シャンティと七人のセイレーン/PS4 / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2020年10月に発売されたPS4/Switch「シャンティと七人のセイレーン」のレビューをしていきます。
本作はシャンティが主人公の探索型2Dアクションゲームですが、よりメトロイドヴァニア寄りのゲームになっている印象です。
「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ」のような探索型2Dアクションゲームを指すジャンルで、
- 入り組んだマップ
- アイテムを入手することで広がる行動範囲
- 複数の攻略ルート
が特徴となっています。
「シャンティ」シリーズもメトロイドヴァニアにカテゴライズされていたんですが、微妙に王道からは外れていたんですよ。
前作となる「シャンティ ハーフジーニーヒーロー」はマップが一本道でしたし、その前の「シャンティ 海賊の呪い」は複数の島を探索する形式でしたから。
一方、今回レビューするPS4/Switch「シャンティと七人のセイレーン」は1つの巨大なマップで構成されていて、本家に近くなっている印象です。
それでいてシリーズのウリとなっているシャンティの可愛さはパワーアップしていて、より日本人好みの内容となっています。
メトロイドヴァニア寄りのゲームになったことで新たな不満点が生まれましたが、シリーズの中ではおすすめしやすい作品です。
ここからはそんなPS4/Switch「シャンティと七人のセイレーン」について詳しく書いていきます。
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- シャンティが主人公の探索型2Dアクションゲーム。
- 入り組んだ巨大なマップを探索してストーリーを進めていく。
- ダンスや変身をすることで新たな道が切り開く。
初リリース日 | 2020年10月29日 |
対応ハード | PS4/Switch |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
発売元 | オーイズミ・アミュージオ |
目次
良いところ
さらにパワーアップしたアニメーション
今作で特筆したいのが、アニメーションが前作からさらにパワーアップしていることです。
元々、「シャンティ」シリーズはアニメーションに力を入れていたんですが、今作ではアニメパートが挿入されるようになりました!
ボス戦前には必ずアニメーションが挿入され、ゲーム体験に抑揚が生まれています。
さらに凄いのが、オープニングのアニメーションのみTRIGGERが制作していることです。
TRIGGERと言えば日本の有名なアニメスタジオですから、そんな所が欧米産タイトルの開発に携わるとは凄いですね!
アニメーションは30秒未満と短く感じますが、TRIGGERならではのデフォルメによってシャンティ達が可愛く描かれており、新たな一面が垣間見えました。
このように本作はアニメーションの面で力を入れているので、ゲームソフトとしての価値が増している印象です。
王道の探索アクションを楽しめる!
もう1つ特筆したいのが、王道の探索アクションを楽しめることです。
過去作はステージが細かく分かれていて、1つ1つが孤立していました。
そのうえ前作の「シャンティ ハーフジーニーヒーロー」はマップが細長く、行き来が面倒だったんですよね。
一方、今作は巨大なアリの巣を探索するような形式に刷新。
街、鉱山、ジャングルなど、あらゆる地形が1つのマップとして描かれるようになり、より「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ」に近付きました。
探索を続けていくと思わぬエリアとの繋がりが判明するので、探究心を高めてくれます。
過去作はマップが孤立していた故にこういった体験を味わいにくかったので、個人的には1つの巨大なマップになったことが嬉しいですね!
もちろん、巨大なマップを行き来するのは面倒なので、ゲームを進めるとワープできるようになります。
それでも移動に時間が掛かる時はありますが、めちゃくちゃストレスに感じるほどではありません。
徐々に探索範囲を広げていく楽しさ
今作もアイテムを入手することで行動範囲が広がっていく形式なので、探索する楽しさを味わえます。
特徴的なのが、変身やダンスをすることで行動範囲が広がることです。
シャンティはゲームを進めていくと様々な生物に変身ができたりダンスを覚えていきます。
すると、今まで行けなかったところへ行けるようになるんですね。
変身アクションは前作でもできましたが、今作では切り替える必要はなく、特定のボタンを押すことで姿が変わるようになりました!
おかげでアクションを繰り出す毎にシャンティが変身をするので、見ているだけで楽しめます。
例えばジャンプ中にZRボタン(※Switch版)を押してみましょう。
すると、ダッシュイモリに変身してエアダッシュしたり、壁を駆け上がることができるようになるんです!
前作の場合、キャラクターを切り替える形式だったので、特定のアクションを繰り出すだけで自動で変身するのは便利に感じます。
パワーアップしたカスタマイズ&収集要素
今作ではカスタマイズ要素がパワーアップしています。
過去作では装備アイテムのみでしたが、今作では敵の姿が描かれたカードを装備するシステムが追加されました!
