【レビュー】Marvel’s Spider-Man: Miles Morales (PS5) [評価・感想] 神ゲーの続きを楽しめるコンパクトなスピンオフ!


Marvel’s Spider-Man: Miles Morales/PS5 / PS4

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2020年11月に発売されたPS5/PS4「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales (スパイダーマン マイルズ・モラレス)」のレビューをしていきます。

本作はオープンワールドを舞台にした3Dアクションゲームですが、前作のバージョン違いとして楽しめました!

2018年に発売されたPS4「Marvel’s Spider-Man」。

アメコミ映画を題材にしたオープンワールド型の3Dアクションゲームで、各地で大絶賛されます。

かくいうぼくも2018年に発売されたPS4ソフトの中でも特に好きな作品で、当時は大ハマリしたものです。

今回レビューするPS5/PS4「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」は同作のスピンオフとして発売されました。

そのため土台となるシステム・グラフィックに大きな違いは見られず、新鮮味には欠けますが、”おかわり”として楽しむ分には良い作品だと思います。

PS5版で見られる付加価値もゲーム体験を豊かにしてくれて、スピンオフながらも見どころが多い作品です。

ここからはそんなPS5/PS4「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ニューヨークのマンハッタンを舞台にしたオープンワールドアクションゲーム。
  • 前作から主人公やアクションが一新された。
  • ストーリーは「Marvel’s Spider-Man」の1年後を描いている。
初リリース日 2020年11月12日
対応ハード PS5/PS4
ジャンル オープンワールドアクション
売上 初週4.1万(PS5/PS4)
推定クリア時間 6~8時間
発売元 SIE

