
アンチャーテッド 古代神の秘宝/PS4
2017年9月に発売されたPS4「アンチャーテッド 古代神の秘宝」を今回はレビューします。
PS4「アンチャーテッド 古代神の秘宝」は人気アクションアドベンチャー「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」の追加ストーリーです。
目次
良いところ
箱庭マップの採用で増した冒険している感
いやっふううううう~!!!!!
見渡す限りの大自然!
「アンチャーテッド」シリーズはリニア式ゲームで、基本的には一本道のステージを奥へ奥へと進んでいくものでした。
本作も基本的にはリニア式ですが、ゲーム序盤に広大な箱庭マップを探索するミッションが与えられるんです!
「海賊王と最後の秘宝」でもチャプター10は箱庭マップで複数のお宝が隠されていましたが、今回はある程度好きな順番からメインルートを攻略する事も可能で、自由度が増しています。
おまけに今作では通常のお宝に加えて撮影スポット、宝箱、コインが隠されているので、探索性が増して箱庭マップにする必然性が増していました!
ここまではよくある箱庭ゲームと大差ないですが、「アンチャーテッド」の変態グラフィックで自由度のある冒険を楽しめるんだからたまりません!
グラフィックのクオリティは「海賊王と最後の秘宝」譲りで神次元レベルの粋に達しており、木や水の表現、モーション、エフェクトどれをとっても最高峰なので、本当にインドを旅しているかのようでした。
こんな映像美の世界をある程度自由に探索出来る時代がやってくるなんて!?
↑ゲーム序盤に訪れる広いフィールド。各地に塔がそびえ立っています。この風景、どこかで見たことあるなぁと思ったら・・・
PS2「ジャック×ダクスター 旧世界の遺産」にそっくりじゃないですか!?
本作の初回限定版にはPS4版「ジャック×ダクスター 旧世界の遺産」のダウンロードコードが付いていますが、思わず納得してしまう絵作りです。
「ジャック×ダクスター 旧世界の遺産」も箱庭マップを探索する3Dアクションゲームなので、ノーティドッグのルーツを探ってほしいがために特典として付けたのかもしれませんね。
※「アンチャーテッド 古代神の秘宝」と「ジャック×ダクスター 旧世界の遺産」は同じ開発スタジオ(ノーティドッグ)が開発を手掛けています。
関連記事:ジャックXダクスター 旧世界の遺産【レビュー・評価】PS2ソフトだけど、やっている事はPS3レベル!
クロエとナディーンのコンビが最高!
今作はスピンオフという事で、主人公はネイトさんではありません!
「黄金刀と消えた船団」に登場したクロエと「海賊王と最後の秘宝」に登場した悪役のナディーンが主人公で、2人とも女性になります!
しかし、どちらかと言うとオバサンで、あまり目の保養にはなりません。
こんなオバサンたちが主人公なんて・・・と最初は思いましたが、神がかったローカライズによって最終的には気に入りました!
「アンチャーテッド」の登場人物らしく2人ともノリが軽く、良い意味で緊張感がなくって彼女たちの台詞に何度か笑ってしまいましたからね。
泥んこになったのに「泥も滴るいい女」なんて放つ余裕を見せたり、「パラシュマ?」、「パラシュラーマ!」とボケとツッコミの息が合っていてネイトとサリー並に良いコンビでした。
明らかにアドリブが入ったような吹き替えで、もう一度台詞を聞きたくなってしまうほどです。
▼クロエとナディーンの名言集
ナディーン「もっと楽な方法があると思ってた」
クロエ「もっと大変な目に逢うと思ってた、これってポジティブ?」
クロエ「Wikipediaで調べたわ、普通の人みたいに」
クロエ「あっそ、丁度ダイエットしたかったし!」
他にも数多くのユーモアある台詞を日本語音声で楽しむ事が可能で、冒険を盛り上げてくれます。
感心したのが、ジープに乗っている時に展開される雑談。かなりの量があるので、移動時間も退屈しません。
しかも車から降りたら会話が中断され、戻ってくると中断されたところから再び雑談が始まってネイトさんの冒険の裏で起きたエピソードを2人が語ってくれます。
シリーズの集大成を感じさせる多彩なロケーションとゲームプレイ
今作で「アンチャーテッド」シリーズも生誕10周年!
