ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー/PSP
2011年3月に発売されたPSP「ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー」を今回はレビューします。
PSP「ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー」は「ファイナルファンタジー」シリーズの人気キャラクターが集う対戦アクションゲームです。
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- 「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターが集結した対戦アクションゲーム。
- ブレイブ攻撃を当てたあとにHP攻撃を当てることで初めて相手にダメージを与えられる。
- ストーリーモードにワールドマップが追加された。
初リリース日 | 2011年3月22日 |
対応ハード | PSP |
ジャンル | 対戦アクション |
推定クリア時間 | 30~40時間 |
売上 | 初週30.5万本/累計46.5万本 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
良いところ
すっごく面白いアクションバトル
いきなりですが、すみません!
本シリーズを最初に見た時は舐めておりました。
スクウェア・エニックスのアクションゲームは個人的に楽しめない場合が多く、対戦アクションゲームになると奥が浅い内容なんじゃないかと思っていたんですよね。
そんな偏見を持ちながらもプレイしてみると・・・
何だこのアクションバトルは!?
めっちゃ面白い!
あまりの面白さに今までバカにしていた過去の自分にお尻ペンペンしてやろうかと思いました。
どれだけ面白いのかというと、本作と同時期に購入した3DSソフト4本を差し置いて30時間プレイしてしまうほどです。
当時はニンテンドー3DSが発売されたばかりでそちらの熱も高かったんですが、そんな状況の中でも本作を夢中でプレイしていたんですね。
洗練されたシステム
本作のアクションバトルが面白いと感じる大きな要因が洗練されたシステムです。
戦闘時は立体フィールドの中を自由に移動出来ますが、普通の格闘ゲームとは違って単に殴り合う物ではありません。
敵を倒すには「ブレイブ攻撃」と呼ばれる技を相手に食らわせて”ブレイブポイント”を稼ぎ、溜まったら「HP攻撃」と呼ばれる技を使ってブレイブポイント分のダメージを相手に与える必要があります。
このシステムによっていつ「HP」を減らす技を相手に食らわそうか考える戦略性が生まれて、ただ単に殴り合っているだけでは勝てないようになっているんです!
「ブレイブ攻撃」を当てまくってブレイブポイントを360まで溜める→直後に「HP攻撃」当てる→360ダメージ。
↑分かりやすく書くとこんな感じになります。
「ブレイブ攻撃」と「HP攻撃」を使い分けての戦闘システムは慣れてくると独特な駆け引きを味わえて新鮮でした!
しかもそこにアビリティのカスタマイズ、召喚、追撃、EXモード、アシストなどの調味料が上手く合わさるので奥深さもバッチリです♪
全体的に派手で爽快
本作のアクションバトルは全体的に派手な印象が強いです。
その大きな要因が回避、フリーエアダッシュといったアクションによって生まれる”目まぐるしさ”だと思います。
回避やフリーエアダッシュを駆使して戦うと空中を目まぐるしく移動する事になり、まるで「ドラゴンボール」のスーパーサイヤ人たちが戦っている時のようです。
なので、操作しているこっちも「俺ってかっこいい!」と言いたくなりますね。
技の種類自体はそんなにありませんが、多数の基本アクションとシステムによって単調さはほとんど感じられず、「スクエニ様!バカにしていてすみませんでした!」と言いたくなる程完成度が高いです。
さすがアクションゲームの開発に定評ある「キングダム ハーツ」の野村哲也さんが関わった作品だけの事はあります。
歴代シリーズのキャラクターが集結する事で生まれるお祭り感
歴代シリーズのキャラクターが登場するという事で当然ながらもお祭りゲーとしても楽しめます。
本作で使用できるキャラクターはこのような感じです。
- ウォーリア・オブ・ライト(I
- ガーランド(I)
- フリオニール(II)
- 皇帝(II)
- オニオンナイト(III)
- 暗闇の雲(III)
- セシル・ハーヴィ(IV)
- ・カイン・ハイウィンド(IV)
- ゴルベーザ(IV)
- バッツ・クラウザー(V)
- エクスデス(V)
- ・ギルガメッシュ(V)
- ティナ・ブランフォード(VI)
- ケフカ・パラッツォ(VI)
- ・ティファ・ロックハート(VII)
- セフィロス(VII)
- クラウド・ストライフ(VII)
- スコール・レオンハート (VIII)
- ・ラグナ・レウァール(VIII)
- アルティミシア(VIII)
- ジタン・トライバル(IX)
- クジャ(IX)
- ジェクト(X)
- ・ユウナ(X)
- ティーダ(X)
- シャントット(XI)
- ・プリッシュ(XI)
- ・ヴァン(XII)
- ジャッジ・ガブラス(XII)
- ・ライトニング(XIII)
- ・デスペラードカオス(オリジナル)
※赤文字はデュオデシムになって追加されたキャラクター。
前作の22体から9体が追加され、全31体になりました!
