
スーパーマリオ オデッセイ/Switch(パッケージ版) / (ダウンロード版)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年10月に発売されたSwitch「スーパーマリオ オデッセイ」のレビューをしていきます。
本作はクッパとピーチ姫の結婚式開催を阻止する箱庭探索型3Dアクションゲームですが、マリオの問題点をほぼすべて解決した非の打ち所がない傑作でした!
本作が発売される以前の「スーパーマリオ」シリーズも良作ではあったんですよ。
ですが、Wii「スーパーマリオギャラクシー2」辺りから過去作のオマージュばかりが目立って来て徐々に新鮮味が薄れていたんです。
ところが本作の場合、それまで蔓延していたマンネリを打破していたんです!
それでいでマリオの本編であると納得できるように作られていて、物凄く上手い落とし所に感じました。
そんなSwitch「スーパーマリオ オデッセイ」の良いと思った点からまずは書いていきます。
プレイ日記はこちら。
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- 箱庭探索型の3Dアクションゲーム。
- 箱庭マップに隠されたパワームーンを集めていく。
- 帽子(キャッピー)を敵に投げることで操作できるようになる。
初リリース日 | 2017年10月27日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週45.7万本/累計184.4万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
超久しぶりの箱庭探索型3Dマリオ
ここ数年の3Dマリオはスタートからゴールを目指していく一本道のゲームでした。
言ってしまえば2Dアクションゲームの「スーパーマリオブラザーズ」をそのまま3D化したような感じ。
そのため分かりやすさはありましたが、探索要素よりアスレチック要素を重視した構成でした。
一方、今回レビューするSwitch「スーパーマリオ オデッセイ」は箱庭探索型の3Dアクションゲームになっているんです!
分かりやすくと言うと、箱庭マップを自由に走り回り、隠されたアイテムを見つけていく感じ。
制限時間は存在せず、建物の中や屋根の上、地下道などを自由に探索出来ます。
ありきたりに感じるかも知れませんが、2017年当時はこういうゲームが意外と無かったんです。
あったとしてもジャンプアクションが控えめだったので、このようなゲームデザインの作品がまた発売されたことが嬉しかった。
こういうゲームを待っていたんだよ!
斬新なキャプチャーシステム
任天堂はたった1つのアイデアで複数の問題を解決させるのが得意なメーカーです。
近年の作品では「スプラトゥーン」が印象的でした。
今作でもそんな任天堂マジックが発動していて、またしても1つのアイデアで複数の問題を解決しています。
それがキャプチャーシステム!
本作では攻撃ボタン(Yボタン)を押すと帽子(キャッピー)をブーメランのように投げられます。
凄いのが、汎用性の高さ。
単純に遠距離攻撃として使えるほか、ヒットした敵を操作できるようになる場合もあるんです!
操作できる敵の種類は様々。
クリボーなどお馴染みのキャラクターから今作で初登場した恐竜やモアイなども操作出来ます。
しかも単に操作できるだけではありません。
敵キャラクターはそれぞれに専用の特殊能力を持っているので、それを活用することでステージに隠された仕掛けを解けるようになっているんです!
キャプチャーできるキャラクターは50種類以上!
それぞれ操作感覚が違うので、中にはTPSやレースなど別ジャンルのゲームをプレイしている感覚を味わえることもあります。
各ステージの構成はキャプチャーシステムの使用を前提にして作られているので、従来の作品には無いギミックが満載でした!
それでいて操作は簡単なので、マリオシリーズの良さであるシンプルさは失われていません。
まさに1つのアイデアで複数の問題を解決する任天堂マジック発動!って感じです。
ストーリー要素によって高まるプレイの動機
近年の3Dマリオはストーリー性が低めでした。
クッパを倒すという明確な目的はあったもののイベントシーンは控えめで、淡々とステージをクリアしていく形式だったんです。
今作もおおまかなストーリーは過去作と大差ありませんが、エンディングまでの過程が細かく描かれているのでゲームクリアまでのモチベーションを保ちやすく感じました!
例えばオデッセイ号に乗ってクッパとピーチ姫のところまで向かうことになった場合、ひょんなことから何度も墜落してしまいます。
そこでアイテムを集めてオデッセイ号を修理することになるんですが、ここでゲームプレイの動機付けが行われていると思いました。
さらに各ステージには単独のストーリー要素を追加。
与えられたミッションをこなすことでフィールドが変化していくので、さらにゲームプレイのモチベーションが高まるようになっています。
普通のゲームだったら当たり前の話だと思いますが、マリオと言えばゲーム要素に全振りするシリーズです。
そんなシリーズでストーリー要素を強化したことで鬼に金棒となりました!
連続性のあるミッション、段階的に変わっていくステージ構成。
単にムービーを増やすのではなく、このような形でストーリーの動機付けを強化させていく手法は大好きです♪
徹底した初心者への配慮
毎回、初心者への配慮がバッチリなマリオシリーズ。
今作はさらに磨きがかかっていて、3Dアクションゲームが苦手な人でも楽しめる配慮が満載だったりします!
