【レビュー】スパイロ・ザ・ドラゴン [評価・感想] 四足歩行のドラゴンがダイヤを淡々と集めていく滑空3Dアクション!

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スパイロ・ザ・ドラゴン/PS

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は1999年4月に発売されたPS「スパイロ・ザ・ドラゴン」のレビューをしていきます。

本作はドラゴンのスパイロが主人公の3Dアクションゲームですが、淡々とした内容ながらも地味にハマりました!

まずは良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ドラゴンになって箱庭マップを自由に探索するゲーム。
  • 主な目的はダイヤの収集やドラゴンの救出、卵の奪還。
  • 制限時間以内に条件をクリアしていくボーナスステージも存在。
初リリース日 1999年4月1日
対応ハード PS
ジャンル 3Dアクション
推定クリア時間 10~15時間
売上 初週1.8万本
発売元 SCE(現SIE)

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良いところ

ダイヤを集めるのが楽しい!

各ステージは箱庭マップとなっていて沢山のダイヤが隠されています。

これを淡々と集めるのが地味にハマりました!

ダイヤの数は非常に多く、目に見えているところのほとんどに散らばっているくらい。

例えで言うならマリオのコインと同じくらい見かけます。

だからこそ集め甲斐があり、各ステージに入ったら片っ端から集めてしまいました!

ぼくは昔、公園に落ちているBB弾を拾って集めるのが趣味だったので本作をプレイしていると当時を思い出してしまいます。

落ちている物を集めるのって楽しい♪

ちなみに各ステージでの目的はダイヤの収集以外にもドラゴンの救出や卵の奪還があります。

自由度が高い

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箱庭アクションゲームと言えば自由度の高さ!

本作の場合、複数の箱庭マップを好きな順番から攻略できるので自由度の高さは十分に感じられました!

3Dアクションゲームでは自由度が大事だと思うのでこの仕様は嬉しいですね♪

あと、ロード時間は爆速なのであちこち移動する時は助かりました!

なんと本作、メディアがCD-ROMであるにも関わらず箱庭マップ内では全く読み込みが入らないんです!

全編フルボイスですし、PS1ソフトとしてはかなり気合が入っていると感じました。

ドラゴンである事を活かした滑空アクション

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何故、スパイロくんはドラゴンなのだろう?

プレイするまではそんな疑問を持たれるかもしれませんが、アクションゲームとしての動機付けはバッチリありました!

特に大きいのが、翼を活かしたアクション。

スパイロくんはジャンプ中に滑空して遠く離れた足場へジャンプすることができるんです!

マリオと比べても移動能力に優れていますが、だからといって難易度が低下している訳ではありません。

何故なら各ステージは滑空能力の使用を前提として調整されているため足場と足場の感覚が大きめに開けられているからです!

そのためジャンプアクションゲームとしてはむしろシビアに感じました。

余談ですが、本作のTVCMは子供たちが体育の授業で滑空して先生のズボンを脱がす内容だったので印象に残っていますw

癖になる四足歩行アクション

クラッシュ・バンディクー、カケル、マリオ。

多くの3Dアクションゲームで操作するキャラクターは二足歩行です。

一方、本作で操作するスパイロくんは四足歩行で移動します。

そのため二足歩行のキャラクターとは異なる操作感で滑空アクションと相まって癖になりました!

なんというか、地面を歩いていると言うか滑っているような感覚なんですよね。

ボーナスステージが面白い

ある意味、本編以上に面白かったのがボーナスステージ!

なんと、ボーナスステージでは通常ステージとは違って自由に空を飛ぶことができるんです!

滑空だけじゃ空を飛ぶ楽しさを堪能できないのでこれは嬉しいですね♪

そんなボーナスステージを引き締めてくれるのが制限時間と目的。

ボーナスステージでは制限時間以内に敵や乗り物、宝箱を全部壊してゲートをくぐることが目的になっています。

そのため駆け引きを楽しむことが可能で、自由に空を飛べる気持ち良さと相まってハマりました!

親切で面白い看板

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フィールド内の至る所に設置された看板。

ゲームの操作方法などが親切に書かれていますが、テキストのセンスが面白いんです!w

まるでプレイヤーをバカにしているかのような書き込みも散見されますが、だからこそ書き手を意識することがあったんですよね。

看板はチュートリアルの役割を果たしていますし、ゲームを親しみやすくしていると思います。

なので、個人的にはもう少し設置してほしかった。

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惜しいところ

カメラの悪さ

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3Dアクションゲームでは重要なカメラですが、残念ながらこのゲームのカメラは良いとは言えません。

L2やR2、×ボタンでカメラの向きを変えることができるのですが、周るスピードが遅すぎるしグリグリ動かすと気持ち悪くなります。

何度カメラのせいで奈落の底に落ちたことか・・・。

一応、ゲームをクリアしたらアメリカ仕様の動きのあるカメラワークに変更できるのですが、こちらもこちらでカメラの動きが早すぎるため3D酔いが起きやすくて一長一短です。

操作性の悪さ

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同じく3Dアクションゲームでは重要な操作性ですが、こちらも良いとは言えません。

