
ARMS/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年6月に発売されたSwitch「ARMS(アームズ)」のレビューをしていきます。
本作はのびーる腕を使って戦う対戦アクションゲームですが、ストイックな次世代のeスポーツゲームでした!
カートゥーン調のグラフィックによってパッと見はライトユーザー向けのゲームに見えるかも知れません。
が、実は本作、見かけによらずストイックなゲームだったりします。
慣れない頃は攻撃がなかなか当たりませんでしたし、動きが鈍いので敵の攻撃を避けるのが大変でしたから。
モーション操作は楽しいですが、どちらかと言うと格闘ゲームユーザーをターゲットにしている印象です。
なので、特訓を重ねて上達する楽しさに魅力を感じない人にはおすすめ出来ません。
ここからはそんなSwitch「ARMS」について詳しく書いていきます。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- のびーる腕を使って戦う対戦アクションゲーム。
- 仕掛け満載のフィールド内でボクシングの要領で体力を削り合っていく。
- 2個のJoy-Conを使った体感操作を楽しめる。
初リリース日 | 2017年6月16日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 対戦アクション |
売上 | 初週10.5万本/累計47.4万本 |
推定クリア時間 | 1プレイ約30分 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
ボクシングを進化させたスポーツ性
本作は対戦アクションゲームですが、足を使っての攻撃は出来ません。
メインとなる攻撃はパンチなので、まるでボクシングのよう。
と言ってもただのボクシングではありません。
パンチをすると腕が伸びるので、相手が遠くに居ても命中するんです!
それも軌道を微調整できるので、シューティングゲームのような狙い撃つ楽しさもあります。
さらには
- 回避
- ジャンプ
- 多数のアイテム
- ステージ上のギミック
といった要素も存在するので、ボクシングを進化させたスポーツに感じました。
本作はこのようなゲーム性でJoy-Conを使った体感操作(通称いいね持ち)で楽しめるので、次世代の体感ゲームと言っても過言ではありません。
2017年当時はガチな体感ゲームが減っていたので、本作が登場した時は嬉しくなりました。
バラエティに富んだルール
本作は殴り合う以外にも様々なルールが用意されています。
用意されているのは
- 投技などを使って相手をダンクする「バスケ」
- のび~る腕で爆弾が入ったボールを相手の陣地に飛ばしていく「バレー」
- 一回のパンチでできるだけ的をアテていく「マトアテ」
など多種多様。
いずれもミニゲームになりますが、「ARMS」の操作を応用した遊びを楽しめます。
さらには3~4人によるバトルロイヤルやチームバトルも用意しているので、1作目にしてはルールのバラエティが富んでいる印象です。
充実のローカルプレイモード
ローカルプレイで楽しめるゲームモードは数多く用意されています。
コンピュータと10戦以上続けていくグランプリ、オンラインのパーティマッチ。
いずれも2人同時プレイが可能ですから。
さらには
- バトルロイヤル
- チームバトル
- マトアテ
- バレーボール
- ウデだめし
では4人同時プレイが可能なので、ゲーム好きが集まったらこれらのルールをローテーションするようにして対戦するとより楽しめます。
特におすすめなのがチームバトル。
どうしても1対1だと後出しジャンケンになりがちで攻略法が狭く感じます。
一方、相手が2人もいると良い感じに混戦となってワイワイ楽しめます。
全員がJoy-Conを使ってのモーション操作でプレイしたら一緒にスポーツを楽しんでいるかのよう。
先日、4人以上でローカルプレイを楽しみましたが、ボタン操作では味わえない熱気と盛り上がりを感じられて最高でした!
戦略性を高めるアーム
各キャラクターが装備しているアーム。
全部で数十種類が用意されていて、それぞれ異なる特性を持っています。
炎をまとうグレートなパンチをおみまいするトースター。
しなる動きで広範囲を薙ぎ払うサラマンダー。
大きい!重い!高威力!電撃!と詰め込みまくりのメガボルト。
このようにアームは個性豊かですが、左右に異なるアームを装着できるんです!
そのため組み合わせ次第で様々なコンボを生み出せます。
コンボを生み出すうえで重要なのが操作キャラの特性。
操作キャラによって移動速度やアクションも変わってくるので、同じアームを装着してもキャラによって出せるコンボと出せないコンボが存在するんです。
このように本作はアームのカスタマイズ要素によって奥深さが増しています。
快適なマッチング
本作はオンライン対戦も楽しめますが、マッチングは非常に快適です。
気が付いたら試合が始まるので、待ち時間はほとんどありません。
Wi-Fiでプレイしている場合、ルーターから離れすぎると高確率で回線落ちになってしまいます。
ですが、有線だと安定しますし、何よりも待ち時間を感じさせない配慮が素晴らしい!