最大のポイントが、今作から搭載されたおたすけモード。
こちらを選択するとどこへ行けば良いのか教えてくれる矢印が自動で表示されます。
さらに奈落の底へ落ちても1ダメージで済み、体力は倍増。自動回復機能も追加されるので、難易度が大幅に低下します。
それでも無理な人にオススメなのが、2人協力プレイ。
こちらは新たな相棒となるキャッピーを2Pが操作可能となり、マリオに向かってくる敵を蹴散らしたり、好きな敵をキャプチャーできるようになります。
さらには2Pもカメラワークを操作できるので、3Dアクションゲームが苦手な人にとっては最高のアシストではないでしょうか?
極端な話、おたすけモードと2人協力プレイのアシストがあればゲームのターゲット層から大きく離れたお年寄りの方もある程度は楽しめると断言しても良いくらいです。
それだけ今作は初心者への配慮が徹底されています。
きっと、高齢者にもテストプレイをしてもらったんでしょうね。
「とにかくゲームをクリアしてもらいたい!」
そんな想いを本作からは感じられました。
超濃密な箱庭マップ
各ステージは驚くほどの密度で構成されています。
最初はキーアイテムとなるパワームーンが簡単に見つかってしまい、目標個数に達してすぐ別のステージへ行けて拍子抜けするかもしれません。
が、各ステージに隠されているパワームーンを全部集めようと思ったら本当に大変です!
表面にある物を一通り入手すると隠されたパワームーンを探すことになるんですが、思わず「え?こんなのところに隠されていたの!?」と驚くことでしょう。
それこそ今までずーっとウロウロしていたところに隠れていたりして、開発者のセンスにビックリすること間違いなし!
(人によっては難しいところに隠れていたアイテムを見つけた自分をまずは褒めるかもw)
トータルのパワームーン数を知った時は驚きました。
まさか、こんなにも隠されているとは!?
多い場合は1ステージだけでも100個近くも隠されている場合もありましたからね。
さらにはローカルコインという専用のアイテムも各ステージには隠されているので、下手をしたら同じ所を何十時間も探索することになるかもしれません。
それだけ今作は1ステージ辺りの密度が濃くなっています。それでいてトータルのステージ数はN64「スーパーマリオ64」よりも多いのだから凄い!
しかも、ロード時間がほとんど存在しないのだからビックリです!
オープンワールド全盛の昨今、別のステージまで行くのに30秒前後待たされる作品は珍しくありません。
にも関わらず本作はファストトラベル、別ステージへの移動に5秒前後しかかかりません!
起動時間も早く、まさしく謎技術で作られています。
ロード時間の短さは「スーパーマリオ」シリーズ全般に言えることですが、HD機になってオープンワールドっぽくなっても健在とは・・・
グラフィックのクオリティは非常に高く、フレームレートも60fps維持で滑らかに動いてパフォーマンスの面でも非常に高水準といえます。
旅行した気分を味わえる
今作の舞台はキノコ王国!
ではなく、その枠から飛び出た様々な世界となっています。
従来のマリオシリーズでは見られなかった大都市、ファンタジー、和風の国など本当に様々な世界が舞台となっていて、そういう意味でも新鮮味がありました!
中にはキノコ王国と似た世界もありましたが、登場キャラの多くは初登場なので異国に来ている感じがします。
開発者としても異国を旅する感覚を味わってほしいのか、旅行した気分を味わえる雰囲気作りがなされていました!
例えばマップ画面。
左右にはパンフレットのような読み物が掲載されていて、本当に観光しているかのようです。
各ワールドの移動時には新たな相棒、キャッピーと一緒にパンフレットを見ながらさりげなく冒険のヒントを教えてくれるのでさらに観光している気分を味わえます!
そしてスナップショットモード!
この機能を使えばゲーム内の時間を止めて好きなアングルから撮影が可能になります。
ロゴ表示やフィルター機能もあるので、PS4ソフトによくあるフォトモードとまんま同じ!
ですが、マリオは世界観がカラフルポップで見ているだけでワクワクするし、今作ではコスチューム要素も存在するので、よくある機能でもつい起動して撮影しまくってしまいます。
撮影に気を取られすぎて、敵の攻撃を食らってしまうこともしばしばw
実は、この記事で使用しているスクリーンショットの大半はスナップショットモードを活用していたりするんですよね。
こういう機能があるとより観光している感が出てくるので搭載してくれて嬉しいです!
マリオの常識を破った仕掛けの数々
マリオってのはこういう物だろう。
いつの間にかマリオのイメージが固定化されるようになっていて、安心感はあるものの刺激が少ないシリーズになってしまいました。
そんな中で今作はマリオの常識を破った数々の仕掛けを盛り込んでいます!
例えばボーカル付きのBGM。主題歌の「Jump Up, Super Star!」などいくつか用意されているんですが、これが超かっこいい!
