
ゼノブレイド2/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年12月に発売されたSwitch「ゼノブレイド2」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。
このゲーム、ボリューム満点です!
ストーリー、戦闘、フィールド、やり込み要素。何もかもが大ボリュームで、少なくとも1ヶ月は遊べます。
ぼくの場合、クリア後にキャラクターの育成やサブクエストなどのやり込み要素をしてきましたが、クリア後が本番じゃないかと思えるほどボリュームが凄い!
Switchでガッツリ遊べるゲームをお求めになられている場合、ぜひ、おすすめしたい作品。
と言いたいところですが、ターゲットを絞ったタイトルでもあるので、人を選ぶところもあるんですよね。
ここからはその辺りも踏まえて「ゼノブレイド2」の良い点、惜しい点、注意点を語っていきたいと思いますので、ぜひ、最後までご覧になってください。
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- 広大なフィールドを舞台にしたRPG。
- スマホゲームのガチャ的な「ブレイド同調」が追加。
- 「ブレイド同調」によって様々な仲間キャラクターを入手できる。
初リリース日 | 2017年12月1日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | RPG |
推定クリア時間 | 70~90時間 |
売上 | 初週9.7万本/累計21.3万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
ゼノブレイド2とは?
Switch「ゼノブレイド2」とは、雲海に覆われた世界「アルスト」を舞台にしたRPGです。
フィールドは複数の巨神獣ことアルスで構成されており、プレイヤーはストーリーに沿って冒険を繰り広げていきます。
特徴的なのが、王道のストーリーを楽しみながら開けたフィールドを冒険できることです。
フィールドの大部分が大平原の「グーラ」、発光する植物が幻想的な「インヴィディア烈王国」。
複数の小さなアルスで構成された「リベラリタス島嶼郡」。
ストーリーを進めることで行けるようになる世界は多種多様で、RPGらしい冒険している感覚を味わえます。
戦闘システムはリアルタイム制を採用。
「ファイナルファンタジー」シリーズで見られるアクティブタイムバトルのように溜まったゲージを消費して行動を繰り広げていく形式となっていて、非常に戦略性が高いバトルを楽しめます。
過去作と違うのが、ブレイドというパートナーを切り替えながら戦えることです。
ブレイドはコモンとレアの大きく分けて2タイプが存在。
レアブレイドに至ってはそれぞれ、別のイラストレーターさんが手掛けているので、コレクションをする楽しさもあります。
このように「ゼノブレイド2」はRPGとして王道でありながらも意欲的な要素も満載で、発売当時は夢中で遊びました。
ここからは本作の良い点を具体的に語っていきたいと思います。
良いところ
ボーイミーツガールの要素を加えたストーリー
本作で特筆したいのが、ボーイミーツガールの要素を加えたストーリーです。
主人公のレックスはとある事情で少女のホムラと共にまだ見ぬ楽園を目指していきます。
そして、冒険の途中では様々な出来事に遭遇するんですが、レックスがホムラを一生懸命守ろうとする姿に感情移入をしてしまいました。
レックスは15歳の少年で、男の子らしく活発なんですが、物凄く前向きで真っ直ぐな性格をしているんですね。
そこが個人的にはツボで、目標に向かって闘志を燃していく彼の姿を自身とシンクロすることができました。
そんなレックスの熱さを強調してくれるのが、ここぞという時に挿入される「Counterattack (カウンターアタック)」です。
この曲は「ゼノブレイド1」でいう「敵との対峙」のような位置付けとなっていて、非常に熱く、ドラマチックで、聴いていると気持ちが高まってくるんですよね。
ベタではありますが、困難な状況から覚醒して逆転していく様子は何度見ても熱いです!
