
Days Gone(デイズゴーン)/PS4 (Z指定)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年4月に発売されたPS4「Days Gone(デイズゴーン)」のレビューをしていきます。
本作は荒廃した世界を舞台にしたオープンワールド型のアクションアドベンチャーゲームですが、凡作かと思いきや良作だったスルメゲーでした!
正直なところ、序盤をプレイしていた頃は微妙な印象だったんですよ。
しかし、中盤以降から印象が急転。
アクションゲームとしてもアドベンチャーゲームとしても面白さを感じられ、今ではスッカリお気に入りの作品になりました。
どのくらい気に入ったのかと言うと、今の記憶のまま2周目をプレイして世界に浸りたいくらい。
それだけ本作はゾンビものとしての作り込みが秀逸で、ターゲット層に当てハマれば”好き”な作品になるほどのポテンシャルを感じました。
そんなPS4「デイズゴーン」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 荒廃した山奥のキャンプを舞台にしたオープンワールド型のアクションアドベンチャーゲーム。
- バイクに乗ってオープンワールドマップを駆け抜けてストーリーを進めていく。
- 素材を集めてアイテムをクラフトできる。
初リリース日 | 2019年4月26日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 30~40時間 |
売上 | 初週11.4万本/累計18.9万本 |
発売元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
目次
良いところ
フリーカーの大群を全滅させる楽しさ
感染者だらけの世界を舞台にした作品(ゾンビもの)はゲームでも有り触れています。
そんな中で発売された本作は何が特徴的なのか?
そんな質問が出てきた場合、ぼくは真っ先にフリーカー(ゾンビ)の大群を挙げます。
人間としての我を忘れてしまったフリーカー。
オープンワールドマップの到るところにはそんなフリーカーの巣が点在し、驚くほどの大群が生息しています。
その数は100どころか200を超えるほどで、プレイヤーを見かけたら物凄い勢いで襲ってくるんです!
逃げたら何とかなりますが、ゲームをクリアするうえでは奴らを全滅させなければなりません。
そこで重要になってくるのが爆発物!
フリーカーの大群が潜んでいるエリアには高確率でドラム缶などの爆発物が転がっています。
そのため効率良くフリーカーの大群を倒すために爆発物を利用して倒すことになるんですが、これが上手く決まったら最高に気持ち良いんです!
このような楽しさは様々な制限があるからこそだと思いました。
実は、本作には以下のような制限が存在するんです。
- 弾薬が限られている。
- 回復薬などのアイテムは素材を集めて作成しないといけない。
- ダッシュできる時間が限られている(スタミナゲージ制を採用)。
- 乗り物がバイクしかない。
- バイクはガソリンを供給しないと走れない。
- 近接武器はナイフ以外すぐに壊れる。
そこまでガッチガチという訳ではありませんが、フリーカーの大群と戦ううえでは厳しい状況なのは間違いありません。
ですが、制限が多いからこそ限られた攻撃手段の有難味が増す訳で、フリーカーの大群と戦う分には良いバランス調整に感じました。
※経験値を稼ぐことで制限は少しずつ緩和されていきます。
バイクに愛着が持てるゲームデザイン
ゲーム的な特徴をもう1つ挙げるとするならば、バイク周りのシステムを挙げたいと思います。
オープンワールドゲームと言えば数多くの乗り物が登場しますが、本作の移動手段はバイクしかありません。
しかもカスタマイズできるのは自分のバイクだけで、他人のバイクには乗ることはできるものの弄ることはできないんです!
しかし、だからこそバイクに愛着が持てると思いました。
バイク周りのシステムで面白いと思ったのが、ガソリンと耐久値の概念。
バイクは走らせることでガソリンが減っていき、障害物にぶつかるなどしたら耐久値が減っていきます。
いずれも0になると走れなくなるんですが、そこで重要になってくるのがガソリン供給と修理。
ガソリンは赤いタンクで供給できるほか、各地に点在するガソリンスタンドでも給油出来ます。
修理に関してもギアという素材を集めることで可能になるので、いずれもゲーム的な駆け引きを生み出していると思いました。
さらに面白いと思ったのが、ファストトラベル(ワープ)のシステム。
本作の場合、敵が居ない&バイクの近くに居る状態でキャンプなどの拠点にファストトラベルできるんですが、距離の分だけガソリンが減ってしまうんです!
このようなシステムは不便さとリアリティの面で絶妙だと思いました。
主人公は強面のあんちゃんなので、バイクと組み合わさったらますますガラが悪く感じますがw
オープンワールドマップで繰り広げられる人間ドラマ
このように本作を”ゲーム”として見た場合、フリーカーの大群やバイク周りのシステムが特徴的に感じます。
ですが、本作最大の魅力は荒廃した世界の中で暮らす人々の人間ドラマにあると思いました。
人間ドラマは青年ディーコンの視点から語られ、様々な人物と絡んでいきます。
亡くなってしまったと思われる最愛の妻・サラ。
良き相棒のブーザー。
フリーカーの生態調査を行っている集団・NERO。
カルト教団のリッパー。
生存者キャンプで暮らす数多くのメンバー etc…
このように広大な世界には数多くの人物が存在し、複雑な人間ドラマが繰り広げられていきます。
注目したいのが、それぞれの人間ドラマが入り乱れて展開されること。
例えばサラを巡る物語が始まったのかと思ったらブーサーを巡る物語に切り替わるんです。
本作ではそのようなストーリーをオープンワールドゲームのミッションという形で描いていました。
おかげで各地をバイクで走る必要が生まれるので、登場人物の位置関係が正確に分かるようになっていたんです。
長編だからこそ感情移入できる
ま、まさかここまで長いとは!?