ここまで多いと対戦アクションゲームとしてみたら十分ですね。
新規参戦したキャラクターにしてもユウナ、ライトニングなど個人的に印象深い作品から持ってきてくれて嬉しかったです。
それもあって本作ではユウナばかり使っていました!
ユウナは召喚獣を呼び出し多彩な攻撃ができるんですが、リーチが大きくて僕のようなヘタレでも使いやすいんですよね。
初心者と言えばライトニングやクラウドも使いやすいんですが、どこかオーソドックスな気がして長い事使っていると飽きて来ちゃうw
ユウナの次に気に入ったのはオニオンナイトです。
オニオンナイトの攻撃はかなりトリッキーなので、その辺が気に入りました。
「ミニメテオ」とかちょっと使いどころが難しい気がするんですが、その分だけ当たった時が気持ち良いです!
ストーリーモードにワールドマップが追加
今作からストーリーモードではワールドマップが追加され、フィールド上を自由に探索できるようになっていました。
フィールド上では宝箱やスキルの入手、ひずみ(ダンジョン)を探しての攻略、フィールド上の敵とのバトル、モーグリショップでの買い物が可能で本当にRPGをやっているような感じ。
もちろん本格的なRPGと比較したらフィールド面の遊びは少ないと思いますが、僕はキャラクターをフィールド上で自由に動かせるのが好きなのでワールドマップの追加は嬉しいです。ちょっと殺風景だけどw
ひずみ(ダンジョン)の画面はこんな感じ。前作に近い移動システムで戦う敵を選んだり、宝箱を開ける事が出来ました。
宝箱の前にいる敵は大抵強いからあまり行かないけどw
大ボリュームでやりこみ要素も満載!
本作は対戦アクションゲームですが、1人でも十分過ぎるくらい長く楽しめます。
ストーリーモードは前作のリメイクも収録されていますし、クリアして以降も「ラビリンスの攻略」「オリジナルクエストの作成&ダウンロード」「PPを溜めて追加要素をアンロック」等のやり込み要素が満載なので一体何時間プレイすればコンプリートできるのかと思ってしまうほどですw
ただでさえ対戦アクションゲームとして面白いのに、サービス満点ですよw
惜しいところ
全体的にハードルが高い
ここまでは大絶賛させて頂きましたが、このゲームはハードルが高く感じます。
使える技の種類自体は少なくて覚えやすいですが、まともに戦おうと想ったら基本アクションを駆使しなければならず、PSPに搭載されているボタンをほとんど使う必要がありますから・・・
それに長時間プレイしていると指が疲れますし、反射神経も要求されるので少しでもブランクがあるとヘタレてしまいますw
レベル、アビリティ、装備、アクセサリなど成長要素やカスタマイズも充実していますし、独自システムも多いので初心者は色々覚える事があって大変です。
しかし、開発者もそれは分かっているようで、敵の強さを変更出来たり、操作が簡単なRPGモードに切り替えたり出来ました。
でも、敵の強さ変更はともかく、操作が簡単なRPGモードは個人的には物足りなかったなぁ。
状況に応じて4つあるモードを切り替え、時々アシスト技を使うだけなのでちょっと退屈に感じてしまうんです。
単調なワールドマップ
ワールドマップの追加自体はRPGっぽくなって良いんですが、取って付けたような感じなので中盤以降は単調になってきました。
どんなにストーリーを進めても背景が大して変わり映えしないし、やれることも「宝箱を開ける」「岩を壊す」「スキルを手に入れる」「フィールドに時々現れるモンスターを倒す」くらいで中盤以降はちょっと退屈に感じてしまいました。戦闘の息抜きにはなりますが。
戦闘開始時のロード時間が長い
戦闘開始時には20秒前後のロード時間が発生します。
本作は頻繁に戦闘を行うゲームなだけにこれが毎回入ると困るんです。
一応データインストールでロード時間の短縮は行えるんですが、3つある中の一番容量が必要なやつを使っているのにロード時間はそれほど短縮されませんでした。
