どうも!KENT(@kentworld2)です!
今回は2018年11月に配信されたPS4「THE QUIET MAN(ザ クワイエットマン)」のレビューをしていきます。
本作は耳が聞こえない主人公のデインとなって歌姫ララを救うシネマティックアドベンチャーゲームですが、台詞や字幕の大切さを感じられる尖りまくった作品でした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
※本記事は解明編となる2周目をプレイしたうえでのレビューになります。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 実写のストーリーパートとCGのアクションパートで構成されたシネマティックアドベンチャーゲーム。
- アクションパートではコンボを決めて敵を倒していくのがメイン。
- 1周目は台詞や字幕による情報伝達が廃止されており、2周目から追加される。
初リリース日 | 2018年11月1日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 2~3時間 |
価格 | 1,980円(税込) |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
良いところ
ハイクオリティな実写映像
なんだこのクオリティは!?
本作を初めてプレイした時、あまりにもハイクオリティな映像に驚きました。
それもそのハズ、本作の映像は大半が実写で作られているからです(どうやらニューヨークで撮影したらしい)。
本作はそんな実写映像が2時間ほど収録されています。
そのためかダウンロードに必要な容量は26GB以上と約2,000円の小規模タイトルにしてはめちゃくちゃ多い!w
ゲームクリアまでのプレイタイムは3時間程度になります。
そのためゲームをプレイする時間よりも映像を見ているだけの時間が長く、いわゆるムービーゲーです。
台詞や字幕による伝達情報を廃止して描かれた1周目
物語を語るうえでは欠かせない台詞や字幕。
なんと、本作の1周目ではごくごく一部を除いて台詞や字幕による伝達情報が廃止されているんです!
キャラクターが何かを喋ろうにもキンキンした音によってかき消されてしまい、何を言っているのか全く分かりません。
特に序盤はキャラクターの口が動くシーンが多く、何を言っているのか分からないので物語を理解しようがありませんでした。
- ニューヨークが舞台。
- 謎多き仮面の男によって誘拐される歌姫ララ。
- 歌姫ララを救出するため立ち上がる主人公デイン。
↑一応、あらすじを公式サイトで確認したので大まかな流れは分かりましたが、ストーリーの背景はほとんど分かりません。
どうやら1周目は耳が聞こえないデイン(主人公)の視点をより感じられるよう意図的に台詞や字幕を廃止したようです。
ストーリーの背景が明らかになってスッキリする2周目
謎だらけだった1周目をクリアしてから1週間後。
アップデートパッチによって解明編の「THE QUIET MAN-ANSWERED-」が追加されました。
こちらでは台詞や字幕が追加されるので物語の全貌が判明するようです。
でも、正直なところ1周目は訳が分からなかったので2周目をプレイするのはノリ気ではありませんでした。
そんなテンションのまま仕方がなく2周目をプレイしてみたところ・・・
何だこれは!1周目と全然違うじゃないか!?
といった感じで驚きました。
2周目に描かれているシーン自体は1周目と大差ないんですが、台詞や字幕が追加されることで印象がガラッと変わったんですね。
例えばこちらのシーン。
1周目は車の中で長々と会話をしているだけにしか見えませんでしたが・・・
2周目に追加される台詞や字幕によって2人の心境がハッキリ分かったんです!
この時、ぼくは思いました。
ストーリーは登場キャラクターの心境やバックボーンが分かることで深みが増して面白くなるものだと。
練り込まれたストーリー
肝心のプロットもよく練り込まれていると思いました。
何が良いのかと言うと、単純のようで複雑だからです。
本作のストーリーはパッと見は正義と悪の戦いを描いているように見えます。
でも、実際にはそんな単純なものではなく、過去が複雑に絡んだストーリーなんですね。
このような二面性のあるストーリーは考察編と解明編の2つに分けられた本作との相性がピッタリだと思いました。
単純過ぎたら1周目で分かってしまうけど、かと言って複雑過ぎたら1周目の時点で投げ出してしまう。
本作のストーリーはそのギリギリのラインを攻めていると思います。
2周目をクリアする頃には完全ではないもののストーリーの全貌が見えてきました。
インターバルがあるからこそ生まれる面白さ
何故、発売1週間後にアップデートで2周目を追加したのだろう?
