ライフ イズ ストレンジ/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2016年3月に発売されたPS4/PS3「ライフ イズ ストレンジ」のレビューをしていきます。
本作は時間を巻き戻す能力を持った少女が主人公のインタラクティブアドベンチャーゲームですが、使い古された題材を没入感で昇華した名作でした!
時間移動するタイムリープが題材の作品はこれまでに数え切れないほど世に送り出されてきました。
今回レビューするPS4/PS3「ライフ イズ ストレンジ」も一言で言えばタイムリープ系のストーリーになりますが、ゲームならではの没入感で他にはない楽しさを生み出すことに成功したんです!
プレイを終える頃には余韻に浸ってしまい、何度も何度もエンディングを見てしまいました。
ぼくはゲームのストーリーに関心を持たないことが多いので、これは凄いことですよ!
ここからはそんなPS4/PS3「ライフ イズ ストレンジ」について詳しく書いていきます。
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- 女子大生となってストーリーを進めていくアドベンチャーゲーム。
- 主人公のマックスは記憶を保持したまま時間を巻き戻すことができる。
- 写真の撮影時点にタイムリープすることもできる。
初リリース日 | 2016年3月3日 |
対応ハード | PS4/PS3/Xbox One |
ジャンル | アドベンチャー |
売上 | 初週1.2万本/累計2.1万本 |
推定クリア時間 | 11~15時間 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
良いところ
女性同士の友情物語
本作の中心的存在となるのが、マックス、クロエという2人の女性。
マックスは内気な女子大生で、クロエは高校を退学した男勝りな不良少女になります。
そんな2人の友情物語が本作最大の魅力に感じました。
一見すると相反する性格の2人ですが、様々な形で絆を深めていきます。
ゲームを終える頃にはマックスかクロエのどちらか1人は好きになることでしょう。
ぼくの場合、マックスの方が気に入りました!
ショートボブの髪型、スレンダーなルックス、気弱な喋り。
この組み合わせが最高で、プレイすればするほど彼女の虜になってしまいます。
一方、相棒のクロエも最初は生意気さが先行して「なんだコイツ?」と思いましたが、最終的には気に入りました。
彼女はいわゆるツンデレ系で、少しずつ素直な一面を見せてくれます。
疎遠だったマックスにも徐々に心をひらいていくので、最終的には感情移入してしまいました。
このように2人とも魅力的ですが、これだけキャラクターに愛着を持ってしまうのは、
- 状況に応じて変化する表情
- 細かな仕草
に要因が隠されているように感じます。
2010年代後半のゲームとしてみたら当たり前かもしれませんが、本作はキャラクターのしぐさや表情が作り込まれているんです。
悲しい時、嬉しい時は表情が変化するのですが、微妙に変わっていくので感情移入しやすくなっています。
しかも本作、丁寧な日本語吹き替えを採用しているんです!
どの登場人物もキャラクター性や外見と声が良く合っていて、素晴らしいキャスティングに感じました。
特に主人公・マックスと友人のクロエの吹き替えが素晴らしい!
前述の通りマックスは内気で気弱な少女なんですが、吹き替えではそんな彼女の特徴を上手く捉えた喋り方で声質も良く合っています。
友人のクロエも同様で、不良少女らしいガサツな喋り方、少年のような声質がピッタリに感じました。
最高の吹き替え・演出、可愛い外見・しぐさ・表情
そして、没入感のあるゲームプレイ!
これだけの条件を揃えてラストがあんな風なんだから余韻に浸れますよ。
もう、余韻に浸り過ぎてエンディングを5回くらい見てしまいましたから。
時間を巻き戻す演出が凄い
本作をプレイして一番驚いたのが、時間を巻き戻す演出になります。
主人公のマックスは時間を巻き戻す能力を持っているんですが、プレイヤーが実際に操作できるんです!
それも0か1かではなく細かく調整ができるので、自分で時間を操っている感覚をバッチリ味わえます。
最初に時間を操れた時は興奮してしまいました。
本作ではこのような能力を駆使してストーリーを進めていくので没入感が凄い!
