

ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT/Wii U / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2016年3月に発売されたWii U「ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT」のレビューをしていきます。
本作は人気育成RPG「ポケットモンスター」を題材にした対戦格闘ゲームですが、プロトタイプではあるものの初心者から上級者まで楽しめる良作でした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
※2017年9月にはバージョンアップ版のSwitch「ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT DX」が発売されています。
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- ポケモンを直接動かして戦える対戦格闘ゲーム。
- 2Dバトルと3Dバトルを交互に切り替えて戦える。
- 「鉄拳」や「ソウルキャリバー」シリーズのスタッフが手掛けているだけあってアクションは本格的!
初リリース日 | 2016年3月18日 |
対応ハード | Wii U/Switch |
ジャンル | 対戦アクション |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週7.0万本/累計15.0万本 |
発売元 | ポケモン |
目次
良いところ
ポケモンが本格的な対戦アクションゲームに!?
これまでに数多くの派生作品が発売されてきた「ポケットモンスター」シリーズ。
しかし、本格的な対戦アクションゲームになるとほとんど発売されませんでした。
そんな中で発売されたのが今回レビューするWii U「ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT」。
本作では数多くの人気ポケモンを実際に操作することが可能で、本格的な技を次から次へと繰り出せるんです!
しかも対戦格闘ゲームがベースなので一撃一撃に重みがあり、必殺技の迫力もあります。
今までは後ろから眺めていたポケモンたちを実際に操作して迫力の技を繰り出せるのは感動ものです!
え?ポケモンは「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズでも操作出来たんじゃないかって?
確かにあちらでも一部のポケモンを使えましたが、モーションは2Dアクションゲーム向けに調整されていました。
本作の場合、「鉄拳」や「ソウルキャリバー」シリーズのスタッフが手掛けているだけあって本格的な3D格闘ゲームのようなモーションになっているんです!
簡単で奥が深い
対戦格闘ゲームって難しそう・・・
「ストリートファイター」「鉄拳」辺りに苦手意識があるとそう感じられそうですが、本作は基本的には簡単です!
なんといっても1つのボタンだけで戦うことも出来ますからね!
それでいて3すくみ、強化モード、必殺技、サポート技が存在するので戦略性も併せ持っています。
さすが「鉄拳」や「ソウルキャリバー」シリーズのスタッフが手掛けるポケモンゲーム!
ライトユーザーを意識しつつコアユーザーも満足できるように上手く調整されています。
2つのバトルシステムによる迫力のバトル
実は本作、2Dと3Dの格闘ゲームを融合させていたりします。
つまり、「ストリートファイター」のような2D格闘ゲームでもあるし、「鉄拳」のような3D格闘ゲームでもあるんですよね。
そこで気になってくるのがどのようにして2Dと3Dが切り替わるのかです。
なんと、特定の技を当てるとバトルシステムがチェンジします!
一見するとややこしく感じますが、3Dバトル(フィールドフェイズ)は遠距離特化。
2Dバトル(デュエルフェイズ)は近距離特化と住み分けられていることから自然な感じがしました。
バトル開始時は3Dモードだけど、相手が近付いて攻撃が当たったら2Dモードにチェンジ!
こんな感じで切り替わるようになっていますが、1ボタンだけでも戦える関係で慣れていない頃でも気にせず楽しめました。
もちろん、2Dバトルと3Dバトルでは移動形式はもちろん、使用できる技が変化します。
上級者になってくると状況に応じて技を使い分けられるようになるので、さらに奥深い対戦を楽しめるようになるんですね。
2Dと3Dを融合させたバトルは迫力あるポケモンバトルを再現しているうえに奥深さも生み出しています。
アイデアとは複数の問題を一気に解決するものである。
思わず宮本茂さんの名言を使いたくなってきますねw
お姉さんのナビが最高!
本作の価値をさらに高めてくれるのがお姉さんのナビゲート!
ゲームを開始するとメガネのお姉さんが音声付きでゲームシステムを教えてくれます。
このナビゲートがとにかく丁寧で、ゲームをより分かりやすくしてくれるんですね。
素晴らしいのが、実践でもゲームモードを問わずリアルタイムでアドバイスをしてくれること。
例えばゲージが溜まることで使えるサポート技が溜まったら教えてくれるんです!
初心者の場合はゲージが溜まっていても気が付かずにそのまま戦い続けてしまいがちなので、実践でもナビゲートしてくれるのは助かります。
もちろん、邪魔に感じたら設定でOFFにも出来ますよ。
お姉さんの外見はメガネ美人なので、その手の性癖があったら本作の評価がさらに増すことでしょう!
