
妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年6月に発売されたSwitch「妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている」のレビューをしていきます。
本作は妖怪たちと友達となって様々な問題を解決していくRPGのナンバリング4作目ですが、粗削りながらも大作RPGの片鱗が見られるストーリー重視の力作でした!
メインストーリーだけでも20時間以上のボリュームで、その間に歴代シリーズの壮大なクロスオーバーが展開されます。
それでいてグラフィックやシステム周りが大幅に進化しているので、前作から数世代進んだかのような印象を受けました。
シリーズ特有の粗さも散見されますが、本作をプレイしていると今後の展開にも期待が持てるようになります。
そんなSwitch「妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 街を散策して困っている人を助けるRPG。
- 妖怪を友達にして一緒に戦うことができる。
- 戦闘はアクションRPGスタイル。
初リリース日 | 2019年6月20日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | RPG |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
売上 | 初週15.1万本 |
発売元 | レベルファイブ |
目次
良いところ
ハイクオリティなさくらニュータウンを散策できる!
「妖怪ウォッチ」の主な舞台となるさくらニュータウン。
今作は対応ハードが3DSからSwitchになったことで大幅にクオリティアップしています!
今まではジオラマで作られたような街並みを見下ろし型の視点でプレイする感じでした。
一方、今作では主人公の肩越し視点になり、街のスケールもアップしていたんです!
しかも信号機を押すと信号が赤になって車が止まったり雨が降るとキャラクターがレインコートを着るなど細かい部分も描かれています!
さすがに欧米のAAA級タイトルほど描き込まれてはいませんが、2019年時点では日本を舞台にした3Dゲームとしてはトップクラスのクオリティと言っても良いでしょう。
感心したのが、ゲームクリアに直接関係のない家の庭、建物裏、マンションの階段、下水道に侵入出来たこと。
何作か現代の日本を舞台にした3Dゲームをプレイしてきましたが、特に中小企業のタイトルになるとこのようなゲーム進行に関係のない場所には見えない壁が設置されていました。
さすがミリオンセラーを連発した「妖怪ウォッチ」シリーズ!
過去作の貯金を使って現代の日本を細かく描いています。
フィールドの隠された沢山の遊び要素
え?建物裏や下水道に行けてもゲーム的なメリットが無いと意味がないだって?
もちろん、単に見えない壁を排除しているだけではありません。
細かく描かれた街には沢山の遊び要素が詰まっています。
分かりにくい場所に隠された「宝箱」「ミツマタマーク」。
サーチすることで見つかる「妖怪」「妖気汚染」「アークのトビラ」。
到るところに落ちている「食べ物」。
そして、数多く用意された「サブクエスト」。
このようにフィールドには数え切れないほどの遊び要素が詰まっているので、オープンワールドゲーム的な寄り道をする楽しさを感じました。
フィールドに隠された全ての要素をコンプリートしようとしたら相当な時間が掛かってしまいます。
アクションRPGに生まれ変わった戦闘のシステム
作品を重ねる毎に戦闘システムが変化していく「妖怪ウォッチ」シリーズ。
今作の戦闘システムはアクションRPGに生まれ変わっていました!
フィールドは戦闘時も範囲内であれば自由に移動することが可能で、ボタンを押すことで敵に直接攻撃をすることが出来ます。
さらに回避アクションで敵の攻撃を避けることもできるので、まるでアクションゲームのよう。
個人的に気に入ったのが、ポーズメニューの制限によって生まれた戦略性。
ポーズメニューでは戦闘メンバーの切り替えやアイテムの使用を行えます。
しかし、1回行う毎にクールタイムが発生してしまい、一定時間戦闘メンバーの切り替えやアイテムの使用が行えなくなってしまうんです!
この制限によって状況に応じた行動が求められるようになり、アクションRPGながらも高い戦略性を生み出すことに成功しました。
4つの世界を舞台にした壮大なストーリー
「妖怪ウォッチ」と言えばケータ、ジバニャン、ウィスパーの3人組を思い浮かべる人も多いと思います。
本作の場合、彼らはもちろん、別シリーズの主人公も絡んだ壮大なストーリーが展開されるんです!
以下、本作に登場する「妖怪ウォッチ」シリーズの主な人間キャラクターになります。
- ケータ(1~3)
- フミ(1~3)
- イナホ(3)
- ナツメ(シャドウサイド)
- トウマ(シャドウサイド)
- アキノリ(シャドウサイド)
- シン(FOREVER FRIENDS)
このように本作は異なる作品の主人公がクロスオーバーするので、様々な世界を冒険できるんです!
ケータの世界(現代)、ナツメの世界(未来)、シンの世界(過去)。
さらに妖魔界を冒険することもできるので、最終的にはかなり壮大なストーリーになりました!
終盤のストーリー展開は「子供向け」と片付けるのは勿体無いほどシリアスだったので、まるで大作RPGをプレイしているかのよう。
「妖怪ウォッチ」シリーズは「シャドウサイド」から対象年齢を上げているとは聞いていましたが、終盤の展開を見たら納得してしまいます。
改善された「ともだち」契約システム
敵だった妖怪を仲間にできる「ともだち」契約システム。
過去作では非常に低い確率でしか契約が成立せず、面倒でしたが、今作では改善されました!
