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【レビュー】ギアーズ オブ ウォー アルティメットエディション [評価・感想] リメイク並みに力を入れた気合い入りまくりのリマスタータイトル!

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ギアーズ オブ ウォー アルティメットエディション/Xbox One (輸入版: 北米)

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2015年8月に海外のみで発売されたXbox One「Gears of War Ultimate Edition(ギアーズ オブ ウォー アルティメットエディション)」のレビューをしていきます。

本作はシリーズ1作目をリマスター化したパッケージですが、リメイク並みに力を入れた気合い入りまくりのリマスタータイトルでした!

海外では2006年末に発売されたXbox 360「ギアーズ オブ ウォー」。

いち早くカバーアクションを取り入れたことで知られる三人称シューティングゲーム(以下、TPS)で、後の作品に様々な影響を与えました。

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今回レビューするXbox One「ギアーズ オブ ウォー アルティメットエディション」は同作品のリマスター版で、様々な改良・追加を施した作品になっています。

・・・なんて書くと画質やフレームレートを弄っただけに感じられるかも知れませんが、そんなもんじゃありません!

変更点の量がリメイクレベルで、かなり力が入った作品だったりします。

ここからはそんなXbox One「ギアーズ オブ ウォー アルティメットエディション」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ストーリーに沿って銃で敵を倒していくアクションシューティングゲーム。
  • 遮蔽物に隠れて戦うことができる。
  • 海外で2006年末に発売された1作目をベースに作り直している。
初リリース日 2015年8月25日(海外)
対応ハード Xbox One
ジャンル TPS
推定クリア時間 8~10時間
発売元 マイクロソフト
補足 日本未発売

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良いところ

イチから作り直したグラフィック!

リメイクとリマスター。

混同されがちですが、同じ意味ではありません。

まず、リメイクとは元となる作品をベースにイチから作り直した作品を指します。

例えば8bitのグラフィックで作られたゲームを16bitのグラフィックで作り直したらそれはリメイクになるんです。

一方、リマスターは元となる作品を高解像度化した作品を指します。

例えば解像度640×480のゲームを解像度1920×1080にするとか・・・。

ゲーム性やモデリングが弄られることはほとんどなく、追加要素もささやかなものが多いので、どちらかと言うと移植に近く感じます。

具体的にタイトルで表すと、PS「ファイナルファンタジーVII」→PS4「ファイナルファンタジーVII」はリマスター。

PS「ファイナルファンタジーVII」→PS4「ファイナルファンタジーVII リメイク」はリメイクになります。

リマスター版はオリジナル版から高画質化などのリファインを加えた一方、リメイク版はハイエンドなアクションRPGに変貌を遂げているので違いは一目瞭然です。

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話がソレてしましましたが、今回レビューするXbox One「ギアーズ オブ ウォー アルティメットエディション」はこの定義で見るとリメイクに近く感じます。

というのもグラフィックやモーションに大きく手を加えているからです!

高画質化したのはもちろん、オリジナル版では乏しかった色彩は豊かになり、モーションや効果音に至っては全部作り直している始末w

こんなこと、リマスターと名乗っていてすることじゃないですよ!w

手間のかけようはリメイクといっても良いレベルです。

イベントシーンはリアルタイムムービーからプリレンダリングムービーに変更。

その関係でゲームシーンからのシームレス化はなくなってしまい、先祖返りした部分はあります。

しかし、オリジナル版で気になったいた処理落ちはなくなっているので、安定感のある映像を楽しめるようになりました。

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↑映像を作り直していると一発で分かる比較シーン。

オリジナル版でゴリラだったヒロインのアーニャが美しくなっています。

というかアーニャさん、「ギアーズ オブ ウォー 3」からまた顔が変わっているじゃないですか!?

1→2→3→アルティメット エディションで3回も顔が変わっていますよ!どんだけ整形しているんですか!w

効果音を作り直したことでパワーアップした臨場感

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効果音は撮り直している関係で臨場感が凄かった!

オリジナル版も十分に迫力のある音だと思うんですよ。

でも、本作の場合はまるで2010年代中盤のゲームをプレイしているかのような臨場感あるものにパワーアップしています。

音量が上がって立体感が生まれているので、「2006年のゲーム」という先入観でプレイすると驚きますよ~。

容赦ない部位欠損描写

海外版である関係上、表現面は容赦ありません。

国内版「1」の流れでプレイするとグロ表現の差に驚きますw

グロ表現って好き嫌いがハッキリ分かれるし、個人的にも「大好き!」って訳ではありません。

でも、本作で戦う敵は手足が太くて憎たらしい倒し甲斐のあるモンスターなので、派手な部位欠損の表現は見ていて痛快です♪

例えばグレネードを敵に直撃させるとホームランのように部位が飛んでいくんですよ。

オリジナル版の国内版ではここまで過激では無かったのでその違いに驚きました。

後半の駆け足感を埋める新ステージ

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本作にはキャンペーンとマルチプレイの大きく分けて2つのゲームモードが存在します。

