

ライズ オブ ザ トゥームレイダー/Xbox One /PS4 / Xbox 360(Z指定)
2015年11月に発売されたXbox One/Xbox 360「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」を今回はレビューします。
Xbox One/Xbox 360「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」はララ・クロフトが主人公のアクションアドベンチャーゲームです。
2016年10月には追加要素を収録したPS4版が発売。
目次
良いところ
雪山などを大冒険できる!
前回、孤島から生還したララ・クロフト。
しかし、彼女の冒険はこれでおしまいではなく、まだ続きがあったんです!
今作の舞台となるのは極寒の地。そのため雪で覆われたエリアを探索することが多く、前作では見られなかったロケーションが満載なんです。
もちろん、雪エリアばかりではありません。
それ以外にも遺跡、洞窟などいくつかのロケーションが用意されているので、今回も変化に富んだ冒険を楽しめました!
相変わらずの没入感
うわぁぁぁぁ~!助けてぇぇぇ~!!!!!
「トゥームレイダー」と言えば冒険ですが、今作でも本当に冒険しているかのような気配りを随所で感じられました。
まず目に入ったのが、前作以上に美しいグラフィックとゲーム的な表示が極力排除されたHUD。
グラフィックのクオリティは縦マルチとは思えないほど前作からパワーアップしており、映像の描き込み具合やスケール感が前作以上に増しています。
どこを切り取っても絵になるレベルで、あまりの美しさに思わずため息が出てしまうくらい。
環境破壊描写もパワーアップしているので、物語の山場となるシーンは必見です!
そしてHUD表示!
今作でもゲーム的な表示はボタンを押さない限りは一切されず、字幕もデフォルトではOFFになっています。
そのためボタンを押さない限りゲームらしいステータスは全く表示されません。
これらの拘りによって映画のキャラクターを実際に操作しているかのような没入感を味わえるようになり、良い意味でゲームっぽく感じませんでした。
近年のトレンドを追及しているだけですが、やっぱり素晴らしいです!
ちなみに音声は日本語。なので、日本語音声だからこそ感じられる臨場感は今回も健在です。
随所で存在するオープンワールド的な遊び
ここまで読んだ感じだとリニア式のゲームに捉えられるかも知れません。
しかし、今作でもゲームを進めていくといくつかの小規模なオープンワールドマップを探索することになるんです!
本格的なオープンワールドゲームと比較したら狭いですが、この手のエリアにはいくつかのサブミッションが用意されており、ミニダンジョンも隠されています。
アトラクション重視でリニア式のエリアも面白いですが、個人的にはオープンワールド的なマップを攻略している時が一番楽しめました!
沢山の収集アイテムを集め、隠されたミニダンジョンを探して謎解きするのが冒険家みたいで溜まりません♪
もちろん、ある程度ゲームを進めたら探索し損ねたフィールドまでファストトラベル(ワープ)で戻ることだって出来ます。
前作でも感じましたが、リニア式と探索式の要素を融合させた独特なゲームデザインは見事としか言いようがありません!
ボリュームアップしたミニダンジョン
各地を探索していると、ゲームクリアには直接関係のないミニダンジョン(トゥーム)を発見することがあります。
この点は前作と変わりませんが、全体的にボリュームアップしているのが嬉しかったです♪
単純にミニダンジョンの数も増えていますし、全体のスケール感も増していました。
もちろん、前作で素晴らしかった物理演算処理を駆使したリアルで芸術的な謎解きも健在で、最下層へ行くには頭を使う必要があります。
この謎解き要素が実に素晴らしく、没入感を高めてくれる映像美と相まって本当に冒険しているかのような感じを味わえました。
そんな謎解き要素が前作よりも少しだけ増しているのだから嬉しいですね♪
嬉しいリプレイ機能
前作はリプレイ機能がなく、一度クリアしたら以前のような状況でのプレイは出来ませんでした。
どうしても以前のような状況に戻したい場合、ゲーム自体を最初からやりなおす必要があります。
その点、今作ではリプレイ機能によってお気に入りのシーンからいつでも再開できるようになったんです!
しかも細かく条件を決めて自分だけのオリジナルミッションを作成することも可能で、遊びの幅が広がっています。
このような機能が追加された一方で前作にあったマルチプレイモードが廃止されてしまいましたが、個人的に「トゥームレイダー」では求めていない要素だったので良い変更点だと思いました。
ララ・クロフトが可愛い
「トゥームレイダー」と言えばララ・クロフトさん!
