どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年6月に配信されたPS4/Xbox One/Switch「Slay the Spire (スレイザスパイア)」のレビューをしていきます。
本作はカードを使って戦うローグライクゲームですが、これはヤバいです!
中毒性が高いジャンルをミックスしているので、プレイしたら最後。
仕事に支障をきたすほどハマってしまう恐れがあるので、プレイするタイミングを選ばなくてはなりません。
ぼくの場合、本作にハマった関係で時間がなくなってしまい、とある新作ゲームを泣く泣くスルーしちゃいましたw
ここからはそんなPS4/Xbox One/Switch「Slay the Spire」の良いと思った点から書いていきます。
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- カードゲームとローグライクを融合させたゲーム。
- 戦闘はカードを使って行う。
- 舞台となるダンジョンはプレイする度に出現する敵やカード、レリックなどが変化する。
初リリース日 | 2019年6月6日 |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | RPG |
価格 | 2,570円(税込) |
推定クリア時間 | 1プレイ約45分 |
発売元 | Humble Games |
目次
良いところ
もどかしさが心地良いターン制バトル
本作の戦闘システムはターン制を採用しています。
特徴的なのが、カードゲームのようにデッキを組んで戦えることです。
プレイヤーは10枚のカードを初期から所有しており、自分のターンになったらランダムで5枚を手札から引くことができます。
例えば「ストライク」を使って6ダメージを与えたり、「防御」で5ブロックを得たり。
しかし、手札になるカードはランダムになるので、自分が思い描いたような行動ができるとは限りません。
攻撃をしたい時に限って攻撃系のカードを引けなかったりしますし、逆に防御したい時に限って防御系のカードを引けなかったりします。
一見するともどかしく感じますが、逆に言えば上手く行った時の爽快感が増している印象で、普通のターン制バトルにはない楽しさを感じました。
そんな楽しさをさらに強調させるのが、
- 敵の行動を先読みできる
- 防御で得られるブロックは次のターンには0になる
の2点です。
敵が次にどんな行動を取るのかは画面のアイコンでわかるようになっています。
(しかも攻撃をする場合は何ダメージを受けるのかわかるようになっている)
そのため次に攻撃をするべきなのか防御をするべきなのかは大体わかるんですが、原則として防御で得られるブロックは次のターンには引き継げません。
ということはですね、やみくもに防御をしても意味がないんですよ。
どのタイミングで攻撃をするべきなのか?防御をするべきなのか?
その見極めが面白く、カードゲームのランダム性が上手く作用している印象です。
イメージ的にはGC「バテン・カイトス」のような感じでしょうか。
同作でもカードゲームとターン制を融合させた戦闘システムが特徴的でした。
レリックとカードのコンボが爽快
ゲームを進めていくとレリックを入手できます。
レリックとは装備アイテムのようなもので、入手すると様々な付与効果が発生します。
体力の最大値が増えたり、ブロックを得た状態から戦闘を開始できたり。
中にはカードと組み合わせることで効果が倍増するレリックも存在するので、コンボが繋がった時はガッツポーズを取りたくなりました!
例えばデッキに防御カードを多く入れている時に
「暦石」・・・7ターン目の終了時、すべての敵に52ダメージを与える
なんてレリックを入手できたらどうでしょうか?