カードはモンスターを一定数倒すことで入手できるうえ、装備することで特定の能力が上昇するようになっています。
ですので、過去作よりもハクスラやカスタマイズ要素がパワーアップしているんですね。
お馴染みの最大HPを増やす「命をイカ」を集める要素も健在ですし、ストーリーを進めていく以外にも探索の楽しさを高める要素は盛り沢山となっています。
魅力的なキャラクター
今作でも魅力的なキャラクターは多数登場します。
リスキィ・ブーツ、スクイッド・バロン、ボロ、ロッティ・トップス etc…
過去作をプレイしていたらお馴染みの面々が登場し、いつも通りのやり取りが見られるので、安心感があります。
特に面白いのが、スクイッド・バロンとのやり取りです。
彼はタコに見せかけたイカなんですが、ゲームやアニメのパロディネタが満載なので、テキストを読んでいるとニヤつくんですよね。
今作では「ドラゴンボール」のパロディネタが印象的でしたw
惜しいところ
ゲームバランスが大味
あくまでも難易度ノーマルでの話ですが、今作のゲームバランスは過去作よりも大味に感じました。
回復アイテムは大量に所有できるので、ボス戦はがぶ飲みでのゴリ押しが通用します。
また、お金もすぐに満タンになるので、お店で買うアイテムがなくて困りましたw
このように本作のゲームバランスは大味なので、モンスターカードを装備してのカスタマイズ要素は必要性を感じません。
マップに地名が表示されない
マップ画面には地名が表示されません。
そのためお使いイベントを進行している時は次にどこへ行けば良いのかわかりにくく感じました。
矢印などを使って案内されるとお使い感が増して窮屈に感じるので、そこまで親切にしろとは言いませんが、さすがに不親切過ぎないでしょうか?
何度か次に行くべき場所がわからなくなり、同じところをグルグル回りました。
それはそれで面白かったりしますが、地名さえマップに表示されていたらすぐにわかることが多かったので不親切な印象が強いです。
マップのカタチに特徴があったら良かったんですが、今作のマップはマス目状で描かれるので、どこがどこなのかわかりにくいんですよね。
過去作よりもマップが地味
今作のマップは地味に感じます。
大半のマップは鉱山や洞窟など薄暗いダンジョンなので、明るい世界観が特徴的な「シャンティ」シリーズにしては華やさがありません。
これは1つの巨大なマップにしたことが仇となっている印象です。
屋外はマップの上部のみで、それ以下はほとんど全て薄暗いダンジョンですからね・・・。
過去作はマップが個別に分かれており、大半が屋外マップで青空が見えていただけに寂しく感じます。
そのためかBGMも過去作よりも地味に感じられ、シリーズの良さが薄れている印象です。
シャンティと七人のセイレーンのレビューまとめ
よりメトロイドヴァニアチックな仕上がりとなった1作。
「シャンティ」シリーズとしてみると一長一短な部分はありますが、これがシリーズの完成形にも感じます。
美少女キャラクターが活躍するセクシー系メトロイドヴァニアとしては今作で完成された感があるだけに、次はどう出るのか気になるところです。
セクシー系メトロイドヴァニアに原点回帰!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・可愛いキャラクター好き。
こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
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シャンティ、海外ではあんな人気なのに国内ではさっぱり鳴かず飛ばずですね
作品自体の地力が強いのは証明されているのでローカライズ&パプリッシュに恵まれなかったということでしょうか
オーイズミ、と聞いても大半のユーザーは何それ?となるでしょうし、フライハイとかハムスターのようにパブリッシャー自身が動画サイトで積極的に露出するといった工夫が必要なんだと思います
あとオーイズミはリリースが中途半端すぎ
販売権とるなら1から全部リリースするとかすれば良いのに
3DSでは3だけ、WiiUでは2と3だけ(どちらもDLのみ)、Switchでは3(DLのみ)と4だけ、とまるでやる気が感じられません
売れてなかったWiiUはまだしもSwitchで新作パッケージ出すなら最低限ローカライズ済の2だけでもDL版を出すのが普通だと思います
海外では1も2もリリースが決まり、シリーズ全5作品がSwitchで遊べる(しかもパッケージで揃える)ことができる状況ですからその扱いは雲泥の差です
海外メーカーが販売数の伸びない日本の優先度を下げるなら分かりますが、Wayfordが日本リマインドが強いのは有名ですから、単に日本のパブリッシャーのやる気が不足しているだけというのが明らかで忸怩たる思いがあります
もっとしっかりアピールしてシリーズ作に触れる機会を設ければまだまだいくらでも伸びるポテンシャルはあるはずなのに作品が不憫でなりません