2001年6月に発売されたPS2「蚊」を今回はレビューします。
PS2「蚊」は蚊となって山田家に住む人々の血を吸って行く3Dアクションゲームです。
蚊になった気分を味わえる!
夏になると現れる、みんな大嫌いな虫の蚊!
プーンと嫌な音を鳴らし、人々の血を吸って皮膚を痒くさせる嫌なやつですが、
本作ではそんな蚊になった気分を味わうことができます。
ゲームの目的は、山田家に住む人々の血を吸う事!
吸血ポイントはステージによって異なり、唇、ふくらはぎ、わき、ヘソの近くなど、
嫌らしい場所を吸う事も良くあります。
吸血時はスティックをグルグル回してタンクに血を溜めて行くんですが、
人間に見つかって叩き潰されてしまったら一撃で死んでしまうので、
どのタイミングで吸血を中断するのか考える必要があり、このスリル感はまさに蚊になったかのよう!

バラエティに富んだ各ステージ
どのステージも人間の血を吸うという点は共通しています。
そのため似たようなステージばかりかと思いきや、
ある程度先に進むと特定のポーズをしないと出現しない吸血ポイントや
フィールドに存在するギミックを活用しなければ出現しない吸血ポイントが出て来るようになり、
少し頭を使う必要が出て来るようになるのは良いと思いました。
ご飯を作っている時、お風呂に入っている時、テレビを見ている時など、
ステージのシチュエーションも様々なので最後まで飽きません。

バカゲーテイスト満載
題材で分かるように、このゲームはバカゲーテイストが強いです。
ステージ開始時に挿入される山田家の家族会議は
女子高生を子供に持った親父、おばさんの人間関係をコミカルに描いて笑えますし、
前述の通り嫌らしい場所を吸う事になるので、友達とプレイする事でより盛り上がる事でしょう!
ゲーム終盤には全員必殺技を放つようになりますが、
「カネヨ・ザ・ミラクル」などネーミングセンスがおかしくて笑えます。
人間のモーションは2001年の作品という事もあって全体的に安っぽいのですが、
このゲームの場合は逆にそれが味となっていると思いました。

↑ローディング中には実在する商品が登場する事も!?
いずれも蚊に関連した商品で、夏には良くお世話になります。

探索要素が面白い
山田家には様々なアイテムが隠されています。
人間の血を吸う以外にも、部屋に隠されたアイテムを探すのも面白いです。
どのアイテムも最初から見えてはいるんですが、
非常に小さいから意外と探すのが大変なんですよね。
すべて集める事で体力が増えたり、難しいステージをプレイ出来たりするので、
完全クリアを目指している方はぜひ集めてみましょう!
隠し要素としてはそれ以外にもミニゲームや隠しキャラまで!?
もっとステージ数が欲しい
本作に収録されているステージは、全部で12です。
初見だと1ステージにつき大体5~10分程度なので、この数は少ない!
一度クリアしたステージのアイテム回収や裏ステージなどを含めたらもう少し遊べますが、
それでも10時間未満なので、やや物足りなく感じます。

手のひらが痛くなる
吸血中はスティックをグルグル回す事になります。
スティックを回すスピードは状況によって異なるんですが、
一番速く回す必要がある時は手のひらをスティックに乗せなければいけないほどのスピードが必要で、
長くプレイしていると手のひらが痛くなって来ます。
スティックをグルグル回す必要のあるゲームである関係上、仕方が無い事なんですが。
蚊の操作はやや癖があります。前進・後退はレースゲームのアクセル・ブレーキのようですし、
スティックで画面内を移動出来たりもしますからね。それに加えてカメラの動きが激しいので、
3Dアクションゲームが苦手な人は手こずってしまうかも。空中を360度動きまわるゲームですしね。
SCEらしいバカゲー。コミカルに描いた山田家の様子は面白いですし、蚊になった気分を味わえます。
2001年のゲームとしてもややボリューム不足なのが残念。
ところで本作の「蚊」はPSの「がんばれ森川君2号」にデザインが似ている気が?
こんな人には特におススメ。
・蚊の気分を味わいたい人。
こんな人にはおススメできない。
・3Dアクションゲームが苦手な人。
蚊/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約5時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。
※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。
コメントする