
ショベルナイト/3DS / Switch / PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2016年6月に発売された3DS/Wii U「Shovel Knight(ショベルナイト)」のレビューをしていきます。
本作はショベルを持ったナイトが主人公の2Dアクションゲームですが、ファミコン後期のリスペクトが詰まった良作でした!
時は遡ること1980年代後半。
社会現象を巻き起こしたファミリーコンピュータ(ファミコン)の開発にこなれてきたゲームメーカーが続出し、完成度が高いオリジナルタイトルが多数発売されました。
その多くはファミコンの限られた表現能力を駆使したアート的な美しさのグラフィックを実現しており、初期に発売された作品と比べて進化を感じられたものです。
今回レビューする3DS/Wii U「ショベルナイト」はそんな1980年代後半に発売されたファミコンソフトのリスペクトが詰まっています。
そのうえ2Dアクションゲームとしての完成度も高く、安定した面白さを感じられました。
インディーズゲームにありがちな癖が強い要素も控えめなので、多くの人におすすめ出来ます。
これからインディーズゲームを始められる場合、本作を選択肢の1つに入れてみるのはどうでしょうか?
ここからはそんな3DS/Wii U「ショベルナイト」について詳しく書いていきます。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
- ショベルを使って敵を倒したりブロックを破壊してステージの奥へ進んでいく。
- 敵に向かって下突きをするとバウンドする。
初リリース日 | 2016年6月30日 |
対応ハード | 3DS/Wii U/Switch/PS4/PSVITA |
ジャンル | 2Dアクション |
売上 | 初週0.7万本(3DS) |
推定クリア時間 | 3~4時間 |
発売元 | 任天堂/ヨットクラブゲームズ/フライハイワークス |
目次
良いところ
ファミコン後期に発売された2Dアクションゲームの集大成!
スーパーマリオブラザーズ3?
リンクの冒険?
ロックマン?
悪魔城ドラキュラ?
スクリーンショットを一気に4枚掲載してみましたが、どうでしょう?
ファミコンゲームに詳しい方が見たら既視感がないでしょうか?
しかも見た目が似ているだけではなく、ゲームデザインも上記のタイトルに似ているんです。
ステージ選択画面は「スーパーマリオブラザーズ3」のようなすごろく風のマップ形式。
単に似せているだけではなく、マップ画面の敵に触れるとエンカウントして戦闘が発生する部分も踏襲していますw
ステージの中には「リンクの冒険」のような村が存在。
情報を聞いたり、アイテムの購入が出来ます。
メインステージの最後にはボス戦を用意。
「ロックマン」のように攻撃パターンを覚えて挑む熱いバトルを楽しめます。
最終ステージには「ロックマン」でお馴染みのアレも(ry
各ステージは一本道ではあるものの、「悪魔城ドラキュラ」のように探索要素が強めで大小様々な秘密が存在。
このように本作は1980年代後半に発売されたファミコンゲームっぽい要素が数多く盛り込まれているので、当時楽しんでいた者としては溜まりません!
当時の熱さを感じられるグラフィック&BGM
グラフィック&BGMもファミコンチックですが、見よう見まねで作っている訳ではありません。
当時の”熱さ”も含めて再現されていたんです。
まず、グラフィックはB級ゲームのように少ないパーツを繋ぎ合わせたようなものではありません。
1つ1つしっかりと作り込み、少ない色数でコントラストを上手に描いています。
BGMは当時の熱いメロディラインを上手く再現しているので、プレイを続けていると口ずさみたくなりましたw
さすが「シャンティ」のジェイク・カウフマンと「ロックマン」の松前真奈美さんが携わっているだけのことはあります。
ショベルを使ったユニークなアクション
本作のビジュアルで印象的なのが、ショベルを持ったナイトです。
一見すると不格好でシュールですが、アクション性を考えると納得しました。
各ステージではショベルを使って敵を倒したりブロックを破壊して先に進むことになります。
なので、剣よりもショベルの方が表現的には合っていると思うんですよ。
ショベルのリーチは低め。ある程度近づかないと敵に攻撃が当たりません。
下突きはかなり便利!
これがヒットするとバウンドするので連続ヒットしやすくなっています。
また、地面に埋もれているブロックを壊す時にも便利なアクションです。
下突きといえば「リンクの冒険」ですが、個人的には探索要素の強さと相まって「わんぱくダック夢冒険」を思い出しました。
こちらも子供の頃にプレイして楽しんだゲームなので、懐かしさを感じられずにはいられません。
比較的万人向けの難易度
ファミコンゲームといえばストイックなゲームバランスですよね?
