【レビュー】Mighty No. 9(マイティナンバーナイン) [評価・感想] パチもん臭いが、古典的な面白さは詰まっている!

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どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2016年6月に配信されたPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii U「Mighty No. 9(マイティナンバーナイン)」のレビューをしていきます。

本作は近未来を舞台にした2Dアクションゲームですが、ロックマンのパチもん臭さが半端なかった!w

しかし、古典的な面白さは詰まっていると思いました。

まずは良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 遠距離攻撃メインの2Dアクションゲーム。
  • ステージの最後にはボスが潜んでいる。
  • ボスを倒すには遠距離攻撃で弱らせてエアダッシュアタックをする必要がある。
初リリース日 2016年6月21日
対応ハード PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii U
ジャンル 2Dアクション
推定クリア時間 5~8時間
価格 配信停止
発売元 comcept

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良いところ

懐かしのロックマン風アクションを楽しめる!

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ん?これ、ロックマンじゃん!?

スクリーンショットを見てそう感じた人も多いと思います。

なんといっても普段、ゲームをやらないうちの母でさえも「ロックマン」と勘違いするくらいですからねw

それもそのハズ。本作は「ロックマン」シリーズの育て親として知られる稲船敬二さんのプロジェクトだからです!

しかも似ているのは見た目だけではありません。

それ以外にも多数の類似点があるんです!

▼Mighty No. 9とロックマンの類似点

  • 遠距離攻撃がメイン。
  • 複数のステージを好きな順番から攻略できる。
  • ステージの最後にはボスが潜んでいる。
  • ボスを倒すことで新たな攻撃技が手に入る。
  • メカニックな世界観。
  • 残機制を採用。

これだけ共通点が多いので、本作は「ロックマン」シリーズの精神的後継作と一部では言われました。

稲船敬二さんはカプコンと喧嘩別れした関係なので、色んな意見があるとは思います。

しかし、個人的に本作が発売されたのはとても嬉しく思いました!

というのも本作が発売された2016年当時、「ロックマン」シリーズは休眠していたからです。

なので、「ロックマン」シリーズファンとしては待望感があったんですね。

差別化を図ったアクセラレートシステム

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どうせならロックマンの名で売り出せば良かったのに・・・

ここまでそっくりだとこんな意見が出てきそうですが、アクセラレートシステムの存在によって差別化を図っていました。

実は本作、単に弾を発射しているだけではクリアできないゲームデザインになっているんです!

スムーズにクリアするためには

敵に弾を当てる→弱った瞬間にエアダッシュアタックをする

という手順を踏まないといけないんですね(ボス戦では必須だったりする)。

しかもエアダッシュアタック(アクセラレート)で敵を倒すことで以下のような効果が発揮するんです!

  • 任意のタイミングで体力を回復できるようになる。
  • 一定時間攻撃力が上昇する。
  • 一定時間防御力が上昇する。
  • 一定時間移動速度が上昇する。

このような効果を発揮するので、使いこなすと便利な機能になるんですね。

そしてこのエアダッシュアタック、なんと空中でも使い放題なんです!

そのため連続で使用すればスイスイとステージを進むことが可能で、スピード感が生まれてきます。

このように本作はエアダッシュの使用を前提にして作られているため、ステージの全長は長めになっていました。

用意されているステージは8+αと少なめですが、それぞれの中身は濃いです。

古典的な面白さが詰まっている!

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ロックマンと言えば難易度の高さ!

道中では初見殺しの罠が満載で、ボス戦では攻撃パターンを完全に把握して戦わなければ勝てません。

初見でのクリアは難しく、トライ&エラーが求められる作品です。

本作でもその点は見事に継承しており、難易度は高めに設定されていました!

どのステージもクリアまでに何度もミスをしてしまい、ゲームオーバーになって最初からやり直す羽目になるでしょう。

個人的にこの手の硬派なアクションは好きなので楽しめました!

さすが「ロックマン」シリーズの精神的続編だけあってこの部分はバッチリです。

サブ要素も満載!

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ステージ数が8+αでは物足りない!

そんな人に向けて本作には様々なサブ要素が収録されています。

まず紹介したいのがチャレンジステージ(EXステージ)。

本作には様々なお題に沿って攻略していくチャレンジステージが60も用意されています。

しかもオンラインでの協力・対戦プレイも用意されているんです!

このような要素は「ロックマン」シリーズでは見られなかったので新鮮でした。

まあ、オンラインでの協力・対戦プレイによって発売が延期しまくったんですけどね!w

それ以外にもボスラッシュ、8bit風サウンドモードなどのお楽しみ要素が用意されていて、サービス精神旺盛です。

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惜しいところ

全体的に安っぽくてパチもん臭くなっている

104

な・・・なんだこのパチもん臭さは!?

