
New スーパーマリオブラザーズ/DS
2006年5月に発売されたDS「New スーパーマリオブラザーズ」を今回はレビューします。
DS「New スーパーマリオブラザーズ」は、人気2Dアクションゲーム「スーパーマリオブラザーズ」シリーズのDS版です。
目次
良いところ
久しぶりの2Dマリオ
空前の大ヒットとなったFC「スーパーマリオブラザーズ」。
その後も数多くの続編が発売されたのですが、本編としてはSFC「スーパーマリオワールド」以来約16年。携帯機を含めてもGB「スーパマリオランド2 6つの金貨」以来14年も新作が発売されてきませんでした。
それだけに本作をプレイした時は思わず「お帰りなさい」と言いたくなってしまいましたよ。
相変わらず気持ちの良いジャンプした時の音。ブロックを壊した時の音。クリボーを踏み付けた時の音。
十字キーと2つのボタンだけで楽しめるシンプル操作。アイテムを入手する事でパワーアップするシステム。至るところに存在する隠し通路。
これぞまさしく「スーパーマリオブラザーズ」!
色んな2Dアクションゲームが発売されていますが、このシリーズほど触り心地の良い作品はなかなかありません。
当時は3Dゲーム全盛で2Dアクションゲームは逆に珍しかったので、久しぶりに2Dマリオを触ってみて「やっぱり良いな」って思いました。
グラフィックは従来のシリーズ作品をベースに、よりカラフルなデザインに刷新。
キャラクターは2Dのドット絵から3Dポリゴンに変更されており、演出はよりダイナミックになりました。
グニャグニャ揺れ動くキノコの足場など、スーパーファミコン時代では実現できなかったユニークな映像表現も注目です。
気軽に楽しめる
2006年当時はまだ重厚長大な作品が目立っていました。何でも3D化して、演出はより過剰に。
そんな中で発売された本作は時代に逆行するかのようなシンプルな2Dアクションゲームで、ストーリーも超シンプルであっさり。初めて起動をしても、すぐにアクションが楽しめます。
ステージ1-1の場合だったら誰でも。それこそゲーム慣れしていないお婆さんでもクリア出来るほど簡単な難易度ですし、とっつきは抜群に良いと思います。
本作は国内だけで600万本以上売れたのは、ネームバリューだけではなく、間口の広さも大きいのでしょうね。
絶対、ゲームをしないであろう人に本作の1-1を触らせてみたら「ゲームって意外と面白い!」と思ってその後もプレイしてくれるかも!?
スターコインの追加によって増した探索要素
各ステージにはゲームを完全クリアする時に必要なスターコインが3つも隠されています。
このアイテムが存在するおかげでステージを探索する必要が出来て同じステージでも長く楽しめるようになりましたし、2Dの「スーパーマリオ」シリーズ本編では明確な収集アイテムはなかったので個人的には良いアイテムだと思いました。
スターコインは全部で240枚存在するので、集め甲斐がありますよ~。
探索要素と言えば、SFC「スーパーマリオワールド」にもあった新たなステージへ行ける隠しゴールが存在するステージもあります。
隠しゴールが存在するステージは移動画面をよーく見たらある程度分かるのでどこにあるのか予測する楽しさを味わえるし、スターコイン同様ステージを探索する必要が出来るので、こちらも良いシステムだったと思いました。
これらの要素によって、過去作品よりも探索性は増しています。
充実のミニゲーム&通信対戦
本作はサブモードも充実していたりします。
1人用モードの他にはマリオとルイージでスターを奪い合う2人対戦と、DS「スーパーマリオ64DS」にも収録されていたタッチペンを使った最大4人で対戦可能なミニゲームが収録されているんです!
しかもミニゲームの中には新作も収録されていて、全部で27種類もあります!
いずれも1人で遊ぶ場合はハイスコアを狙っていくだけですが、暇つぶしにはもってこいです。
また、これらのモードのおかげで1人用モードに飽きたとしてもちょっとしたパーティゲームとして楽しむ事が出来るので、かなりお買い得な作品だと思います。
1つのDSカードで対戦が出来るのもポイント高し!「スーパーマリオブラザース」と言えば一人用の印象が強いですが、今作は対戦ゲームの側面も強いです。
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個人的に合わない&気になったところ
難易度の低さ
本作は万人が楽しめるように作られているので、これまでの作品と比べると難易度が非常に低く個人的には物足りなさを感じました。
・10コインブロックを制限時間内に叩くと最後にアイテムが貰える。
・8枚すべて集めると1UPキノコが出現する赤コインが新登場。
・1-1で巨大マリオに変身して最大4UPが可能(一度クリアしたステージは何回もプレイ出来るので無限増殖が可能)。
・意地悪な障害物をほとんど廃止。
・ほとんどのボスキャラはファイアボールを8発ほど当てれば倒す事が可能。
難易度を下げている主な要因はこんな所でしょうか。
難易度の低下によってマリオの残り人数は減りにくく、1UPキノコの入手も容易なので、ゲームクリア時には69人になっていました!w
マリオが面白い理由の一つに難易度の高さもあると思うので、出来れば上級者用のモードを用意してほしかった。
一応、ゲームをクリアすると一度スクロールした画面が戻らなくなるチャレンジモードなどが追加されますが、このモードを選択するとステージによってはスターコインを取る事が困難になったり取れなくなったりして中途半端な感が否めないので、これは要りませんでした。
もう少し新作ならではのワクワク感が欲しかった
今回の2Dマリオは「2」→「3」→「ワールド」のような衝撃は薄い作りになっています。
システムの進化は見られず、過去作品の要素をアレンジしてまとめたような感じで、そこに「New」の意味が込められていたんだと思いました。
なので、新作ならではの刺激を今作に求めると厳しいところがあります。
今作で体験出来る要素の多くは過去作品で見られたものを少しアレンジしているくらいで、シリーズファンは懐かしむ感じで触らないと既視感が強くなってしまうでしょうね・・・
おまけに難易度も低く、必要以上に親切なのでエスカレーターに乗っている感が強くて新曲のインパクトも薄いので、これまでの新作とは位置付けが異なるように感じました。
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全体のまとめ
万人におススメ出来る、まさに5歳から95歳まで遊べる素晴らしいゲーム。
2Dアクションゲームの入門用として、かつて楽しんでいた「スーパーマリオ」をまた触ってみたいという人にはオススメです。
当時の歯ごたえまでは再現していないので、何度も失敗しながらエンディングを見た時の感動を味わいたい場合はあまりオススメ出来ませんが・・・
誰でもクリア出来るように生まれ変わった16年ぶりの2Dマリオ!
こんな人には特におススメ。
・マリオシリーズ初心者。
・対戦できる機会に恵まれている人。
こんな人にはおススメできない。
・マリオシリーズ上級者。
New スーパーマリオブラザーズ/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約20時間
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