【レビュー】バイナリー ドメイン [評価・感想] 普通に良く出来たなんちゃって海外ゲーム

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BINARY DOMAIN(バイナリー ドメイン)/PS3 / Xbox 360

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

2012年2月に発売されたPS3/Xbox 360「バイナリー ドメイン」を今回はレビューします。

PS3/Xbox 360「バイナリー ドメイン」は龍が如くスタジオが贈る新規のTPS(サード・パーソン・シューティング)です。

良いところ

ドラマティックなストーリー

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人間とロボットの争いを描いた本作のストーリーはスピード感があり、意外性や感動的な演出もあってまるで一本のアクション映画(それも邦画)を観ているかのようでした。

人間そっくりのロボット「ホロウチルドレン」を利用した様々なストーリー面でのギミック、魅力的なキャラクター描写は、さすが「龍が如くスタジオ」開発の作品と思いましたね。

ぼくは今までに数多くのアクションシューターをプレイしたけど、ここまでストーリーに引き込まれた作品は滅多にありません。

ムービーはちょっと長めなんですが、ストーリーの面白さやゲーム中のリアルタイムによる会話によってそれを感じさせないのはさすが!

一定水準を満たしたアクションシューティング

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アクションシューティング部分はあの「ギアーズオブウォー」と酷似した内容で、カバーポジションやダッシュ、4つストックできる武器など基本的な部分はオリジナリティを感じないものの高水準にまとまっていました。

グラフィックや破壊描写も及第点をあげられるレベルで、国産のスタジオが力量勝負の海外スタジオによくぞここまで対抗できたな!と感心してしまった。

ロボットを破壊して行くのは人を撃つのとは違う爽快感があり、国産のシューターに限定したら、かなりの高クオリティと言えるレベルだと思います。

エンタメ性のある数々の要素

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  • カップヌードルなど実在する企業が登場。
  • 提灯、安全第一、アニメ絵看板など日本ならではのオブジェが登場。
  • 当たり付き自販機が登場。
  • 寿司など、どうでも良い画像が所々で登場。
  • オンラインモードで「龍が如く」のゲストキャラが登場。

一見すると海外シューターを真似ただけの作品に見える本作ですが、所々で「龍が如くスタジオ」ならではの遊び心を感じられ、海外ゲームのようで国産タイトルを遊んでいる感覚をしっかりと味わう事が出来ました。

ゲームはエンターテイメントとも言われているだけに、お遊び要素は大歓迎!

単調に感じさせない数々のギミック

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ゲーム面では銃撃戦がメインとなっていますが、その合間には乗り物を操縦するアトラクション的なミニゲームやボスクラスの敵との戦闘、クイックタイムイベント、前述の魅力的なストーリー、お遊び要素と新鮮味こそ感じられないものの飽きさせないよう数々のギミックが盛り込まれていて、止め時を失ってしまいました!

クリアには10時間前後しかかかりませんが、充実感はそれ以上にあります。

刺激のある映像

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イベントシーンの中にはロボットなのを良い事に煙草を目の中に入れたり、人間そっくりのロボットの顔が中途半端に欠けたりするなど刺激的な描写が多く、印象に残りました。

人によってはトラウマになりかねない物だと思いますが、こういう描写によって本作が印象的な作品になったのは確かなので、良い所に挙げさせて頂きます。

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惜しいところ

会話システムが蛇足

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本作ではヘッドセットを使って特定の言葉を発する事で仲間との会話時に受け答えが出来たり、戦闘中に命令をすることができるんですが、誤認があったり、ノイズを拾って変な認識をする事が度々あって困りました。

途中で嫌になってきたので、結局最終的にはヘッドセットを外して、ボタンを使って受け答えや命令を行う事に。

最初はボタン操作の場合は不便なのかな?と思っていましたが、発することができる言葉が少ないだけでそれほど不便に感じられず、わざわざヘッドセットを付けて喋る必要は無かったなと思ってしまいました。

また、好感度の変化自体そこまでゲーム的な変化を感じられず、受け答えの内容も基本的には”イエスマン”になっていれば良いだけなので、最終的には会話システム自体が蛇足に感じてしまった。

会話システムは本作では最大のウリとなっていましたが、個人的には入れた意味があまり無いように感じた。

もう少しストーリー展開が大きく変わって来るのであれば良かったんですけどね。

突っ込みだしたらきりが無い設定

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ストーリーは面白いと書きましたが、何故舞台が日本なのか?、何故銃撃戦時に自販機でアイテムを購入できるのか?など突っ込み所は多く、ストーリーに整合性を求めている人は酷評するかもしれません。