例えばスパイロの方向転換がやり難く、スーパーダッシュアタックでカーブを曲がる時が辛いです。

あと、このゲームはL1、L2、R1、R2ボタンをそれぞれ使うので、PSPやPSVITAでゲームアーカイブス版をプレイする時は注意しましょう。

PSPやPSVITAにはL2、R2ボタンが存在しないのでコンフィグ機能を頻繁に使用することになります。

淡々としたゲーム進行

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本作の目的はダイヤの収集やドラゴンの救出、卵の奪還です。

しかし、全体的に淡々としていました。

何故なのか考えてみたところ入手するまでの過程に工夫がないことに気が付いたんです。

例えば難しい謎解き要素なんてありませんし、ミニゲームもほぼ存在しません。

イベントシーンも薄く、メリハリを感じられませんでした。

あと、ボスもいるにはいるのですが、弱いです。

相棒の存在感が薄い

箱庭アクションゲームと言えば相棒!

しかし、スパイロくんの相棒スパークスくんはトンボなので存在感が薄いw

小さいですし、役割も敵の攻撃を3回防いでくれるというシールドに過ぎないんですよね。

役割としては「クラッシュ・バンディクー」シリーズのアクアクと大差ないですが、彼は大きくて喋りが面白いのでまだ存在感がありました。

スパークスくんの場合、説明書を読まないとどんな役割を果たすのか分からないくらい存在感がありませんw

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全体のまとめ

アイテムの入手するまでの過程に工夫がなく、淡々とダイヤを集めている印象が強い作品。

操作性やカメラも良いとは言えず、全体的に粗削りに感じてあまり楽しめませんでした。

しかし、時間が経つと無性にプレイを再開したくなったんです!

これはぼくが箱庭マップを探索する3Dアクションゲームが大好物なのもありますが、淡々とした探索収集と四足歩行アクションが妙にハマったんですよね。

同系統のゲームは数多くありますが、本作ならではの魅力もあると思います。

四足歩行のドラゴンがダイヤを淡々と集めていく滑空3Dアクション!

こんな人には特におススメ。
・明るい3Dアクションゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・操作性を気にする人。
・B級ゲームには興味無い人

スパイロ・ザ・ドラゴン/お気に入り度【55/100%】
プレイした時間・・・約10時間

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6件のコメント

日本人の作った洋ゲーという印象です。確かこのソフトのプロデューサーだったかディレクターが雑誌に連載を持っていて、やはりアメリカ寄りの視点でゲームについて書かれていたと思います。

このゲーム、日本人が作っていたんですか?

てっきり完全な洋ゲーかと思っていましたw

もちろん、ローカライズは日本人が担当していたとは思っていましたが。

4足歩行のアクションゲームのキャラクターってなかなか珍しいですよね。

ドラゴンフライとかけて相棒がトンボなのかwww

スパイロって僕の中ではクリスマスにクラッシュと変なコラボした程度の認識だったのですが、こちらはこちらで個性が強い箱庭アクションですね(^^)

本作をプレイした時に外の3Dアクションゲームとなんか違うなーと思っていたら操作キャラが四足歩行である点に気が付きました。

そう言えばクラッシュとコラボしたゲームも発売されていましたね。

それもあってクラッシュくんとは親密な関係に感じます。

スパイロってクラッシュほどハマれなかったんですよね、一応全クリはしましたけど。

スパイロのカメラワークの悪さってテストプレイの時に日本人だけ異常に3D酔いする人が多数だったらしくてあのカメラになったみたいですが、むしろ劣化ですよ・・・クリア後の海外版風のカメラの方が絶対いいですって。
あと、看板なんですけどこれも実は日本版だけなんですよね。
当時のソニーって妙にローカライズが気合入ってるのが多いんですよね。規制も妙に多いけどw

スパークスって地味ですけど、海外版だとアクアクもヒント言ってくれないんで実質アクアクも日本版以外だとほぼ一緒ですよw 違いは見た目のインパクトと効果音と無敵があるからアクアクの方が印象に残りやすいってくらいですけどねw

トンでもツアーズで出てくる敵のリプトーなんですけど、日本版のパッケージの「スパイロ」って字が海外スタッフに「RIPTO」って見えたらしくて海外スタッフがそう名付けたらしいです。

y.crashさんもクラッシュほどはハマれませんでしたか。

面白さのベクトルが違うとは言え、ぼくもクラッシュ派かな~。

テストプレイのそんなエピソードが・・・なんという不幸な話だw

もっと色んな人にテストプレイさせるべきでした。

SIEのローカライズは定評ありますね。看板の仕様は日本だけだったとは素晴らしい!

個人的にあのテキストは好きなのでローカライズ担当者頑張った!

そしてクラッシュでもそんなカルチャライズがw

アクアクのボイスは好きなので、本当に上手く日本向けにアレンジしているんだなぁ。

スパイロの文字がRIPTOに見えたからそう名付けるとはこちらも面白いエピソード。

本作には面白エピソードがいっぱいありますね♪