
星のカービィ スーパーデラックス/SFC
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
「星のカービィ」シリーズの最高傑作は何になるのか?
色んな意見があると思いますが、ぼくは今回レビューするSFC「星のカービィ スーパーデラックス」が最優秀候補になると思っています。
とにかく前作からの進化度合いが半端なく、欠点も少ないので、それまでにあったハードルを一気に越えてきましたw
本作が発売されたのは1996年。
スーパーファミコンにとっては後期になりますが、その分、同ハードの性能を活かしまくっていて、2Dアクションゲームの完成形に達しています。
一体、何が凄いのでしょうか?
ここからはSFC「星のカービィ スーパーデラックス」の良いと思った点から語っていきます。
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- カービィが主人公の2Dアクションゲーム。
- 7種類のアクションゲームと2種類のサブゲームを収録。
- 2人協力プレイにも対応。
初リリース日 | 1996年3月21日 |
対応ハード | SFC |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 10~15時間 |
売上 | 累計110万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
様々なタイプのアクションゲームを収録
本作で特筆したいのが、様々なタイプのアクションゲームを収録していることです。
従来のシリーズ作品は順番にステージを攻略して行く内容だったのに対し、今作では様々なタイプのゲームを選択して楽しむオムニバス形式になっています。
従来型の「星のカービィ」はもちろん、
- 迷路を探索してお宝を集める探索型
- 相手よりも先にゴールを目指す競争型
など、2Dアクションという枠組みの中で様々な遊びを楽しむことができます。
メニュー画面には様々なゲームが並んでいるので、
今日はいつものカービィを遊ぶ?それともレースをする?
といった感じで気分によって選べるのが良いですね!
ゲームボリュームはマチマチですが、全てを合計した中身の濃さは「2」や「夢の泉の物語」の2倍はあるので、「スーパーデラックス」という名に相応しいタイトルです。
大幅に強化された手触り感
オムニバス形式、ボリューム満点という点ばかりが注目を集めがちな「スーパーデラックス」ですが、本作が評価されているのはそこだけではないと思っています。
いくらボリュームがあっても面白くなければ意味がありませんからね。
その点、本作は1つ1つの質も一級品で、過去作を凌駕するほどのレベルに達しています。
グラフィックはスーパーファミコンソフトになったことで大幅に強化。
カラフルポップな世界観が強調され、カービィたちの動きも生き生きとしたものになりました。
極めつけとなるのが、手触り感です。
敵に攻撃がヒットした時の効果音は爽快なものになり、使えるアクションの種類がさらに増えました。
また、コピー能力のアクションも増加。
1体のキャラクターとして成立してしまうほど使える技の数が増えました。
例えばファイアの場合、
- Y 火吹き攻撃
- 火吹き + 十字ボタン 火の方向を変える
- 自分に火吹き 火だるま地獄
- ダッシュ + Y バーニングアタック
- 空中でY 火だるまスピン
- 着地前にY 火だるま転がり
といった感じで6種類の技が存在します。
こうして聞くと
と思われるかもしれませんが、使用するボタンをよく見てください。
1つのボタンしか使わないので、初心者でも簡単に技を出すことができます。
技の種類が増えると複雑化してしまいがちですが、本作の場合、同じボタンを押しても状況に応じて技が変化する仕様にすることでそのような問題点を解消しています。
どのコピー能力も適当にボタンを押しているだけで色んな技を繰り出せるので、初心者でも安心です。
そんなコピー能力ですが、なんと20種類以上も用意されています。
1つ1つの作り込みが凄いのに20種類も用意するとは恐れ入りましたw
協力・対戦プレイに対応
ここまで本作のコピー能力が作り込まれていることを語っていきましたが、凄いのはここからです。
コピー能力を吐き出すと、その能力を持った敵が味方として戦ってくれます。
ゲーム内ではヘルパーと表記されていますが、2Pとして操作することもできます!
