
初音ミク -Project DIVA- X/PSVITA / PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2016年3月に発売されたPSVITA「初音ミク -Project DIVA- X」のレビューをしていきます。
本作は初音ミクが登場するリズムアクションゲームになりますが、マンネリ打破の中で生まれた難産な作品でした!
「初音ミク -Project DIVA-」シリーズもこれで6作目。
前作で過去作の曲をリメイクするという手段を使った故にマンネリ化してしまいます。
また、ボーカロイドでヒットした曲も一通り収録してしまい、新作を出しにくい状況となってしまいました。
そんな中、今作ではストーリーを盛り込んだゲームモードを収録。
過去作から進行形式を大幅に変更し、マンネリ打破をすることに成功します。
しかし、改悪と見られるところも散見され、迷走にも感じてしまうところがありました。
ここからはそんなPSVITA「初音ミク -Project DIVA- X」について詳しく書いていきます。
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- 「初音ミク」のキャラクターが登場するリズムアクションゲームシリーズの6作目。
- シリーズ初となるストーリー要素を搭載。
- 新たにメドレー楽曲が追加。
初リリース日 | 2016年3月24日 |
対応ハード | PSVITA/PS4 |
ジャンル | リズムアクション |
売上 | 初週6.9万本/累計8.9万本(PSVITA) |
推定クリア時間 | 3~4時間(全曲クリア) |
発売元 | セガ |
目次
良いところ
新しいアプローチのライブクエストモード
これまで発売されたシリーズ作品はリズムアクションゲームとしてはオーソドックスな進行形式でした。
用意されている楽曲を1つずつ順番にクリアしていき、全曲クリアを目指していくだけ。
それ以外にもコミュニケーションモードなどが用意されていましたが、リズムゲームとの接点は薄く、別々のゲームが入っているような印象でした。
今回レビューするPSVITA「初音ミク -Project DIVA- X」はこの部分にメスを入れた作りになっていて、進行形式が大きく変わっています!
最大のポイントが、ライブクエストモードがメインのモードとして追加されたこと。
本モードではちょっとしたストーリーを楽しめるほか、楽曲と衣装(モジュール)の組み合わせ次第でリズムゲームを有利に進められるシステムを採用しています。
この変更によって2つの利点を感じられました!
1つはストーリー要素の追加によって増した充実感。
今の時代、ストーリー要素はゲームの価値を高めるためには必要不可欠なので、ハイエンドなリズムアクションゲームのあり方を考えるとあった方が良いでしょう。
(初音ミクたちがしっかりと喋っているのを今まで見たことがなかったのでそこは違和感がありますがw)
もう1つは分離していた要素の融合。
これまでの着せ替え要素はファンがビジュアルを楽しむためのもので、能動的に触っていかないと楽しめなかったんですよ。
着せ替え要素がリズムゲームの数値にも影響するという発想はナイスに感じます。
相変わらず面白いリズムアクション
肝心のリズムアクションは相変わらず良く出来ています。
譜面のセンスが抜群に良いので、タイミングに乗るのが気持ち良い!
どの曲をプレイしても「これだよこれこれ!」といいたくなるような素晴らしい譜面で、曲調を理解すればするほど面白くなってきます。
効果音が前作のPS3/PSVITA「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」より強調されているのも嬉しい。
ボタンを同時に押す、長押しする。
これらのアクションを行った時の効果音は前作よりもメリハリを持たせています。
効果音量自体も大きくなっていて、オプションモードで調整しなくても気持ち良い音になっているのも嬉しかった!
演奏する楽しさに関しては前作よりも確実に増しています。
その一方で難易度は前作からややマイルドになっている印象です。
煩雑だった「リンクスクラッチ」と「ダブルスクラッチ」は排除され、リズムゲームパートで追加されたのは特定のマーカーを連打するシステムだけですから。
初見でも問題なく楽しめるようになっていて、ボタン操作からタッチ操作に頭を切り替える必要はなくなりました。
リズムアクションゲームとしての完成度は過去最高レベルに感じます。
曲名 | 作曲者 |
紅一葉 | 黒うさP |
ウミユリ海底譚 | ナブナ |
クノイチでも恋がしたい | みきとP |
ギガンティックO.T.N | ギガP |
密度が濃いメドレー楽曲
今作では新たにメドレー楽曲が追加されました!
メドレー楽曲では過去作に収録されたヒット曲を連続でこなしていくことになるので、他の曲よりも密度の濃い演奏を楽しめます。
しかも単に過去のヒット曲を連続で流しているだけではなく、オリジナルアレンジを加えているんですよ。
知っている曲がメドレーで流れた時、アレンジが変わっていることに気が付いたのでテンション上がりました!