ぼくはそんな疑問を持っていましたが、2周目もプレイして納得。
1周目からのインターバルがあるからこそ考察をする猶予が与えられ、モヤモヤが晴れた時のカタルシス効果をより味わえますからね。
このような展開はアップデートが主流になった買い切り型のゲームソフトだからこそできるものだと思うので、唯一無二の体験を味わえました。
リアルタイムでプレイされていない方はノンストップで1周目から2周目をプレイ出来ますが、出来れば間を少しだけ開けることをおすすめします。
実写とCGの融合
今は実写シーンなのだろうか?CGシーンなのだろうか?
思わずそう感じるほど本作は実写シーンとCGシーンの繋がりが自然です。
それだけCGシーンがリアルに作られているんですね。
ポイントなのが、CGシーンではキャラクターを自由に操作できること。
さっきまで実写シーンで動いていたキャラクターを自分で動かせることへの感動はありました。
というかデイン君、イケメン過ぎでしょう!w
今まで美形男子は数多く見てきましたが、こんなに美しい顔立ちの人はほとんど見たことがありません。
まるで「ファイナルファンタジー」シリーズの主人公が画面から飛び出したかのような美しさです。
惜しいところ
改善の余地がある戦闘パート
本作は実写のストーリーパートを中心に展開されます。
その穴を埋めるのがCG(ポリゴン)で描かれたアクションパートになるんですが、改善の余地があると思いました。
何がいけないのかと言うと、ぶつ切り感のあるアクションとめり込みです。
アクションはモーションとモーションの繋がりがイマイチなので戦闘時は違和感が生まれますし、次第にその違和感がストレスに繋がっていきます。
そしてポリゴンのめり込み!
戦闘では壁際で戦う展開になりがちなんですが、そういう時は頻繁にポリゴンのめり込みが見られます。
これがローポリゴンのゲームだったらご愛嬌で済ませられるんですが、実写風のグラフィックでやられると違和感しか生まれませんw
せっかく実写パートに似せたハイモデルを使用しているのに勿体無い。
そもそも戦闘の頻度が多すぎる
ムービーゲーと思われたくなかったのでしょうか?
実写を使ったリアルなゲームとしてみると戦闘の頻度が多過ぎます。
確かに戦闘の頻度が多いとゲームらしくなってきますが、同時に違和感が生まれてきたんです。
そんなに戦闘シーンを推したいのであればそれに特化したサブモードを作れば良かったのに。
冗長な戦闘シーンは実写メインのゲームだからこそ違和感を生み出していました。
頑張って作ったのでいっぱい入れたかったのかもしれませんが、ここは割り切って最小限に留めておいた方が良かったと思います。
セーブの感覚が長過ぎる
本作は3時間でクリア出来ますが、セーブポイントは6つしかありません。
戦闘で負けても少し前のチェックポイントから再開できるので、本来なら「気になったところ」で挙げるつもりはありませんでした。
しかし、3回もアプリケーションエラーが起きてセーブポイントからやり直しにくらうと話は変わってきます。
↑酷いと思ったのが、こちらのシーンでアプリケーションエラーが発生した時。
こちらはエンディングシーンの一部で、もう少しで終わりを迎えるところです。
そんなシーンでアプリケーションエラーが起きたせいで40分も前のところからやり直しをすることになったんですよ!w
ムービーシーンをスキップ出来たら良かったんですが、それすらもできないのでまた長々と40分間もプレイすることになりました。
他にもアプリケーションエラーによって10分前、20分前のところからやり直しにくらうハメになったのでプレイタイムは必然的に1時間以上増していますw
全体のまとめ
良質な実写映画をベースにゲームならではの調味料を加えた作品。
実写ムービーの完成度は非常に高く、ストーリーのプロットも良質なので映画館で公開しても耐えられるくらいだと思います。
しかし、ゲームならではの調味料によって良くも悪くも癖が強い作品になってしまいました。
戦闘シーンは冗長でリアリティをぶち壊していますし、台詞・字幕・音を排除した1周目のせいで堪能するまでのハードルが上がっています。
ぼくが思うに映画って2時間映像を見続けるだけで完結するのが良いと思うんですよ。
本作の場合、そこに冗長なアクションパートや訳の分からない1周目を加えることで「誰でも楽しめる作品」が「人を選ぶ作品」に変わってしまいました。
ただ、アクにも捉えられる部分があるからこそのカタルシスはあったと思います。
今、この記事を書いているぼくはモヤモヤが晴れてスッキリしていますが、もし、2周目をいきなり始めていたらここまでの快感を味わえていなかったかもしれない。
また、冗長なアクションパートがあったからこそゲームならではの達成感を味わえているところもあります。
作品のコンセプトを批判するのは簡単ですが、それでは面白くありません。
個人的には本作のおかげで唯一無二の体験を味わえたので、プレイして良かったです。
もちろん合わないところもありますが、2度目は通用しないので忘れられない作品になると思います。
台詞や字幕の大切さを感じられる唯一無二のゲーム!
