アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団/PS3
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2009年10月に発売されたPS3「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」のレビューをしていきます。
本作はチンターマニ石を求めて冒険に出かけるアクションアドベンチャーゲームですが、前作から大化けしたシリーズの出世作に感じます。
2007年に発売されたPS3「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」。
映画の主人公を体感できるPS3の隠れた良作的な位置付けの作品ですが、どこか突き抜けきれないところがありました。
一方、今回レビューするPS3「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」はどうでしょうか?
グラフィック、ストーリー、ゲームプレイ。
あらゆる点が前作から2段階以上パワーアップしており、PS3の性能を限界まで引き出しています。
ゲームとして特別目新しいことをしている訳ではありませんが、様々な要素が高水準に達しており、総合的な満足度が高い作品です。
ここからはそんなPS3「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」について詳しく書いていきます。
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- 様々なアジア地域を冒険していくアクションアドベンチャーゲーム。
- 前作よりも迫力が大幅に増した。
- オンラインに接続することでマルチプレイモードを楽しめるようになった。
初リリース日 | 2009年10月15日 |
対応ハード | PS3/PS4 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 9~13時間 |
売上 | 初週5.4万本 |
発売元 | SCE |
目次
良いところ
圧倒的な迫力の映像表現
映画的な体験を味わえる「アンチャーテッド」シリーズ。
2作目となる今作は動的なシーンが大幅に強化され、圧倒的な迫力の映像で楽しめるようになりました。
崩れ落ちるビルからビルへ飛び移ったり、ガトリングガンを猛スピードで交わしたり・・・。
その際に何百ものオブジェクトが飛び散ったり転がったりするので、一体、このシーンだけにどれだけの時間を費やしているのか!?
考えるだけで恐ろしくなってきますw
このように今作は映像面の迫力が大幅に増していますが、個々のクオリティも増しており、特に水の表現は透明感があって美味しそうなので飲みたくなりましたw
なんでも本作、Blu-ray Discの容量をほぼ全て使い切ったようですが、それも納得できるほど映像面に力を入れています。
よく「PS2からPS3になってどれだけ進化したのか分からない」というご意見をいただきますが、そんな人にこそ本作をプレイしてもらいたいです。
単純にグラフィックがパワーアップしているだけではなく、コントローラを床に置くことなく迫力あるゲームプレイを楽しめるように作られていますから。
実はぼく、PS3本体を購入するきっかけとなったのが本作だったりします。
E3 2009にて公開された本作のデモ映像に魅了され、それ以降はずーっと気になっていました。
それだけ衝撃的かつ迫力ある映像の中でキャラクターを動かせるゲームなんですね。
より面白くなった脚本
前作は良くも悪くも無難なB級映画風のストーリーでした。
キャラクターがコミカルな点は良いと思いますが、これといって起伏がなく、盛り上がりに欠けます。
一方、本作の場合は大幅に改善され、ストーリーの見どころが多くなりました!
例えば冒頭では中盤のシーンをチラ見せし、これまでの経緯が語られるという映画ではお馴染みの手法を取り入れています。
人間描写もクロエという新たな(ケバいw)ヒロインによって主人公のネイトとエレナの三角関係を生み出すなど深みが増し、アンチャーテッドワールドの広がりを実感しました。
それでいてB級映画的なコメディ要素も健在で、前作で良かった点は失われていません。
様々なアジア地域を冒険できる!
今作ではアジア地域が主な舞台となっています。
トルコ、ネパール、ヒマラヤ山脈 etc…
ジャングルのイメージが強かった前作とは舞台がガラッと変わりましたが、これはこれでワクワクしました。
特に印象的だったのがネパールの街。
荒廃した様子が細かく描かれている一方、地味になり過ぎないよう原色を意識して使用しており、ノーティドッグのセンスを感じました。
こういう荒廃した街並みって洋ゲーだと灰色で染めてしまいがちですが、あえてそれをやらないところは過去に「クラッシュ・バンディクー」シリーズなどのコミカル系ゲームを作っていた影響が現れています。
マルチプレイモードの搭載
なんと今作、オンラインで楽しめるマルチプレイモードも搭載されています!
