
スプラトゥーン2/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年7月に発売されたSwitch「スプラトゥーン2」のレビューをしていきます。
結論から言いますと、今作は仲間とのチームワークが重視された作品だと思いました。
前作で猛威を振るっていたスペシャルウェポンの強さは控えめに。
マップは複雑になったことで射線が通りにくくなってしまい、インクで塗りつぶすのが難しくなっていますからね。
そのため仲間の強さが勝敗に依存するところがあるので、一長一短だと思いました。
ここからはそんな「スプラトゥーン2」について詳しく語っていきます。
大型DLC「オクト・エクスパンション」のレビューはこちら。
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- チームを組んで塗った面積を競うアクションシューティングゲーム。
- 前作からスペシャルウェポンが一新された。
- 新ブキ、ステージ、キャラも追加。
初リリース日 | 2017年7月21日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | TPS |
売上 | 初週64.8万本/累計511万本 |
推定クリア時間 | 5〜6時間 (ヒーローモード) |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
塗るだけでも勝てる斬新なルール
本作のメインとなる「ナワバリバトル」は2つのチームに分かれて塗った面積の広さを競っていきます。
インクを当てた回数は勝敗には直接関係なし!
極端な話、敵とは一切戦わず、自軍チームのインクをステージ上に塗るだけでも勝てるんです!
これはアクションシューティングが苦手な人ほど有り難いルールに感じます。
さらに今作では敵に撃たれた回数が結果発表画面に表示されない仕様に変更。
ブキで倒した回数、スペシャルウェポンで倒した回数しか表示されなくなったので、撃ち合いの腕を気にしなくても良い配慮がなされています。
前作に続いてローラー、パブロといった狙い撃つテクニックを全く必要としないブキもあるので、アクションシューティングゲームが苦手な人も食わず嫌いせずにプレイしてもらいたい。そんな作品です。
簡単だけど奥深い
一試合で使えるブキは1種類。
あとはサブウェポン、スペシャルウェポンのみで、アクションシューティングとしてはシンプルで覚えやすくなっています。
その一方で突き詰めていくと高低差のあるステージやブキ、サブウェポン、スペシャルウェポンの組み合わせをよ~く考えなければ頂点を目指していけないバランスとなっていて、簡単だけど奥深く感じました。
今作では新たなブキが追加されたほか、スペシャルウェポンは一新されているので、前作をやり込んだ人も新たな攻略法を見つけていかなければなりません。
ガチマッチが最高に面白い
ランクが10になるとプレイできるようになるガチマッチ。
ガチエリア、ガチホコ、ガチヤグラの3種類が用意されていますが、相変わらずハマるとめちゃくちゃ熱くて止められなくなります!
いずれのルールも特定のエリアやアイテムを奪い合っていくルールのため撃ち合いの頻度が非常に高く、まさにガチ!
守りたいエリアやアイテムの中にたった一人でいたら「カモン!」「カモン!」「カモン!」の連打連打!
仲間と一緒に推している時に自分だけやられたら復活時間中にマップ画面を開いて仲間のところに素早く「ジャンプ!」「ジャンプ!」「ジャンプ!」の連打連打連打!!!
「え?スプラトゥーンってこんなに熱いゲームだったんだ!?」
と思わずにはいられないほど「ナワバリバトル」とは180度方向性が異なるルールとなっています。
この辺りは前作と変わりませんが、今作では飛び級の要素が追加。
連勝すると一気に「ウデマエ」が上がるので、熱い!熱すぎる!
ルールも少しだけ変更。
ガチエリアでは塗った場所が分かりやすくなり、ガチホコはショットが爆発するように。
ガチヤグラでは移動中のヤグラが一時的にストップする「カンモン」が追加されています。
個人的にお気に入りなのが、ガチヤグラです。
ヤグラが一時的にストップする「カンモン」が良い塩梅になっていて、推している時も守りの大切さを感じられるようになりました。
この変更点によって個人的に前作ではガチホコバトルが一番好きでしたが、今作ではガチヤグラが一番好きになりましたよ。
まあ、勝率は散々ですがw
気軽に協力プレイができるサーモンラン
今作から新たに協力プレイ型のサーモンランが追加されました!