つまり、協力プレイができるということになるんですが、これがめちゃくちゃ楽しいんですよ。
前述の通り爽快ですし、難易度が低めでサクサク進めますからね。
敵の攻撃を食らっても大してダメージを受けませんし、ゲームオーバーになっても少し前の部屋に戻されるだけで済んでしまいます。
個人的には難しいステージを協力してクリアするのも好きなんですが、すぐゲームオーバーになるのが嫌いな人もいるのも確かだと思うんですよ。
本作の場合、ダメージを多少受けてもゲームオーバーにならないので、誰とでも一緒に遊べるのが良いですね。
そういう意味では2種類のサブゲームも忘れてはいけません。
合図が出た瞬間にボタンを押していく”刹那の見斬り”、画面に表示されたカーソルやゲージに合わせてボタンを押していく”かちわりメガトンパンチ”。
どちらも1つのボタンしか使わないうえ、すぐに終わります。
その一方で演出が派手なので、サクッと対戦したい時には最高のゲームなんですよ。
「スーファミで対戦・協力プレイができるおすすめのゲームを教えて!」
そんな質問が来たらぼくは「星のカービィ スーパーデラックス」を推したいですね。
桜井テイストが満載
「星のカービィ」の生み親である桜井政博さん。
本作をプレイしていると彼の作風が炸裂しているように感じます。
初心者から上級者に向けた気配りがなされているのはもちろん、随所でネタが詰め込まれていて、楽しんで作られているように感じました。
コマンドバトル風の戦いを楽しめるバトルウインドウズ戦、「いてっ!」「スカ」などの演出が見られるステータスウインドウ。
洞窟大作戦で見られる任天堂ゲームのお宝、チュートリアル画面で見られるお笑い要素。
セーブデータ削除時に見られる「こうかいしませんね?」、せっかちな人には有り難い高速のスタッフロール。
などなど、後の桜井ゲーに通ずるネタが初登場しているので、改めてプレイした時はニヤリとしました。
やり込み要素が満載
本作はやり込み要素も「スーパーデラックス」なものとなっています。
完全クリアの条件として100%クリアというものが存在しますが、ちょっとやそっとプレイしただけでは達成することはできません。
特に難しいのが、「洞窟大作戦」です。
このゲームでは4つのエリアに隠された60個のお宝を集めていきます。
しかし、どのエリアも迷路のように入り組んでいるうえに罠も多いので、簡単には見つからないんですよ。
全てのお宝を見つけるにはコピー能力の特性をフルに活かし、設置された仕掛けを把握したり、ヘルパーに助けてもらわないといけません。
イメージ的には「メトロイド」や「ゼルダの伝説」シリーズのような感じでしょうか。
ぼくはどちらのシリーズも大好きなので、「洞窟大作戦」をプレイしている時はワクワクしました。
それ以外にも
- 19体のボスを連続で倒していく「格闘王への道」
- 「コピーのもとデラックス」を集めて戦う「銀河にねがいを」
など、やり込み要素が強いゲームが満載なので、長く遊べます。
惜しいところ
目が疲れやすい
本作をプレイしていると、目が痛くなります。
なぜなのか考えたんですが、点滅の演出が全体的に多いんですよね。
メニュー画面とか、ステータス画面とか。
目がチカチカするような演出が目立っていて、目に優しくありません。
まあ、ポケモンショックが起きる前に発売された作品なので、今のゲームほどは配慮されていないのかもしれませんね。
後に発売された移植版(バーチャルコンソールなど)は点滅表現が少し改善されていますが、まだチカチカします。
セーブが消えやすい
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リアルタイムで本作をプレイされた方の多くはこのような光景を見たことがあるでしょう。
そう!本作は他のゲームと比べてもセーブが消えやすくなっていますw
小ボリュームなゲームだったらまだしも、大ボリュームなので困りました。
バーチャルコンソールなどの移植版でプレイする分には問題ありませんが、オリジナルのスーパーファミコン版をプレイする場合は注意が必要です。
星のカービィ スーパーデラックスのレビューまとめ
様々なゲームが収録されたボリューム満点の1作。
初心者も上級者も。おとなもこどももおねーさんも楽しめる、一家に一本は欲しい一作です。
ゲームって嗜好品なので合う合わないはどうしても出てしまうものなんですが、本作は様々な趣向を持ったゲームユーザーの最大公約数的な味付けをされているので、文字通りの万人向けを実現しています。
その一方で刺さる人には刺さる魅力を持ち合わせているので、芸術の域に達しています。
「星のカービィ」シリーズの中でも抜きん出たクオリティで、販売本数はともかく、ユーザー評価が飛び抜けて高くなるのも納得の作品です。
カービィの可能性が一気に広まった会心作!