例えばストーリーを進めていくと様々な危機がリアルタイムで展開されます。
そんな時には時間を巻き戻して危機を回避してみましょう。
すると、プレイヤー自らが超能力者となって物語を進めているような感覚を味わえるんです。
行動次第ではゲームオーバーになってしまうこともありますが、いくらでも時間を巻き戻せるのでゲームクリアまでの難易度は低いです。
ゲームが苦手な方も怖がらずにプレイしてみましょう!
このように時間を巻き戻すシステムはストーリー上の演出として搭載されていますが、それ以外にもフィールド探索の謎解きとしても活用出来たりします。
例えば誰かと会話して選択肢を選んでいくとしますよね?
すると新たな情報を得られるのですが、その状態で時間を巻き戻すと得られた情報が選択肢に加わり、新しい展開になっていくんです。
間違った選択をして詰んだと思っても時間を巻き戻したら新しい展開が期待できるかも!?
細かく分岐していくストーリー
プレイヤーの選択肢・行動によってストーリーは細かく分岐していきます。
今は最良に見える選択も後から致命傷になったりすることもあるから油断出来ません。
ストーリーが細かく分岐して行くことで周回プレイを楽しめるのはもちろん、より物語に干渉している感じを味わえます。
ストーリーはよくあるタイムリープ系。
展開も王道で、この手のジャンルに詳しい方は先の展開が読めてしまうかも知れません。
しかし、凝った演出や魅力的なキャラクターによってタイムリープや意外性が強くなる後半は夢中でプレイしてしまいました。
エンディングは選択肢ごとに大きく異なるためプレイヤー毎に受ける印象は異なると思いますが、個人的には「友情って素晴らしいな!」と思いましたよ。
ぼくは男なので女性同士の友情ってあまり知らなかったけど、こんなにも素晴らしいものなのか!?
膨大な調べられるオブジェクト
アドベンチャーゲームといえば、フィールドを探索して手がかりを見つけるのも醍醐味に感じます。
本作でもフィールドを探索してストーリー進行のフラグを見つけていくのが主な流れになっていますが、さすが海外のゲームだけあって調べられる箇所がかなり多い!
パソコンの画面からゴミ箱、掲示板など細かく作り込まれていて、世界観に入っていけます。
これだけ作り込まれているとストーリー見たさにどんどん先に進むのが勿体なく感じてしまう。
ちなみに本作のトロフィーは写真撮影できるオブジェクトを見つけることで入手出来ます。
周回プレイは必要なく、トロフィーのために意識して選択肢を選ぶ必要もありません。
そのおかげでトロフィーに引っ張られることなくストーリーを楽しめました。
トロフィーの獲得条件に加えられそうな面白展開はいくらでも用意されているだけに、このような仕様にしたのは英断と言えます。
惜しいところ
慣れが必要なグラフィック
本作のグラフィックは慣れが必要です。
今では味のあるグラフィックと受け止めていますが、最初は粗く感じました。
PS4で体験できる「PLAYする映画」という先入観で手を出したのもありますが、予想以上に粗い!
キャラクターは一見するとCG調の美系なんですが、アップになると髪の表現が粗くて人形っぽさが際立っています。
PS3との縦マルチタイトルとしてみてもかなりの低水準で、パッと見の印象は悪いです。
でも、光の表現はよく出来ていますし、キャラクターのモーションもリアルで作り込まれています。
それが分かってからは味のあるグラフィックと思うようになりましたが、ここまで来るのに少し時間が掛かりました。
見ているだけのシーンがやや多い
ストーリー重視のゲームジャンルとは言え見ているだけのシーンがやや多く感じられました。
言い方を変えてしまえばムービーゲーといっても良いくらい。
そう感じてしまうのは、この手のインタラクティブアドベンチャーゲームにありがちなクイックタイムイベントがないからです。
イベントシーンではたまに選択肢が出て来ますが、基本的にはコントローラを床に置いていました。
特に大きな動きが少ない序盤は退屈でスマートフォンを弄りたくなってしまいましたよ。
日本人はクイックタイムイベントを嫌う傾向にあるのでこの方が嫌われにくい仕様だと思いますが、ぼくは入れても良かったと思いました。
ライフ イズ ストレンジのレビューまとめ
使い古された題材を使ったゲームですが、
- 没入感を高める演出・システム
- 良質なローカライズ
- キャラクターの可愛さ
- 女性同士の友情物語
によってとても楽しめました。
最後の選択はとても迷いましたし、マックス・クロエのどちらにも感情移入して感動しましたよ。
この感動は映像コンテンツでは絶対に味わえません。
是非、100%余韻に浸るためコントローラを握ってプレイしてみてください!
