

初音ミク -Project DIVA- F 2nd/PS3 / PSVITA
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2014年3月に発売されたPS3/PSVITA「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」のレビューをしていきます。
本作は初音ミクが登場するリズムアクションゲームになりますが、より玄人向けに深化した前作のアッパーバージョンでした!
2012年8月に発売されたPSVITA「初音ミク -Project DIVA- f」。
PSVITA初期のヒット作として知られていますが、今回レビューするPS3/PSVITA「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」は同作品をベースに深化させたような内容になっています。
新システムが追加され、前作の不満点は改善され・・・。
シリーズファンであれば今作も満足できる内容に感じます。
一方、複雑化しているのは否めず、より玄人向けの作りになりました。
前作よりもオプション機能は充実していますが、基本難易度は上昇しているので新規の方にはおすすめしません。
ここからはそんなPS3/PSVITA「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」について詳しく語っていきます。
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- 「初音ミク」のキャラクターが登場するリズムアクションゲームシリーズの5作目。
- 新曲に加えて過去曲もPVをリメイクして収録。
- 新要素として「リンクスクラッチ」と「ダブルスクラッチ」を追加。
初リリース日 | 2014年3月27日 |
対応ハード | PS3/PSVITA |
ジャンル | リズムアクション |
推定クリア時間 | 3~4時間(全曲クリア) |
売上 | 初週15.8万本(PS3/PSVITA) |
発売元 | セガ |
目次
良いところ
相変わらず中毒性が高いリズムゲーム
前作を土台にしているので当然ですが、リズムゲームの完成度は今作も非常に高く感じます。
楽曲の完成度は言わずもがな。
譜面の完成度も高く、タイミング良くボタンを押すことでプレイヤー自身が歌っているかのような感覚を味わえます。
ゲームとしても単にボタンを押して行くだけではなく、
- 長押し
- 同時押し
- スクラッチ
などアクセントとなる要素が多くて退屈しません。
どの曲も中毒性が高いので、プレイし続けることでみっくみくにされてしまいました!
曲名 | 作曲者 |
番凩(つがゐこがらし) | 仕事してP |
ルカルカ☆ナイトフィーバー | SAM |
裏表ラバーズ | wowaka |
結んで開いて羅刹と骸 | ハチ |
多彩な遊び要素
リズムゲームの遊び要素は今作も数多く用意されています。
難易度は4段階用意されているので自分の腕前に合ったものを選択出来ますし、ヘルプ/チャレンジアイテムによってさらに細かく調整出来ますから。
今作ならではなのが、ヘルプ/チャレンジアイテムを最大3種類まで同時に使用できること。
おかげで難易度の幅が前作以上に広がりました。
また、これまで通りマーカー音量・タイプを変更できることに加え、
- スクラッチ操作をスティックでもできるようになった
- チュートリアルに上級者向けのバージョンが追加された
といった感じで背中の奥底に眠る痒いところにも手が届くようになっています。
リズムアクション以外にも様々な遊び要素を用意!
今作もリズムゲーム以外にも様々な遊び要素が用意されています。
主な遊び要素は
- 初音ミクたちの家で様々なコミュニケーションが取れる「コミュニケーションモード」
- 自分でオリジナルPVが作れる「エディットモード」
- ARを使った遊びが楽しめる「ARモード」
の3種類。
特に「コミュニケーションモード」はスキンシップ、部屋の模様替え、ミニゲームなど遊び要素が豊富なので、リズムゲームが苦手でもファンであれば楽しめます。
リズムアクションとPVを連動させた演出
これで5作目になる「初音ミク -Project DIVA-」シリーズ。
今作ではこれまで以上にリズムアクションとPVを連動させた演出が目立ちました。
例えば
- 「メテオ」 → ☆型のスクラッチマーカーが流星シーンに合わせて飛んで来る
- 「結んで開いて羅刹と骸」 → 霊が出現するシーンに合わせて「ホールドマーカー」がフワフワして飛んで来る
- 「DECORATOR」 → ☆型のスクラッチマーカーが最後の最後に飛んできてフィニッシュする
といった感じ。
いずれも初めてみた時は「おぉ!PVとリズムアクションが融合している!」と感動しました。
また、今作では一部楽曲で分岐要素が追加されたので、そう言う意味でもPVと連動している感があります。
この点を突き詰めていけばさらに凄い作品が生まれるのではないでしょうか?
多彩なローディング画面
今作でもローディング画面では様々なイラストを見ることが出来ます。
どのイラストも個々の絵師が初音ミクの世界観を膨らましていて、本家にはない魅力を打ち出していることも!?