この点はオリジナル版と同様ですが、どちらにも新ステージ・マップが追加されていました。

まず、キャンペーンモードの新ステージはアクト4と5の間を埋めるものになっています。

オリジナル版は後半が駆け足であっという間に終わった感が強く、腹6分目に感じていたんですよ。

でも、今回追加されたステージによって程良いボリュームになりました。

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追加ステージで印象的だったのが、ブルマックというボスとの戦闘。

これがなかなか手ごわく、難易度ノーマルでも苦戦してしまいました。最高難易度でプレイしたらラーム将軍並みに苦戦するかも!?

パソコン版から追加されたステージのようですが、Xbox 360版しかプレイしていなかったので新鮮に楽しめました。

追加部分をクリアするまでに掛かった時間は90分程度。本編と合わせたらクリアまでに8時間ほど掛かりました。

資料要素も追加!

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オリジナル版は資料的なモードが一切ありませんでした。

一方、本作の場合はいくつかのギャラリー要素が追加されています!

用意されているギャラリー要素は以下の3つ。

  • ムービー → プリレンダリングで作られた名シーンを再生できる
  • ギャラリー → イメージイラストを閲覧できる
  • コミック → 「ギアーズ オブ ウォー」の漫画を閲覧できる

この中で特に嬉しかったのがコミック。

海外版なので英語表記ですが、ゲーム内でコミックを閲覧できるとは!?

コミックはキャンペーンモードの収集アイテムを集めることでアンロックされて行くので、寄り道をする意欲を高めてくれます。

オリジナル版では実績解除の役割しかなかっただけにこれは嬉しい!

最新作基準に作り直されたマルチプレイ

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「ギアーズ オブ ウォー」シリーズのマルチプレイは作品を重ねる毎に要素が積み重なっていきました。

なので、「1」のマルチプレイをそのまま収録しても今更感が生まれてしまいます。

という訳で本作のマルチプレイは最新作基準に作り直されていました!

オリジナル版には収録されていなかったチームデスマッチなどのルールが追加され、「3」のキャラクターを使うことも出来ます。

フレームレートが60fpsに強化されているのも嬉しい!

面白さについても安定感があり、プレイしていて懐かしくなりました。

カバーポジションで姿を隠し、後ろから突撃してチェーンソーアタックをする。

もうね、これ最高です!ただ、日本からだとマッチングに難があってなかなか対戦が出来ませんでした。

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惜しいところ

リメイクされても完全には消えなかった古臭さ

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ここまで読んでいただけたら分かるように本作は様々な部分に手を加えています。

とは言え元の作品は海外では2006年末に発売されたタイトルです。本作が発売された2015年の時点で11年も経っています。

その間、TPSというジャンルは光の速さで進化していったので、グラフィックやモーションを変えたくらいでは太刀打ち出来ません。

例えばフィールド。全体的に平面な印象なので、トリッキーなTPSを求めると平凡なのは否めません。

一応、各アクトごとに独自のギミックを設置していたり、乗り物に乗っての移動やボス戦など飽きさせない工夫はされています。

が、「2」や「3」と比べたらシンプルなのも確かで、2015年のゲームとしてみると普通に良く出来たTPS以上の印象は生まれませんでした。

操作性やシステムも最新作をプレイしたあとだと不便に感じるところがあります。

落ちている弾を補充するには対応する銃に切り替えないといけませんし、カバーポジションもボタンを押さないと遮蔽物にピタッと貼りついてくれませんから。

2013年のPS3/Xbox 360「トゥームレイダー」辺りから遮蔽物に近付くと自動で隠れてくれる機能が加わったので、本作にもそのような機能が欲しかった。

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全体のまとめ

2006年の名作を今の基準に一生懸命リマスター化した作品。

その苦労はとても感じられますし、リマスターと一言で片づけるのは勿体ないレベルです。

2015年末からXbox Oneには後方互換機能が追加されてXbox 360ソフトをプレイできるようになりました。

なのでXbox Oneで初代「ギアーズ オブ ウォー」もプレイ出来ますが、今回レビューした「ギアーズ オブ ウォー アルティメットエディション」は変更点の量がリメイクレベルなのでまだ価値は残っています。

機会があればXbox Oneで両作品を触り比べてみてください。

今となってはゲームの構成自体がオーソドックスに見えてしまうので、2015年の作品としてみると傑作とまでは言えないかも知れません。

ですが、TPSの教科書的なタイトルなのは確かなので、この手のジャンルが好きな人はこれを機に触れても良いと思います。

国内版はありませんが、輸入版がAmazonなどでは安値で販売されているので入手は難しくありません。

リメイク並みに力を入れた気合い入りまくりのリマスタータイトル!

