少し大きければ複数人で1つの画面を共有してのリアルカルタができそうで、さらに面白くなるんじゃないかと思いました。

お気に入り度
★★★★☆

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