その点で見ると本作は現代のバランスに合わせていると思いました。
各ステージでミスをすると所持金の4分の1を失ってしまい、チェックポイントに戻されてしまいます。
が、たったの4分の1ですし、残機制を採用していないので何度やられてもゲームオーバーになりません。
そのうえミスした地点に戻れば一度だけ失った所持金を回収可能という「Dark Souls(ダークソウル)」みたいなシステムも採用しています。
チェックポイントの数も1ステージにつき4~6個と多く、ミスをしても大して前には戻されません。
昔のゲームだったら容赦なくステージの最初からやり直しになるので、そちらと比べたらゆとり仕様といっても良いんじゃないでしょうか?
ボスの強さもほど良いレベル。
普通に戦うとやや強く感じますが、お金と引き換えに体力や魔法を強化したり装備やアイテムを購入することができるのである程度は難易度を落とせます。
amiiboに対応(任天堂ハード版のみ)
3DS/Wii U/Switch版はショベルナイトのamiiboに対応しています。
使用すると
- ショベルナイトの育成要素
- 5つのチャレンジが追加
- 協力プレイ(Wii U/Switch版のみ)
といった要素が追加されます。
5つのチャレンジはamiiboがないと使えない専用アクションに特化したショートステージとなっていて、難易度はかなり高め。
ぼくはクリアするまでに何十回も再チャレンジしましたw
育成要素に関してはイマイチ。
本編でamiiboを使用するとショベルナイトを育成できるようになります。
が、ゲームバランスを崩しているような気がしたので使いませんでした。
amiiboを使ってプレイすると実績項目がアンロックされなくなるので、実際チート扱いだと思います。
協力プレイはまるで別ゲーをプレイしているかのよう。
イメージ的には昔の「がんばれゴエモン」シリーズみたいな感じなので、パーティゲームに変貌を遂げますw
アップデートによってamiiboがなくても2人協力プレイが可能になりました(ただし3DS/PSVITA版は非対応)。
惜しいところ
ややアッサリなゲーム内容
ゲームクリアまでにかかったプレイタイムは約4時間。
ダウンロード版が約2,000円のタイトルであることを考えるとやや短く感じます。
でも、1ステージのボリュームは後期の「ロックマン」と同じくらいなので、用意されている素材自体は少なくないんですよ。
にも関わらずアッサリに感じてしまうのは、昔のファミコンゲームほど難易度が高くないからです。
難易度が高くない要因としては
- 1ステージにつきチェックポイントが4~6個も用意されている
- ミスをしても所持金を4分の1失うだけ
- しかも装備品で8分の1にまで抑えられたり一度だけ失った所持金を回収できる救済措置付き
といったものが挙げられます。
昔のファミコンゲームと言えば残機制を採用していた関係で何度も何度もステージの最初からやり直しを食らったものです。
本作はそんなスパルタ仕様じゃない代わりにサクサクと進めることが出来てしまい、結果的にクリアまでのプレイタイムは「ロックマン」シリーズの半分以下となってしまいました。
プレイタイム=ボリュームと捉えてしまう人は物足りなく感じることでしょう。
一応、本編をクリアするとチャレンジモードというやりこみ要素が追加されます。
こちらはお題に沿ってショートステージをクリアして行くという「ロックマン9 野望の復活!!」などで見られた要素。
ショートステージは本編の使いまわしではなく新規に作られており、それでいて専用アクションに特化した作りになっているので新鮮味を味わえます。
難易度はかなり高いので、本編をクリアして物足りなく感じた人は是非プレイしてみましょう!
さらにアップデートによって様々な新モードが追加されました!
その中には最大4人の同時プレイ可能な対戦アクションゲームも収録されているのでさらにパーティゲームっぽくなってしますw
ストーリーモードも新たに3つ追加されましたし、今となってはアッサリという印象はありません。
対戦アクションの「ショウダウン」や協力プレイモードは3DS/PSVITA版には搭載されていません。
Shovel Knight(ショベルナイト)のレビューまとめ
色んなファミコン2Dアクションをまとめたようなゲーム。
それも高い水準でまとめていて上手く融合出来ているところが凄いです。
オールドゲーマー向けではありますが、現代のユーザーに向けても遊びやすく作られているので比較的多くの人におすすめ出来ます。
アップデートによって様々なゲームモードが追加されましたし、持っておいて損はない1作です。
ファミコンゲームのリスペクトが詰まった幕の内弁当!
こんな人には特におススメ。
・オールドゲーマー。
・協力プレイ好き。
こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションが苦手な人。
ショベルナイト/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約10時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
これ海外はPSハードにも出ましたよね
日本版が出た時に、え?まだ出ないの?確かにPSストアがあるはず…なかった!と思いましたw
評価がこんなに良かったら、プレイしたいところです