ヒロインのホムラはとても優しい少女ではありますが、実は秘密が多く、冒険を進めていくことで徐々に判明していきます。
例えばヒカリというもう1つの姿を持っていて、ツンデレキャラに変貌を遂げたりするんですよw
ヒカリはホムラとはある意味対象的な性格の持ち主なので、最初は面を喰らいましたが、彼女は彼女で魅力が多く、追加コンテンツの「黄金の国イーラ」を通じてプレイすると大好きなキャラになれました。
ホント、ツンデレキャラってスルメのようにジワジワと味が出てきますよねw
このように本作のストーリーは少年少女を中心に描かれていますが、単なるラブコメでは終わっておらず、モノリスソフトのお家芸である意外性のある展開も多く見られます。
とあるキャラが裏切ったり、終盤に正体が判明したり。
さらには終盤に「ゼノブレイド1」との意外な繋がりが判明するなど、ボーイミーツガールで片付けてしまうのは勿体ないほど壮大なストーリーを楽しめます。
舞台やキャラクターは「ゼノブレイド1」から一新されているので今作から入っても問題はありませんが、合わせて遊ぶと二度美味しい作品です。
深夜アニメ風の要素
今作は深夜アニメの影響が色濃く出ています。
深夜アニメと一括にするのはどうかと思いますが、キャラクターデザインとか、コメディ要素とか、いかにもそれっぽいんですよね。
この点は賛否が分かれるところだと思いますが、個人的には良い点だと思っています。
まず良いと思ったのが、キャラクターのモデリングです。
今作ではアニメ調のタッチに刷新されており、イメージイラストを忠実に再現しています。
また、表情も豊かになったので、それもあってイベントシーンではより感情移入ができるようになりました。
深夜アニメっぽいと思ったのが、エロい格好をしているキャラが目立っていることです。
ヒカリに至っては「スマブラSP」のスピリッツとして登場する際、タイツを履かされてしまいましたからね。
まあ、こっちの方がエロいという声もあるようですがw
エロいと言えば、ドキッとするようなシーンもあったりします。
ベットで見つめ合ったり、温泉での入浴シーンが挿入されたり、膝枕したり、ビンタされたり。
大半がコメディ要素を織り交ぜたようなものなので、そういうものが好きなぼくは楽しめましたね。
奥深い戦闘システム
今作の戦闘システムは複雑ではありますが、慣れてくるとめちゃくちゃハマります。
どのくらいハマるのかというと、同じ敵と何度でも戦いたくなるくらい。
戦闘はリアルタイムで進行していき、主人公たちは操作していなくても勝手に攻撃を繰り出します。
そして、画面に表示される色んなアイコンのゲージが溜まっていき、満タンになると使えるようになるんですが、それらをどのタイミングで使用すれば良いのかわかるようになると一気に楽しくなるんですよね。
その際に重要なのがブレイドコンボとチェインアタックです。
それぞれを具体的に説明すると専門用語のオンパレードになるのでここでは割愛しますが、上手く決めたら物凄く大きなダメージを与えることができます。
通常攻撃との差は100倍以上に達することもあるので、上手く決まった時は思わず、ガッツポーズをしてしまいましたw
しかもですよ?
チェインアタックで敵にとどめを刺すと経験値にボーナスが付くので、効率良くレベルを上げていく際も有効だったりします。
本作は難易度が高く、低レベルでのクリアは難しいので、終盤はブレイドコンボとチェインアタックを組み合わせての経験値ボーナスを狙いながらのレベル上げにハマってしまいましたね。
あまりの面白さに10時間以上もレベル上げの旅に出かけたこともありましたw
ぼくは今までに数多くのRPGをプレイしてきましたが、こんなに面白い戦闘システムを搭載したゲームはほとんど見たことがありません。
広大で高低差のあるフィールド
「ゼノブレイド」シリーズと言えばフィールドの作り込みに定評ありますが、今作も見どころが多く感じました。
今作ならではなのが、上から下へと続く道を発見する楽しさです。
「ゼノブレイドクロス」の登山など、過去作ではふもとから頂上へと登って行くようなシチュエーションが多くありました。
今作の場合、逆に上層から下層へと進んでいくシチュエーションが目立っています。
その際に驚いたのが、下層の広さです。
一見すると狭そうに見える世界でも下層へ向かうと実はめちゃくちゃ広かったりするので、過去作とはまた違った発見する楽しさを味わえました。
そんなフィールド探索の意欲をさらに高めてくれるのが、プレイヤーへの見返りです。
フィールドの脇道には素材の採集ポイントやレアアイテムが隠された宝箱、強力なユニークモンスター、秘境ポイントなどが隠されています。
いずれもパーティメンバーの強化に繋がる要素なので、難易度が高いのと相まって積極的に探索をしたくなりました。
サブクエストによって生まれる寄り道する楽しさ
今作でも集落などではサブクエストが用意されています。
多くはお使いのようなものではありますが、メインストーリーと並行して進めるのが楽しいんですよね。
