【レビュー】スペースチャンネル5 パート2 [評価・感想] とてもセンスの良いリズムアクションゲームの先駆け的存在

2002年2月に発売されたPS2「スペースチャンネル5 パート2」を今回はレビューします。
PS2「スペースチャンネル5 パート2」はキュートな女の子がダンスをしながら
地球を襲う宇宙人を倒していくミュージカルアクションアドベンチャーゲームです。
セガダイレクト限定でドリームキャスト版も発売されました。
2011年11月にはPS3/Xbox 360向けにHDリマスター版も発売。

良いところ

309
シンプルなゲーム性

本作のルールは至って簡単!相手の動きを真似るだけ。
使用するのは方向キーと○と×の6ボタンで、基本的にはこれらを順番通りに押していきます。
あまりにもシンプルなのでミニゲームっぽく感じられますが、
最後までプレイしたところ意外にもそう感じる事はありませんでした。
なので、ライトユーザーだけではなく、ゲームファンも楽しめると思います。

311
多彩な演出

本作をプレイして飽きない大きな理由が、多彩な演出です。
メインモードではミュージカル番組形式で進んでいくため
ちょっとしたストーリーを楽しみながらリズムアクションを楽しめて、
しかも変化に富んでいるため非常に充実感がありました。
演奏対決をするかと思ったらアクションゲームのボスバトルみたいになったり、
シューティングゲームが始まったりしてこの先何が起こるのか全く読めません。だが、それが良い!

313
充実感が凄い

ゲームクリアまでのプレイタイムは、3時間程度でした。
大作RPGに慣れているとあまりにも少なく感じますが、意外とこの長さでも不満を感じません。
というのも充実感が凄いからです。リズムアクションって集中してプレイしないと
クリアできないからただでさえ沢山の刺激を味わえるというのに
このゲームは演出も多彩なのでさらに密度が凄く感じました。
充実感という意味ではアクションシューティングに近いかな。

315
センスが良い

このゲーム、全体的に個性的でセンスが良いです。
キャラクターデザインは当時の若者向けに作られているのでオシャレ感がありますし、
何よりも音楽のセンスが良い!ボタンを押しているとそれぞれ違った言葉を発するので
リズムに乗っている感が出て来て単なる暗記ゲームには感じられませんでした。
この時代にリズムに乗る楽しさを上手くゲームに落とし込むとはさすがセガ!

わざと素人臭い声優にしているのも拘りを感じますね。
当時はダボダボしたファッションが流行っていたので、
素人臭くてチャラい声は時代に上手くマッチしていたと思います。

個人的に合わない&気になったところ

310
全体的に初見殺し

リズムに乗って押すボタンを覚えていく「スペースチャンネル5 パート2」。
バリエーションを増やすあまり、初見殺しに感じるところが後半になるほど増えていきました。
一番厄介なのが、演奏時間が固定化されていない事。

8個のコマンドを覚えてから演奏する時もあれば
たった1個のコマンドを覚えてから演奏する時もあって、
「え?今から演奏するの?」と面を食らってしまいました。

312
判定がシビア

そう感じてしまうのが、判定がシビアだからです。
自分のターン中に1個でも間違いがあったらミス扱いになってしまうんですよ。
しかもボタン入力だけではなく、タイミングを間違えてもミス扱いです。
後半になってくるとタイミングを掴むのが難しくなってくるので難易度はかなり高く感じました。

316
チェックポイントが少ない

チェックポイントは全体的に少なく感じました。
体力が0になるとチェックポイントからやり直しになってしまうので、
酷い場合は10分近く前に戻されてしまいます。
たかが10分と感じるかもしれませんが、このゲームは非常に密度が濃く、
その間に何ターンもの演奏が続くので戻された感が半端ないんです。

だからこそクリア寸前まで進んだ時はミスをしないように集中してプレイして
それが緊張感に繋がっていると思いますが、リズム感がない人は挫折するでしょうね。
セガのゲームらしく難易度はキツメです。それが面白さに繋がっているんですけどね。