一度見たローディング画面は自由に閲覧できるので、気に入ったイラストはライブラリー機能にて鑑賞しましょう!
細かい不満点が改善!
前作で見られた細かい不満点はいくつか解消されていました。
代表的なのがコミュニケーションモードの改善。
前作のコミュニケーションモードでは初音ミクたちにプレゼントアイテムをひたすら渡すだけで簡単に好感度を上げることが出来ました。
一方、今作ではリズムゲームをプレイして時間を置かない限り再度プレゼントすることはできないので一筋縄ではいかなくなっています。
また、スキンシップもタイミングがシビアになり、複数のパターンが用意されているので、各キャラクターの好感度を上げるには時間だけではなくテクニックも必要になりました。
(プラチナトロフィー狙いの場合は作業感が増していますが・・・)
それ以外にも
- ミニゲーム「あっち向いてホイ」が3点先制から2点先制になりサクッと楽しめるようになった
- ミニゲーム「アルプス一万尺」が追加されてバリエーションが増した
- ロード時間が前作の3分の2程度に短縮
- PSVITA版の内部解像度が改善されキャラクターの輪郭がボケなくなった
といった感じで細かい不満点が解消されていて、より完成度が高くなっています。
↑こちらは前作との比較画像。
左が前作の「DIVA f」。右が今作の「DIVA F 2nd」。
こうして比べて見ると内部解像度の違いが一目瞭然であることが分かります。
個人的に合わない&気になったところ
新システムによってリズムゲームの癖が増した
今作から新たに「リンクスクラッチ」と「ダブルスクラッチ」が加わりました。
しかし、どちらも癖が強くて本作の取っつきをより悪くしている印象です。
「リンクスクラッチ」は☆型のスクラッチマーカーが線で繋がれたラインを滑るように移動するパート。
タイミング良くタッチ&スライドする点は変わらないので、視覚的な変化に過ぎません。
ですが、☆型のスクラッチマーカーが変則的に動くのでタイミングが掴みにくく感じます。
「ダブルスクラッチ」はタッチスクリーンを2ヶ所同時にタッチ&スライドするパート。
指を2本同時にタッチスクリーンへ向けないといけないので、大量のマーカーが飛び出した時にやるのは煩雑に感じます。
いずれも慣れではありますが、最初は戸惑いました。
全体的にこれらの要素は難易度を上げるために盛り込んでいる印象で、追加されたから楽しくなったとは思えません。
過去作品からの流用が多い
全体的に過去作品からの流用が多く感じました。
作品単体で見ると
- 収録曲は40曲とやや多め
- 遊び要素がさらに増した
- コミュニケーションモードのイベント数が大幅に増加
といった感じで前作よりもボリュームアップしていますが、その多くは過去作品からの流用なんです。
収録曲の多くは過去作品からのリメイクだったりしますし、コミュニケーションモードのモデリング・イベント・モーションの多くは前作からの流用ですから。
収録曲の重複に関しては当時のぼくは「f」と「mirai 2」しかプレイしていなかったのでさほど気になりませんでした。
ですが、コミュニケーションモードはシステムが多少変わったとはいえ既視感があります。
キャラクターゲームの側面が強いだけに、せめてモーションだけでも刷新してほしかった。
相変わらず取っつきにくいエディットモード
前作同様PVやリズムゲームをエディットできるのは良いんですが、設定画面がごちゃごちゃしていて慣れないうちは苦労します。
PSVITAのタッチスクリーンを上手く活かしてもっと直感的なインターフェースにしてほしかった。
初音ミク -Project DIVA- F 2ndのレビューまとめ
前作をベースに曲を入れ替えて細かい部分を変えたような作品。
新作というよりはバージョンアップ版の側面が強く、前作をプレイして「もっと楽しみたい!」と思った人向けに感じます。
そのため全体的な難易度は上昇している印象で、オプション機能が充実しているとは言え今作からシリーズデビューするのはおすすめしません。
個人的には今作も楽しめました!
収録曲は中毒性があるので、時間を開けるとまたプレイしたくなります。
より玄人向けに深化した前作のアッパーバージョン!
こんな人には特におススメ。
・リズムアクションゲーム好き。
・初音ミク好き。
・綺麗になった過去作品の楽曲を演奏したい人。
こんな人にはおススメできない。
・リズムアクションも初音ミクも興味無い人。
・新鮮味を求める人。
初音ミク -Project DIVA- F 2nd/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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