【レビュー】テラウェイ~はがれた世界の大冒険~ [評価・感想] PSVITAの機能をふんだんに使った紙ゲー!

2013年12月に発売されたPSV「テラウェイ~はがれた世界の大冒険~」を今回はレビューします。
PSV「テラウェイ~はがれた世界の大冒険~」は「リトルビッグプラネット」シリーズで
知られるメディアモレキュールが手掛けた新規のアクションゲーム
です。

良いところ

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タッチ機能を使った仕掛けが面白い!

PSVITA本体に標準搭載されている背面タッチパッド
この機能を”遊び”の面で有効活用したPSVITAソフトは
あまり見られない印象ですが、このゲームはめちゃくちゃ有効活用しています!

なんと○×△□柄の床で背面タッチパッドを触ると指が飛び出して敵を攻撃したり、
障害物を動かしたり、タップする事でトランポリンのように
バウンドして主人公を飛ばすことができるんですよ!
これが演出の良さもあって自然と馴染んでいて、”触って気持ち良い”に繋がっています。

ゲームを進めて行くと応用した仕掛けが出て来るのも面白い。
例えばリンゴが転がっているエリアでタイミング良く○×△□柄の床をタップして高く飛ばしたり、
床から飛び出て来る指を上手く使って滝の流れを止めたり・・・。
たった2つのネタを上手く有効活用してギミックのバリエーションを増やしています。

また、前面タッチパッドも有効に使われていて、
宝箱を開ける、門を開ける、橋を架けるなどの行為をする場合は
フリック操作をする必要がありますし、敵をタップして倒す場面もあったりします。

オブジェクトにタップしても何らかのリアクションが発生したりもしますし、
とにかく色んなものをタップする楽しさがあるんです!
こんなにPSVITAのタッチパッドを遊びの面で有効活用した作品は珍しいので、
もっとこういうゲームがPSVITAに出て欲しいと思いました。

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心温まる紙の世界観

本作の世界は、すべてで作られています。
草はひらひら揺れ、風は紙で表現されていて、キャラクターは折り紙のように
角ばってカクカクと動きます。そんな紙で出来た世界でも
環境音や自然描写はとてもリアルで、まるで現実世界が紙の世界と化したかのよう。
紙で出来た世界観の作品は今までにもいくつか見られましたが、
その中でも本作のセンスは飛びぬけています。プレイしていると心が温かくなって来ますよ。

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デコレーション機能が面白い

本作では色んなものをデコレーションすることができます。
例えば主人公の顔とか。ゲーム内で集めたポイントを使う事で
様々なシールを主人公の顔に貼る事が出来て、オリジナルの顔を作ることができるんです。

また、ゲーム内に登場する各キャラクターの顔をデコレーションしたり、
紙を切り取ってオリジナルのステッカーを作る機能も用意されていて、
リトルビッグプラネット」シリーズを手掛けた
開発会社だけあってクリエイト要素が充実しています。

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豊富な探索要素

各フィールドマップは1本道となっていますが、探索する楽しさもしっかりとあります!
収集アイテムとしていくつかの宝箱が各フィールドに隠されているんですが、
中にはゲームの世界に住んでいる住人の依頼をこなさないといけません。
例えばリンゴをダンクシュートしたりとか、お邪魔している敵を倒したりとか・・・。

どのイベントもサブ要素としては面白く、ついつい寄り道してしまいます。
また、フィールドのリアクションも凝っているので、色んなところを調べたくなってしまう。
広間のようなところに出たらまっすぐ進むのではなく、つい寄り道をしてしまいます。

ゲームを進めるごとに主人公のアクションが増えて行き、
そのアクションを使って以前訪れたステージで新たな秘密を見つけられるのも良かった!
個人的にプレイヤーが徐々にアクションを覚えて行き、
徐々に行動範囲が広がって行くレベルデザインが好きなので。

収集要素としてはそれ以外にもこの世界でのお金となる「紙のかけら」集めや
真っ白になっているオブジェクトを撮影して「ペーパークラフト」を集める要素、
登場する敵キャラクターをすべて倒す要素が存在。達成率が%で表示されるので、
やり込みゲーマーは100%にしてみましょう!そうする事で沢山のゴールドトロフィーが貰えます。

個人的に合わない&気になったところ

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好みが分かれる攻略とデコレーションの融合

ゲームを進めて行くと、強制的に写真を撮らされたり、デコレーションをさせられます。
これはゲームで攻略要素を重視しているゲーマーからしたら相性が悪く、
「敵を倒しながら奥へ進んで世界の平和を守る」アクションゲームの固定観念に
反する要素なので、好みが分かれる要素だと思います。

この辺はゲーマーの場合子供が楽しむゲームであると割り切るか、
カメラやデコレーションの要素も含めて楽しんでやる!と割り切らなければなりません。
本作はSNSとの連動機能も充実しているので、ソーシャル性も含めて楽しんだ方が得です。
一応、イベントではどんなデコレーションにしても支障はないのですが、
出来ればキャラクターが指定する形のものにするか、見ていて面白いものにした方が良いでしょうね。

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デコレーションがやりにくい

デコレーション機能が充実しているのは良いんですが、操作性は良いとは言えません。
自分の好きな場所に、好きな大きさで、好きなステッカーを貼る場合は
2本の指を使った操作がやりにくいですし、オリジナルステッカーを作る場合は
指で線を描かないといけないので思うように作れません。
別売りのタッチペンを使えば少しは楽になるかもしれませんが・・・。

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あっという間に終わる

クリアまでのプレイタイムは、非常に短いです。早ければ5時間程度で終わってしまいます。
その間に沢山の世界に回って沢山のギミックを体験できますが、
せめて1.5倍くらいのボリュームが欲しかった。
ギミックは豊富ですが、まだまだネタは出て来そうな雰囲気でしたからね。

また、何回死んでもすぐにやり直せる仕様のため全体的に難易度が低くく、
ゲーマーの場合はやり込みをしないと物足りない内容です。
トロフィーには難しいエリアのノーミスクリア、収集アイテムの全回収といった
リプレイ性の向上に役立つ項目があるので、それらのやり込みをしてなんとか満足できるレベル。

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もうひと工夫ほしかった戦闘

このゲームの戦闘は、非常に単純です。主人公は武器を使っての攻撃をする事が出来ず、
敵キャラクターが気絶している時に持ち上げて壁にぶつけるか、別の敵に当てることで
ダメージを与えられ、それ以外にも転がり攻撃をしたり、吸い込み・吐き出し攻撃で
倒すことができるんですが、どれも単純なものでもう一工夫が欲しかった。
あくまでもギミックメインの作品で、戦闘はおまけ程度と言う印象です。


PSVITAの機能をふんだんに使った意欲的な作品。
コンパクトな内容でやり込みをしないと物足りない内容ですが、
紙で出来た秀逸な世界観を含めて好きな作品です。

こんな人には特におススメ。
・夢を持った子供。
・PSVITAの機能を活かしたゲームがやりたい人。
・心を温めたい人。

こんな人にはおススメできない。
・攻略ばかりを求めてしまう人。

テラウェイ~はがれた世界の大冒険~/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約15時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。

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