WARNER THE BEST バットマン:アーカム・アサイラム/PS3
WARNER THE BEST バットマン:アーカム・ツインパック/PS3 / Xbox 360
2010年1月に発売されたPS3/Xbox 360「バットマン アーカム・アサイラム」を今回はレビューします。
PS3/Xbox 360「バットマン アーカム・アサイラム」はアメコミで知られる「バットマン」シリーズに登場する、凶悪犯罪者達を収監する「アーカム・アサイラム」を舞台にした3Dアクションゲームです。
目次
良いところ
潜入プレイが面白い!
バットマンはどんな悪人でも殺す事はしません。基本的には銃を使わずに打撃攻撃で相手を気絶させるだけです。
そのため本作では銃を使う事は出来ず、戦闘時は近接攻撃メインとなります。
逆に敵は容赦なく銃を使ってくるので、そういう敵と戦う場合はこっそりと忍びこんで倒す事になり、「メタル ギア ソリッド」のようなステルス性の高いプレイが楽しめます!
もちろん「メタル ギア ソリッド」と全く同じという訳ではなく、本作の場合は「捜査モード」によって敵キャラクターを透視したり、どんな武器を持っているのかの確認が可能で、さらにはグラップリングで高いところに飛んだり、グライドで滑空もできるため、今までには無いステルスアクションが楽しめました。
単に後ろからこっそりと倒す以外にもアクションの組み合わせ次第で様々な倒し方が可能なので、攻略の自由度は高く感じられます。
そういうのもあって潜入エリアでは試行錯誤をする楽しさも感じられますよー。
爽快感とテクニックのバランスが取れた戦闘
近接攻撃メインの戦闘はボタンを組み合わせてコンボを繋げるものとなっています。そうなるとボタン連打で勝てると思われがちですが、そんな事はありません。
というのも敵は積極的に攻撃するため定期的にカウンターアクションをしないといけないし、ナイフやビリビリ棒を持った敵はボタンを組み合わせて攻撃しないと勝てないため、単に1つのボタンを連打するだけでは勝てないバランスとなっています。
このように戦闘は爽快感とテクニックのバランスが取れているため、何度やっても楽しく遊べました!
コンボが続くと画面にコンボ数が表示されるため、いかに攻撃を受けずにコンボを続けられるのかついつい夢中で挑戦してしまいましたよ。
あと、コンボが決まると「バーン!」という気持ちの良い音が鳴り、最後に残った敵を倒すとカメラがズームになり、スローモーションの演出が入るのも良いですね!
ガジェットを使った謎解き
本作では様々なダンジョンに侵入していきます。
それでダンジョンでは前述の戦闘だけではなく、時にはバットマンが持つ「ガジェット」を使って謎を解かなければ先に進むことができない場合があるんですよ!
例えば壊れそうな壁がある場合、爆弾で壊したり。ビリビリで渡れないエリアがある場合、近くの機械をガジェットで壊したり・・・。
ガジェットは先に進む度に増えて行くので、新しく手に入れたガジェットを使えば今まで行けなかった所へ行けるなんて事もあり、昔のゲームによくあった徐々に行動範囲が広がっていく楽しさもありました!
親切なガイド
メニューから行けるマップには次に何をしたら良いのかを教えてくれます。
また、ゲームオーバーになったらヒントを教えてくれて、さらには状況に応じてどのボタンを押せば良いのか表示してくれるので、海外ゲームの中でも親切な部類に入ると思います。
海外ゲームにありがちな”狙って撃つ”という初心者には難しい要素がほとんど無いので、比較的ライトな方でも楽しめるように感じました。
収集アイテム集めが面白い
本作の全体マップは複数のダンジョンとフィールドマップで構成されています。
進行ルートは固定されており、ストーリーに沿って各ダンジョンに向かうんですが、それを無視して以前訪れた場所に戻って収集アイテムを集めたり、各地の秘密を調べる事もできるんです!
収集アイテムなどのシークレット要素は全部で240個存在。
その割にマップは広くないので密度は濃く感じられたし、探索する楽しさを味わえました!各シークレット要素を解いていくと、ご褒美としてキャラクターデータベースやチャレンジモードのミッションが増えて行くのもモチベーションを高めてくれてGood!
充実した資料
本作はバットマンを知らない人に向けてか登場キャラクターの細かい情報が分かる資料が充実しています。
それである程度キャラクターを把握することができるので、映画を観ていなくてもある程度は大丈夫でしょう!まあ、最初からすべてを見る事は出来ませんが。
チャレンジモードが面白い
本編とは別に、チャレンジモードというミッション形式で楽しめるモードが用意されています。
全部で十数種類用意されていますが、大きく分けると潜入プレイ系ミッションと戦闘系ミッションに分けられていました。
どちらも本編の一部を切り抜いたものですが、潜入プレイ系はサブ目標が3つ用意されており、戦闘系はスコアアタック形式になっていて、それぞれリプレイ性が高いものとなっています。
そのためそれぞれの出来が良い事も相まって、ついつい何度もプレイしてしまいますね。
惜しいところ
文字が小さく、英語音声
本作は英語音声で、字幕を読まないと分からなくなる時があります。
ムービーシーンだったらまだ良いんですが、操作ができるアクションシーンでも字幕が表示されるので、そういうに混乱してしまう事がありました。出来れば日本語音声でやりたかったなぁ・・・。
探索時は映像を動かす楽しさが薄い
捜査モード中は辺りが暗くなり、反応のあるオブジェクトがオレンジで表示されます。
この機能は収集アイテムを探している時は便利だとは思います。
しかし、あまりにも便利のため常にこれを使ってしまいがちで、そのせいで映像を動かす楽しさが薄く感じられました。
かといって使わないでいると全体的に暗いので分かりにくく感じられるし・・・。版権モノとは言え、世界観が暗いのはゲーム的にはマイナスに感じられます。
全体のまとめ
飛びぬけて良い部分はないものの、どの要素も高水準にまとまっており、バランスが取れた作品に感じられました。
「バットマン」というキャラクターを知らなくても十分に楽しめる内容で、海外での高評価も納得。
こんな人には特におススメ。
・3Dアクションゲーム好き。
・探索好き。
・バットマンファン。
こんな人にはおススメできない。
・暗い世界が苦手な人。
バットマン アーカム・アサイラム/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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