シングルプレイモードだけでも前作から大幅にパワーアップして満足なのに、マルチプレイモードも加えますか!?
肝心の内容はよくある三人称視点のアクションシューティングゲームですが、「アンチャーテッド」らしくマップには高低差があり、立体感のある銃撃戦を楽しめます。
ルールは対戦型、デスマッチなどよくある形式ですが、チームを組んで宝を奪い合ったり、協力してミッションを攻略するなど趣向を凝らしたものも存在し、当時はフレンドと楽しんでいました。
レベルの概念が存在せず、オンライン重視のゲームと比べたら物足りない部分はありますが、今作から加わったモードとして考えれば十分過ぎる内容です。
初心者にもやさしい親切設計
今作も痒いところに手が届く親切設計となっています。
画面には体力ゲージなどの情報はほとんど表示されないので分かりやすく、チェックポイントも大量に用意されているのでやられてもすぐに再開できますから。
謎解きに詰まってもヒントが表示され、いつでも難易度の変更ができるようになっているので、この手のゲームが苦手な人でも安心です。
ゲームをプレイしていて「色んな人に楽しんで遊んでもらいたい」という開発者の気持ちがひしひしと伝わってきました。
また、前作で見られたやり込み要素は今作でも健在で、収集アイテムを集めたり、条件を満たすことで
- コスチューム
- メイキングムービー
- 特殊効果
などが解禁されるので、シングルプレイモードだけでも十分に楽しめます。
それでいて価格は6,000円程度なのですから、お買い得過ぎますよ。
惜しいところ
まだまだ改善の余地がある銃撃戦
前作でいま一歩だった銃撃戦はまだまだ改善の余地があります。
ステルス要素やぶら下りながらの発砲、ガスタンクを使った攻撃、より奥深くなった格闘術など追加要素が多く、そこは凄いと思いますよ?
ですが、その多くは他のTPSからの輸入ですし、前作で気になった敵の数は改善されておらず、銃撃戦によってテンポを崩しているように感じました。
今作からステルス要素が追加され、一部の敵を後ろから倒せるようになりましたが、いっそのこと、全員にステルスキルができれば戦略性が増してより楽しくなったんじゃないでしょうか?
それと、銃撃戦の比率が相変わらず多いのも気になりました。
ぼくはアンチャーテッドでは「冒険をした気分」を味わいたいと思っているので、謎解きやアクションの比重をもっと増やしてほしかった。
銃撃戦の方が駆け引きを味わいやすく、狭いフィールドの中でも済ませられるので時間稼ぎをしやすいとは思いますが・・・。
もう少し欲しかったオリジナリティ
揚げ足取りに感じたらすみませんが、前作同様、オリジナリティはそんなにありません。
技術的には凄いことをしていますよ?
ですが、システムや演出の面は既視感があり、悪く言えばパクリの塊。良く言えば各作品の良いとこ取りに感じます。
加えて細いパイプや床が折れたり崩れたりする演出が目立っており、演出面もパターン化してきました。
完全に蛇足だったPS3のモーションコントローラを使った手榴弾の操作をスティックでもできるようにしたのは良いと思いますが、別の面でオリジナリティを持たせてほしかった。
アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団のレビューまとめ
ゲームプレイ時間の大半を占める銃撃戦にやや不満はありますが、グラフィックの美しさと迫力の演出、映画のようなストーリーがそんな粗をカバーしてくれます。
こんな凄い作品を前作から2年足らずで発売するとは凄い・・・。
しかもマルチプレイモードが新たに追加されたのですから、ノーティドッグの技術力には驚かされました。
洋ゲーですが、前作以上にフレンドリーな作品なので、変な先入観を持たず、PS3を持っていたらプレイしてほしい作品です。
本作のためにPS3を購入して正解でした!
前作から大化けしたシリーズの出世作!
こんな人には特におススメ。
・冒険好き。
・ハリウッド映画好き。
こんな人にはおススメできない。
・特になし!
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