こちらは制限時間内にザコ敵を倒して一定数の金イクラを集めることが目的となっていて、仲間との共闘感を味わえるようになってます。
極端に耐久力の高い敵は存在せず、3ウェーブのみなので1回毎のプレイ時間は短いんですが、その分だけリプレイ性が高く、何度も楽しんでしまいます。
リプレイ性を高める要因を箇条書きでまとめると・・・
- ウェーブ毎に異なるブキで戦うことになる
- 使用できるスペシャル・サブウェポンは毎回変わる。
- 7種類の大物シャケが存在。それぞれ倒し方が異なる。
- 干潮、満潮、霧などの環境変化が起きることがある。
- キケン度が上がると大物シャケの数や攻撃力、スピードがアップして大変なことになる。
- 複数のステージが存在。
- クリアし続けるとポイントが貯まって報酬が貰える。
こんな感じですね。
全体的にランダム性が高く、様々な要素が存在するので、組み合わせ次第で異なるゲーム体験を味わえるようになっています。
ちょっと違いますが、「風来のシレン」などのローグライクゲームを彷彿としました。
ギミックゲーとしても楽しいヒーローモード
今作にも専用のストーリーが用意されたヒーローモードが用意されていて、前作に続いて楽しめました!
今作ではシオカラーズという前作のアイドルを中心とした物語が描かれていて、前作のファンほど注目の内容になっています。
攻略することになるステージではより沢山のブキが使えるようになり、ギミックのバリエーションが増加。
ステージによっては特定のブキに特化した作りになっているので、それぞれの操作感覚や特性を覚えるための練習の場としても最適です♪
ライドレールなどの任天堂らしいアスレチック要素も満載で、本編とは全く異なる面白さが詰まっています。
クリアまでのプレイタイムは5〜6時間。
まだおまけの域は出ていませんが、前作と比べても遊びの幅は増している印象で、「スプラトゥーン」の新たな可能性を感じました。
緩いソーシャル要素
今作でも緩いソーシャル要素が数多く搭載されています!
特筆したいのが、フレンドの合流機能です。
この機能を利用すればナワバリバトルを野良でプレイ中のフレンドと気軽に合流することが可能で、対戦や協力プレイを楽しめます。
知っている人同士でプレイすると例えボイスチャット無しでも面白さが段違いに変わるので、これは嬉しい機能!
「スプラトゥーン2」は非常に人気が高く、プレイヤーが多いのでニンテンドースイッチのフレンドが多い人ほど重宝すると思います。
続いては広場で見られるオンラインプレイヤー。
近付くと投稿したイラストを確認できるほか、ギアの注文もできます。
ギアはプレイヤーの能力を少しだけ高めるものなので、頂点を目指していくうえでは欠かせない要素なんですよ。
たまには広場にいるオンラインプレイヤーをチェックして、魅力的なギアがあったら注文するとちょっとしたソーシャル要素を楽しめると思います。
それ以外にも定期的に開催されるフェスやアップデートによって大きな盛り上がりを体感することができるので、「スプラトゥーン2」はSNS全盛の2017年ならではの楽しさが詰まった作品です!
待望のローカルプレイを搭載!
今作では新たにローカルプレイに対応しました。
ということはですね、人数分のニンテンドースイッチがあれば目の前にいる友達と対戦や協力プレイを楽しめるんですよ。
しかもナワバリバトル、ガチエリア、ガチホコ、ガチヤグラだけではなく、協力プレイ特化のサーモンランまで楽しめるんだからたまりません!
「スプラトゥーン」は同じステージ、ブキでも数多くの立ち回りがあるので長く楽しめるというのに、すべてのルールを目の前の友達と遊べるのは鬼に金棒です!
ニンテンドースイッチは携帯機でどこでも持ち運べるので、この機能は社会現象を巻き起こすほどの訴求力を持っているではないでしょうか?
おまけとは思えないリズムアクションゲームを収録!
今作ではリズムアクションゲーム「イカラジオ2」が収録されていますが、これが凄い!
思わず「おまけですか?」と言いたくなるほど譜面が凝っていて、しかも2種類の難易度と42曲が用意されています。
完走時の演出こそは簡素ですが、フルコンボを決めると達成した証が追加されるので、音ゲーマーはコンプリートを目指す楽しみもあるのではないでしょうか?
