
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年12月に発売されたSwitch「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」のレビューをしていきます。
本作は人気対戦アクションゲームシリーズの最新作ですが、スマブラファンとしては最高の作品でした!
前作で感じていた無駄な部分は削ぎ落とされ、それでいて必要な部分は作り込んでいます。
やや玄人向けにはなりましたが、ターゲット層に当てはまる場合は最高に楽しめることでしょう!
そんなSwitch「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 任天堂を始めとする人気キャラクターが集結した対戦アクションゲーム。
- 相手を攻撃して吹っ飛び率を蓄積させて場外へリングアウトさせるのが目的。
- 今作では過去作のリストラ組を含めた70体以上のプレイアブルキャラクターが登場。
初リリース日 | 2018年12月7日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 対戦アクション |
推定クリア時間 | 20~30時間(灯火の星) |
売上 | 初週123.5万本/累計327.7万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
歴代シリーズのキャラクターやステージが集結!
20年近くの歴史を誇る「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ。
この20年間のうちに数多くのシリーズ作品が発売されてプレイアブルキャラクターやステージがどんどん増えていきました。
しかし、新作が発売される度にリストラされるプレイアブルキャラクターやステージがあったんです。
普通の新作なら問題ないかも知れませんが、スマブラは人気者が集結した特殊なシリーズなので反発が多くありました。
そんな中で発売された今作は過去作でリストラされたプレイアブルキャラクターやステージが復活したんです!
そのうえ新規のプレイアブルキャラクターやステージも追加され、まさに全員集合と言えるような作品となりました。
個人的に嬉しかったのが、「スプラトゥーン」のインクリングが参戦したこと。
前作から今作までの4年間。任天堂関連で最大のトピックは「スプラトゥーン」の大ヒットなので妥当ではありますが、それでも嬉しく思いました。
インクリングを操作して驚いたのが、各キャラクターを放ったインクで塗りつぶせること。
原作の再現とは言えここまで作り込むとは!?
膨大な素材をフル活用した灯火の星
ではここで本作に収録されている素材をご覧ください。
- 70体以上のプレイアブルキャラクター
- 8種類用意された各プレイアブルキャラクターのカラバリ&コスチューム
- 100種類以上の対戦ステージ
- 100種類以上のMiiファイターコスチューム
- 90種類以上のアイテム
- 30種類以上のたべもの
- 50種類以上のアシストフィギュア
- 50種類以上のポケモン
- 900曲以上のBGM
明らかに普通のゲームよりも多いとは思いますが、ソロプレイメインだと
そんなに要らないよ
と感じることはないでしょうか?
実際、過去作もソロプレイメインだと膨大な素材の恩恵を受けにくく感じました。
特に前作は1人用モードがどれも小粒で長く楽しむには工夫が必要でしたからね。
ところが今作の場合、新モードの「灯火の星」によってソロプレイメインでも恩恵を受けるようになったんです!
新モードの「灯火の星」はステージクリア型の1人用モードですが、上記の素材を組み合わせたステージが大量に用意されています。
数で表すと600以上!
これだけ多いと途中で飽きてきそうですが、素材が膨大なおかげでほとんど飽きませんでした!
あまりにも組み合わせが膨大過ぎるので、ステージを600以上用意しても差別化を図ることに成功しています。
任天堂ファンならニヤリとしまくるパロディネタが満載!
600以上のステージを強調させているのがパロディネタ!
各ステージでは任天堂を始めとする各社ゲームキャラクターのイラストが挿入されます。
なんと、各ステージのシチュエーションはここで挿入されたイラストのキャラクターをモチーフにしているんです!
「ピクミン」シリーズのオオガネモチをモチーフにしたステージを例にしていきましょう。
原作のオオガネモチはプレイヤーを見つけたら逃げ回るはぐれメタルみたいな生物でした。
一方、本作のオオガネモチステージでは逃げ回る金色ゼニガメを制限時間以内に倒すというルールになっているんです!
しかも舞台は「ピクミン」のステージで、ルールは体力制。
どうでしょう?それっぽい設定で面白いですよね?
個人的にはパロディネタとして楽しむことが出来ました!
ただでさえステージにバリエーションを持たせているのにパロディネタと絡ませてくるとはw
元ネタを知っていればいるほどニヤリとできるので、特に任天堂マニアは楽しさ倍増だと思います。
広大で仕掛け満載のワールドマップ
とは言え600以上のステージを淡々とクリアするだけでは飽きそうですよね?
本作の場合、ワールドマップの移動システムによって単調さをさらに緩和させていました!
ポイントなのが、ワールドマップには無数の分岐ルートが存在すること。
そのため攻略の自由度が高まっており、好きな順番から攻略したり、ステージをスキップすることもできるんですね。
さらに驚いたのが、ワールドマップには様々な仕掛けが用意されていること。
スイッチを作動させて新しいルートが解放されるのは序の口。
なんと、ゲームを進めていくとパズルやクイズ、謎解きをワールドマップ上で行うことになるんです!
