どうも!KENT(@kentworld2 )です!
みなさんは「ブロックくずし」というゲームをご存知でしょうか?
反射するボールが画面下部に落ちないようにバーを動かし、ブロックを崩していくパズルアクションゲームで、あらゆる媒体で人気を博しました。
古くはアーケード筐体。最近だとスマホアプリやキーチェーンゲームで定番のジャンルとなっているので、誰もが一度は触ったことがあるんじゃないかと思います。
カービィのブロックボール/GB
今回レビューするGB「カービィのブロックボール」も「ブロックくずし」が元ネタとなっています。
こうして聞くと「ブロックくずし」の絵柄を「星のカービィ」に差し替えただけのように見えますよね?
ぼくもそう思っていた頃があったんですが、プレイしてビックリ!
「ブロックくずし」と「星のカービィ」の要素が見事に融合を果たした作品となっています!
それでいて「間口は広く、奥は深い」という「星のカービィ」のDNAは継承しているので、「ブロックくずし」の入門用としてもおすすめです!
ここからはそんなGB「カービィのブロックボール」の良いと思った点から書いていきます。
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- ステージクリア型のパズルアクションゲーム。
- 画面上を反射するカービィが画面下部に落ちないようにバーを動かしていく。
- ステージ内のブロックを全て崩していくのが目的。
初リリース日 | 1995年12月14日 |
対応ハード | GB |
ジャンル | パズルアクション |
売上 | 32万本 |
推定クリア時間 | 5~6時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
星のカービィらしい味付け
本作のルールは簡単。
壁を反射するカービィが画面下部に落ちないようにバーを動かし、ステージ内のブロックを全て崩していくのが目的となっています。
いわゆる、「ブロックくずし」となりますが、まんま同じという訳ではありません。
大きな違いとしては3つあって、1つめはカービィの強化要素です。
カービィがバーに反射する瞬間にボタンを押してみましょう。
すると、一時的に強化状態となり、硬いブロックを壊せるようになります。
このテクニックが追加されたことで駆け引きが大幅に増加しました。
従来の「ブロックくずし」はバーを左右に動かしてボールが反射する角度を調整するくらいしかできませんでしたからね。
2つめの違いが、コピー能力です。
カービィがステージをウロツイている敵にぶつかった場合、対応するコピー能力を発動できるようになります。
用意されているコピー能力は
- 下部へ落下する「ストーン」
- 上部へ一直線に飛んでいく「バーニング」
- 進行上のブロックを破壊する「スパーク」
- 一時的に動きを止めて周囲のブロックを破壊する「ニードル」
といった4種類。
シリーズの中では少なめですが、上手く使えばカービィの進行ルートをある程度は固定化することができます。
「ブロックくずし」は操作が簡単な分、微調整が難しいので、コピー能力には助けられました。
3つめの違いが、ボス戦です。
各ステージの最後にはボスが待ち受けています。
どのボスも特定の方向からカービィをぶつけたら倒せるんですが、耐久力が高いので、簡単には倒せません。
また、操作するバーがボスの攻撃を受けると一時的に小さくなってしまうので、嫌らしさも兼ね揃えています。
カービィの強化要素、コピー能力、ボス戦。
このように本作は「ブロックくずし」でありながらも「星のカービィ」らしい要素が多いので、唯一無二の魅力を持った作品となっています。
パッと見は「ブロックくずし」の絵柄を「星のカービィ」に差し替えただけのように見えるかもしれませんが、とんでもない!
「星のカービィ」だからこそ実現できたシステムが満載で、「紛れもなくカービィのゲーム」だと思いました。
バラエティ豊かな仕掛け
各ステージには様々な仕掛けが用意されています。
ぼくが面白いと思ったのが、各ステージのラウンド4です。
ラウンド4にはスターブロックが設置されていて、壊した数の分だけボスラウンドのガーターが増加していきます。
しかし、スターブロックの付近にいるボスに何回かぶつかるとボスラウンドに飛ばされてしまいます。
ということはですね、
「ボスにぶつからず、如何にスターブロックを壊せるのか?」
なんてテクニックが求められるので、「よう考えとるわ」と感心してしまいましたw
それ以外にも
- ぶつかると勢いよく飛ばされる「ピンボールブロック」
- アイテムの「クラッシュ」を取らないと壊せない「破壊不能ブロック」
などユニークな仕掛けが満載で、「ブロックくずし」の常識を打ち破っています。
スコアアタックが楽しい
各ステージには目標スコアが設定されているので、ある時からスコアアタックの更新にハマりました。
でも、中には
なんて思う人もいるのではないでしょうか?
