
仁王2/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2020年3月に発売されたPS4「仁王2」のレビューをしていきます。
本作は和風の世界が舞台の高難易度アクションRPGですが、新要素によって戦闘が前作以上に面白くなっています!
2017年に発売され、全世界で大ヒットを記録したPS4「仁王」。
「DARK SOULS(ダークソウル)」シリーズをベースにアクションやハクスラ要素を強化することで好評を博しました。
今回レビューするPS4「仁王2」はその正当な続編になりますが、なるほど、こう来ましたか。
前作の敵として登場した妖怪周りの要素を強化することで「ダークソウル」とは別次元の進化を遂げています。
特に戦闘周りの進化が素晴らしく、ボス戦ではあのPS4/Xbox One「SEKIRO」に匹敵するほど熱い戦いを楽しめました!
一方、マップデザインに関しては新要素の常闇に頼っている感が強く、敵のバリエーションも少なく感じます。
そのため「非の打ち所がない傑作」とまでは思えませんでしたが、「ダークソウル」を始めとする高難易度アクションRPGが好きな人はプレイして損はありません。
ここからはそんなPS4「仁王2」について詳しく書いていきます。
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- 戦国時代を舞台にしたミッションクリア型の高難易度アクションRPG。
- 主人公の外見を変更できるようになった。
- 妖怪に変身して暴れたり特技を使って敵の攻撃をパリィできるようになった。
初リリース日 | 2020年3月12日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | アクションRPG |
推定クリア時間 | 40~50時間 |
売上 | 初週9.2万本 |
発売元 | コーエーテクモ |
目次
良いところ
圧倒的な自由度のキャラクタークリエイト機能
今作の主人公は藤吉郎とコンビを組んで豊臣秀吉に成り上がります。
そんな主人公ですが、なんと、見た目を自由に変更できるんです!
前作では「ウィッチャー」シリーズで知られるゲラルトさんみたいな外見をしたウィリアムという固定主人公だった関係で見た目を自由に変更出来なかったのでこれは嬉しい!
しかも変更できる部分がめちゃくちゃ多かったりします。
顔パーツや髪型を変更できるのはもちろん、
- 顔パーツの窪み
- 瞳の位置
- 毛先の長さ
- 装飾物の光沢
- 変身時の姿
なんて部分を変更出来ますから。
変更できる項目は100を優に超えていて、「え?こんなのところまでカスタマイズできるの!?」と驚きましたw
コダワリ派の場合、キャラクターのカスタマイズだけで相当な時間を持っていかれることでしょう。
主人公の見た目を変更できるゲームは数多く存在しますが、本作のキャラクタークリエイト機能はその中でも特に優れています。
あまりにも優れているので、キャラクタークリエイト機能だけを単品販売しても良いくらい。
特技によって駆け引きが増した戦闘
今作の主人公は人間と妖怪の間に生まれた「半妖」なので妖怪の力を使うことが出来ます。
その中でも特に印象的なのが「特技」。
この技が追加されたことによって戦闘での駆け引きが飛躍的に増しました!
というのも特技はパリィの役割を果たすからです。
パリィ。
敵の攻撃を受け流す技で、ガードや回避のように自分を守ることができるほか、敵の動きを止められるので戦況を有利に持っていけるようになります。
前作のPS4「仁王」でもパリィの役割を果たす技は存在しましたが、スキル習得しないと出来ませんでした。
一方、今作では特技という形で最初から搭載されているほか、多くの方がパリィの楽しさを味わえるようになったんです!