ストーリーモードの一部演出が良い!
本作には1人用のやり込みモードとして「フェルムリーグ」というストーリーモードが収録されています。
このモード、ある程度進めるとダークミュウツーが絡んだドラマチックな展開になるんです!
その展開が本作のゲームシステムと上手く絡めたものになっていて「この演出は良いな!」と思いました。
ゲームの山場として上手く機能していましたね。
ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)。
マッチングが最高
対戦格闘ゲームとして外せないオンラインバトル。
本作にも当たり前のように搭載されていますが、マッチング速度が最高でした!
マッチング時の待ち時間ってゲームによっては1分以上かかるものなのに、本作の場合は5秒くらいで成立しますからね。
あくまでも発売直後の話ですが、これだけマッチングが快適だと連続でプレイしてしまいます。
惜しいところ
もう少し工夫が欲しかった「フェルムリーグ」
ドラマチックな演出が用意されている1人用の「フェルムリーグ」。
しかし、基本的には戦って戦いまくって順位を上げていくだけなのでもうひと工夫してほしかった。
例えばストーリー要素を凝らせて試合ごとに操作できるポケモンが変わったりとか、もう少しできることがあると思うんですよね。
クリアまでに100戦以上をこなすことになりましたが、正直なところ単調でした。
一部の演出こそは良かったけど、蛇足な負け試合もあったし、色々と改善の余地はあると思います。
フレンド対戦がイマイチ
Wii Uフレンドとオンライン対戦できるのは良いんですが、痒いところに手が届いていません。
一番気になったのが、コミュニケーション機能が存在しないこと。
何戦もしていたら「そろそろ抜けます」などの意思疎通をして抜けたいのにそれができないんですよ。
Meverseを使うにしても使い勝手が悪いですし、もし、フレンドと対戦する場合は別のコミュニケーションツールを用意しないと不便です。
あと、このゲームは成長要素が存在して攻撃力などを高められるんですが、フレンド対戦ではOFFにできないため不公平な戦いを強いられることもあったりします。
ポケモンといえば育成ですが、格闘ゲームは実力勝負なのでマッチしていないです。
もっと付加価値が欲しかった
ポケモンのスピンオフということで、もっと原作に興味を持てるおまけ要素が欲しかった。
例えば登場するポケモンの身長や体重や生態が分かる図鑑機能とか。
今やポケモンはあらゆるメディアに顔を出しているので今更資料的なモードに価値はそんなに無いかもしれません。
でも、そういった要素を用意してやり込むことで解禁するような仕様にすればモチベーションが高まるので必要に感じます。
全体のまとめ
子供から大人まで楽しめる良作。
迫力のあるポケモンバトルをアクションゲームとして楽しめるのが嬉しかったです!
しかし、アーケード版から間髪入れず発売されたこともあってコンシューマー向けのオリジナル要素は最低限に留まっており、シングルプレイメインだと物足りなく感じます。
あくまでもオンライン/オフラインの両方に対応した対戦ツールなので、「ソウルキャリバー」シリーズのストーリーモードみたいな要素は期待しない方が良いです。
ぼくの場合、シングルプレイを重視していたのでその辺りは物足りなく感じましたが、ポケモン好きが集まって楽しむ分には良作だと思います。
ハイエンドでプロトタイプなポケモンの対戦格闘ゲーム!
こんな人には特におススメ。
・ポケモンの派手なアクションバトルを楽しみたい人。
・格闘ゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・オフラインソロで楽しみたい人。
ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
ひとつの画面を二人で見る、という据え置きの格ゲーの前提を覆す2Dと3Dの融合が素晴らしかったです。このシステムでオフライン対戦やろうと思ったら画面分割が必要になるけど、パッドの画面を活かして二人とも全画面で戦えるというのもWiiUならではで良かった…んじゃないでしょうか。残念ながら自分にはオフライン対戦してくれるゲーム仲間は居ませんが…(苦笑)
あと地味にマッチング爆即なのはやっぱ前から思ってましたがマッチングってハード性能じゃなくてサーバー依存なんでしょうね。性能的には上のPS4でかなり待たされる格ゲーもありましたし。(人口もあるんでしょうが)
それだけに淡々とただひたすら戦っていく一人用はご褒美に乏しくて…ちょい辛い。対戦のひとくちメモとかポケモンのミニ情報とか「そんなんアンロックされて嬉しいか?」と言われる様な事でも対戦の合間のほんの息抜きにでもなるなら、ご褒美要素はもう少し入れても良かったなーと。その辺り同感ですね。飽きが早くて最近やってないですがたま~にやりたくなるので一応手離さずに置いてます