
初音ミク Project DIVA Future Tone DX/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年11月に発売されたPS4「初音ミク Project DIVA Future Tone DX」のレビューをしていきます。
本作はアーケードで展開されたリズムゲームのPS4向け移植作になりますが、ボリュームが凄すぎる!
思わずそう突っ込みたくなってしまうほど全体のボリュームが大きく、玄人であれば「初音ミク Project DIVA」シリーズはこれ一本で十分に感じます。
が、一方では癖が強い部分も多く、初心者にはあまりおすすめ出来ません。
ここからはそんなPS4「初音ミク Project DIVA Future Tone」について詳しく書いていきます。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- アーケードで展開されたリズムアクションゲームのPS4向け移植作。
- 全238曲をプレイすることができる。
- 396種類ものモジュール(衣装)も収録している。
初リリース日 | 2017年11月22日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | リズムアクション |
売上 | 初週3.5万本/累計4.6万本 |
推定クリア時間 | 10~20時間(全曲クリア) |
発売元 | セガ |
目次
良いところ
圧倒的な曲数・ボリューム
これまで数多くのシリーズ作品が発売になった「初音ミク Project DIVA」シリーズ。
本作の場合、なんと238曲も収録されています!
従来のシリーズ作品は30~40曲ずつ収録されていたので、単純計算で約6倍ものボリュームということじゃないですか!?
これだけ曲数が多いと1つ1つが手抜きと思われがちですが、そんなことはありません!
譜面の作りは丁寧ですし、それぞれの曲に専用のPVや衣装、ジャケットが用意されていますから。
しかも収録曲によっては二次創作による小説などが出ているのですから、深く入り込もうとしたら手が付けられないレベルです。
これだけ曲数が多いということで曲のジャンルも
- ロック
- 演歌
- ポップス
- テクノポップ
- ユーロビート
とバラエティ豊か。
さらに異文化のサウンドを取り入れていたり、歌唱キャラも初音ミク以外にも5人存在します。
これだけ多彩だとボーカロイドという1つのジャンルでくくるのが難しいレベル。
一番目立っているのは初音ミクですが、その先入観に囚われず、お気に入りの曲を探してほしいです。
これだけ収録曲があったらボーカロイドが苦手でも1つくらいは自分に合った曲が見つかるのではないでしょうか?
曲名 | 作曲者 |
右肩の蝶 | のりP |
nyanyanyanya | daniwell |
唐傘さんが通る | イヤイヤP |
いろは唄 | 銀サク |
多彩なPVのロケーション
PVのロケーションも色々あって驚きました!
さすがに一部は使いまわされていますが、それでもバリエーションは半端ないくらいに多く、物量に関しては海外の人海戦術ゲームに負けないくらいです。
1曲辺りの長さは3~4分。
長過ぎず、短過ぎずリズムアクションとしては丁度良いバランスに感じます。
全部で238曲収録されているので、すべてを1回ずつプレイしようと思っても10時間は掛かることでしょう。
一般的な大作ゲームを基準にすると10時間は意外と短く感じますが、リズムアクションは1曲プレイするだけでも充実感があります。
なので、体感的なプレイ時間は少なくとも倍は感じられるでしょう。
やり込み要素が満載!
本作の収録曲数は238曲なので、リズムゲームをひたすらプレイするだけでも長く楽しめます。
難易度は従来の「イージー」「ノーマル」「ハード」「エクストリーム」に加えて「EX エクストリーム」を用意。
従来の作品は「エクストリーム オールクリア」や「フルコンボ」が1つのゴールになっていますが、今作はさらに上の目標が追加されたことになります。
さらに「サバイバルモード」という上級者向けモードも収録。
こちらは特定の曲を連続でクリアしていくことになります。
難しい曲だけで構成されたコースも用意されているので、クリアするのは至難の業です。
しかも本モードではコンボ数が引き継がれるので、全曲フルコンボなんてやり込み要素も存在するんですよw
1曲フルコンボすることさえ大変なので、恐ろしくて挑戦することは出来ませんでしたw
観賞用ゲームとしても楽しめる!
従来の作品と同じくPVを鑑賞できるモードも用意されています。
特徴的なのが、家庭用向けに発売されたシリーズ作品の中ではトップクラスのクオリティであること。
アーケード版がベースになっているのもありますが、キャラモデルの滑らかがさらに増し、フレームレートが60fpsになった関係で滑らかに動きます。
ここまでクオリティアップしたら観賞用として十分に耐えられるレベルではないでしょうか?
個人的に本作が据え置き機でプレイした初の「初音ミク Project DIVA」シリーズだったんですが、大画面でPVを鑑賞できる有難味を今更ながらも感じました。
大画面だと作業やトレーニングをしながら鑑賞できるので、凄く便利なんですよ。
収録曲の多くはカラオケにラインナップされているので、練習用としてもおすすめします(フルバージョンではありませんが)。
さらに凄いのが、リズムゲーム中を含めてモジュール(衣装)を変更できること。
収録されている衣装はなんと396種類!
中にはちょっとしか変化していないものもありますが、1本のゲームでこれだけ用意するのは常識を逸していますw
見飽きたPVでもモジュールを変更したら新鮮に楽しめるかも!?
フォト機能にも対応しているうえ、ロード画面の画像としても使えますよ。
救済措置が満載!