使い古された題材を没入感で昇華した名作!
こんな人には特におススメ。
・タイムトラベル物好き。
・海外ドラマ好き。
こんな人にはおススメできない。
・ゲーム部分だけを楽しみたい人。
ライフ イズ ストレンジ/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
トロフィーが優しいし、ストーリーもなかなか良さそうなのは卑怯ですよ!
昨日のクーポンを使って買って良かったかも…w
馴染みのゲームショップはまだ残ってるから、つい買っちゃうかも…
ちなみに、クーポンは『戦国無双4』を買いました
来週は『無双OROCHI2U』のセールがあるのに、見事にあっちこっちにズレしてるねこのクーポンw
実は発売日に友達のシェアプレイを借りて、プレイしました
寮にUSBを持ってくるところまで進みました
グラフィック面はけんちが何回も荒いと言いましたが、シェアプレイの状態でもさほど気にならなかったです
多分来月の『リパブリック』もそんな感じでしょうね
『BEYOND』が謎解きに変わった感覚がありますね
ただADVとして物語を味わいたい人には謎解きは少々テンポを崩れるかもしれないです
一番良かったのは、「いじめっ子は思うほど悪い人ではない」ところですw
個人的に、今作を買わないのはいじめ題材があまり好きではなくて、このゲームには多いかなと予想しました
それからいじめっぷりを活躍したらワロタけどねw
「見ているだけのシーンがやや多い」
もし頻繁にコントローラーが10分すぎて切ったら面白いなw
どうも。
レビュー見たところ、面白そうなゲームですね!
こういう洋ゲーは自分からはあまりチェックしないので、レビュー等あると新しい発見があって嬉しいです。
最近、洋ゲーアレルギーが薄れつつあるのでこういうものから手をつけてみるのも良いかなと思ってます。
洋ゲーにしては確かに女の子可愛いですしw
ただ、やりたいゲームが多すぎて少なくとも暫くは見送りそうです……
(PS4も無いので)
マックスは本当に性格が良いし表情や仕草もいちいち可愛いくて大好きです
コイツが主人公かよぶっさwwwwwとか思ってた僕を殴りに行きたい
>黒詩★紅月さん
これはイジメを題材にしているから買わない!
なんて選択をするのは勿体ない作品ですよ~。
シェアプレイをやって琴線に触れるところがあったのでしたら良いんじゃないかな。
USBを持ってくるところか。
オープニングからそこまでプレイしたら
ある程度の魅力は感じられそうですね。
でも、クロエとはまだ接触していなかったような。
謎解きはヒントが多いので、問題ないレベルでした。
ですのでストーリーの邪魔をしているということはありませんよー。
悪いところで挙げたものが気にならなかったらどうぞ。
>夜珠さん
これは海外ゲームの入門用として最適ですよー!
海外ゲームならではの具体的な描写と
世界観の作り込みに感心させられると思います。
キャラクターのモデリングは多少西洋テイストありますが、
それもしぐさや声優の演技でカバーされているところがあるので
最終的には気にならなくなります。
アドベンチャーゲーム好きはプレイして損はないでしょう!
>MGMの名無しさん
>マックスは本当に性格が良いし表情や仕草もいちいち可愛いくて大好きです
>コイツが主人公かよぶっさwwwwwとか思ってた僕を殴りに行きたい
徐々に愛着を持ってしまいますよね。
表情やしぐさで最初の粗さが吹き飛びました!
本当に時間を戻れるなんて凄いですね。
いつかやってみたいゲームです。
シュタゲゼロやニーア2より興味があります。
グラフィックも好印象です。
英語音声はあるんですか?
時間が取れるようになったら、ダウンロードで
やってみますって、1年位後になるかもしれないけど。
>lemseさん
これはlemseさんぜひ、やりましょう!
題材的にも、キャラクター的にもピッタリですから!
英語音声もしっかりありますよー。
これよりも深いストーリーは沢山あると思うけど、
ゲームならではの没入感を味わえる作品です。
現在プレイ中ですが、面白いですね!