今作では敵の妖怪に攻撃を続けて吹っ飛ばすと「こんすい」状態になる場合があります。
その際に「魂(こん)スイトール」を行うことで「魂(こん)」をゲットできるんですが、これを集めて「魂(こん)カツ」を行うことで指定した妖怪を仲間にできるんです!
必要になる「魂」は5個前後になりますが、運要素が強かった過去作と比べたらグッと楽になっています。
ライトユーザーに向けた救済措置が満載!
前述の通り今作はフィールドのスケール感が大幅にアップし、戦闘システムがアクションRPGに生まれ変わりました。
でも、難易度が上がってライトユーザーには取っ付きにくくなったように見えますよね?
その辺りの懸念はしっかり考えられていて、今作には究極の救済措置が用意されています。
なんと、クエストをマーキングすることで指定の場所まで自動で進んでくれる機能が搭載されているんです!
さらに戦闘時も自動で戦ってくれる機能が搭載されているので、アクションゲームが苦手な人でも楽しめるようになっています。
さすが子供たちに絶大な支持率を誇るレベルファイブ!任天堂と同等かそれ以上に子供たちに配慮しています。
惜しいところ
結論ありきなストーリープロット
過去作と比べて対象年齢が上がったSwitch「妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている」。
しかし、ストーリープロットの大部分は結論ありきに感じました。
ゲームの大部分はクエストの受注→目的地まで移動→イベントシーン→戦闘で構成されています。
それ故にゲームプレイとストーリー展開がパターン化してしまい、イベントシーン挿入時から「あ、これはこうなるんだな」と結末が読めてしまったんですよ。
全体的なノリも特に序盤から中盤にかけては茶番に感じる部分が多く、物語に入り込むのが難しい時がありました。
とは言えこれが「妖怪ウォッチ節」とも言える訳で、今更批判するのはお門違いな気がします。
整理された要素の数々
フィールドやストーリーのスケールが大きくなった一方、犠牲になったものもいくつかあります。
代表的なのが妖怪の種類。
「3」では600種類以上だった妖怪の種類は今作では100種類以上にまで減っています。
また、過去作で見られたいくつかのサブ要素はカットされていました。
全体的に育成RPGからストーリーRPGに変化している印象なので、これまでの作品が好きだった人は残念に感じるところが見られるかも知れません。
全体のまとめ
これまでの作品よりも対象年齢が上がり、ストーリー重視のRPGに生まれ変わった力作。
相変わらずゲーム進行がお使い中心だったりストーリープロットが未熟だったりして粗削りな部分も散見されますが、過去作よりも明らかに完成度が増しています。
歴代シリーズの主人公が集結して壮大なストーリーが展開されるので、ファンであるほど涙モノではないでしょうか?
終盤は難易度が上昇してシリアスな展開も目立ってくるので、ある程度の温かい目と夢を持っているのであれば大人ゲーマーにもプレイしてほしい作品。
スッカリブームが落ち着いてしまった「妖怪ウォッチ」シリーズですが、ことゲーム版に関しては今後にも期待出来そうです。
粗削りながらも大作RPGの片鱗が見られるストーリー重視の力作!
こんな人には特におススメ。
・妖怪ウォッチシリーズファン。
・大作RPG好き。
こんな人にはおススメできない。
・お使いが苦手な人。
妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約28時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
妖怪4、最高ですよね(*^ω^*)!
ケントさんが本作に興味を持ってた点やら、ヒカキンさんのプレイ動画がおもしろかったやらなどいろんな要因が重なって買ってみました!
しっかり値段相応のおもしろさだと思いますよ。
今までの妖怪シリーズは、弟のために買ったケースが毎度だったのですが、今作は始めて自発的に遊びたいと思いました。
実際に僕も2章の半ばぐらいまでプレイしましたが、バトルやクエスト、収集要素がさすがレベルファイブ!!楽しいです(^^)
今までの妖怪2以降は、レベルファイブの阿漕な商法やスタイルで苦手だったのですが、今作は妖怪シリーズ自体がそのままの展開だとオワコンになってしまうことを自覚しているからか阿漕なやらしさが取れて、素直におもしろいRPGに仕上がったと思います。
単純な比較はできませんが、ピカブイよりおもしろいと思うよ!
ちなみに戦闘システムは「二ノ国Ⅱ」がベースになってるようなんですね。
「二ノ国Ⅰ」は秋にSwitchに出ますが、来年以降でいいので「二ノ国Ⅱ」の移植をしてほしいものです〜。キャラ的に僕はオリバーよりもⅡのショタ王子の方が気に入ってますwww
戦闘システムに関しては個人的には「ゼノブレ2」と「無双シリーズ」や「妖怪バスターズ」などのシステムのいいとこ取りをしたなぁ〜と思いました(^^)