大きな要因となっているのが、パリィが効くタイミングを把握しやすくなっていること。
敵が大技を発動する時は赤いエフェクトが表示されます。
その瞬間に特技を使えばパリィが成功。
大きな気力ダメージを与えられるうえに怯んでくれるんですが、赤いエフェクトが表示されてから敵が攻撃を発動するまでの時間は長めに設定されていたりします。
その一方で特技はすぐに発動するので格闘ゲームと比べたらパリィ成功までの猶予がめっちゃ甘いんです。
それこそ、間違えて回復アイテムを使用した直後に慌てて特技を使用しても間に合ったりしますから。
おかげでどのタイミングで特技を使えば良いのか分かりやすくなっていて、
といった判断がしやすくなっています。
個人的に今作ではこの点に最も進化を感じられました。
元々、「仁王」の戦闘は気力(スタミナゲージ)を管理して行うヒット&アウェイ推奨のバランスを取っていましたが、今作は攻めの選択肢が増えています。
常闇によってメリハリが増した戦闘
特技の面白さをさらに強調させるのが新要素の常闇!
常闇は一部のフィールドやボス戦にて登場する白黒のエリアで、入ると気力ゲージの回復速度が大幅に低下する一方、妖怪は強化されます。
それ故に連続しての攻撃が難しくなってしまいますが、特技や妖怪技発動時に消費する妖力ゲージは溜まりやすくなっているんです。
そのため通常のエリアとは異なる戦法が求められるようになるのでメリハリを生み出しています。
正直なところ、最初の頃は常闇エリアが苦手でした。
だって、敵の妖怪が大幅に強化されて気力ゲージの回復速度が大幅に低下しますから。
が、
- 妖力ゲージが溜まりやすくなる
- 妖怪技が強化される
というメリットに気が付いてからは印象が一変。
戦法を切り替えるためのアクセントと捉えるようになりました。
特にボス戦は長期戦になりがちなので、常闇によって退屈せずに楽しめるのは嬉しいです。
妖怪化によって派手さが増した
妖怪要素で極めつけとなるのが妖怪化!
今作ではアムリタゲージを最大まで溜めることで妖怪に変身して大暴れ出来ます。
妖怪に変身している間は技が派手になるほか、敵の攻撃をくらってもダメージを受けません。
前作の九十九武器に相当する要素ですが、より派手さが増しています。
アムリタゲージは敵を倒したりすると溜まっていくので、まるで同じコーエーテクモ製の「真・三國無双」で無双ゲージを溜めているかのよう。
無双ゲージも最大まで溜めると強力な技を放てるシステムになるので、同作品で見られた一網打尽する楽しさを「仁王2」に上手く輸入している印象です。
さらにパワーアップしたハクスラ要素
前作のPS4「仁王」で印象的だったハック&スラッシュ要素はさらにパワーアップしています!
今作では妖怪を倒すと一定確率で「魂代」というアイテムを落とすようになりました。
「魂代」を装着することで様々な妖怪技が使えるようになるので、まるで妖怪を収集しているかのよう。
しかもランダムで付与効果が付くうえにレベルの概念も存在するので同じ「魂代」でも強さが異なります。
ただでさえ装備アイテムを集めて付け替え・奉納・売却などをするハクスラ要素があるというのにそのうえで「魂代」を集める楽しさも加えるとは勘弁してくださいよ!w
集めるのに夢中でゲームが進まなくなってしまいます!w
パワーアップしたマルチプレイ
マルチプレイも前作から大幅にパワーアップしています。
まず、ミッション内での「社」で行える協力プレイ要素は
- オンラインプレイヤーの「まれびと」を2人まで召喚できるようになった(前作は1人までだった)
- NPCの「すけびと」も召喚できるようになった(ただし弱い)
といった2点がパワーアップしているので各ミッションをクリアしやすくなりました。
さらに凄いのが、3人同時プレイ可能になったことで前作にも実装されていた「常世同行」が「モンスターハンター」などの狩りゲーっぽくなったこと。
「常世同行」は全国MAPの拠点の鳥居から利用可能で、特徴としては
- 複数のプレイヤーが同時にミッションをスタートできる
- 倒れても他のプレイヤーに助けてもらえる
- 復活ゲージをメンバーで共有して進めていく
- ソロプレイよりも敵が強化される
- フレンドともマッチングできる
というものがあります。
どうでしょう?モンハンっぽくないですか?
