
メトロイドII/GB
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
みなさんは初代ゲームボーイについてどんな印象を持たれていますか?
ぼくは手軽に遊べる印象を持っていました。
ゲームボーイは携帯型ゲーム機で、初代にいたってはフルカラーではなく、白黒画面です。
良くも悪くもお手軽なので、大規模なゲームは出せないものだと思っていました。
そんなぼくの偏見をぶち壊してくれたのが、今回レビューするGB「メトロイドII」です。
本作は探索型2Dアクションゲームで、危険な生命体「メトロイド」をすべて殲滅(せんめつ)するのが目的となっています。
プレイする前までは「ゲームボーイだから大して複雑なマップじゃないでしょ」と甘く見ていましたが、すみません、舐めてましたw
油断していたら1時間以上も迷子になってしまうレベルで、歯ごたえ抜群の内容となっています。
「メトロイド」を殲滅するという目的も前作との差別化を上手く図っていて、「こういう方向性もアリなのか」と感心しましたね。
ここからはそんなGB「メトロイドII」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 入り組んだマップを探索していく2Dアクションゲーム。
- 惑星SR388に巣食う生命体「メトロイド」を殲滅していく。
- メトロイドを一定数駆除すると有毒液の水位が下がって奥へと進めるようになる。
初リリース日 | 1992年1月21日 |
対応ハード | GB |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 6~10時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
メトロイドを殲滅する楽しさ
本作で特筆したいのが、メトロイドを殲滅する楽しさです。
これがですね、とにかく楽しい。
イメージ的には家に潜む害虫を駆除するゲームをやっているような感じでしょうか。
入り組んだ家のどこに害虫が潜んでいるのか?
駆除スプレーを片手に家の中を探索するゲームがあったら面白そうですよね?
特徴的なのが、メトロイドは通常攻撃が効かないことです。
倒すには使用回数に制限のあるミサイルが必要になってきます。
一番弱い個体でも5発。一番強い個体の場合、実に150発も必要です。
メトロイドの殲滅にはミサイルが必要不可欠なので、補給する動機付けを持たせているんですね。
前作同様、ミサイルの最大値を増やすアイテムが隠されているので、メトロイドの殲滅と並行して探索したくなりました。
やっていることは前作と大差ありませんが、探索の動機付けが異なるので、新鮮な気持ちで楽しむことができます。
GBソフトとは思えないほど入り組んだマップ
ゲームボーイソフトの画面は非常に小さいです。
解像度で表すと160×144ドットしかありません。
こんなにも小さいとマップも狭いんじゃないかと思いがちですが、めちゃくちゃ入り組んでいます。
少し進んだら分かれ道。
開けた場所も多く、途方に暮れてしまうほどの広さを誇ります。
ぼくの場合、1時間以上も同じエリアを彷徨ってしまいましたw
こうして聞くと敬遠されそうですが、プレイヤーが迷子になりすぎないような配慮も見受けられます。
実は初期状態だとマップの大半が有毒液となっていて、中に入るとダメージを受けてしまいます。
しかし、メトロイドを一定数倒すと地震が発生。
有毒液の水位が下がっていき、奥へと進めるようになります。
パワーアップアイテムだけではなく、地形の変化で行動範囲を広げていく手法は前作ではほとんどなかったので感心しました。
「こういう形でプレイヤーをコントロールをすることもできるのか!?」とね。
ちなみに本作にもマップ機能は搭載されていません。
マップを把握したい場合、頭で覚える。もしくは自由帳などに描く必要があります。
不便ではありますが、マップ機能が搭載されていないからこそのワクワク感があるのも確かで、本作の味になっている印象です。
白黒グラフィックによる恩恵
本作は初代ゲームボーイソフトなので、グラフィックは白黒です。
前作のフルカラーに慣れてしまうと劣化しているように見えるかもしれませんが、ぼくは恩恵を受けているように感じました。
白黒で背景が真っ暗だからこそ不気味さが増していると言いますか、地下迷宮を探索している感じがするんですよね。
BGMもエリアによっては無音に近く、不気味なので、強敵がいつ襲ってくるのかわからないような緊迫感を醸し出している印象です。
本作をプレイしていると、「制約の中で生まれてくる物ってあるんだな」と思えてきます。
メトロイドが可愛い
ある意味、本作最大の魅力となるのがメトロイドの可愛さです。
前作でもクラゲのような外見とか、ダメージを与えた時の鳴き声が可愛いと思っていたんですが、今作ではさらに可愛さが増しています!w
要因としてはズバリ、個体差が生まれたことです。
本作では39体以上のメトロイドを殲滅していくことになりますが、全てが同じ個体という訳ではありません。
アルファメトロイド、ガンマメトロイド、ゼータメトロイド、オメガメトロイド。
こんな感じで色んな個体が存在して、様々な姿を確認することができます。
その中には愛くるしい姿をしたメトロイドも存在するので、キュンとしてしまいましたw
最後に登場するメトロイドがそれに当たるので、ぜひ、クリアを目指してみてください!
惜しいところ
前のエリアに戻って探索する楽しさが薄い
「メトロイド」と言えば行動範囲を徐々に広げていくゲームです。
当初は1つのエリアしか移動できなかったのがパワーアップアイテムによって改善され、行動範囲が広がっていきます。
時には序盤のエリアで見られた謎が解けることもあるので、前のエリアに戻って探索する楽しさもありました。
一方、本作ではそういった楽しさはほとんどありません。
大きな要因となっているのが、メトロイドを駆除することで有毒液が下がっていくシステムです。
このシステムによって奥へ奥へと進む形式となってしまい、序盤のエリアに戻るのが難しくなってしまいました。
そのためかパワーアップアイテムを使って見慣れたエリアを開拓する要素も薄かったりするので、前作よりも一本道の側面が強くなっています。
もう少し各エリアを行き来できるようにして、パワーアップアイテムを装備した状態で序盤のエリアに行くと隠しメトロイドやアイテムが見つかるようにするとか。
そういう”発見する楽しさ”があったらさらに面白くなるんじゃないかと思いました。
各エリアには体力やミサイルの最大値を増やすアイテムが隠されているので、前のエリアを探索する楽しさが全くない訳ではありません。ただ、その気になれば初見で全ての隠しアイテムが見つかってしまいます。
メトロイドIIのレビューまとめ
白黒のゲームボーイソフトとは思えないほどマップが入り組んだ作品。
メトロイドを殲滅するという目的もユニークで、前作と上手く差別化を図っています。
奥へ奥へと進む形式である関係上、以前、訪れたエリアをまた探索する楽しさは薄く感じますが、紛れもなくゲームボーイの名作です。
2017年には本作をリメイクした3DS「メトロイド サムスリターンズ」が発売されました。
でも、別ゲーになっているので、オリジナル版の価値も残されています。
こんな人には特におススメ。
・探索が好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
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お勧めの人、そうでない人が凄く分かりやすいですねw
今までやった探索ゲームは少ないですけどやってて楽しいので自分には向いてますかね?カービィの鏡の大迷宮とかオリとくらやみの森とかやってたのでw
マップがないのはデメリットにもなれば逆にメリットにもなる。これが賛否両論というやつですね。どちらに重きを置くかによって評価が変わる作品だと感じました。