しかもこのデータインストール、40分~100分もかかると言うから困った困った。
基本的にはめちゃくちゃ面白いだけに、惜しいなぁ。
※PSP-1000でプレイした時の話です。PSP-2000、PSP-3000だともっと快適かもしれません。
全体のまとめ
スクエニに対して持っていた個人的な偏見を取っ払ってくれた凄い作品。
対戦アクションゲームとしての完成度は非常に高いです。
ただ、前作に要素を付け足したバージョン1.5的な側面が強い作品なので、前作プレイヤーはさほど新鮮味を味わえないかもしれません。
その辺は期待度次第ではありますが、全体的な完成度は高く、「ファイナルファンタジー」シリーズ未プレイでも対戦アクションゲームとして楽しめます。
予想以上に高い完成度とボリュームで贈るFFのお祭りゲー!
こんな人には特におススメ。
・ファイナルファンタジーシリーズファン。
・対戦アクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約50時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
Kentさんの最新作が出る前に過去作レビューするシリーズの新年1発目はまさかのディシディア! そして90% 高いですねぇ。 Kentさんは比較的広く浅く遊ぶイメージなので、50時間のプレイ時間とその評価が楽しめたことを物語ってますね。
ってラグナが使えるんですか!? ラグナはかなりお気に入りのキャラなんで、操作してみたい… pspを買うことになったら買おうと思います。
はい!よくご存知ですね笑
発売直前になったら過去作レビューでみなさんの期待度を高めるようにしております。
実はこんな作品も過去にはプレイしていたんですよね~
おっしゃる通り僕にしてはプレイしている方だと思います。
参戦キャラリスト、掲載して良かったです!
こうして書く事で読者も新たな発見を感じられますからね。
機会があったらどうぞ♪今ならだいぶ安値で手に入ります。
ディシディア012はかつて僕も持っていたことがありますが、個人的には微妙でした。
確かに覚えることが多いんですね~。そのためチュートリアルを飛ばし見してたら、途中で全然勝てなくなり投げました?そもそもブレイブポイントをためて倍返しができる要素はケントさんのレビューで始めて知りましたよ。そんなゲームだったのか!?
ディシディアシリーズそのものがそのため、スルメゲーなのかなとは思っているのですが、良さを理解する前に遊ばなくなっちゃったなぁ。あの当時の僕は今以上に短気ですぐに見切りつけちゃう性格でしたから。
でもキャラは魅力的なのでこれがもし無双ライクゲームだったらもっと楽しめたかなと思います。モデリングは大変だと思いますが、プレイアブルキャラ以外に雑魚モンスターと戦闘できたらもっとおもしろかったのになぁとも思いました。
まぁ近年、ドラクエヒーローズが出ましたし、ファイナルファンタジー無双に期待したいなと思います。
あらら・・・微妙でしたか。
このゲーム、ボタン連打で戦っているだけではよく分からず終わってしまうんですよね。
そこはハードルを大きく上げていると思いますし、僕も最初はよく分かりませんでした。
トモフミさんもよく分からず投げてしまったようですねw
このシステムだからこその駆け引きはあると思いますが、とっつきは良くないです。
これとは別にFFの無双タイトルも出たら面白そうですね。
おー高評価ですね〜
実はpspでベスト3に入るくらい好きなタイトルなんですよ
1人も対戦も面白いくて、シリーズファンには嬉しい小ネタが随所にあってお祭りゲーとして理想的な出来だと思います
僕もPSPソフトのランキングを作ったら上位に入るほどは楽しめました!
対戦アクションゲームなのに1人でも楽しめるのは素晴らしいですよね。
記事では触れませんでしたが、お祭りゲーだけあって小ネタも色々と仕込まれていて良く出来ていると思います。