スクエニがパブリッシャーだからか、テレビを調べた時に「映画ファイナルファンタジーは最高のSF映画だったね!」というマックスの言葉に笑いました(笑)どんなステマだと(笑)
>トットテルリさん
そうそう、スクエニネタがあるんですよねw
映画ファイナルファンタジーはチェックしましたが、
映像が綺麗だったこと以外、印象に残っていません(^_^;)
テンポ悪いと思ってるの自分だけじゃなかったか。
イベントムービーが飛ばせないのはまだいいかな。むしっろ、オブジェクトしらべたときのモノローグが全部音声つきでかつ飛ばせないのがきつい。せめて和ゲーの基本仕様みたいに「〇ボタンで音声キャンセル」「さらにスキップ」くらいの親切さは欲しいわ
プレイ時間の大半がオブジェクト探しに費やされてるので、そのほとんどがストーリーにも何も関係しないから、せっかく没入感がすぐに作業感にきりかわる。
演出は素晴らしいけど、まったくカタルシスも面白みもないオブジェクト探しはホント苦痛だった。酔うし。
なんとかならんかったのかなホント。洋ゲーに偏見はもちたくないが、ストーリーとかゲーム性とかでなく、こういう根幹のプレイアビリティ感がぜんぜん日本人とDNAが違ってそこはやっぱあわんわ
>MGMの名無しさん
>テンポ悪いと思ってるの自分だけじゃなかったか。
この辺はこのゲームに限らず、
他の海外産インタラクティブアドベンチャーゲームに共通して言えることですね。
周回プレイをする時にネックですし、同じものを繰り返し触れる時も困ります。
リアルタイムで動かしている上、難しいんでしょうね。
本当に今更なのですが、ライフ イズ ストレンジ、やりました。
「名作」と書くのにふさわしい内容で、とても楽しめました。
感想は記事と大体同じなのですが、一つだけ付け足すと、
音楽が個人的にはツボでした。
インディーズ系の洋楽が好きな人は喜びそうな選曲と思います。
私自身ゲームの劇中歌でスパークルホースを聴く日が来るとは
夢にも思いませんでした。
古い記事にコメントをありがとうございます!
音楽は触れませんでしたが、作品の雰囲気に凄く合っていましたよね。
僕の友達は海外の限定版に収録されているサウンドトラックを寝る前によく聴いているようです。
ライフイズストレンジはこの手のゲームとしては異色な少女が主人公×ADV系だったので興味を持ってスマホ版やPS4版をそれぞれやってみましたが退屈だったなぁ?
序盤のアバンは、大嵐の中を進むのでめっちゃ気になるのですが、その後は内向的なマックス視点で普段の学校生活が描かれるうえにそこで時間戻しもやるので「またこの展開をやれとwww」ってなりました。巻き戻し後はある程度工夫してるんだけど、日本のテキストノベルものを知ってるとヘタクソかな?
正直、主人公のマックスちゃんが気が弱くて見た目も可愛くないので好きになれませんでした。正直、これはゲームよりもNetflixあたりでドラマ化した方がおもしろいかも。
個人的にはキャラデザをもっと実写よりにするかそれができないならアニメ絵っぽくしてほしかったです。あと選択肢をもっと増やして、選択肢次第で主人公の性格のコントロールをもっとできればよかったです。
個人的にはグラフィックのアンバランスさ、ゲームとしてのおもしろさが一歩足らずなゲームに感じました。もっと日本のテキストADVを勉強すべきですよ。
自分には合わないシリーズでした。
このゲームは2章まではスロースタートなんですよね。
3章辺りから一気に展開が気になってプレイを進めてしまいました。
ですので、最初の掴みを重視するトモフミさんには微妙かも^^;
ストーリーやテーマはめっちゃ面白かったし、マックスが内向的なとこもGOOD
ただ、操作性とグラフィック、自分の行動がそこまでストーリーに関与しないところがBADかなぁ
関係ないけど、初代と2をswitchに移植して欲しいなぁ
ADVは基本的にswitchでやりたい
そうですね、その辺りは課題かなと思います。選択肢が多いゲームって増えましたが、開発が難しいのかストーリーが大きく変化することは少ないですね。
Switchにも移植出来そうなビジュアルではあると思います。