気になったところで挙げますが、本作は理不尽なところがあります。
そんな理不尽さをカバーしてくれるのがプラクティスモード。
このモードでは好きなパートだけをひたすら練習出来ます。
これがめちゃくちゃ便利で、R3ボタンを押せば指定の場所まで瞬時に戻れるんですよ。
そのおかげで難関ポイントを短時間で何度も練習することが可能で、これまでよりもリトライのストレスが大幅に軽減されています。
また、オプション機能も救済措置として使えます。
タイミング調整をしたり、ボタン表記を自分が慣れているものに変えたり、リモートプレイを使ってPSVITAをコントローラにしたり・・・。
ボタンの役割も変更できるので、やりにくいと思ったら自分好みにカスタマイズしてみましょう!
このように本作は救済措置やカスタマイズ機能が充実しているので、プレイして違和感が生まれたら色々弄ってみることをおすすめします。
惜しいところ
やや理不尽なリズムゲーム
肝心のリズムアクションとしての完成度はこれまで通り高く感じます。
しかし、シリーズ最高の完成度と言われると素直に首を縦に触れません。
なんというか、DUALSHOCK 4でプレイすると全体的に理不尽なんですよ。
大きな要因となっているのが、ホールドマーカーや同時押しマーカーのルールが変わっていること。
これまでの作品ではホールドマーカーが出ている時は他のボタンを押す必要がありませんでした。
それが今作ではホールド中も別のマーカーが飛んでくるので、
○ボタンを長押ししている最中に×ボタンを連打する
みたいなことをしないといけない場合があるんですよ。
これだけだったらまだしも、同時押しマーカーはDUALSHOCK 4では厳し過ぎます。
従来の作品でも「↑+△」「↓+×」といった感じの同時押しマーカーは出てきました。
ですが、これらの操作はDUALSHOCKのシンメトリー感が活かされていたので直感的に押せたんですよ。
一方、今作の場合は○△□同時押しなど統一感がなく、一瞬では判断できないものがいくつも出てくるので初見では対処出来ません。
曲によっては同時押しをしながら長押しするシーンも出てくるので、DUALSHOCK 4でプレイする場合は指が足りなくなりましたw
これらのギミックは高難易度の曲ほど用意されているので、そちらはやる気になれません。
どうやら本作、アーケード版の移植作ということでアーケードコントローラでのプレイを前提としているようです。
しかし、アーケードコントローラって高いのですよ・・・。
初心者への配慮がやや足りない
初心者への配慮はやや足りていないように感じます。
これまでの作品は1曲ごとに4つの難易度が用意されていたんですが、今作では曲によってはイージーやノーマルモードがないんですよ。
特にイージーモードがない曲は意外と多く、初心者には厳しく感じます。
また、選択画面は痒いところに手が届いていません。
難易度を選択してアンロック、もしくは存在しないものを選ぶとしましょう。
すると、カーソルが初期位置に戻ってしまい、曲を探し直さないといけなくなるんですよ。
これが30曲程度だったら良いんですが、238曲もあるのでカーソルが初期位置に戻るとキツイw
割り切った仕様
とにかく大ボリュームな「初音ミク Project DIVA Future Tone」。
実は本作、マクロ的な視点で見るとクリアや攻略の概念は緩い作品だったりします。
というのもこの作品、これまでとは違って最初からすべての曲を選択できるんですよ。
従来の作品は収録曲を順番にアンロックしていく形式でゲームっぽかったんですが、今作の場合は完全に自由だったりします。
しかもすべての曲をクリアしてもエンディングは流れません。
さらにやり込みのモチベーションとなるトロフィーもコンプリートが比較的簡単だったりします。
すべての曲をクリアして多少の作業要素を終えたらコンプリート出来ますから。
プラチナトロフィーも存在せず、やり込みは本当に好きな人向けに感じました。
ここは好みが分かれるところに感じます。
本作は歴代シリーズの集大成的な側面があるので、複数のゲームをまとめたコレクションパッケージのように「無理にすべてをやる必要はないよ」というスタンスで作られているのかもしれません。
初音ミク Project DIVA Future Tone DXのレビューまとめ
常識外れのボリュームで「初音ミク Project DIVA」シリーズの集大成と言える作品。
リズムゲームの癖が強く、従来の作品で見られたコミュニケーションやエディットの要素はありませんが、このボリューム感は凄すぎます。
「初音ミク Project DIVA」シリーズのリズムゲーム部分が好きな人は買って損することはありません。
収録曲数が破格なシリーズの集大成!
こんな人には特におススメ。
・「初音ミク Project DIVA」シリーズファン。
・リズムアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・リズムアクションゲームが苦手な人。
初音ミク Project DIVA Future Tone DX/お気に入り度【95/100%】
プレイした時間・・・約30時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
久々にコメントしちゃいますが、良い点も悪い点もアーケードそのままなんですよね。
アーケード月に数曲ずつ曲を追加していってるパターンなんで、初期のはPVも使いまわし多かったり。
またPSPのエディットで作品を募集し、採用されたのが収録されたり、動画PVを募集して採用された作品があったり。
その蓄積の分ボーリュームが圧倒的なのが嬉しい。
同時押しもボタンがアーケード配置向けなので、PS4の配置だと難しい。
同時に専用コントローラ出して欲しかった。
長押しはパーフェクト判定には関係ないですし、ハイスコア狙いの人以外は無理に狙わなくても大丈夫ですね。
映像美は圧巻の一言。
今後の追加は男気溢れた価格は無理との事ですが楽しみですよー。