マッチング中は
- 「プチプチ空手」というミニゲームを楽しめる(パーティマッチ)
- 好きなオフラインモードのルールで楽しめる(ランクマッチ)
なんて配慮がなされているんです。
今後、オンライン人口が少なくなってマッチングするのが難しくなったら重宝することでしょう。
好きなプレイスタイルでプレイ可能
体感操作を前面に押し出しているSwitch「ARMS」。
ですが、意外にもすべてのプレイスタイルに対応していたりします。
TVモード以外にも携帯モード、テーブルモードでプレイできるのは言わずもがな。
コントローラもJoy-Conの「いいね持ち」だけではなく
- Joy-Conグリップ
- Proコン
- 携帯モードによるボタン操作
- Joy-Conの横持ち
にも対応しているので、おすそ分けプレイだって出来てしまいます!
さすがにテーブルモードのローカル4人対戦は画面が小さすぎて無理があるけど、プレイスタイルの押しつけをしてこないのは良いと思いました。
ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)
惜しいところ
いいね持ちに慣れるまでのハードルが高い
実はこのゲーム、Joy-Conの「いいね持ち」でプレイするよりもProコンなどのボタン操作でプレイする方が圧倒的にやりやすかったりします。
「いいね持ち」だとJoy-Conを傾けての移動、前に振ってのパンチに慣れが必要なんですよ。
ぼくの場合、ボタン操作のゲームに慣れているのでProコンでの操作が直感的でやりやすく感じました。
が、Proコンだと操作に制限が掛かるので、最終的には「いいね持ち」の方が強くなるんです。
問題なのが、「いいね持ち」とボタン操作のユーザーを同じ土俵に持ってきていること。
オンラインのランクマッチでさえもこれらのユーザーを振り分けているようには見えませんし、操作形式を変えたからと言ってコンピュータの強さが変わることはありません。
ランクマッチをアンロックするにはグランプリモードのレベル4をクリアしないといけないだけに、ここは細かい調整が必要だったんじゃないでしょうか?
調整不足のコンピュータAI
コンピュータの強さは調整不足に感じました。
とにかく強い!強すぎる!
こちらの攻撃を正確に避けてきますし、その後に強烈な反撃をお見舞いしてきますから。
操作がおぼつかないようだとボコボコにされて心の骨をぽっきり折ってきます。
ぼくの場合、正確な操作が難しい「いいね持ち」で挑んだらレベル2や3のクリアが精一杯で、レベル4以上になると無理ゲーに感じました(レベルは7まで存在)。
グランプリでは10戦以上が用意されていて、最後のバトルは敵の攻撃が激しく、時間切れによる勝ち逃げも通用しません。
こんなストイックな戦いを「いいね持ち」で最後までやるのはしんどく感じました。
中断セーブ出来たり、途中で操作スタイルを変更できるのがせめてもの救い。
ぼくは途中でボタン操作に切り替えてグランプリモードのレベル4をクリアしました。
1人用の遊びの幅が狭い
1人用は遊びの幅が狭く感じました。
基本的にやることは各モードでファイトマネー(ゲーム内通貨)を稼いで「アームゲッター」というミニゲームをプレイしてアームを増やしていくだけ。
ルールは色々用意されていますが、基本は淡々と対戦を繰り返していくだけなんですよ。
もう少しストーリー性を高めたり1人用のアトラクションステージを用意するなどの工夫が欲しかった。
一応、アップデートでバッジやイラストを集める要素が追加されましたが、繰り返しプレイになる点は変わりません。
ARMS(アームズ)のレビューまとめ
「いいね持ち」による体感操作は次世代のスポーツといっても過言ではなく、みんなで集まってプレイすると超盛り上がります。
一方、操作スタイルによっては慣れるまでのハードルが高すぎて投げ出してしまう可能性が高く感じられました。
一人用の遊びの幅も狭く、面白さを理解出来するのは少し難しいです。
本作の国内での累計売上は50万本弱となっています。
新規タイトルとしては大ヒットの部類ですが、同じくカートゥーン調&任天堂製の「スプラトゥーン」には続けませんでした。
そうなってしまった大きな要因が格闘ゲームのようにストイックなバランスにあると思います。
見かけによらずストイックな次世代のeスポーツゲーム!
こんな人には特におススメ。
・体感型対戦ゲーム好き。
・対戦アクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・一人で楽しみたい人。
・体感操作が苦手な人。
ARMS/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約15時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
苦しみながらもレベル4に挑んだものの、ラストの余りにもあんまりな超性能の前にブラボやダクソⅢでも折れなかった心の背骨が木っ端微塵になった俺。
あぁ、同じこと思ってる人はいるんだ…
格ゲーだからとはいうものの、本作は幾ら何でも修羅街となるまでのスパンが余りにも短すぎる様に感じました。
任天堂がこんなシビアバランスを作るとは…