そうでなくてもオシャレな曲が多い「スプラトゥーン2」の収録曲をここで好きなように聴けるので、サウンドテストとしても楽しめるから嬉しい!
惜しいところ
爽快感が薄れた
今作のスペシャルウェポンは前作のダイオウイカほど強くはありません。
(マルチミサイルとかウザいのはある)
また、マップが複雑になり、斜線が通りにくくなっているので、塗る楽しさも薄れています。
全体的に仲間とのチームワークが求められる調整になっていて、爽快感が薄れているので、前作に慣れている人は不満に感じてしまうかもしれません。
個人的には前作以上にガチマッチがピリピリしやすくなっているのが気になりました。
そのためかTwitterではマッチングした仲間の悪口を言う人が目立っている印象で、楽しい空気が薄れてしまった気がします。
まあ、ぼくもとあるオンライン対応ゲームで仲間の行動にイライラしたので気持ちはわからなくもないんですけどね。
ウデマエのランク表示がルール毎に分かれてしまいましたし、今作のガチマッチはあまりやる気にはなれませんでした。
マッチング中にミニゲームが遊べなくなった
前作はマッチング中、「イカジャンプ」というミニゲームをプレイすることができました。
しかし、今作は1画面のニンテンドースイッチで発売されたのでプレイできなくなってしまったんですよ。
その代わりボタンを押すことでマッチング中のBGMを弄ってDJ感覚を味わえますが、ミニゲームほどは面白くありません。
それどころか「ポポーピピパーパー」と自分がいじった変な音ばかりが聴こえて試合前なのに気が抜けてしまいます。
前作ユーザーは混乱する操作方法
前作ではXボタンでジャンプでしたが、今作ではBボタンジャンプになっています。
しかもXボタンはマップ表示になっているため、前作の感覚でプレイしていると最初は混乱してしまいました。
数時間もプレイしたら慣れますが、最初は厳しいですね。
ただ、マップ画面を表示してワープをする時の操作方法はジャイロセンサーを使ってのポインター機能が優秀で、慣れてくると自在に好きな味方プレイヤーのところまで飛べるようになったのでこれはこれで良いと思いました。
人によっては合わない仕様
マッチングされるマップの種類が少ない点。
マッチング画面では装備の切り替えができない点。ゲームを起動するといちいち現在遊べるマップを長々と説明する点。
ランクが上がった時。武器を変えたい時。マッチングするマップが変化する時は部屋から出ないといけない点。
ガチマッチに存在する複数のルールを自由に選べない点など、相変わらず好みが分かれる仕様が散見されました。
すべてに”初心者への配慮”や”マッチングの快適性向上”、”ゲームバランスの調整”という理由があるようですが、アクションシューティングに慣れていると合わないところは出て来る可能性があります。
個人的には「それはそれ、これはこれ」と考えるようになって今作から気にならなくなりましたが、ここまで来るのに時間がかかりました。
スプラトゥーン2のレビューまとめ
前作をブラッシュアップさせ、様々な要素を追加したような作品。
前作で好評だったルールに加え、身近な人と楽しめる新機能、そして協力プレイ特化モードを追加し、様々なプレイスタイルを用意していることから鬼に金棒です!
1人で黙々とオンラインやヒーローモードで楽しむのも良し!仲間とオンラインやローカルで対戦や協力プレイを楽しむのも良し!
これ1本あればより豊かなニンテンドースイッチライフを味わうことが可能で、一家に1本。いや、1人1本は欲しい作品です。
前作よりもチームワークが求められるような調整になったところは一長一短ですが、遊びの幅は着実に増している印象で、長時間楽しむことができました。
こんな人には特におススメ。
・アクションシューティング初心者。
・マルチプレイアクションシューター好き。
こんな人にはおススメできない。
・大規模なアクションシューティングをプレイしたい人。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
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俺もスプラ2は最高のゲームで楽しめてるんだけど、唯一の不満はヒーローモードのワールド5のステージを探すのが面倒だったのと、てかそもそもヒーローモードを1本道のコースにするんじゃなくてマリオ64みたいな箱庭ステージでミッションをこなしてく系のほうが良かったなと思った。
あ、この前、合流してくれてありがとう。