メトロイド/FCD
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
みなさんはゲーム内のマップを自由帳に描いたことはありますか?
ぼくは何度かあります。
昔のゲームはマップ機能が搭載されていませんでしたからね。
一見すると不便に感じますが、これがですね、未知の世界を開拓するかのようでワクワクするんですよ。
今回レビューするFCD「メトロイド」でもそんなマッピングの楽しさを存分に味わうことができるので、夢中でプレイしました。
今のゲームに慣れていると不便に感じる点が多く、陰湿な仕掛けが目立っているので安易におすすめはしませんが、強烈な魅力を持った作品です。
ここからはそんなFCD「メトロイド」の良いと思った点から語っていきます。
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- 惑星ゼーベスを舞台にした探索型2Dアクションゲーム。
- マップは迷路のように入り組んでいる。
- パワーアップアイテムを集めることで行動範囲が広がる。
初リリース日 | 1986年8月6日 |
対応ハード | FCD |
ジャンル | 2Dアクション |
売上 | 104万本 |
推定クリア時間 | 6~10時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
マップを覚えていく楽しさ
主人公のサムスが足を踏み入れることになる惑星ゼーベスの内部は非常に入り組んでいます。
少し進んだら分かれ道。
似たような地形も多く、初見プレイ時は迷うこと必至です。
恐ろしいことにマップ機能が存在しないので、正確な地形を把握する場合、
- 何周もして頭に叩き込む
- 自由帳などにマップを描く
といった選択が迫られます。
一見すると不便に感じますが、本作の魅力はここにあると思いました。
どの道を辿ればストーリーが進むのか?
どこにどんなアイテムが設置されているのか?
そういったことを考えながらマップを覚えていく感覚は冒険家のようで、プレイヤーの探究心を高めてくれます。
アクションの心地良さ
舞台となる地下要塞は足場が安定していないので、ジャンプアクションを駆使して進まなければなりません。
言ってしまえば「スーパーマリオブラザーズ」のような感じなんですが、惑星ゼーベスは重力が小さいのでしょうか?
ジャンプ時の落下速度は低めに調整されているので、独特な浮遊感を味わえます。
この浮遊感が妙な心地良さを持っているので、足場から足場へ飛び移っていくだけでも楽しく感じました。
本作の舞台となる惑星ゼーベスの内部は連絡通路が長く、目的地までたどり着くには何スクロールもしないといけません。
その際には数え切れないほどの足場を飛び移っていくことになるんですが、ジャンプアクションが心地良いので苦には感じませんでした。
アイテムを集めていく楽しさ
初期状態の主人公はめちゃくちゃ弱いです。
持っている武器は射程距離が短く、体力も極少。
ちょっと敵の攻撃を受けただけで致命傷を負ってしまうほどのモロさだったりします。
一方で敵は強く、序盤だからといって容赦しません。
天井から勢いよく落下してきたり、主人公に向かって突進してきたり。
どいつもこいつも超が付くほどウザく、プレイヤーにトラウマを与えてきます。
だからこそ、パワーアップアイテムの有り難みを感じました。
舞台となる惑星ゼーベスには様々なパワーアップアイテムが隠されています。
体力の最大値が増えるエネルギータンク、ジャンプ力が向上するハイジャンプなどなど。
全てを集めると戦闘や移動が快適になり、あれだけ苦戦していたエリアでもすんなり突破できるようになります。
ぼくは子供の頃から探検が好きなので、「探索をしてアイテムを集めることで強くなるゲームデザイン」はドストライクですw
タイムアタックの楽しさ
本作はマルチエンディングとなっていて、クリアタイムに応じて変化するようになっています。
と言ってもクリア時に見られる主人公の姿が変わるだけなんですが、ぼくはそこに魅力を感じました。
主人公のサムスはゲーム内で詳細が明かされることはなく、謎に包まれています。
だからこそ、クリア時に少しだけ見せてくれる素顔がどんなものなのか気になってしまうんですよね。
クリア時のプレイタイムが早ければ早いほど素を見せてくれるので、任天堂からのご褒美に感じました。
そんなタイムアタックの楽しさをさらに高めてくれるのが自由度の高さです。
本作には決められたルートが存在しないので、ある程度は好きな順番から攻略することができます。
ボスのリドリーとクレイドはどちらから倒しても良いですし、入手するパワーアップアイテムの順番も決められていません。
しかし、最短クリアを目指そうと思ったら”正解”が見えてくるので、レースゲームのような楽しさが生まれてきました。
本作にはセーブ機能が搭載されているので、ファミコンのゲームとしては珍しく、電源を切っても続きから遊べます。
そうなると最初からやり直す必要がなくなり、すぐにクリアできるものだと見られるかもしれませんが、心配はいりません。
マップが入り組んでいるので探索に時間を持っていかれますし、クリアしたとしてもタイムアタックの要素によって周回プレイをしたくなりますからね。
臨場感のあるBGM
今となってはシンプルな映像の「メトロイド」ですが、音の力によって地下要塞を探索している感覚をバッチリ味わえます。
地下の奥深くへ進むとBGMの不気味さが増していくので、いつ、化け物に襲われるのかドキドキしながら進めていました。
本作はファミコンソフトではなく、ディスクシステムという周辺機器を取り付けないとプレイできないゲームです。
ディスクシステム専用ソフトの場合、ファミコンよりも音源を1音多く使えたようですが、その恩恵を感じました。
バックで流れている重圧のある音が臨場感を高めていますからね。
それと、BGMではないんですが、敵の鳴き声を効果音で再現しているのも驚きました。
特定の敵に攻撃を与えると苦しそうに叫ぶので、感情移入してしまいます。
まさか、ファミコンゲームの敵に感情を持つとは思いませんでしたよw
注意点
トラウマの塊
本作はハードコアなゲーマーに向けて作られているので、生半可な気持ちで挑むのは危険です。
そのくらい、嫌らしい要素のオンパレードで、プレイヤーにトラウマを与えてきます。
主人公の体力を吸い取る生物(メトロイド)が終盤に出てきたり、細い足場の上でレーザー攻撃を避けながら戦ったり。
パワーアップアイテムを持っていないせいで先に進めなくなったり、BGMや効果音が不気味だったり。
少し思い返すだけでトラウマシーンがわんさか出てくるので、ゲーム慣れしていない人にはおすすめしません。
任天堂と言えば優しいイメージを持たれる方も多そうですが、本作は怖いですw
任天堂を怒らせるとどうなるのか?
本作をプレイすればその片鱗を垣間見ることができるでしょう。
メトロイド (FC)のレビューまとめ
探索型2Dアクションゲームの基礎を作った偉大な作品。
今となっては不親切だったり、荒削りな部分も目立っていますが、自由帳などにマップをメモしながらプレイすると楽しかったりします。
今の時代、マップ機能がゲーム内に搭載されているのが基本となっているので、改めてプレイすることで新鮮な体験を味わえました。
マップを覚えるのが楽しいトラウマゲー!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・怖いゲームが苦手な人。
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