楽しさを高めている要因としては2つあります。
1つめは、快適なスキップトラベルシステムです。
スキップトラベルとはワープ機能を指しますが、指定できるポイントが非常に多く、目的地までに掛かるロード時間はほとんどありません。
具体的に言うと同じエリア内でしたら5秒程度。別のエリアでも10秒程度で済んでしまいます。
オープンワールドゲームで指定した場所までワープする場合、30秒も待たされるケースもあるだけに、5秒から10秒程度で済んでしまうのは嬉しいですね。
2つめは、ナビゲート機能です。
指定したクエストをアクティブ設定にすると目的地までの距離と大まかな方角を教えてくれます。
それ故にお使い感が強まってはいますが、メインストーリーやフィールドの探索と並行して進める分には良い意味での”忙しさ”を生み出していると思いましたね。
肝心のサブクエストは「ゼノブレイド1」よりも作り込まれている印象で、1つ1つが長くなり、ストーリー性が強化されています。
その分だけ全体の総数は減っていますが、報酬も豪華になっているので、攻略するモチベーションが高くなっている印象です。
スマホゲームの要素を抽出した新システム
今作はスマホゲームで見られる要素を上手く抽出したシステムがいくつか見られます。
代表的なのがブレイド同調。
ブレイド同調をするとパートナーになるブレイドをランダムで生み出すことができます。
生まれてくるブレイドはコモンとレアの大きく分けて2タイプ。
コモンブレイドはいわゆるモブキャラで、シンプルな見た目をしています。
一方、レアブレイドはそれぞれ、専用のイラストレーターさんがデザインをされているうえ、人気の声優さんが喋ったり、専用のクエストが用意されているので、引けた時が嬉しいんですよね。
こうして聞くとスマホゲームのガチャをイメージされると思いますが、ブレイド同調に必要な「コアクリスタル」はゲームを進めていけば何個も入手が可能なので、純粋なハック&スラッシュとして楽しめます。
スマホゲームで見られる要素としては、傭兵団のシステムもそれっぽいなと思いました。
ある程度ゲームを進めると手持ちのブレイドを派遣して報酬を受け取るというシミュレーションゲームのような要素が追加されます。
指定された条件のブレイドを派遣して30分や1時間待つだけの簡単なお仕事ではありますが、他のサブ要素と並行して進めると良い感じに忙しくなってくるので、中毒性の向上に繋がっている印象です。
例えばゲームを中断したいと思った時に残り10分で派遣したブレイドが帰ってくるしたらどうでしょうか?
ついつい10分延長してその間には戦闘でのレベル上げ、サブクエストの攻略、フィールドの探索をしたくなる可能性が高くなると思うんですよね。
スマホゲームって中毒性が高い場合が多く、ついついやり続けてしまうんですが、課金要素がネックでした。
本作では課金要素を抜いて中毒性の高さだけを抽出しているので、ゲームを始めたら数時間があっという間に過ぎてしまいますw
圧倒的なボリューム
冒頭でも触れたように、今作もボリュームが凄いことになっています。
ストーリークリアだけでも70時間以上。
やり込んだら200時間以上も遊べるボリュームで、超大作の名に相応しい内容となっています。
何故、こんなにも長く遊べるのでしょうか?
要因としては3つあると思っています。
1つめは、ムービーシーンが膨大であることです。
ムービーシーンはストーリーを進めることで挿入されるんですが、合計すると約15時間に達します。
映画で言うと7本から8本分に相当するので、クリアする頃には壮大なストーリーを体験できるようになっているんですね。
一部のエリアではちょっと進むだけでムービーシーンが挿入されるので「テンポが悪いな~」と思うこともありましたが、ゲームプレイ全体で見ると比率は低いので、最終的には気になりませんでした。
2つめは、戦闘の難易度が高めに設定されていることです。
中盤以降になってくると難易度が激的に上がるので、キャラクターのカスタマイズ、レベル、戦闘時の立ち回り。
あらゆる要素を意識しないとクリアできないようになっています。
ぼくの場合、終盤まで戦闘のセオリーを理解できなかったので、寄り道をしてキャラクター強化を行っていましたw
得意な人は低レベルですぐにクリアできるかもしれませんが、非常に複雑なゲームなので、一般的にはレベル上げなどで時間が掛かるんじゃないかと思います。
一応、アップデートで戦闘の難易度を下げるイージーモードも追加されましたが、それでも難しいところは難しいので、簡単にはクリアできません。
3つめは、サブ要素が膨大であることです。
サブ要素としては本編に関係のないサブクエストの攻略、ラスボスよりも強いユニークモンスターの討伐、レアブレイドの収集・育成などがあります。
全てを極めようと思った場合、クリア時からプレイタイムが倍増する勢いなので、クリア後がむしろ本番かもしれませんねw
惜しいところ