314
コストパフォーマンスが低い

1周クリアが短いため、コストパフォーマンスは低めです。
一応、やり込み要素として衣装集めというものが存在しますし、
ストーリーなしのチャレンジモード的なものが用意されていますが、
いかんせんルールがシンプルなので長くは遊べません。


とてもセンスの良いリズムアクションゲームの先駆け的存在。
セガは時代を先取りし過ぎていると良く言われますが、その典型例といえる作品です。
セガのゲームらしくちょっと難しいところはあるけど、
シンプルでシステムが完成されているので色あせない面白さがあります。

こんな人には特におススメ。
・リズムアクション好き。

こんな人にはおススメできない。
・リズム感がない人。
・暗記能力が低い人。

スペースチャンネル5 パート2/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約5時間

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14件のコメント

僕もスペースチャンネルの雰囲気は大好きですね、あの少しぶっ飛んだ感じが最高です。キャラクターもKentさんのレビュー通り声優さんの棒読みなのが、あの雰囲気には凄くマッチしているんですよねえ。
実は僕はクリアを断念しましたが、上の子がクリアしてくれたんですよね。いずれまた、挑戦してみたいと思います。

この作品大好きです!ミュージカルのような演出は非常に楽しめましたし、満足度はかなり高かったです!続編をず~っと待っているのですが、もう無理なのかな…..

どうも。
スペチャン5は、セガ好きの友達の家で触らせて貰ったのをキッカケに買いましたね〜
見た目とノリノリなリズムが合わさって、とにかく楽しい!というのが一番ですね。
ヘンテコでおバカなノリなのに妙に感動的なのがまた良いですwうららちゃん大好き♪
でも実際にプレイすると見た目以上に難しくて……後半挫折して弟に先を越されました;また挑戦したいです。
余談ですが、昔のゲームにも関わらず、新しいフィギュアが発売されたり、情報が更新されてたりするのを聞くと、公式にもファンにも愛されてるゲームなんだなぁと思います。

スペースチャンネル5で印象に残っているのは、ゲームよりも鳴っている音楽そのものですね。特に、ホーンズ(金管楽器)の生々しさ。当時はビートマニアを中心としたリズムゲームのブームが凄かったわけですけど、それらとは一線を画した音楽ゲームという感じがしました。
スペースチャンネル5以外では古くはジョージ・ルーカスの会社がPCエンジンで作ったLOOMなんかがありますけど、オリコンが製作に関わったスター誕生もののアドベンチャーであるトライアングル・アゲインにも、バイオリンやピアノの音を聴いて音程をとるミニゲームがあった気がします。
それを見て当時なんとなく妄想していたのが、ヨーロッパの小国に潜入して国境を囲む核ミサイル施設をひとつひとつ破壊していくメタルギアみたいなゲーム。ただしその国に気鋭の若手ジャズピアニストとして潜入するので、行く先々でステージに立ち、演奏を披露しなくてはならない。しかも客席には、定年を間近に控えた特高警察の窓際高官(仕事を終えれば退職後に開くジャズ喫茶の開店準備に勤しむ筋金入りのジャズ人)が長年の勘で主人公の来日を怪しみ、目を光らせているのだった……。ステージパートでは、実際に演奏に使う88鍵のMIDIキーボードを使用。実際にアドリブを決めながら曲を完奏しなくてはならないので、プレイヤーはピアノの演奏技術とジャズ理論の習得・消化が必須。完全クリアはビル・エヴァンスでもない限り無理であろう……クロスレビューじゃ3点どころか、載せてももらえないな。

こんな人にはおススメできない。
・リズム感がない人。
・暗記能力が低い人。
がドン臭い自分に当てはまってて笑ってしまった
フリプでDLしましたが、やるゲームが多くて今は触る余裕はありません;
そのうち遊んでみたいと思います