こんな人には特におススメ。
・TPS好き。
・ストレス解消したい人。

こんな人にはおススメできない。
・グロイのが苦手な人。

ギアーズ オブ ウォー アルティメットエディション/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約15時間

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  1. y.crash より:

    ギアーズのアルティメット版のレビュー来ましたー!
    まるでHALOマスターチーフコレクション並みのリマスターですかね?
    ただ、オリジナル版の灰色じみた風景とかは雰囲気があったので好きなんですけど
    アルティメット版の色がきれいなのもいいですね。
    どちらが良いかは好みによりますかね?
    ブルマックの所はたしかオリジナルだと製作期間に間に合わなかったらしく
    PC版で追加されたって聞きました。
    ストーリー的になくても違和感はなかったですけど、これは難しそうですね。
    アーニャは何回整形するんだw マーカスもよく承認するなと思いますよw
    アーニャは設定画の時は美人だったんですがね、オリジナル版はどうしてああなったw
    今作は全部のムービーがプリレンダリングなんですね。
    オリジナル版はたしかラーム将軍初登場のシーンとかEDのシーンとかは
    プリレンダリングだったような気がします。
    オリジナル版でベルセルク初登場の時にRトリガーを引くと
    なぜかムービー中なのに弾がでてキャラクターが打たれて血が出る(死なない)
    っていうバグがありました。しかもランサーの弾が減ってるって実害がw
    多分リアルタイムデモだったから設定ミスでこうなっちゃったんでしょうね。
    個人的にグロは全然平気なんですよね、内臓くらいじゃびくともしませんw

    • チキ より:

      レビューの公開を楽しみにしていました!
      思っていた以上に360版から変わっているようですね。
      360版だとブルマックはアクト4の最後のムービーで派手に暴れてるけど結局、戦うことはないんですよね。当時、僕は「ムービーで済ませないで、こいつと戦わせてくれよ!」って思ったので追加ステージでブルマックと戦えるのは嬉しいです!
      90分って結構ボリュームありますね。

      購入ラッシュが落ち着いたら僕も買ってプレイしようと思います。
      まずはギアーズ4を楽しまないとね!

      • kentworld より:

        >チキさん

        お待たせしました!
        以前、コメント欄で宣言した通りの公開日時にしました。

        本作はリマスターというよりもリメイクの印象ですね。
        1作品のみ収録でフルプライスだけの事はあります。
        ブルマックはなかなか強かったので、挑戦してみてください!
        ギアーズ4の良い予行練習になりました。

        • ken8 より:

          ここまですると、「リマスター」と言うより
          「リメイク」に近いですね。
          自分もAmazonで安かったので買ってみましたよ~w

          後、「Gears of War4」も予約済みなので
          楽しみですよん(^^)

          • kentworld より:

            >ken8さん

            リメイクとリマスターの定義が分からなくなってくるレベルですねw
            リマスターと表記するのは損しているように感じるくらいです。

    • kentworld より:

      >y.crashさん

      お待たせしました!

      3DSのゼルダがリメイクというのであれば
      今回のギアーズはリマスターというよりもリメイクと言える水準ですね。
      僕は今作のグラフィックが好みです。
      灰色過ぎると地味に感じてしまいますからね(^_^;)

      ブルマックの所は追加されたことで駆け足感がなくなり、
      全体の物足りなさは薄れているように感じました。
      今作はキャンペーンモードだけで満足できますね。

      アーニャの顔は笑いどころなんでしょうかねw
      毎回顔が変わっていて、整形費用が凄い事になっていそう。

      そう言えばラーム将軍の初登場シーンなどは
      リアルタイムデモ割りには安定していた感じがしたので、
      あれはプリレンダリングになるのか。
      言われてみれば違いって分かるものなんですね。

      グロは慣れている方ですが、
      顔面崩壊をドアップで見せられるのは勘弁ですw

  2. y.crash より:

    改めてコメントします。

    ホント日本で未発売なのがもったいないなぁ・・・。
    このころが一番MSKKがやる気が無かった時期だと思うんですよ。
    サードならまだしも、ファーストでこの体たらく・・・

    4も遅かったんですが、海外のマイクロソフトの誰だったか忘れましたけど発破かけたんで4は発売されて多分5も即発売したんだろうって思ってます。

    ぶっちゃけ吹き替えはあきらめてるんでせめて日本語字幕版を・・・!!!

    • kentworld より:

      今となっては4や5、後方互換によって出しにくくなったんだと思いますが、ダウンロード専売などでもやってほしかったですよねぇ。

      まあ、日本語吹き替えは期待出来ないとは思いますが、そこを劣化と捉えられる恐れがあるから発売出来ないのかなぁ。

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