ただでさえ多彩なステージを用意しているのにここまで趣向を凝らしてくるとは驚きました。
エリアによっては任天堂ゲームを始めとするオマージュが満載ですし、「灯火の星」は任天堂ファンであればあるほど楽しめます。
作業感が軽減されたシンプルモード
対戦格闘ゲームではお馴染みのアーケードモード。
コンピュータと対戦のみを繰り返していく対戦格闘ゲームでは伝統的なモードですが、スマブラでもシンプルモードとして毎回収録されています。
でも、ステージのバリエーションが少ないので何周もしていると飽きてくるんですよね。
ところが今作の場合、飽きさせないように刷新されていました!
今作では「勝ちあがり乱闘」という名前で収録されていますが、なんと用意されているバトルがキャラクター毎に異なるんです!
しかも単にバリエーションを持たせているわけではありません。
各プレイアブルキャラクターにちなんだシチュエーションのバトルが用意されているんです!
こうして書くと「灯火の星」のステージみたいですが、ちょっと違います。
というのも「勝ちあがり乱闘」は連戦形式のため専用のストーリーを描けるからです。
イベントシーンこそ挿入されませんが、連戦をこなしていくとちょっとしたストーリー性が生まれてくるので原作を知っていたらニヤリとします。
よりパーティ色が強まった大乱闘モード
スマブラと言えば大乱闘モードでの対戦!
そんな方も多いと思いますが、今作ではパーティ色をより強める新システムがいくつか追加されました!
特に印象的なのが、チャージ切り札の追加。
今作ではダメージを与えたり受けたりするとゲージが溜まり、スマッシュボールによる「最後の切り札」に似た大技を発動できるんです!
おかげで頻繁に派手なシーンが挿入されるのでパーティゲームとして楽しむ分には良い要素だと思います。
それ以外に印象的なのが、ステージの切り替わり機能。
対戦の途中で全く別のステージに切り替わる機能が搭載されているので、よりハプニングを味わえるようになりました。
これらの機能が追加されたことで少ない対戦回数でも膨大な素材を堪能しやすくなったのも嬉しいですね!
※もちろんOFFにして実力重視のバトルも楽しめます。
レートシステムによって中毒性が高まったオンラインモード
そしてオンラインモードでは待望のレートシステムが搭載されました!
レートシステムは世界戦闘力という形で表記されており、対戦で勝てば勝つほど増えていきます。
おかげで世界戦闘力を増やすという目的が生まれたので中毒性がヤバイのなんのw
世界戦闘力は対戦で負けると減ってしまうので、そんな時は悔しくなってリベンジを果たしたくなります。
今更感はありますが、レートシステムのおかげで中毒性が高まっているのは確かです。
そんな中毒性をさらに高めてくれるのがVIPマッチ!
VIPマッチは世界戦闘力が上位になると解放されるんですが、そこはツワモノの集まりだったりします。
この場で高い勝率を維持できるのであればスマブラ名人と名乗っても良いでしょうね。
ぼくの場合、短い期間ながらもVIPマッチプレイヤーになれたので優越感に浸れました♪
過去作の良いとこ取りをして改良もされたゲームバランス
シリーズを重ねる毎にゲームバランスもコロコロ変わっているスマブラシリーズ。
今作では過去作の良いとこ取りをしつつ改良もされた素晴らしい調整になっていました!
個人的に嬉しかったのが、爽快感の向上。
今作では吹っ飛び率を蓄積させた後に大技で相手をふっ飛ばしてリングアウトさせた時の演出がさらに強化されています。
なんと、場外へリングアウトできるような技を決めるとクローズアップ&ヒットストップの演出が追加されたんです!
ただでさえ前作でエフェクトが強化されて気持ち良くなったのにまだ爽快感を上げてくるとはw
リアル志向のゲームに慣れていると大袈裟過ぎるかも知れませんが、個人的にはこのくらい派手な方が好きです♪
それ以外に気に入ったのが、前作よりもゲームスピードが早くなったこと。
空中回避中に移動ができるようになりましたし、全体的にシリーズ最高傑作と名高い「DX」に寄せたバランスになっていると思いました。
惜しいところ
癖が強いオンラインモードの仕様
オンラインモードの仕様は癖が強く、人によっては合わない可能性があります。
何故なら完全同期型の通信方式を採用しているからです。
そのため相手の通信環境の影響を受けやすくなるので、もし対戦相手の誰か一人でも劣悪な通信環境でプレイしていたらラグだらけになります。
ここで問題になってくるのが、Switchの仕様です。
Switchは据え置き機だけではなく携帯機としても使用できるので、理論上は携帯モードによる無線通信プレイも出来ます(推奨はされていませんが)。
そのためエンジョイ勢は不安定な回線のユーザーと出会ってしまいがちです。
一方、世界戦闘力やVIP部屋のシステムによってガチ勢の場合は問題には感じられないと思います。
何故ならガチ勢であればあるほどネット環境を整える傾向にあるからです。
実際、ガチ勢寄りのぼくはラグに苦しめられることはほとんどありませんでした。
これも世界戦闘力を意識して上げてガチ勢と対戦する機会が多いからなのでしょう。
ただ、この仕様だと被害を受ける人が居るのも確かで、エンジョイ勢には優しくありません。
もうひとつ気になったのが、優先ルールで2人対戦希望をしたのに4人対戦希望の人とマッチングする場合があること。
ガチ勢であればあるほど2人対戦を希望する傾向にあるのでそちらは良いとしてエンジョイ勢の場合は希望にそぐわない対戦を強いられるかも知れません。
一応、専用のルームを作れば希望するルールで対戦することも出来ますが、その場合は待ち時間がネックになります。
全体的にオンラインモードの仕様はアナログ感が強く感じられました。
これは柔軟なプレイスタイルで楽しめるSwitchに合わせているんだと思いますが、前作にあった「エンジョイ部屋」「ガチ部屋」のようにもう少しきっかり分けても良い気が。
※アップデートによって希望に沿ったルールが選ばれやすくなりましたが、確実ではありません。
整理されたゲームモード
スマブラシリーズは新作が発売される毎に1人用の新モードが追加されていきました。
1作目はシンプル、トレーニング、プラクティスのみだったのが以下のようなモードが追加されていったんです。
- アドベンチャー
- オールスター
- イベント戦
- 組み手
- ホームランコンテスト
- 亜空の使者
- ワールドスマッシュ
- フィールドスマッシュ
- スマッシュボンバー
- オーダー
それ以外にもフィギュア名鑑、ステージ作り、名作トライアルなど資料やツール的なモードが次から次へと追加されていきました。
ところが今作の場合、ここまで挙げたほとんどのモードがカットされているんです!