そして今作は一つの区切りとなる作品とも言われています。
そのためか過去作品のオマージュが満載で、集大成の側面を持っているように感じました。
ジャングルでの冒険は「エル・ドラドの秘宝」。
列車での戦闘は「黄金刀と消えた船団」。
遺跡の中でのパズルは「砂漠に眠るアトランティス」。
撮影スポットの要素は「地図なき冒険の始まり」。
そして、箱庭マップとカーチェイスは「海賊王と最後の秘宝」。
「アンチャーテッド」シリーズファンなら思わず「懐かしい!」と感じるシチュエーションが満載で、約8時間のゲームプレイ中に歴代シリーズの代表的な要素を堪能する事が出来ます。
追加エピソードとは思えないほどのボリューム
本作は元々、「海賊王と最後の秘宝」の大型ダウンロードコンテンツになる予定でした。
それがどんどん膨れ上がり、最終的にはスタンドアローンの追加エピソードになったんですが、単品としてパッケージ販売されるのも納得が行くほどのボリュームになっています。
ゲームクリアまでのプレイタイムは約8時間。
多少の寄り道を含めてのものですが、超美麗グラフィックのリニア式アクションアドベンチャーゲームとしてみるとフルプライス並みの長さで、「海賊王と最後の秘宝」の初回版購入者は無料で楽しめてしまうんだから凄いです!
しかもクリア後のコスチュームや特殊効果、アートギャラリーは健在だし、様々なルールで楽しめるマルチプレイモード、ある程度好きな角度から撮影出来るフォトモードも収録されているのだから恐れ入ります。
パッケージ版は5,500円ほどしますが、価格分の価値は十分にあると思いました。
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個人的に合わない&気になったところ
相変わらず冗長なアスレチック
「海賊王と最後の秘宝」の追加エピソードだけあって、アスレチックは相変わらず冗長でした。
崖を登ってグラップリングフックでターザンごっこを延々と繰り返していくような感じで単調になりやすく、盛り上がりに欠けます。
なので、8時間のゲームプレイを水で薄められているところがありました。
「エル・ドラドの秘宝」や「黄金刀と消えた船団」みたいにドンパチばかりなのも問題ですが、今作と「海賊王と最後の秘宝」はアスレチックの比率が多過ぎて派手さに欠けます。
銃撃戦自体の完成度は確実に増しているため、低難易度でプレイすると「もっと銃撃戦を楽しみたい!」と思うかもしれません。
ジープに戻るのが面倒
序盤の箱庭マップではジープに乗って好きなように移動が出来ます。
しかし、ジープのままでは遺跡や塔の中にまでは入れないので降りて探索する事になるんですが、止める場所が悪いと戻ってくる際にわざわざそこまで戻るのが面倒に感じる事がありました。
たまにナディーンが操作キャラとなるクロエの近くまでジープを運んでくる事があったので、そういった配慮がもう少しあると良かったです。
それ以外は相変わらずかゆいところに手が届いた親切設計で、例えば一定時間、箱庭マップでやることを見失ってウロウロしていたら次の目的地が表示されて「分かっているなぁ!」と思いました。
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全体のまとめ
追加エピソードながらもシリーズの集大成とも言えるオマージュが満載で、ファンだったら安定した面白さを感じられると思います。
新鮮味はありませんが、各シリーズ作品の美味しいところをまとめたような感じで、アスレチックの冗長さが気にならばければ大満足の一作です。
追加エピソードながらもオマージュが満載なシリーズの集大成!
こんな人には特におススメ。
・冒険好き。
・シリーズファン。
こんな人にはおススメできない。
・アスレチックな苦手な人。
アンチャーテッド 古代神の秘宝/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約8時間
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