このゲームはPS3のワンコインセールで購入しました。
書かれている通り、短時間で充実感を味わえるので、今でも接待用のゲームとしてお世話になってます。
難易度はリポート4の中盤から急に上がる印象です。
同ステージの最後の脱出するところは未だにノーミスでいける気がしません。
テンポ速すぎ&聞き取れなくて、未だに「あ?あ?あ?あ?あ?」ってなりますもん。
続編の出る気配がない分、PXZ2作でうらら、モロ星人、シャドーが出てきたときは嬉しかったです。
踊りエネルギーという単語が出てきたときは案の定、他のゲームのキャラ達に突っ込まれてましたけど。
あとスペースチャンネル5といえば、スペースマイケルことマイケル・ジャクソンですね。
本作を手掛けた内海州史さんのブログにはマイケル出演までの経緯について書かれています。
kentさんも是非、ご覧になってくださいな。
http://www.qentertainment.com/utsumi/2009/03/

DC版をセガダイレクトから買いました!
レアですね!(笑)
当時はやりましたけど、けっこう満足度も高く、長く遊んだ気がします。
3時間で1周か。
その程度でも当事は充分だったんだなー。
最近はいろいろ目が肥えたということか。
当事のセガはいろいろ迷走していて楽しいですね。
名(迷)作もたくさん生まれました。
今やっても色あせない音楽やグラフィックデザインはすごいですね。ジェットセットラジオも。

>kiyoppyさん
声優は上手ければ良いって訳では無いんですね。
作品の雰囲気に合っていれば棒読みでも良いんだとw
クリアは意地でやってみました!
最後は思ったよりも難しくなかったです。

>なぐもさん
とても個性があって面白いので、根強い人気なのも納得しました!
続編、もうずーっと出ていませんよね。
セガの方針を見た感じだと難しいかなぁ。

>夜珠さん
これは影響で買いたくなるのも分かります!
僕もGAME ONでたまたま見かけてやってみたくなったので。
>ヘンテコでおバカなノリなのに妙に感動的なのがまた良いですw
ギャグ調と見せかけて感動的なテイストって大好き。
ちょっと違うかもしれませんが、クレヨンしんちゃんもそんな感じですよね。
難易度は高いので挫折するのも無理はありません。
僕も途中で投げそうになってしまいましたからw
このゲームの根強い人気はコメント欄を見ても感じます。
まさかこんなに反響があるとはw

>ほにょさん
そう、ビートマニアなどがブームになっている中、
ライトなリズムアクションを出してきた事にセガの先見性を感じました。
妄想しているゲームがぶっ飛び過ぎている件について。
リアルな設定にし過ぎると色々大変そうですが、
バカゲーテイストにして設定も伏せる感じだったらアリだと思いますよ。
そういうぶっ飛んだゲームこそどんどん出て来てほしいと思います。

>mtg(まじっくざげーまー)さん
大変失礼しました!
mtg(まじっくざげーまー)さんの感想も気になります。
音ゲーでフルコンボ余裕だったらクリア出来ると思うんですけどね~。
失敗した時のリスクが大きいので、イライラする事はありますw

>hachiさん
ワンコインセールの時は見向きもしていませんでした(汗)
すみません!でも、ゲーム映像を見てからは一気に惹かれて、
それでフリープレイで配信されたから手を出してしまいましたよ。
>難易度はリポート4の中盤から急に上がる印象です。
そうですね、まあ、僕はリポート2の後半から苦戦していましたがw
>続編の出る気配がない分、PXZ2作でうらら、モロ星人、シャドーが出てきたときは嬉しかったです。
PXZはご無沙汰な作品からも色々出て来ましたね。
少しでも多く、続編が出てほしいと思いました。
>あとスペースチャンネル5といえば、スペースマイケルことマイケル・ジャクソンですね。
これは触れようとは思っていたんですが、
文章の構造上、入れ込めず断念してしまいました。
記事の方は気になるので、拝見させて頂きます!

>ズースカさん
さすがズースカさんですね!
そこはPS2版では無く、ドリームキャスト版!
ボリュームの基準は昔と比べて確実に増しましたよね。
RPGもそう。昔は20時間とか普通だったのに、
今では倍以上無いと短く感じられたりとか。
スペースチャンネル5は、ジェットセットラジオと並んで
ドリキャスソフトのお気に入りです!