元々、「仁王」の元ネタとなる「ダークソウル」はアクション性が「モンスターハンター」に似ていたりします。
それだけに3人同時プレイができるようになった「常世同行」はモンハンっぽさが半端ないw
前作以上の歯ごたえ
主人公の能力やマルチプレイが強化されたことで一見すると前作よりも優しくなっているように見えるかも知れません。
が、それ以上に敵が強化されているので実際には前作以上に難しかったりします!
ぼくの場合、下手なのもありますが、クリアまでに650回近くも落命しました!w
前作の場合、435回だったので記録更新です!w
難しい要因は色々ありますが、特に大きいのが被ダメージの大きさ。
敵の攻撃力は非常に高く、1~2発くらったら体力が0になる程だったりします。
そのうえガード不能攻撃を放ってくる敵が多いので、防御してばかりではいけません。
なんて書くと理不尽に感じるかも知れませんが、敵の動きを見たら対処できるようになっています。
例えばガード不能攻撃を放ってくる場合、敵の周りに黒い煙のようなエフェクトが挿入されますから。
このように攻略法を1つ1つ叩き込めば対処できるようになっているので、トライ&エラーが楽しい作りになっています。
しかも今作、前作に続いてリトライ時のロード時間が爆速なんですよ。
おかげで中毒性が高まっている印象で、倒れても倒れても繰り返しプレイしてしまいます。
ユニークな戦国時代のストーリー
今作は織豊時代を中心に描いていますが、前作に続いてユニークなアレンジが施されています。
特徴的なのが、主人公と藤吉郎が手を組んで豊臣秀吉として活躍すること。
アバター制のキャラクターで史実が展開されるのは相性が悪いと思っていましたが、竹中直人さんが演じる藤吉郎の軽快なキャラクター性によって違和感を無くしているので感心しました。
しかも本作、終盤以降は予想外の展開となり、前作とストーリーが繋がっていくんですよ。
前作を最後までプレイしていた場合、終盤以降は思わず「おぉ!」と声に出てしまう展開が待ち受けているかも!?
惜しいところ
システムが複雑過ぎてややこしい
足し算の要領で作られているので、今作から入るとややこしさを感じる恐れがあります。
特技、妖怪技、妖怪化、魂代、常闇
今作からの新要素をまとめてみましたが、新規の方はそれ以前にレベル制、気力、ハクスラ要素、構え、スキル、残心、忍術、陰陽術など前作の要素を覚えないといけませんから。
しかも今作、スキルツリーが複雑化して強化要素が増しているんですよ。
難易度が低いのであればまだしも、今作は超が付くほどの高難易度です。
全てのシステムを理解すること前提の難易度調整となっているので、軽い気持ちで挑むと火傷します。
かくいうぼくも前作のPS4「仁王」をプレイしたのは発売当時になるので、その3年後に出た今作を初めてプレイした時は頭がこんがらがりましたw
システムが複雑な分、攻略の糸口が数多く隠されているのは確かですが、理解するまでには時間が掛かります。
相変わらず敵の種類が少ない
敵の種類は前作に続いて少なく感じました。
序盤から終盤まで同じような見た目をした妖怪が出てくるのでパターン化してきます。
餓鬼や濡れ女は何度見たことかw
先のステージに登場する妖怪ほど嫌らしい攻撃をしてきたりステータスがアップしているので手強さは常に感じられましたが、見た目も変えてほしかった。
困ったのが、常闇エリアの追加によってそんな代わり映えしない敵と戦わざるを得なくなったこと。
いずれのミッションも最終的にはボス部屋まで効率良く進んでいくのが目標になってきます。
そのためにショートカットや社(チェックポイント)を作ることになるんですが、中には常闇を晴らさないと作れない場合があるんです。
常闇を晴らす方法はマップによって異なりますが、多くは特定の妖怪を倒すことで晴らせます。
が、どいつを倒せば良いのかは途中までは分からなかったので、がむしゃらに同じような妖怪を倒すことになってしまいました。
すぐに倒せたら良いんですが、多くの妖怪は耐久力が高く、倒すのに時間が掛かってしまいます。
