【レビュー】忍道2 散華 [評価・感想] ステルスアクションとしては凡作だが、世界観が良くて遊びやすい!

2011年11月に発売されたPSV「忍道2 散華」を今回はレビューします。
PSV「忍道2 散華」は和風ステルスアクションゲームです。
開発はPS「天誅」のアクワイアが担当。

良いところ

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自由度が高いステルスアクション

箱庭マップで様々なミッションをこなしていく「忍道2 散華」。
いずれのミッションも攻略の自由度は高く感じられました。
例えば屋敷に置かれた食料を盗むのが目的のミッションの場合、
敵に見つからないよう正門から侵入したり、
大胆に屋根の上から侵入したり、こっそり裏門から侵入したりできるんです。

アイテムの種類も色々あって、敵の注意を引きつけるラジコンなど、
使いこなす事で簡単にクリア出来たりします。
例えミッションに失敗したとしても試行錯誤で次回は簡単にクリア出来たりするので、
自分が編み出した攻略法でクリア出来た時の達成感はひとしおです!

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ミッション選択によるシミュレーション要素

本作は3大勢力が存在して、それぞれの勢力からミッションを依頼されます。
どのミッションを引き受けるかで各勢力からの好感度や軍事力が変化して、
ストーリーが変化していくのが面白いと思いました。

また、ストーリーが進行するには特定の勢力が消えないといけないので、
適当にミッションを引き受けてはいけません。
どこかの勢力に肩入れしないといけないので、考えて引き受けないといけないんですね。
淡々とミッションをこなしていけば良い訳ではないところも良いなと思いました。

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サクサク楽しめることによる中毒性

ミッションはいずれも早ければ1分程度で終わってしまいます。
アッサリし過ぎなのでは?と思う反面、短時間でクリアできるのは携帯機との相性が良く、
そのお手軽感からもう一回!もう一回!と中毒性を生み出しているのは良いと思いました。
また、リトライ時のロード時間が一瞬なのも良いですね。

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和風の世界観

室町時代後期を舞台にしているという事で建物は木造で日本らしいオブジェが沢山設置されていて、
プレイしていてワクワクしてきます。しかも本作の季節はということで
そこら中に紅葉が咲いて華やかな印象で、景色を見ているとうっとりしてしまう。
やはり、こういった和風の世界観は大好きですね。ちょっとした旅行に行った気分を味わえますよ。

個人的に合わない&気になったところ

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難易度が低くて破綻している

このゲーム、難易度ノーマルではアクションゲームに慣れていると物足りないです。
ステルスアクションは敵と直接戦うと高確率で負けるくらいのバランスが丁度良いのに、
難易度ノーマルではかなりゴリ押しができるんですよ。
極端な話、ある程度レベルを上げたらダッシュで目的地へ行っても良いくらい。

難易度を上げることで敵が強くはなりますが、
それでも敵のAIが悪いせいでやり過ごせたりもしますので、
もう少しストイックなバランスにしても良かったと思います。

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マップの種類が少ない

本作で用意されているマップは、たったの12種類。
一方ミッションはそれの3倍以上は最終的にプレイしますので、
攻略するマップが重複することはしょっちゅうです。
その結果、「またこのマップ?しかも前に似たようなことやったし」と思うことはありますね。

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ミッションの作りが適当っぽい

どうもこのゲーム、一部を除いたミッションは自動で作っているような気がします。
敵の暗殺、全滅、救出、強奪、護衛などを用意されたマップと組み合わせて作っているような?
そうなってくると1つ1つのミッションが雑になりがちで、
例えばスタートからゴールが非常に短い護衛ミッションに遭遇したこともありました。
プレイしていて「これ、適当に作っているな」と思ってしまいましたもん。
敵の配置が適当に感じられるミッションもあったなぁ。

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もう少しグラフィックを頑張って欲しい

グラフィックはPSVITAソフトにしてはやや荒い印象です。
モーションもリアル系の割にはぎこちなく、もう少し頑張って欲しかった。
一部のオブジェクトが物理演算処理で動くのは凄いと思いましたけどね。
それをステルスアクションに活かせていないのは残念でした。
だって敵が近くにいるのにオブジェクトを倒しても気が付きませんからね。
さすがに池の中を歩いていたら水の音に気が付きましたが。


和風の世界観は良いのですが、ゲームバランス、ボリューム、グラフィックなどはイマイチな印象で、
ステルスアクションゲームとしては凡作だと思います。しかし、お手軽で遊びやすいのは確かで、
本作でステルスアクションゲームのデビューをするのも悪くはないと思います。
デフォルトだと出血表現が派手なので、苦手な人はオプションでOFFにしましょう!