思わず「ペルソナですか?」と突っ込みたくなるようなスタイリッシュさで、しかもギミックと連動して流れるので開発者の素晴らしいセンスに脱帽しました。
バイクに乗って建築中の高層ビルを突き抜けていくステージもマリオの常識を破っています。
「グランド・セフト・オートV」のクリエイトステージで「スーパーマリオ64」のパロディをやっていたからそれを受けて公式が逆輸入してきたかのよう。
ドットマリオを3D化した仕掛けも非公式ゲーム「スーパーマリオブラザーズ 2.5D」を受けて作ったかのようで、開発者の意地を感じられました。
かつてマリオを楽しんでいた子供も、今では立派な大人です。
中には安心感のあるマリオを小馬鹿にする人も少なくはありませんでした。
マリオはマンネリ!刺激が足りない!
そんな意見は特にネット上ではここ数年、沢山飛び交っていました(当ブログ含む)。
それを受けてか強烈なカウンターパンチを放ってきたので、ノックアウトしてしまいましたよ。
作り込みが半端ない2Dパート
先程少しだけ触れた2Dパート。
FC「スーパーマリオブラザーズ」のオマージュですが、作り込みが半端なかったです!
2Dパートは各ステージの一部分となっていて土管へ潜るとシームレスに移行するんですが、BGMや服装まで8bitアレンジされるから驚きました!
どんなBGMが流れていても、どんな服装で土管へ入っても自然に引き継がれます。
これって何気に凄いことだと思うんですよ。
服装は30種類以上。上下合わせると60種類以上。BGMもステージによって異なるのに、専用の素材をすべて用意してくるとは!?
問題なく動いているように見えますが、裏ではとんでもないほどの開発工数があったと素人ながらも想像出来ます。
そんな2Dパートですが、3Dパートと融合させた仕掛けが印象的でした!
単にFC「スーパーマリオブラザーズ」を壁画として動かしているのではなく、360度回転したり、重力が入れ替わるなど原作にはない仕掛けも満載で、2Dマリオと3Dマリオの斬新なコラボレーションを実現しています。
惜しいところ
少し出しゃばりなモーション操作
操作回りは僅かに気になるところがありました。それは、少しでしゃばりなモーション操作です。
キャプチャーアクションの上投げ、下投げ、回転投げ、一部キャラクターのハイジャンプなどはJoy-Conを振る必要があります。
Joy-Con横持ちでのプレイだったらボタン数の関係であっても無理は無いんですが、両手持ちやProコンでのプレイ時も一部のアクションはモーション操作が求められて「もっと良い方法はないのか?」と思いました。
いずれのアクションもゲームをクリアする上では必須じゃないので、減点要素にはなりませんけどね。
達成感が薄い序盤
個人的に序盤は達成感が薄く感じられました。
シビアなアスレチックがないのはもちろん、キーアイテムが簡単に見つかってしまうからです。
苦労してキーアイテムを1つ1つ入手したN64「スーパーマリオ64」やGC「スーパーマリオ サンシャイン」とは雲泥の差で、そちらに慣れてしまうと拍子抜けしてしまいます。
しかも各ステージに訪れた当初はストーリー重視でリニア式に近い構成となっているため、箱庭探索の醍醐味を味わいにくくなっていました。
箱庭探索の本領を発揮するのは中盤以降で、それ以前はWii U「スーパーマリオ3Dワールド」などとゲームプレイに大差を感じられない恐れがあります。
3Dアクション熟練者が序盤だけをプレイすると「普通に良く出来たゲーム」の域から出ているように感じられないかもしれません。
が、コンプリートを目指すようにプレイしたら遊び尽くせないほどのボリューム感と密度、そして熟練者も唸るほどのエクストラコンテンツに圧倒されると思います。
クリア後のエクストラコンテンツは驚くほどの量で、しかも今回はジャンプアクション技術だけではなく、戦闘時の立ち回りも重視されるようになっていました!
まさに羊の皮をかぶったオオカミです!
全体のまとめ
これほどスキがないゲームは世の中にどれだけあるのだろうか?
あらゆる層の要望に応えられるよう徹底して作られていて、粗探しをしようにも欠点を見つけるのが大変なくらいです。
個人的に欠点が多いゲームでも加点するポイントが多い場合は満点にしますが、このゲームは加点式にしたら満点を優に越える水準になります。
一方で減点方式にしても限りなく満点に近くなる作りで非の打ち所がありません。
それでいて近年のシリーズ作品で問題視されていたマンネリ打破もしていて、2017年に発売する「スーパーマリオ」としてはこれ以上無いくらいの正解を導き出してきました!
マリオの問題点をほぼすべて解決した非の打ち所がない傑作!
こんな人には特におススメ。
・3Dアクションゲーム好き。
・探索好き。
・協力プレイ好き。
こんな人にはおススメできない。
・3D酔いが激しい人。
スーパーマリオ オデッセイ/お気に入り度【95/100%】
プレイした時間・・・約25時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
マリオ同梱版のSwitch、発送が10月28日から11月1日と連絡が来て
いましたので、触れるのは早くても明日の夜かな。
あー、早く遊びたい!とりあえず”ピタ貼り”は買っておきましたw
データ保存用のカードは、いっそ128の方がいいのかな~?