【レビュー】トモダチコレクション (DS) [評価・感想] Miiを観察するのがこんなにも楽しいなんて!?


トモダチコレクション/DS

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

みなさんはゲーム内の生物を観察することに面白さを感じたことはないでしょうか?

ぼくは何度もあります。

N64「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」ではスケジュールに沿って生活する住人を追いかけ回した物ですし、GC「ピクミン」では原生生物を遠くから眺めてその生態を観察していました。

どの生物も作り物ではあるんですが、行動パターンの多さから生きている感じが伝わってジーッと眺めたくなるんですよね。

今回レビューするDS「トモダチコレクション」はそんな観察する楽しさにパワーを注いだ意欲作だったりします。

プレイヤーができることはメニュー画面の操作のみ。

Mii(キャラクター)を操作することはできず、敵と戦う要素もないので、ゲーム的な駆け引きはほとんどありません。

ですが、とあるシステムによってMiiに愛着を持ってしまうので、観察をしているだけで楽しくなってくるんですよ。

一体、どういうことなのでしょうか?

ここからはDS「トモダチコレクション」の良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 自分で作ったMiiの生活を観察していくコミュニケーションゲーム。
  • 最大100体のMiiをマンションに住まわせることができる。
  • プレイヤーはお金を使ってMiiたちにアイテムを与えて交流できる。
初リリース日 2009年6月18日
対応ハード DS
ジャンル コミュニケーション
売上 初週10万本/累計367万本
推定クリア時間 10時間以上(Mii同士が結婚するまで)
発売元 任天堂

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良いところ

Miiに愛着を持ってしまう

冒頭でもお話をしたように、本作は観察をすることに面白さの主眼が置かれています。

なぜ、観察するだけで楽しいのか?

大きな要因として、Miiに愛着を持てるように設計されていることにあります。

まずはMiiの作成機能を使って誰かに似せたキャラクターを作っていきましょう。

モチーフにするのは自分自身でも良いですし、家族や友達、空想のキャラクターでも構いません。

作成が終わったら質問に答えていきましょう。

すると、Miiの性格が決定。

言葉使いや動作に個性が生まれます。

この時、自分がよく知っているキャラクターに似せた場合、ソックリ度が強調。

それらしく喋ったり動いてくれるので、何かをする度に愛着を持ってしまいます。

登録できるMiiは最大で100体。

ゲームを進めていくと登録したMiiたちが交流するようになり、友達になったり、男女であれば結婚をするようになります。

この時、自分が知ってるソックリさんだけで構成すると意外な展開が起きたりします。

現実では仲が悪い者同士でもゲーム内では仲良くなったり、なんの接点もなかった者同士が繋がったり。

思わぬ展開になることもあるので、観察するだけでも楽しく感じました。

大好きな芸能人に似せたMii同士が結婚するとか、大好きなゲームキャラに似せたMii同士が友達になるとか。

ゲーム中に挿入される選択肢によって色んなifストーリーが展開されるので、プレイヤーの数だけ楽しさが詰まった作品に感じます。

ここまでの話を聞かれた方の中には

Miiを作るのって面倒じゃね?

と思われたかも知れませんね。

確かに4体も5体も登録していくと面倒になってくるので、そんな時は通信機能をおすすめします。

通信機能を活用すれば「トモダチコレクション」を持っている人とMiiを交換したり、Wiiの「似顔絵チャンネル」からMiiを持っていることができますからね。

今はサービス終了してしまいしたが、Wiiが現役だった頃は「Miiコンテストチャンネル」から「似顔絵チャンネル」を介して芸能人やゲームキャラに似せたMiiを持ってくることができたので、簡単に夢のifストーリーを楽しむことができました。