彼女の可愛さが本シリーズの大きな魅力だと思いますが、今作ではより大人の女性に成長していました!
前作では頼りない描写もありましたが、今作では頼もしいシーンが多く、新たな魅力を醸し出しています。
極寒地域に訪れることもあって前作では見られなかった厚着を披露してくれるのも嬉しかった!
前作の頼りない描写も好きでしたが、今作もララ・クロフトさんも好きです♪
惜しいところ
前作との区別が難しい
2013年に発売されたPS3/Xbox 360「トゥームレイダー」。
今回レビューしたPS4/Xbox One/Xbox 360「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」はその続編にあたりますが、前作との区別を付けるのはやや難しく感じました。
というのも「良いところ」で挙げた美麗グラフィック、没入感、セミオープンワールドマップ、ミニダンジョン、ララ・クロフトの可愛さは前作にも備わっていたからです。
もちろん、細かいところを見ていくとお金の概念やサブミッションの追加など色々変わっていますが、いずれもゲームプレイに大きな影響を与えるほど本編には関わって来ないのでサプライズ性には欠けます。
前作を踏襲している分、完成度は高めですが、もう少し前作との区別を付けてくれたらさらに良かったと思います。
個人的に前作はかなりツボだったので、色々踏襲してくれて嬉しかった部分もあるんですけどね。
素材や収集アイテムが濃すぎてやや面倒に
フィールドの密度は前作以上に増しています。
ちょっと歩くだけで大量の素材や収集アイテムが隠されていて、全部探そうと思ったら全然先に進めないくらい。
オープンワールド系のゲームで密度が濃いのは理想的だと思いますが、その一方で面倒に感じてしまう事もありました。
というのも他のゲームでいう弾薬や装備を分割しているようなものだからです。
他のゲームでは弾薬を拾って解決するような事をこのゲームでは2~3種類の素材アイテムを見つけて作成しないといけないので、サバイバルゲームとは言え最近の快適なゲームと比べたら面倒に感じてしまうところはあります。
これがストイックなゲームだったらまだ良かったんですが、難易度ノーマルだとそこまで難しくはないので、だらだらと素材アイテムを集めている印象が強かったです(もしかしたら難易度ハード以上でプレイすると印象が変わるかも)。
収集アイテムが多過ぎるのも問題に感じました。
入手するだけだったらまだしも、どの収集アイテムもご丁寧にボイス付きのメッセージが用意されているので、ストーリーを進めながら集めているとメッセージを読みまくる事になってテンポが悪いんですよ。
前作でも同じような要素はありましたが、今作では肥大化していると思いました。
スティックを押しまくらないといけない
探索時に役立つのが右スティック押し込みによるナビゲート機能!
この機能を使うことで目的地が表示されるほか、反応するオブジェクトが黄色く光るので探索や謎解きの良いヒントになっているんです!
しかし、頻繁に使用することになるので指が疲れましたw
前作でも同様の機能はありましたが、右スティック押し込みではなく普通のボタン操作だっただけに「何故変えた!?」って感じですw
せめて右スティックを押し込んだらずーっとナビゲートされたままの仕様だったら良かったんですけどね。
すぐに元の画面に戻るので、頻繁に右スティックを押し込む必要があります。ちなみにコンフィグ機能もついていません。
全体のまとめ
前作の流れを踏襲した続編らしい続編。
前作を踏襲しすぎている分、サプライズ性に欠けますが、順当に進化しているのは確かなので、冒険好きは買って損することはありません。
個人的にも前作が好きなので、今作も非常に楽しめました!
サプライズ性は低いが、前作から順当に進化!
こんな人には特におススメ。
・冒険好き。
こんな人にはおススメできない。
・過激な表現が苦手な人。
・アクションシューティングが苦手な人。
ライズ オブ ザ トゥームレイダー/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約15時間
前作はせっかくの成長要素を引き継げないが惜しかったです
今回はどうでしょうね?
やっとPS4にも出ることで、買いますよ
ってか、延期しまくったから、9~10月は『ペルソナ5』とこれしか買わないですw
12月と1月マジ怖いですけど…