個人的には悪い所で挙げて置きながらも「細かい事は気にしない」というスタンスで楽しんだので、ここで評価を落とすようなことはありませんでしたが・・・。

微妙な出来のマルチプレイモード

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ストーリーモードの他に対戦・協力ができるオンライン専用のマルチプレイモードが収録されている事自体は良いと思います。

でも、マッチングやコース設計、瀕死状態になる速度の遅さなどイマイチな点が多く、他のシューター系と比較して見劣りしていました。

チームデスマッチや協力プレイなど、それなりにルールが揃っていてカスタマイズ要素・レベル要素があるのは良いと思いましたけどね。

まあ、マルチプレイモードはあくまでおまけと割り切って楽しむのが吉です。

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全体のまとめ

ストーリーやシステム面で粗削りな部分は多いものの、TPSとしての出来は一定の水準を越えており、突出した部分はそれほど無かったけど、良く出来た作品に感じました。

PS3やXbox 360には国産メーカーが製作した数多くのなんちゃって海外ゲームが存在するけど、その中で本作はかなり高水準の作品に思えます。

だけど、摸写が多かったのも事実なので、今度はもっとオリジナル部分を突きつめた、龍が如くスタジオが手掛けた同じような路線の大作に期待したい所です。

こんな人には特におススメ。
・アクション映画(それも邦画)の主人公を体感したい人。

こんな人にはおススメできない。
・ストーリーに整合性を求める人。
・舌が肥え過ぎた海外シューター好き。
・グロ表現が苦手な人。
・オンラインを重視する人。

バイナリー ドメイン/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約15時間

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6件のコメント

全く買う気はなかったのですが、悪く無さそうですね!特に現在値下がりしている様なので、コストパフォーマンス的には良さそう。
しかし、まだ重力も王様物語も買えていない··
買いたいソフトが増えるばかりで減らない!
欲しいんだけどなあ。

遅れましたが誕生日おめでとうございます(^O^)
まだまだkentさんは若いですね~自分は後一年で三十路・・・
さてさて、バイナリさんはイージーとハードクリアしましたが全体的には良く出来てたかな、
敵ロボットん粉砕する爽快感はたまりませんが、射線上に味方が横切って信頼度が下がるのは
イライラしましたね
ストーリーはやや駆け足でエンディング迎えたので内容を濃くしてほしかった、
後周回が前提の作りの割には、引き継ぎがないのは×
まあなんだかんだで楽しめましたけどね(^_^;)

僕はまずコテコテの軍隊物が苦手ですw
例えばバトルとかCOD4とかギアーズとかのことですね。
なんでかとゆうとプレイをしているとどうしても基本プレーが打つだけの単調さが気になりすぐ売ってしまします。(完全に好みの問題ですねw)
逆にアンチャ メタルギア デッドスペース
は楽しめます アトラクション部分が楽しいアンチャ(実はアンチャももうちょっと隠れながら打つ部分を減らして欲しいw) 潜入して誰にもばれないようにプレーしたり小ネタがおもしろいメタルギア(これは何週もできます) 
デッドスペース・・・単純にビビりります。あと探索要素やアイザックのキャラ性もいいです
バイナリーは体験版をしたのですが結局カバーシューティングをえんえんしていく形なのでどうも自分には合わないのでスルーしています

>you_Irvingさん
予感はしていましたが、かなり安くなっていますね(笑)
でも、僕はこのゲームを売るつもりはありません。
良く出来ているとは言え、かなり好みが分かれるタイトルなので、
おススメ出来る人は限られるんですけどね・・・。
僕は好きってことで!

>ジンクスさん
ありがとうございます!
ジンクスさんの年齢は気になっていましたが、
ワタルの話が合う所からして大体予想通りでした(笑)
バイナリードメインは、ストーリーで消化不良な面がありましたね。
あのキャラはどうなったの!?と感じる事がしばしばあって・・・。
もう少しエンディングで保管して欲しかったなぁ。
でも、1作目からこのクオリティで出せるのは、
流石龍が如くスタジオだと思いました。

>ココさん
あぁ・・・なるほど。
あの銃撃戦ってやつが苦手なんですねw
バイナリードメインもギアーズも、
銃撃戦だけで単調にならないよう、
そこそこミニゲーム的な要素を入れているんですけどねー。
銃撃戦が苦手だと、まだ厳しい所があるのかな?
アンチャーテッドは作品を重ねるごとに
少しずつ銃撃戦の比率が低くなっている印象です。
アトラクション要素の増加は僕も嬉しいですね。
デッドスペースはいつ買おうか迷ったまま買っていないと言う・・・。