そのため単調さに拍車をかけており、アクセントとなるハズだった常闇の良さを打ち消している印象です。
常世を晴らす鍵となる敵は歩くと足元に彼岸花が咲くというヒントが盛り込まれていますが、途中まで知りませんでした。
平凡なマップが目立つ序盤から中盤
序盤から中盤は平凡なマップが目立ちます。
全体的に砦や城、荒れ地が目立っており、代わり映えがしません。
ストーリー上で織豊時代を描いているのが大きな要因としてはありますが、マップデザインがパターン化しているのはなんとかしてほしかった。
多くのフィールドでは一方通行の門を遠回りして開けるような構造になっているんですよ。
常闇エリアの追加によってフィールドにもアクセントを生み出していますが、それに頼っている感があります。
しかし、中盤以降になると趣向を凝らした仕掛けのマップが増えて来て印象が一変。
数多くのソウルライクゲームをプレイしているぼくでさえも感心するようなマップが登場します。
思わず息をのんでしまうほど美しいロケーションも用意されているので、挫けそうになっている方もそれをモチベーションに進めてほしいです。
前作の使い回しがやや目立つ
全体的に前作の使い回しがやや目立っています。
登場する敵こそは多くが一新されていますが、
- アクション
- ユーザーインターフェース
- 仕掛け
- システム
など多くは前作からの流用なので、やや既視感があります。
そのため前作のレビュー記事で不満点として挙げた「装備品を育てる楽しさが薄い」「アイテム使用のキー配置が不満」も改善されていません。
これで東京ゲームショウ2019版から追加された特技の要素がなかったらどうなっていたことかw
実は本作、2019年5月に行われたαテストの段階では特技の要素が実装されていなかったんです。
それが「前作との変化が少ない」という意見を受けて追加されたので、実はαテストのフィードバックを受けていなければもっと変化がない作品になるところでした。
仁王2のレビューまとめ
前作をベースに様々な味付けを加えたような作品。
その味付けは戦闘の楽しさを強調させている一方、前作で気になった点を強調しているようにも感じました。
そのため前作よりも好みが分かれる作品になっている印象です。
個人的にはやや単調に感じる部分も見受けられましたが、中毒性の高さが遥かに勝っているので連日徹夜でプレイしてしまいましたw
これも「ダークソウル」をベースに独自のアクション性やハクスラ要素を盛り込んでいるからでしょう。
前作よりもボリュームが増えていますし、手応えを求めているハードコアゲーマーは選択肢の1つとしてどうでしょうか?
今の時代、誰でもクリアできる優しいゲームが増えていますが、こういう難しいゲームも良いもんです。
前作の長所と短所を様々な味付けで強調させた超高難易度ゲーム!
こんな人には特におススメ。
・高難易度アクションゲーム好き。
・ハクスラ好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
仁王2/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約45時間
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動画を使った分かりやすいレビュー
うぅむ‥それだけ細かいならキャラクタークリエイトを楽しむためだけに体験版落とすか‥
コードヴェインもキャラクリのためだけに落としました(笑)
そしてキャラクリページから先へ進ませることなく削除したというww
どうも主人公は固定の方が好きなもので‥パートナーだけクリエイトできるゲームはないかのう
他の記事のネタですが、体験版配布にはこういう効能もあったりです
仁王自体はちょいネタバレ読んで某キャラと闘うことを知ってしまってから積んでます
鵺でさえヤバかったのに‥ネコ好きにはキツイ仕打ちっす
あれ、でも分霊じゃなくて借り物じゃなかったっけ??
ちょいのネタバレなのでよく分からんのです