様々な遊び要素を用意
本作の定価は約8,000円。
携帯機で楽しめるリズムアクションゲームとしてみると高価ですが、その分だけ様々な要素を盛り込んでいます。
代表的なのが
- 条件に従ってリズムアクションをクリアしていく「ライブクエストモード」
- 好きな難易度で、好きなコスチュームでプレイできる「フリープレイモード」
- 好きな3曲をセットして連続でプレイしていく「スペシャルライブ」
- 簡単操作でライブシーンを作成できる「ライブエディットモード」
- 初音ミクたちとコミュニケーションを楽しむ要素
辺り。
しかも今作には衣装(モジュール)が300種類以上も収録されているんですよ。
毎度のことですが、リズムアクションゲームなのにこれだけの要素を盛り込むとは恐れ入りました。
惜しいところ
ゲームシステムに問題アリ!
前作から色々と刷新されたPSVITA「初音ミク -Project DIVA- X」。
確かに刷新されたことで新鮮味は感じられましたが、ゲームシステムは色々と問題があります。
一番気になったのが、モードごとにリズムゲームのポイントやデータが共有ではないこと。
せっかくライブクエストモードでパーフェクトクリアしたとしても、フリーモードではそれが反映されないんです。
逆にフリーモードでポイントを稼いでもライブクエストモードの累計ポイントは反映されません。
衣装の入手方法が購入式からランダムドロップ式に変わり、ダブりが発生するのも評価が分かれるところに感じます。
(演奏中に衣装を入手するとすぐに格好が変わる演出はライブパフォーマンスっぽくて好きですが)
このような仕様のため、プラチナトロフィー獲得などのやり込みをする場合は同じ曲を同じ条件で何回もプレイしなくてはいけません。
この仕様はやり込みをする人ほど不便に感じることでしょう。
収録曲がやや少ない
本作に収録されているのは30曲。
メドレー楽曲で流れる曲を含むと52曲になります。
こうして表現すると少なくは感じませんが、実際にプレイしてみるとやや少なく感じました。
30曲のうち6曲はメドレー楽曲で、まともな曲は24曲しかないんですよ。
メドレーにしても大半は過去作に収録されているもので、純粋な新曲を求めると物足りなさを感じてしまいます。
新曲に関しても決して悪くはありませんが、過去作と比べたらヒット性は落ちていると思いました。
1回聴いて「この曲良いじゃん!」というものよりは2~3回聴いて味が出てくるスルメ系が多く感じられます。
なので、今作に関しては収録曲を事前に聴き込んでプレイした方がスッと入っていけるように感じました。
やや多様性が薄れた
「初音ミク -Project DIVA-」シリーズは収録曲の多様性もセールスポイントですが、今作はそれがやや弱いです。
まず、ボーカルが初音ミク、鏡音リン・レンに偏っているのが気になりました。
残りの巡音ルカ、KAITO、MEIKOが歌っている曲は少なめで、影が薄く感じます。
PVがストーリー形式のものはなくなり、ライブ形式になったのも多様性の面ではマイナス。
過去作と比べたら七色の中から何色か抜け落ちてしまっています。
初音ミク -Project DIVA- Xのレビューまとめ
「初音ミク -Project DIVA-」シリーズもこれで6作目。
リメイクという手段を使った故にマンネリ化が進み、目立ったヒット曲は過去に収録してしまったので新作の発売はかなり難産だったのでしょう。
そんな中で発売された本作は確かにマンネリの打破をしているところはありますが、改悪と見られるところも散見され、迷走にも感じてしまうところがありました。
とは言えリズムアクションゲームとしての面白さは相変わらずで、細かいことを気にしなければ少なくともエンディングまでは楽しめる作品に感じます。
マンネリ打破の中で生まれた難産な作品。
こんな人には特におススメ。
・リズムアクションゲーム好き。
・ボーカロイド好き。
こんな人にはおススメできない。
・貧乏性な人。
・ボーカロイドが苦手な人。
初音ミク -Project DIVA- X/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
今作でdivaデビューでしたがリズムゲーとしてはmirai2より楽しかったですねー。
ミクを歌わせてる感があった気がします。
モジュールゲットで着替える演出とかも良かったと思います!
メドレーはならではの演出も見れて導入正解だったかな。
最大の難点はやっぱスコア非共有ですよね。
同じ曲同じ難易度を別の目的のためにそれぞれやるのはなんか勿体無い感が。
シアトリズムFFは複数モードで色んな曲遊ばせてましたがハイスコア共有だったんで素直に楽しめてたんですよ。
あとはモジュールのハクスラも累積ポイント式とは違ってやらされてる感があったかも。
確かに面白いゲームでしたが消化不良感も少しありましたね。
divaに触れてfuture toneが楽しみになったんでトータルとしては良かったかなと思います。