こんな人には特におススメ。
・ステルスアクション初心者。

こんな人にはおススメできない。
・ステルスアクションに慣れている人。

忍道2 散華/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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8件のコメント

もう4年前とは懐かしい!このタイトルがなかったらVITA買ってなかったかもです。
ロンチ時はこれしか買ってなかったので。
MGSと比べると大分カジュアルで、アサクリと比べるとテイストの違いが感じられるゲームって感じでしょうか?
忍道戒はストーリーが練られていて、より日本のゲームらしい造りでしたが、本作は完成を急いでいたのかも。
難易度は低いですが、俺TUEEEEゲーができると言うと聞こえはいいかもです。
カウンターで一撃で敵を倒したり、空を自由に滑空できたり楽しい!でも簡単過ぎ?というところ。
要人警護の任務はちょっと難易度高めで報酬も多かったので、何回も遊んでました。
グラフィックは当時で言えば良かったと思いますが、PS2の素材流用かな?
個人的には楓/サンのキャラクターデザインとモデリングが大好きなので
途中からゼンよりサンばかり使ってましたw

欠点ばかり目につくゲームでしたけど、死ぬほど遊びましたね。
なんであんなにハマってたんだろう…?
凄い雑な作りなんですけど、繰り返し遊びたくなる魅力があったんですよね。

自由度の高いステルスアクションということでディスオナードが好きな僕は楽しめそうです。
気軽にプレイできそうなのでいつかVITA本体を買ったら触れてみたいですね。

自分もロンチの時にプレイしました!初のシリーズだったので最初こそ戸惑いましたが、仰る通り中毒性があって楽しめました。
これって実はいい意味でバカゲーなんですよね。
やりこんだから分かるんですけどアイテムがあれば何とでもなるし、何たってラスボスを井戸に落とせばクリア出来るらしいですからw(自分は正攻法で倒しましたけど)
まぁ4年も前の記憶なんで少し曖昧な部分はありますけども、間違いなく楽しめました。

>笹島さん
このゲームが同時購入だったとは意外です!
僕はアンチャーテッドとみんなのGOLF6という
王道すぎるチョイスで忍道2はフリープレイまでやらなかったんですよね。
個人的にステルスアクションゲームって
ある程度ステルス推奨の作りの方が好みだったりします。
なので、見つかってゴリ押し出来てしまうと思うと冷めてしまうんですよね。
ゴリ押し出来てもクリア後に評価システムを入れて
見つからないようにしたらより多くの報酬が貰えるとかしたらもっと良かったと思います。
このゲームはPSVITAのロンチに合わせて作られたので、
ある程度の流用はあるでしょうね。
でも、この時代にPS2チックなゲームがプレイ出来るのはある意味有難く感じました。

>アサヒさん
そうですね、不思議な魅力を持った作品だったと思います。
システムがユニークで、携帯機ならではのサクサク感が
良かったんだと個人的には思いますね。

>チキさん
このゲームはチキさんの感想がちょっと気になります。
ディスオナードと比較してどうなのかとか。
比較的手を出しやすいゲームなので、本体を買ったらどうぞ!

>やゆよさん
粗削りなゲームですが、なんかやり続けてしまう魅力はありますね。
>何たってラスボスを井戸に落とせばクリア出来るらしいですからw
そんな方法があるんですか!?
これはちょっと試したくなってきました!w
色々作り込まれてはいるけど、
その分だけ想定外の展開になる事もあって
その現象を見るのも楽しい作品でしたね。