
ワンダープロジェクトJ ~機械の少年ピーノ~/SFC
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は1994年12月に発売されたSFC「ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ」のレビューをしていきます。
本作は人間にそっくりなロボット(ギジン)であるピーノを育成して物語を進めるコミュニケーションアドベンチャーゲームですが、隠れた名作でした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
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目次
良いところ
ロボットに物を教える楽しさ
本作の主人公はロボット(ギジン)のピーノ!
というわけで本作では彼を操作して物語を進めることが・・・
出来ません!
見た目はスーパーファミコンソフトらしい2Dグラフィックなので、てっきり十字キーで左右に移動できるかと思ったのに・・・
では、プレイヤーはどのようにしてゲームに介入するのでしょうか?
本作の場合はティンカーという妖精を操作してゲームに介入することになりました。
物語を進めるには彼女を操作してピーノに様々な命令をすることになります。
本作をプレイした当時、僕は幼年期でゲーム歴が短かったのでこの操作形式には驚きました。
主人公を直接操作するゲームばかりではなく、間接的に操作するゲームもあるんだ!?って。
ピーノを育てる面白さ
さあ!ピーノ!外に向かうわよ!
ゲーム開始時、こんな感じでピーノに命令するとします。
しかし、ピーノは言うことを聞きません。
何故なら初期のピーノは脳が発達しておらず、僕たちが常識だと思っていることすらも分からないのです。
そこで重要になってくるのが育成!
周囲には多数の本やおもちゃが散らばっているので、それをピーノに見せて少しずつ各能力を高めていくことになります。
これを繰り返していくことで運動能力や思考能力が高まっていき、人間と変わらないレベルまで成長させることができるんですね。
しかし、そう簡単にはいきません。
ピーノにも機嫌の概念が存在するので場合によっては言うことを聞かなくなりますし、体力や気力がなくても思うように動いてくれませんからね。
単に本やおもちゃを見せるだけではなく、状況に応じた”しつけ”をしなければならないので、まるで子供を育てているかのような感覚を味わえました。
そのため思い通りに行った時の達成感は格別で、そこに本作の醍醐味が詰まっていると思いました。
壮大なストーリー
ロボットとのコミュニケーションに目が行きがちですが、本作はストーリーも素晴らしかったりします!
本作の大きなテーマとなっているのが、人間とロボットの争い。
序盤こそは平和な印象ですが、その裏では様々な確執があり、ストーリーのテイストは最終的には大きく様変わりしていきます。
人間とロボットの争いが進むなか、果たしてロボットである主人公はどんな行動を取るのでしょうか?
ラストで明らかになる意外な真実や感動的なエンディングは必見です!
ところで、本作はスーパーファミコンソフトでは珍しくボイスが少しだけ収録されているんですよね。
エンディングなどの重要なシーンではボイス付きで喋るので、感動的な展開と相まってとても印象に残りました。
様々なシチュエーションが用意されたイベント
ピーノを育成するのはストーリーを進めるためですが、用意されたシチュエーションが超多彩なんです!
序盤に攻略するイベントこそは道具を使って特別なアクションを起こすオーソドックスなものでした。
しかし、中盤以降はダンジョン探索やバトルをこなす必要が出てくるのでゲームジャンルが変わってきます。
あれ?ワンダープロジェクトJってこんなゲームだったっけ?
思わずそう呟きたくなるようなシチュエーションに出くわし、良い意味で裏切られました。
温かなグラフィック・世界観
断言しましょう!ワンダープロジェクトJは名作です!
そう感じる大きな要因がユニークなゲームシステムやストーリーであることは確かなんですが、それ以外にも温かなグラフィックや世界観が一役買っていると思いました。
本作のグラフィックはスーパーファミコンソフトながらも描き込まれたアニメチックなものとなっています。
それでいて自然がいっぱいで、絵のタッチからしてスタジオジブリのアニメを観ているかのよう。
個人的にお気に入りのスポットは家の庭!
家の庭からは別エリアの景色を眺められ、水たまりの前を通るとキャラクターが水面に映るんです!
それでいて空は青く、清涼感あるBGMと相まって幼い頃の僕に衝撃を与えてくれました。
振り返ってみるとスーパーファミコンソフトでここまでの空気感を味わったのは本作が初かもしれません。
惜しいところ
思うように育成出来ず、イライラする
ピーノには10を超えるパラメーターが用意されており、気まぐれないので育成は一筋縄ではいきません。
だからこそクリアした時の達成感があるのですが、どのパラメーターをどのようにして高めたら良いのかのヒントが少ないため、イライラしたり、詰まったりすることが多いです。
当時の僕は本作のような間接的に主人公を動かすゲームに慣れていなかったので尚更。
さすがにハードルが高すぎたので、ゲームクリアは父に手伝ってもらいました(父は意外とハマっていた様子)。
それでも苦労の上で味わえる達成感はあったので、100%自力で攻略したらさらに感動してたことでしょう。
全体のまとめ
ユニークなゲームシステム、感動的なストーリー、温かみのある世界観。
どれをとっても唯一無二の良さを感じられ、隠れた名作と言っても過言ではありません。
直感的ではない操作性や気まぐれな主人公によってフラストレーションが溜まって人を選びますが、ハマる人はとことんハマる作品。
カルト的な人気を博しているのも納得です。
実はこのゲーム、当初は友達から借りてプレイしました。
しかし、あまりにも心に残る作品だったので発売から15年ほど経ってから中古ショップで購入したんです!
それだけ僕の中では思い出深い作品だったりします。
ゲームデザインからストーリーまですべてが思い出に残る感動の名作!
こんな人には特におススメ。
・育成好き。
・ゲームで感動したい人。
・スタジオジブリの世界観が好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・直感的に楽しめるゲームをプレイしたい人。
・試行錯誤が苦手な人。
ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約40時間
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64のJ2ばかり有名ですけどこちらも名作ですよね
SFCの性能でAIゲー作ろうとするのが無茶過ぎますが斬新さはピカイチでした
いま見返すとゲームとして厳しい点が多々ありますが当時はスゴい夢中になった記憶があります