システムを理解するのに時間が掛かる
今作のシステムは非常に複雑なので、面白さを理解するのに時間が掛かります。
特に戦闘システムは30時間、40時間プレイしないと本当の面白さがわからないレベルなので、そこは注意が必要です。
というのも戦闘中にできることは段階的に増えていくうえ、面白さの核となるブレイドコンボの仕組みがわかりにくいんですよね。
ブレイドコンボとは、特定の順番で必殺技を放つことで発動する大技です。
決まったら大ダメージを与えられて気持ち良いんですが、コンボを繋げるには指定された属性の必殺技をゲージが減るまでに使わないといけないうえ、コンボを繰り出す毎に必殺技のレベルも上げていかないといけないんですよね。
つまり、LV1、LV2、LV3といった感じで上げていかないといけないんですが、レベルが高い必殺技はゲージを長時間、溜めなければいけません。
これが非常にわかりにくいので、理解するのに時間が掛かってしまいました。
問題なのが、ゲームシステムを説明するチュートリアルがゲーム中、一度しか挿入されず、後で見返すことができないことです。
任天堂も問題だと思ったようで、発売後に公式サイトでゲーム中のチュートリアルを確認できるようにしましたが、できればゲーム中に実装されたら良いのにと思いました。
もし、これから本作をプレイする場合、ネットで調べることを前提した作りであると思った方が良いでしょうね。
煩雑なユーザーインターフェース
今作のユーザーインターフェースも煩雑な作りになっています。
特に煩雑だと思ったのが、フィールドスキルの仕様です。
今作ではフィールドスキルを使って今まで行けなかったところへ行くというシステムが存在します。
脇道に設置する分には良いと思うんですが、メインストーリーの進行ルートにも設置されていることが多くあり、何度かフィールドスキルのレベルが足りておらず、足止めを食らうことがありました。
その場合、サブクエストをこなしたり、指定されたアイテムを集めないといけなかったりするので面倒なんですよね。
さらに困ったのが、控えメンバーのフィールドスキルは反映されないことです。
もし、控えメンバーの中に対応するフィールドスキルを持っていた場合、パーティ編成を行わなければなりません。
今作のパーティ編成は複雑で、メインキャラのほかにブレイドもセットしないといけないので、フィールドスキルを使うために何度もイジっていた時は面倒に感じました。
注意点
古き良きRPGではない
今作は王道な部分もありますが、古き良きRPGではないと思いました。
というのも今のティーンをターゲットに据えたような要素が多すぎるんですよね。
肌色の面積が広いキャラクターが多かったり、今風のアニメっぽいタッチだったり、
コメディ要素が強かったり、スマホゲームで見られるようなシステムを採用していたり。
個人的にはこれはこれで親しみやすかったり、中毒性が高まっていて良いと思うんですが、一方では整合性に欠けている部分もあったりします。
なので、シリアスなストーリーを求めていたり、細かい部分を気にすると楽しめないかもしれません。
実際、発売当時は「ゼノブレイド1」と作風が変わったことで若干、賛否がわかれていました。
全体的には面白いゲームだとは思いますが、昔のRPGをそのまま綺麗にしたようなゲームではないので、そこは注意が必要です。
ゼノブレイド2のレビューまとめ
前作から現代風のJRPGに変化して深夜アニメを楽しみながら冒険を楽しむ感じのゲームになっていました。
キャラクターデザインは今風の深夜アニメチックになっていますし、コメディ要素や肌の露出も増して主要キャラの年齢層は低下して女性比率が高くなっています。
そのため一人称で展開されるシリアス一辺倒のファンタジーRPGを求めると拒否反応を示しそうな内容になっていますが、現代風JRPGを求めるユーザーのニーズには見事なくらい応えていてある意味、理想的な作品に感じられました。
個人的にはムービーの長さは気になりましたが、少しくらいコメディ要素はあった方が良い派ですし、行動面での自由度の高さや探索性の強さから生まれる自由度の高さ、歯ごたえあるバランス調整は健在だったので楽しめましたね。
過去作で気になったモデリングも改善されていますし、満足度は非常に高いです。
全体的に「テイルズオブ」シリーズの進化系にも捉えられるような作りで、本作の発売を受けて今後のJRPGがどう変わっていくのか楽しみになってきました!
200時間遊べる深夜アニメ風の冒険RPG!
こんな人には特におススメ。
・冒険好き。
・深夜アニメ好き。
こんな人にはおススメできない。
・深夜アニメが苦手な人。
・ゲームシステムを覚えるのが苦手な人。
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うわーうらやましい。早く仕事が終わってほしい。海外も日本も楽しみな人が多くてうれしい。
今回ばかりはネタバレをあまり見ないようにしなくては。