シュールな作風

一見するとほんわかした雰囲気の「トモダチコレクション」ですが、シュールな側面も強く感じます。

代表的なのが食べ物です。

本作には130種類以上の食べ物が存在して、Miiたちに与えると満足度が変化するようになっています。

が、食べ物のグラフィックは実写で、食べる時の動作もグラフィックが小さくなるだけなんですよねw

手抜きと言えば手抜きなんですが、この安っぽさが味になっていて、プラスに作用にしています。

他にも場違いな服を着せ替えることができたり、変な雰囲気のインテリアに変えることができたり。

ゲームならではのシュールなアイテムが数多く用意されているので、もはや作風に感じましたw

この点はプロデューサーである坂本賀勇さんの色が出ているように感じます。

彼が携わった作品は「カエルの為に鐘は鳴る」や「メイド イン ワリオ」「リズム天国」などシュールな側面を持っていることが多いですからね。

任天堂と言えば健全なイメージが強く感じますが、一概にそうとは言えず、変なゲームも定期的に出してくるところがぼくは好きです。

毎日遊びたくなる工夫

「トモダチコレクション」を購入して以来、ぼくは定期的にDSの電源を入れて遊んでいました。

要因としては、毎日遊びたくなる工夫が随所で施されていることにあります。

特に大きいのが、「お金」「満腹度」「満足度」といったパラメータの存在でしょうか。

本作にはお金の概念が存在しまして、プレイヤーはお金を使って「食べ物」や「インテリア」などのアイテムを購入することができます。

で、Miiたちにプレゼントすることで「満腹度」や「満足度」が増加。

「満足度」が一定値に達するとレベルが上って貴重なアイテムを与えることが出来るようになります。

すると、Miiたちが新しい行動を取るようになるので、さらに観察したくなるんですよね。

他にも日替わりでお店に並ぶアイテムが変化したり、お金がもらえるイベントが発生したり、図鑑機能が存在したり。

毎日プレイしたくなる工夫が詰まっているので、いつの間にか「トモダチコレクション」を遊ぶためにDSの電源を入れることが日課になっていました。

たまに入手できる任天堂のお宝グッズを集めるのも面白いぞ

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注意点

育成要素は控えめ

「トモダチコレクション」を初めてプレイした時、ぼくは「たまごっち」に似ていると思いました。

キャラクターを観察する点とか、食べ物を与えて「満腹度」を上げる点とか、システム面での共通点が多いですからね。

しかし、「たまごっち」ほど厳しいペナルティがないので、育成要素は控えめに感じました。

例えば「たまごっち」ですと食べ物を定期的に与えないと死んでしまったり家出しますよね?

一方、本作の場合は「満腹度」がいくら下がってもペナルティは発生しません。

極端な話、放置をしても良いので、育成ゲームとしての緊張感はないんですよね。

この緩さが本作の良さだとは思いますが、育成要素に期待して購入すると物足りなく感じるかも知れません。

1日にガッツリ遊ぶゲームではない

「どうぶつの森」と同じく、本作は1日にガッツリ遊ぶゲームではありません。

毎日少しずつ遊ぶタイプのゲームに感じます。

というのも、ゲーム内に制限が存在するからです。

Miiの「満足度」を上げようにも「お金」が足りなかったり、「満腹度」が最大で食べ物を与えることができなかったり、「悩み事」がなくなったり。

新しいイベントを見るまでの制限が存在するので、10分もプレイしたらやることがなくなってしまいます。

しかし、次の日に起動すると募金で「お金」が貰えたり、新しい「悩み事」が生まれたりしてやることができるんですよね。

このことから本作は1日に3時間以上プレイして一気に終わらせるのではなく、1日に10分ずつプレイして少しずつ遊ぶタイプのゲームに感じました。

一応、Miiを大量に登録すればやることを増やせますが、無理に登録すると愛着を持てないMiiも出てくるのでおすすめしません。

人間って贔屓をする生き物ですから、愛着を持てないMiiは自然と放置をしてしまいますからね。

補足

時計機能をいじって時間を進めることはできますが、24時間募金イベントが発生しなかったりお店のアイテムが入れ替わらないといったペナルティが発生します

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惜しい点

ボリューム不足

注意点で触れたように、本作は少しずつ遊ぶタイプのゲームです。

その点は良いとは思いますが、ボリュームが全体的に少ない点は惜しく感じました。

食べ物や服、インテリアはそれなりに種類があるんですけどね。

用意されているイベントや施設の種類は控えめに感じます。

設定できる項目が多いのでプレイヤーの工夫次第では長く遊べますが、もう少しゲーム側が提供する遊びを増やしてほしいと思いましたね。

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トモダチコレクションのレビューまとめ

ゲームに秘められた観察する楽しさに主眼を置いた意欲作。

自分が知っているキャラクターに似せたMiiたちが生活する様子を眺めるだけでこんなにも面白くなるとは思いませんでした。

ゲーム的な駆け引きや攻略要素は控えめですが、プレイしていると癒やされるので、疲れている人にこそプレイしてもらいたい作品です。

Miiの可愛らしい仕草を眺めたり、たどたどしい音声を聴いているだけでホッコリしますよ。

こんな人には特におススメ。
・観察好き。
・癒やされたい人。

こんな人にはおススメできない。
・ゲーム的な要素を求める人。

お気に入り度【75/100%】

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