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良いところ

美しく描かれる男女の友情

今作で特に良いと思ったのが、男女の友情を美しく描いていることです。

マイルズ・モラレスとフィン・メイソン。

彼・彼女は幼馴染みで、いつも一緒に居ました。

その後、様々な事件が発生。

話が壮大になっていきますが、最終的には「男女の友情を美しく描いているな」と思いましたね。

特に最終ミッションで見られる回想からのラストシーンは涙なしでは見られません。

それ以外にも

  • 前作の主人公であるピーターとの絆
  • 家族愛
  • 敵との激しい戦い

など見どころ満載で、メインミッションをクリアした頃には一本の映画を観終えたような感覚を味わえました。

前作と比べてコンパクトなのは否めませんが、よくまとまっているように感じます。

迫力満点のメインミッション

メインミッションでは冒頭から迫力満点の体験を味わうことができます。

特に印象的だったのが、ライノとの追跡シーンです。

今作ではライノというサイのようなキャラクターが敵として登場するんですが、冒頭ではヤツの暴走を抑えることになります。

その際にヤツの背中に捕まってショッピングモールを爆走していくことになるんですが、もう、色々凄かったw

スピード感が凄く、次から次へとオブジェクトにぶつかっていくので、今作のキーポイントとして印象に残っています。

まさか、「Marvel’s Spider-Man」で「アンチャーテッド」シリーズのような体験を味わえるとは思いませんでしたよw

他にもスパイダーマンが持つ運動能力を活かした迫力あるアクションを体験できるシチュエーションが満載で、メインミッションは短いながらも見どころが多く感じます。

嬉しいのが、前作で蛇足に感じたMJパートがなくなっていることです。

前作のMJパートでは地味な探索や謎解きが挿入され、テンポを崩しているように感じました。

今作でもパズル的な要素は存在しますが、大幅に削られているので、前作よりもサクサクと楽しむことができます。

一新された戦闘時のアクション

戦闘の完成度は非常に高く感じます。

まず、良いと思ったのが、コンボを繰り出す楽しさです。

コンボは少ないボタンを連打するだけで決まりますが、敵も積極的に攻撃をしてくるので、反撃されないよう、回避しなければなりません。

これを繰り返していくと映画さながらのアクロバティックな動きをしているように感じられ、自分のプレイに酔いしれました。

今作ならではなのが、電気を使った必殺技を使えることです。

代表的なのがヴェノム・パンチ。

これは電気をまとったパンチで、敵に当てることで遠くに吹っ飛びます。

その際にはカメラがアップになり、大ぶりのパンチアクションと相まって、上手く決まった時はスカッとしました。

漫画などでは悪い奴にパンチをして大げさなくらい吹っ飛ばすシーンが見られますが、イメージ的にはあれを体感しているかのよう。

ゲージが溜まることで色んな必殺技を使えるようになりますが、ヴェノム・パンチがあまりにも爽快なので、こればかりを繰り出してしまいますw

あと、今作では透明化することもできます。

透明化すると敵が攻撃をしなくなるので、チート技と言っても良いのではないでしょうか?w

もちろん、透明化できるからと言って簡単なんてことはなく、その分だけ敵の攻撃も激しくなっているので、普通に何度もやられてしまいましたw

それよりは前作よりもステルス性が上がっている印象の方が強く、潜入系ミッションの攻略法が増しているように感じます。

それにしても、透明人間になれるって良いですね・・・グフフッ。

PS5の機能を活かしたゲーム体験

本作はPS5版、PS4版の2バージョンが発売されています。

ぼくの場合、PS5版を購入したんですが、前作にはない体験を味わうことができました。

特に良いと思ったのが、60fpsの滑らかな映像で楽しめることです。

設定をパフォーマンス重視にすると、画面の動きが滑らかになります。

すると、ワイヤーアクションでの高速移動や敵との戦いがさらに楽しくなりました。

特にワイヤーアクションを使ってブランコのようにブラブラする時の感覚が気持ち良く、何も考えずに街中を移動したくなるほどです。

ロード時間が爆速なのも地味に凄いと思いました。

ゲームをプレイしていると、起動時、ワープ(ファストトラベル)時、リトライ時など、あらゆる場面でロード時間が発生します。

従来のゲームでは数十秒待たされるのが当たり前でしたが、本作では5秒も待たされません。

「どうせ起動に時間掛かるんでしょ?」なんて思ってスマホを開こうと思ったら一瞬でプレイできるようになるので驚かされました。

他にもPS5版ならではの機能が存在しますが、個人的には動きの滑らかさとロード時間の速さに大きな恩恵を感じています。

高層ビルの窓ガラスから通行人の顔まで1つ1つ丁寧に描いた世界を縦横無尽に駆け抜けられる。

そんな凄いゲームを滑らかな映像で、爆速のロード時間で楽しめるって凄い時代になりましたよ。

オープンワールドというジャンルが確立してから10年以上経ちますが、PS4、PS3世代の頃はトレードオフのところがありました。

グラフィックを描き込むと画面がカクついたり、ロード時間が長くなったり。

かといって画面を滑らかにしたり、ロード時間を早くしようとするならグラフィックがショボくなったり。

今作の場合、全てを高水準に保つことに成功しているので、とんでもない時代になったなと思いました。

一応、グラフィックを重視するか?動きの滑らかさを重視するか?

といった設定もできますが、動きの滑らかさを重点に置いた設定にしてもグラフィックのクオリティはSランクに感じます。

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惜しいところ

どうしても既視感がある

今作は「Marvel’s Spider-Man」のスピンオフなので、前作をプレイ済の場合、どうしても既視感があります。

例えば舞台が前作と同じマンハッタンなので、フィールドの構造は基本的には同じなんですよ。

前作では入れなかった建物に入れたり、雪が積もっていたりと細かいところは変えてきていますが、大きな違いは感じられません。

その点をカバーするのがPS5ならではの機能だと思うんですが、思ったほどの恩恵を味わえませんでした。

確かにね、ロード時間が早くなったり、画面の動きが滑らかになったのは嬉しいんですが、それ以外の機能が弱いんですよ。

ウリにしていたレイトレーシング機能を使用することで、ビルの反射が具体的に描かれるのは凄い技術だと思います。

それまではギザギザに描かれていたところが滑らかになり、通行人などの動きも細かく反射されるので、よく見ると凄い!

凄いんですが、本作は街中を高速移動するゲームなので、そんな細かいところを見る暇がないんですよねw

レイトレーシング機能をONにすると画面の動きが30fpsになり、滑らかではなくなるので、すぐパフォーマンス重視にしました。

もう1つのウリだった振動機能、内蔵スピーカー機能も弱く感じます。

ビルに蜘蛛の糸を張り付けてワイヤーアクションで駆け抜ける時は確かに微妙な振動を感じられたんですが、いかんせん、蜘蛛の糸なので振動が弱いw

内蔵スピーカーから蜘蛛の糸が発射される時の音が聞こえるのも「そう言えば」といった感じで、慣れてくると普通に感じてしまいました。

もっと収集アイテムを設置してほしかった

全体的に収集アイテムが少なく感じます。

集めることになる収集アイテムとしては

  • アンダーグランドのケース
  • 絵はがき
  • タイムカプセル

などがありますが、そんなに数は多くありません。

せっかくPS5になったことでロード時間が早くなり、動きも滑らかになっただけに、もっと収集アイテムを設置しても良いんじゃないかと思いました。

前作と比べてもボリュームが少なく、システム面が大差ないので、大型ダウンロードコンテンツをパッケージ化したという印象は拭えません。

イメージ的にはPS4「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」に対するPS4「アンチャーテッド 古代神の秘宝」といったところでしょうか。

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Marvel’s Spider-Man: Miles Moralesのレビューまとめ

神ゲーの「Marvel’s Spider-Man」をもっと楽しみたい人向けの作品。

前作をプレイした時ほどの衝撃は感じられませんが、元の完成度が非常に高いので、今作も非常に楽しめました!

前作よりもボリュームが少ないので、物足りない部分はあります。

でも、前作で蛇足だった部分(M.Jパート)がなくなり、戦闘システムもブラッシュアップしているので、劣化版とは思いませんでした。

前作も良いと思いましたが、今作も素晴らしい作品だと思います。

PS5ならではの機能はちょっとした調味料に留まっているので、PS5が手に入らない人もまずはPS4版を選択しても良いのではないでしょうか?

神ゲーの続きを楽しめるコンパクトなスピンオフ!

こんな人には特におススメ。
・ワイヤーアクションを楽しみたい人。
・戦闘好き。

こんな人にはおススメできない。
・新鮮味を求める人。

お気に入り度【85/100%】

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