ぼくも「クリアできたら良いんだよ」派ですが、本作のスコアアタックにはハマりました。
というのも真の最終ステージを解禁するには各ステージに設定されたスコア(ボーダーライン)を超えないといけないからです。
これがなかなかの難しさで、適当にカービィを飛ばしていたらまずクリアできないんですよ。
ぶつかる度に得点が倍増する「得点ブロック」に意識してカービィを飛ばすとか、コピー能力を使って軌道を微調整するとか。
考えて攻略しないと目標のスコアには到達できないので、何度もやり直しました(特にステージ4w)。
こうして聞くと
と思いますよね?
これがですね、「面倒くさい」と感じるギリギリのラインを保っているんですよ。
大きな要因となるのが、1ステージにつき5ラウンドで区切られていることです。
あくまでも5ラウンドの合計スコアを競うのであって、10ラウンドとか。50ラウンド合計ではないので、気軽に再挑戦したくなりました。
従来の「ブロックくずし」では全ラウンドの合計スコアを競うものだったので、スコアアタックのハードルを大幅に下げている印象です。
ユニークなボーナスゲーム
各ステージにはボーナスゲームへの道が隠されています。
用意されているボーナスゲームは
- 雲にボールをぶつけて上に押し上げる「アップクラウド」
- ボールを飛ばして絵柄を揃えていく「アップダウン」
- 中央から発射される星をパッドで拾っていく「スターキャッチャー」
- 相手のゴールにボールを飛ばしていく対戦ゲームの「エアホッケー」
の全4種類。
毎回、どのボーナスゲームに挑戦するのか選択できるんですが、いずれも「ブロックくずし」を他ジャンルに上手く落とし込んでいます。
上手く行けば3UPできるので、本編のステージで有利になるのはもちろん、ハイスコアの更新にも役立ちます。
各ステージクリア時にはカービィの残り人数ごとにボーナスで1,000点もらえますからね。
耳馴染みの良いBGM
「ブロックくずし」と言えば地味なBGMを思い浮かべるかもしれませんが、本作は違います。
カービィらしい、耳馴染みの良いBGMが流れるので、常に高いテンションでプレイできました。
過去作のアレンジ曲は少なめで、オリジナル曲中心ですが、どの曲も良い味を出しています。
個人的にはステージ3のBGMが気に入りました。
ステージ3のBGMはカービィらしい陽気な雰囲気を残しつつ、ゲームボーイ音源の小気味良い音が鳴り響くので、聴いていると元気になれるんですよね。
改めてこの時代のゲーム音楽は名曲の宝庫だと思いました。
惜しいところ
一部のステージが煩雑
一部のステージでは4つのバーを操作することになります。
これがですね、なかなかの煩雑で戸惑いました。
想像してみてください。
十字キーの左右で上下のバーを。十字キーの上下で左右のバーを動かすところをw
十字キーの左右で上下のバーを動かしている時、カービィが左右のバーに向かった時は混乱しますw
この煩雑さは「星のカービィ」シリーズの関連作らしくないと思いました。
最終ステージの出現条件といい、難易度は「星のカービィ」シリーズの中では高めの部類に感じます。
5ラウンドごとにセーブされるので、「ブロックくずし」としてみたら親切だと思うんですけどね。
カービィのブロックボールのレビューまとめ
「カービィとブロックくずしが融合することでこんなゲームが生まれるのか!?」
プレイしてそんな衝撃を受けました。
ゲームボーイ人気が下火になっていた頃に発売された関係で影が薄く感じますが、舐めてはいけません。
「星のカービィ」の関連作として本気で作られています。
「ブロックくずし」の面白さを良い感じに噛み砕いているので、入門用としてもおすすめです!
ブロックくずしを大胆にアレンジした良作!
こんな人には特におススメ。
・カービィ好き。
・ブロックくずし好き。
・スコアアタック好き。
こんな人にはおススメできない。
・スコアアタックが苦手な人。
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