本作のストーリーはオープンワールドゲームとしてみると破格のボリュームとなっています。
分かりやすく数字で表すと、メインミッションだけでも30時間以上。
カットシーンに至っては6時間以上も収録されているんです!
印象としてはゲーム2本分のボリュームで、実際、後半に入るとドラマで言うシーズン2的な展開になります。
これだけ長いとダレてくるので一概に良いとは言えませんが、登場人物を印象付ける分には良いかなと思いました。
前述の通り本作には数多くの登場人物が存在し、それぞれの人間ドラマが繰り広げられていきます。
これだけ多いと印象に残らないキャラクターも出てきそうですが、しっかりと尺を取っていたので主要人物はハッキリと印象に残りました。
そして、登場人物の多くに感情移入することが出来たんです。
特にディーコン、サラ、ブーザー辺りは胸に刻み込まれるほどで、それだけ終盤のストーリーは秀逸でした。
オープンワールドならではの探索要素
全体的にストーリー重視の「デイズゴーン」ですが、オープンワールドゲームならではの探索要素もある程度はありました。
代表的なのがフリーカーの巣。
フリーカーは動物のように巣を作る習性を持っているんですが、トラックの荷台や洞穴といったとんでもないところに作るんです!
それらの巣を探し出す感覚は探索ゲームそのものでした。
もう一つ触れたいのが、注入器。
これを入手することで体力などのステータスを上げられるんですが、簡単には入手できないようになっているんです。
時には閉ざされたNEROの研究施設に侵入したり、フリーカーの大群が潜む洞穴の奥に行かないといけません。
それだけに入手出来た時の達成感が大きく、ついつい集めたくなりました。
PS4だからこそ実現した高度な技術
発売6年目を迎えたPS4。
そろそろPS5の足音が聞こえる頃ですが、本作はさすがSIEワールドワイドスタジオが贈るPS4後期の大作ゲームだけあって技術的に凄いことを色々としています。
まず触れたいのがフリーカーの大群。
前述の通り100どころか200を超える大群がオープンワールドマップに生息しているんですが、奴らが群れで襲いかかってきても処理落ちすることはほとんどないんです!
ただでさえオープンワールドマップ形式で技術的に大変そうなのに大群を処理落ちなしで表現するとは!?
続いて触れたいのが天候によってリアルタイムで変化する地形。
ゲームを進めていくとランダムで雪が降ります。
すると、フィールドに雪が積もるんです!
しかもリアルタイムで積もっていくので、初めて見た時は驚きました。
このような映像表現を実現する場合、雪が積もった時用のテクスチャを作らないといけませんからね。
惜しいところ
もう少し早く発売してほしかった
一方、SIEワールドワイドスタジオが手掛けた2019年の大作ゲームとして見ると見劣りする部分があります。
頻繁に挿入される操作できないカットシーン、長すぎる起動時のロード時間、キャラクターの口と声が合っていない音ズレ、数多くのバグ。
↑ぼくが気になったのはこの辺り。
一般的な洋ゲーとして見れば及第点なんですが、前年に「ゴッド・オブ・ウォー」「Detroit: Become Human」「Marvel’s Spider-Man」などを出したSIEワールドワイドスタジオの新作としてみると「あれ?」って感じがします。
リアリティの面でもPS4/Xbox One「レッド・デッド・リデンプション2」には劣りますし、ちょっと発売するのが遅過ぎたような?
※本作はE3 2016で初公開されました。
面白さのエンジンが掛かるのが遅い
前述の通り本作を初めてプレイした時は「あれ?」って感じでしたが、技術的な粗に目を瞑っても面白さのエンジンが掛かるのは遅く感じます。
そう感じてしまった大きな要因の1つが、ストーリーの動きが遅いこと。
キャラクターへの思い入れを持たせるためか序盤は回想シーンが目立つんですよ。
そのうえメインミッションの多くはお使い系で、ゲーム的に真骨頂であるフリーカーの大群除去にしてもクリア必須になるのは終盤だったりします。
良いところで挙げた「バイクに愛着が持てるゲームデザイン」にしても序盤は裏目に出ている印象で、正直なところ始めたばかりの頃は凡作に感じました。
それが終盤からは怒涛の展開で盛り上がって一気に進めてしまったのだから油断できない作品ですw
全体のまとめ
オープンワールドの世界で人間ドラマを丁寧に描いたゾンビゲーム。
ゲームデザイン的には同系統のゲームで見られる要素が多く、当初は凡百なオープンワールドゲームと見ていました。
しかし、プレイすればするほど本作ならではの魅力を感じられるようになり、今ではスッカリお気に入りの作品になってしまったんです!
冒頭でも触れましたが、時間があれば最初からやり直してこの世界に浸っていたくなるくらいには気に入っています。
このように本作はイントロが長い曲のようにスロースターターなので、すぐに面白さを感じないとダメな人にはおすすめ出来ません。
ですが、ゾンビ系が好きな人や荒廃した世界観が好きな人、長い目で楽しめる人にはおすすめします。
凡作かと思いきや良作だったスルメゲー!
こんな人には特におススメ。
・ゾンビ好き。
・荒廃した世界好き。
・海外ドラマ好き。
こんな人にはおススメできない。
・すぐに面白さを判断する人。
・めんどくさがり屋。
Days Gone(デイズゴーン)/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約50時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
早速レビューありがとうございます。
僕もSEKIROを2周したら購入するつもりですが、このレビューを読む前まではガチガチに期待してたんで、危うくすげーガッカリしてしまうトコでした笑
ラスアスのクオリティを期待してたんで笑
でもゾンビが追いかけて来てソイツらをなぎ倒すのは面白そうなんで購入はしようと思っております!
ちなみにホラー度合いってどんなもんなんですか?
全くホラー感って無いんですかね?