こんな人には特におススメ。
・アクションゲーム好き。
・探索好き。
・ボリューム感を味わいたい人。
・2人で遊べるゲームを探している人。
こんな人にはおススメできない。
・特になし。
おまけ:各ゲームモードの感想
はるかぜとともに
GB「星のカービィ」をリメイクしたゲーム。
グラフィックが綺麗になり、コピー能力の要素が追加されています。
過去作をリメイクした太っ腹な内容ではありますが、一部省略されているので、完全版ではありません。
また、原作にはないコピー能力が追加されたことで別ゲーと化しました。
コピー能力が加わるだけでこんなにも印象が変わるのか!?
★★★☆☆ |
白き翼ダイナブレイド
作物を荒らすダイナブレイドをこらしめるのが目的のゲームモード。
こちらも普通の2Dアクションゲームですが、ワールドマップがあり、一度クリアしたステージを選択できるようになっています。
ステージの難易度も少し上がり、強制スクロールステージが初登場するのも特徴でしょうか。
さり気なく難易度のステップアップをさせているのが上手いですね!
また、「夢の泉の物語」で見られた隠しスイッチも存在するので、探索要素も強化されています。
★★★☆☆ |
激突! グルメレース
デデデ大王とグルメレースをするモード。
デデデよりも速く走ってより多くの食べ物を入手してゴールを目指すのが目的となっています。
このゲームは覚えゲーに感じました。
画面が狭い割にはカービィの移動速度が速いので、壁にぶつかってしまったり、ジャンプするタイミングを間違えてしまうんですよ。
なんというか、MD「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」で苦手だった要素をそのまま持ってきているような気がしてしまいました。
題材は良いんですが、こういうゲームは奥スクロール型が合っています。
タイムアタックの要素もあるので、友達とタイムを競ってみるのと面白いかも!?
★★☆☆☆ |
洞窟大作戦
非常に入り組んだダンジョンを探索してお宝を集めるモード。
お宝は全部で60個ありますが、すべてを入手するためにはコピー能力や仲間の力を駆使しなければなりません。
とにかく探索要素が強い内容で、他のゲームモードとは一線を画しています。
イメージ的には「メトロイド」のような感じでしょうか。
探索要素が好きなぼくとしては非常に好みのテイストで、全モードの中でこのゲームが一番気に入りました。
ボリューム的にも一番多く、「スーパーデラックス」の核となるゲームの1つと言っても良いのではないでしょうか?
★★★★★ |
メタナイトの逆襲
メタナイトの野望を阻止するため戦艦に乗りこんで戦うゲーム。
制限時間がある関係で常に急いで移動する必要があり、スピード感があります。
ステージ数は5~6つ分くらいですが、それらを倍速でプレイしているかのような印象です。
他のゲームとは違ってメッセージウインドウが用意されていて、ストーリー性が高いのも特徴ですね。
可愛いイメージが強いカービィですが、このゲームではカッコいい一面を見せてくれます。
★★★☆☆ |
銀河にねがいを
月と太陽の喧嘩を止めるのが目的のゲーム。
本モードで最大の特徴は、敵を吸い込んでもコピー能力が使えないことです。
コピー能力を使用するには各地に隠された「コピーのもとデラックス」を入手する必要があります。
入手することで好きなタイミングでコピー能力をいつでも使えるようになるので、探索すればするほど有利に進められるってことですね。
達成率を100%にするには全てを集めないといけないので、「洞窟大作戦」に続いて探索要素が強いゲームです。
そして本ゲームで特徴的なのが、終盤の2Dシューティングステージ!
ただのシューティングステージではなく、フィールド全体が円柱形のループする空間で構成されていて、当時としては斬新な表現となっています。
★★★★☆ |
格闘王への道
最後に出現するゲーム。
「2」や「夢の泉の物語」でも見られたボスラッシュモードですが、19戦もあります。
また、休憩所でコピー能力を入手したり、戦略性が上がっている印象です。
負けたら最初からやり直しなので難易度はやや高めですが、ヘルパーを呼び出せるので、シリーズの中では中辛だと思いました。
★★★★☆ |
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
ボリューム満点な内容、各コピー能力の技の多彩さ、存在感抜群、ミニゲームも面白い、後の作品への影響を考えても全部最高で俺にとってのNo. 1アクションゲームですね。
このゲームのおかげでカービィのファンになりました。
欠点はこれしかない。
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