残ったのはシンプル(勝ちあがり乱闘)、トレーニング、組み手くらい。
あとは灯火の星、オンライン対戦くらいしか1人で楽しむモードがありません。
しかし、シンプルと灯火の星の作り込みが半端ないので言うほど気になりませんでした!
特に「灯火の星」は亜空の使者、アドベンチャー、イベント戦、フィギュア名鑑など過去作の大型モードにあったエッセンスを融合させたような作りなので、このモードだけでお腹いっぱいになってしまいます。
Wii U版辺りは小粒なモードが多過ぎてごちゃごちゃしている印象だったので、今作で再構築したかったんでしょうね。
全体的に玄人向けで初心者にはやや厳しい
全体的に今作は玄人向けで初心者にはやや厳しいと思いました。
ゲームスピードがやや速くなっていますし、チュートリアルも簡素ですからね。
一応、新たに技表などのマニュアルが追加されましたが、操作の基本はゲーム中ではほとんど触れられないので能動的に覚えていかないと厳しく感じます。
さらに問題なのが、今作で追加された「灯火の星」のゲームバランス。
「灯火の星」はスマブラのゲームシステムをベースにRPG的な要素を加えたようなモードなので、初心者は覚えることが非常に多いんです。
各プレイアブルキャラクターのモーションを覚えることはもちろん、スマホRPGのような育成要素も覚えなくてはなりません。
個人的にはスマホRPGのような育成要素は苦手ですが、各ステージのパロディネタによって楽しめました。
が、これも任天堂を始めとする人気シリーズをプレイしていることが前提としてあるので、
スマブラどころか任天堂のゲームもほとんどやっていません!
と仰るような方にはかなりハードルが高い作品だと思います。
※一応、「灯火の星」でも3段階の難易度設定が出来ます。
全体のまとめ
核となるバトル部分は深化させつつゲームモードを刷新したチャレンジ精神溢れる作品。
これまでの作品はゲームモードがどんどん増えてごちゃごちゃしたような作りでした。
ところが今作の場合、リソースを「灯火の星」などに集中させてスッキリさせていたんです!
そのため前作で感じていたマンネリ感が無くなって新鮮に楽しむことが出来ました!
プログラムも整理させたのかロード時間も前作より早くなっていますし、全体的に無駄のない作りになっています。
惜しいのが、全体的に玄人向けの作りになっていること。
それ故に任天堂に疎かったりスマブラ初心者だとハードルが高く感じてしまう恐れがあります。
個人的にはスマブラ世代のうえに任天堂マニアなので本作はターゲット層のど真ん中ストライクでした!
爽快感とスピード感が上がったゲームバランス。任天堂マニアには溜まらない1人用モード。
レートシステムによって中毒性が上がったオンラインモード。
よりお祭りゲーとして楽しめるようになった大乱闘モード。
どれを取っても最高で、ハマりすぎて購入直後は寝不足の日々が続きましたw
任天堂が好きでよかった。
思わずそう言いたくなってしまうほど楽しめています。
無駄な部分は削ぎ落として必要な部分は作り込んだ絶品のスマブラ!
こんな人には特におススメ。
・スマブラ好き。
こんな人にはおススメできない。
・スマブラや任天堂に疎い人。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL/お気に入り度【100/100%】
プレイした時間・・・約50時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
確かに、今回の一人用モードは今まで以上に、ファイター含めキャラの個性を強調しているように感じました。多分こう言うところもフィギュア含めモードの整理があってこそ出来た事なんでしょうね。
身動きしなかったり、一芸特化だったり、各スピリット毎にここまで個性的な連中に仕立て上げるのは結構大変でしょうね…w