防御カードを多めに入れているということは、攻撃がなかなかできず、長期戦になるということです。
そんな時に「暦石」の「7ターン目の終了時、すべての敵に52ダメージを与える」といった効果は絶大なので、生存率がグッと上がります。
登場するレリックは約190種類。
中にはマイナス効果が発動するレリックも存在しますが、ゲームをより奥深くする要素となっています。
絶妙な難易度調整
レリックを20も30も入手する頃にはインフレ化してきます。
そうなるとゴリ押しできるんじゃないかと思いがちですが、意外なくらいできません。
大きな要因としては2つあると思っています。
1つめは、カードの強化は原則として1枚につき1回しか行えないことです。
カードは休憩所などで強化できますが、同じカードを2回、3回も強化することはごく一部を除いてできません。
この点を抑えている関係でインフレ化に限度をもたらしている印象で、バランス崩壊しそうでしないようになっています。
2つめは、奥に進むことで敵が比例して強くなることです。
1章だとそこそこの強さだった敵が2章だとかなり強くなり、3章に入るとめちゃくちゃ強くなります。
その強さは雑魚戦ですらも苦戦するほどなので、むしろ、強いレリックやカードを入手するなどしてインフレ化しないと歯が立たないですw
ゴリ押しできるようでできない。
その辺りのバランスが神がかっているので、絶妙な難易度調整だと思いました。
これだけランダム要素が多い中でしっかりとバランスを取っているのは凄いですね。
ローグライクならではのランダム要素
舞台となるダンジョンはランダム生成となっています。
マップ選択式なので見た目は簡素ですが、戦う敵、発生するイベント、入手できるアイテム、販売されている商品。
全てがランダムで決まるので、リプレイ性を高めています。
本作はアーケードスタイルとなっていて、1周クリアに1時間も掛かりません。
その代わりゲームオーバーのペナルティは厳しめとなっていて、負けると1階まで戻されてしまい、それまで持っていたカードやレリックも全て失ってしまいます。
大抵の方はゲームオーバーになって数十回、数百回プレイするように設計されているので、繰り返しプレイが単調にならないよう工夫している印象です。
個性豊かなキャラクター
ゲーム開始時には3人の中から主人公を選べます。
主人公によって特性が大きく異なるので、別ゲーをプレイしているかのように感じました。
以下、3人の特徴をまとめていきます。
アイアンクラッド
3人の中では一番オーソドックスなキャラクター。
火力が高めなので、防御力を下げる弱体化を与えてから強力な攻撃技を決めるのが爽快です。
サイレント
毒を使った攻撃が強烈なキャラクター。
相手に毒を与えれば与えるほど後に大ダメージを与えられるので、3人の中では一番気に入っています。
ディフェクト
オーブを召喚できる能力を持ったキャラクター。
オーブは追加攻撃をしたり主人公を守ってくれるので、仲間みたいな存在です。
3人の中では一番トリッキーなので、上級者向けかな。
主人公によってプレイの感覚がガラッと変わるので、1周クリアしても別のキャラクターで再プレイしたくなりました。
3人の他にも隠しキャラクターが存在しますし、全員クリアを達成すると何かが起こるので、リプレイ性の高さは相当なものです。
惜しいところ
不気味すぎる雰囲気
好みの問題ではありますが、雰囲気が全体的に不気味すぎます。
登場するキャラクターはみんな不気味ですし、BGMが暗すぎるんですよ。
まるでホラーゲームをプレイしているんじゃないかと思ったので、OFFにしましたw
また、効果音も薄味で、最大音量にしても爽快感に欠けます。
「マジック・ザ・ギャザリング」などのカードゲームも同じような雰囲気なので、ターゲット層を考慮に入れるとこれで良いのかもしれませんが・・・。
Slay the Spire (スレイザスパイア)のレビューまとめ
カードゲームとローグライクの良いところを見事なくらい融合させた傑作。
戦略性、ランダム性、リプレイ性、ゲームバランス。
あらゆる要素が神がかっていて、ケチを付けようにも付けられません。
本作をプレイしてローグライクの可能性を改めて感じました。
ローグライクって「風来のシレン」などのイメージが強くありましたが、他ジャンルと融合させることでとんでもない中毒性が生まれますねw
今後もローグライクと他ジャンルを融合させたゲームには注目していきたいと思います。
ローグライクとカードゲームの要素が合わさった中毒性抜群の傑作!
こんな人には特におススメ。
・カードゲーム好き。
・ローグライク好き。
こんな人にはおススメできない。
・ルールを覚えるのが苦手な人。
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