こんな人には特におススメ。
・考察好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションにうるさい人。
・見ているだけのゲームが苦手な人。
THE QUIET MAN(ザ クワイエットマン)/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約7時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
あなたの苦しみはわたしの苦しみってとりゃフリーズしたらみんな苦しいです笑
なんかウケました
このゲームは買うつもりはないですが試みとしては気になっていたのですがなかなか面白いやり方ですね
少し違いますが俺は映画なんかは借りてみるときは基本的に1,5倍速でみるので字幕必須てございます
日本の映画は字幕がないものもあり、1,5倍にすると何を言ってるかわからなくなります笑
ところが洋画だと1,5倍にしても日本語の吹き替えの場合聞き取れるので声優さんってすごいんだなあと思いました
意味深な台詞のところでアプリケーションエラーになってしまいましたw
賛否両論も納得するほど尖った作品でしたよー。
1.5倍速にすると吹き替えの場合は聞き取れるんですか!?
そんなところも意識しているとは初めて知りましたよ。
確かに吹き替えの音声と普通の日本語音声はなんか違うけど、倍速にするとよりハッキリ分かるのか!?
ほう…ほう…。なるほど。
プレイしていませんけど、kentさんの評価は高めな印象ですね。
他所様のサイトだとストーリーがイマイチと仰ってましたが、kentさんは楽しめましたか。
となると、やはりストーリーは考えがいのあるストーリー(よくいえば解釈の広い、悪くいえば評価が分かれる)っぽいですね。
自分の場合はこういうパターンの場合だいたい悪い方の評価に転がってしまうので(シンプル、イズ、ザベストな人間)ここでこういう評価が聞けただけで満足してしまいましたw
はい!個人的には楽しめましたよー♪
評価が分かれてしまうのも納得ですけどねー。
本作は2時間で終わるところに4時間のアクを混ぜ込んだような作品です。
4時間のアクをどう捉えるのかで評価が変わってくるんですね。
アプリケーションエラーは残念ですねえ。
エラーが原因の再プレイで時間が延びるのは評価を下げます。
デイン君、そんなにイケメンに見えなかったんだけどここはkentさんと感性が違うなあ。
アップデートで不具合解消・ゲームバランスの見直し等の修正が入ることに期待します。
アプリケーションエラーは不確定要素なのでレビューで言及するべきか迷いましたが、めちゃくちゃ前に戻されたのと3回もあったので書いてしまいましたw
デイン君は写真写りが悪いようです(^_^;)
動いているところはもっとカッコイイですよー♪
そうですね、アップデートでいくつかの見直しがあると良さそうです。
ザ・トライブという映画に少なからず影響されたんだろうなと
個人的には思いました。
ただゲームとしての落としどころをどうするのかを
詰めきれなかったのが残念かな。
でも社会派実験作テーマなゲームは好きなので
もっと出てほしいな。
調べてみたところ、確かにコンセプトが似てる!w
公開時期からしてこの映画を見て企画を作ったのかもしれませんね。
あー、まだ音声つきでやってない
やらないと!
もう一度あのアクションやるのが苦痛かなぁ
ゲージを溜めてスローアクション使え!って言うけどゲージ見え無いですから!ざんねーん!(懐
というか、同じ雑魚ばかり何回も出てくるのがねぇ、厳ついバンダナおじさんを何回やっつければ良いのか?(笑)
あとタックルマンがスーパーアーマーで投げてくるし(笑)
ノーダメージクリア難易度高杉!
そうですね、始める前が苦痛ですw
戦闘に関しては2周目の場合慣れてしまったのでほとんど倒れずに済みました♪
なので、成長を実感しましたよ。そういうところも見越していたのか!?
もう一周したらノーダメージクリア出来たりしてw