2014年8月に発売された3DS「閃乱カグラ2-真紅-」を今回はレビューします。
3DS「閃乱カグラ2-真紅-」は少女たちの胸を3D映像で見られる
爆乳ハイパーバトルアクションゲームの3作目です。
前作からパワーアップしたグラフィック
これまで3DSで発売されたカグラシリーズ2作は、ほぼ2Dアクションでした。
それが今作の場合奥行が増していてカメラが斜めに向くようになり、
より奥へ移動することができるようになっています。
また、アクションシーンでも3D映像対応になり、
コスチュームの破壊演出もシームレスに展開されるようになって、
さらには迫力のアニメーションムービーも収録されていて、
演出面に関しては大幅に進化していると思いました。
さすがは3DSが発売されて4年目に発売された作品だけの事はありますね。
シリーズ1作目から3年経って、ようやくハードを使いこなせるようになったようです。

お楽しみ要素が満載
シリーズではお馴染みのお楽しみ要素は今作でも健在です。
一枚絵の鑑賞、動画の鑑賞、BGMの視聴、ボイスの視聴、
ノベルシーンの鑑賞、敵の図鑑、用語集、そして更衣室と、本当に沢山用意されています。
特にキャラクターの着せ替えが楽しめる更衣室はさらにパワーアップしていて、
キャラクターの表情やポーズ、背景も変更出来て非常に凝っていました。

さらに気合を入れているサブ要素
シリーズ初の連戦モード「妖魔ノ巣」、特殊条件忍務、
オンラインにも対応した通信協力プレイ、すれ違い通信機能とそれ以外にもサブ要素も満載で、
ボリュームは前作からさらにアップしていると思います。
ダウンロードコンテンツもありますので、すべてを極めようと思ったらなかなか遊べます。

心温まる和風の世界観
本作の主な舞台は、京都となっています。
嵐山など実在する京都の世界を秋に訪れているだけあって和風テイスト満載で、
お色気系でありながらもどこか心温まる世界観となっていました。
BGMも和風テイストの曲が多く、過去作よりも和風テイストが強まっている印象です。
アクションゲームとして破綻している
今作の敵は通常攻撃ではなかなか怯まず、連続でコンボを繋げるのが難しくなっています。
その一方で敵の攻撃は激しく、前作から大幅に難易度がアップしている・・・
と思いきや、空中でXボタンを押すことによって発動する
攻撃技のリーチが非常に大きくなっている(そのうえ相手も怯む)ためこれを使えば
ハメ技が成立してしまい、大抵の敵をほとんど無傷で倒せてしまいました。
ハメ攻撃を使っておいて言うのもなんですが、
通常攻撃を使ってもひるまない。ガードもできない以上、
空中でXボタンを押しての攻撃を連続で繰り出すしか無かったんですが、
こんなハメ技を推奨した作りなのはアクションゲームとして大問題です。
もしかしたら他にも有効な手段があったのかもしれませんが、
ハメ技が通用してしまう時点で問題だと思います。
ハメ技を使っている時はジャンプしてのXを繰り返し押すだけの作業なので非常に退屈です。

爽快感が薄れた
カグラシリーズは無双的な爽快感が特徴的でした。
しかし、今作の場合は1対1で戦う場面がほとんどで、
大勢の敵を無双する楽しさはほとんどありません。
あれはあれで大雑把でそれもまた問題でしたが、
1対1の戦闘システムが破綻しているだけに、前の方が良かったです。

煩雑な装備システム
せっかく装備を変更するシステムが存在するのに、変更するのが非常に煩雑です。
プレイアブルキャラクターは10人以上いるんですが、
各キャラクターの装備を変更するにはいちいち前の画面に戻ってキャラクターを切り替えなければならず、
全員の装備を変更するには労力が必要でした。
また、ミッションクリア後は拠点画面に移らず休みなしに次のミッションへ移ってしまうのも問題です。
装備を変更するにはポーズメニューで離脱しなければいけませんからね。
今作はミッションが小分けされているので、
いちいち拠点へ戻る仕様だったら面倒に感じるからこうしたのかもしれませんが。

ストーリーが薄い
「~2」と名乗っておきながら、ストーリーは非常に薄いものでした。
というのもゲーム序盤は過去2作のクライマックスを再現しているからです。
その後新しい物語が始まるのかと思ったらくだらない特訓をする事になったり、
温泉でえっちなバトルをする事になったりと、全然ストーリーが進みません。
新規ストーリーに関してはクライマックス部分が迫力あって良かったと思うんですけどね。

各キャラクターに感情移入しにくい
今作では半蔵学院のメンバーとそのライバルである蛇女子学園のメンバー。
ストーリーモードではどちらのメンバーもプレイアブルキャラクターとして登場します。
そのためストーリーを進めていくと各サイドのキャラクターを操作するようになって、
自分はどちらの味方をしているのか分からなくなって感情移入しにくいです。
さっきまで飛鳥を操作して焔を倒そうとしていたのに
2回戦目は焔を操作して飛鳥を倒すって、勘弁してくださいよ。
個人的には過去作のようにどちらかのサイドに絞ったストーリー展開をしてほしかった。
いくら過去作のクライマックスを描いているからといってもね。
前作よりも気合を入れて作っているのは伝わって来るんですが、
ほとんどが空回りしていて、ゲームとしての質は落ちてしまっているのが残念。
3D映像による飛び出す胸は健在ですし、グラフィックの質も上がっているので、
お色気観賞用のソフトとしては良いと思うんですけどね。
こんな人には特におススメ。
・お色気好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームにうるさい人。
閃乱カグラ2-真紅-/お気に入り度【40/100%】
プレイした時間・・・約12時間
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おっ、これは話題の「敵側を操作する」ゲームですね。
確かにこれだと目的が不明瞭になってロールプレイに支障がでそう。
ただ、対戦型の格ゲーだとよくある形では有りますね。
例えば鉄拳とか。···シナリオ重視のゲームで敵味方が変わることに問題が有るんですかね?自分で書いてて分からなくなってきたw