「ロックマン」シリーズの精神的続編とは言いますが、何なんでしょう。このパチもん臭さは。

初報でキャラクターデザインが公開された時からそんな印象はありましたが、ゲーム本編のイベントシーンを見ていたらさらに強まりました。

キャラクターは棒立ち。会話シーンでは口パクなし。

モデリングは球状の塊にシールを貼ったようなのっぺり感。

一応、本作はPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii Uで展開されたマルチタイトルですが、どの機種でプレイしても気になってしまう水準です。

そもそも、キャラクターのポジションが「ロックマン」に酷似し過ぎています。

主人公のベックはロックマン。ヒロインのコールはロールちゃん。

三田博士はライト博士。Dr.ブラックウェルはDr.ライト。

このように本作のキャラクターは「ロックマン」シリーズで見られるポジションばかりで、本当に置き換えたような感じです。

そのうえデザインは仮の状態でGOサインを出したかのように洗練されておらず、それがパチもん臭さをさらに強めてしまっています。

終盤のステージがイマイチ

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8個用意されたステージをすべてクリアすると高難易度のステージが追加されます。

言ってしまえば「ロックマン」シリーズで言うワイリーステージのような物なんですが、理不尽でテンポが悪く感じました。

良いところで挙げたように本作はエアダッシュアタックでスイスイ進むスピード感がウリの作品です。

にも関わらず高難易度ステージではステルス要素、謎解き要素、パズル要素を盛り込んで本作の良さを潰しているんですね。

おまけに「ロックマン」シリーズではお馴染みの理不尽な即死ポイントが多く、リトライ時のロード時間が10秒以上と2Dアクションゲームにしては長めだから困った。

一応、救済措置として難易度や残機数の設定機能。多めに設置されたチェックポイント。

ミスが続くことでプレゼントされる追加アイテムなどがありますが、アクションゲームが苦手な人はそれでも苦戦すると思います。

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全体のまとめ

見た目が見た目なので嫌でも「ロックマン」シリーズと比べられてしまう不幸な作品。

しかも本家を越えられているとは言えず、厳しい目で見られてしまいがちです。

しかし、酷評するほど酷い作品なのかと言われるとそうではなく、しっかりとプレイすればそれなりに面白く感じます。

特にエアダッシュアタックによって生まれた駆け引きは爽快で、その点が強調されたステージ・チャレンジは気に入りました。

もし、続編を出す場合、この辺りを強化していけば化けるポテンシャルはあります。

パチもん臭いが、古典的な面白さは詰まっている!

こんな人には特におススメ。
・骨太2Dアクションゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・短気な人。

Mighty No. 9(マイティナンバーナイン)/お気に入り度【65/100%】
プレイした時間・・・約6時間

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22件のコメント

ロックマンの精神的続編、というより、
公式から怒られないように見た目だけ変えた
ロックマンのリビルド(敢えて悪い言い方をするなら焼き直し)
というのが正しいでしょうね
本家が続編作る気がない以上、ファンとしてはこちらに期待するしかないので
それはそれで在り方としては正しいのかもしれませんが

ゆっくりやっても五時間近くで一応クリア出来ました。
たしかにパチもん臭さはありましたし、ボリュームも据え置きにしてはそこまであるように感じませんでしたが、覚えゲー好きな自分は満足しました。
ただ、皆さんが言うように即死に関してはギリギリな所がいくつかあって、イラつきはしましたね。
マリオメーカーでも評価が低かった当たり判定の大きい針は今作でも不評に聞きます。
あと、ストーリーもガンヴォルトみたいに面白味のあるかけあいが少なかったのも残念でしたね。
元敵キャラの援助とかは凄く熱かったし、キャラだちも良かったぶんテキストの少なさが残念でした。
個人的には良作だと思いますが、横スクロールに向かない人には話の展開とか見られないから駄作と感じてしまうような作品でした。
あと、オンラインはなかなかひっかかりませんね。
フレンドとやりたくても、友人は横スクロール苦手で少々折れてて悲しくなりました。
オンライン要素をクリア型にしたのが一番の失態だと思います。

延期に延期を重ねてましたが、うーんという点も残ってしまいましたか(´・ω・`)
ロックマンは好きですが、なんともいえないこの価格設定だと食指は伸びにくいですね…
記事とは関係ないですが、DIVAのために有給取ろうと思ってましたが今週取れなくなっちゃいました\(^o^)/
仕方ないので来週の月曜に取ることにしましたがぐぬぬ…
事前DLだけしといて枕を濡らして寝ることにします。

とりあえず、無事に発売してよかったですね
Xシリーズ寄りけど、無印シリーズの難易度みたいです?
敵に当たるだけどダメージするところがきらいだけど、アクセラレートシステムがあれば、そこそこ補正できそうですね
いやいや…予算を考慮するなら、3Dモデルより2Dのほうが開発費と時間が求められるはずです
近年のアニメすらも3Dモデルが見え見えのシーンが多いです
アニメもあるようだから、続編の前に、今作のアップデートやDLCはあるでしょうね
『RED ASH』の前にはハードの事情でプレイできない『ReCore』がありますね
そっちのレビューもお願いします!

キャラのデザインはいいのにモデリングがひどいのが残念です

>MGMの名無しさん
>ロックマンのリビルド(敢えて悪い言い方をするなら焼き直し)
そんな感じですね。
でも、もうちょっとセンスのある置き換えをしてほしかったなぁ。

>ブルーさん
ボリュームはロックマンシリーズでは標準的なレベルで、
2,700円はちょっと高いかもしれませんが予想通りですね。
即死ポイントは今の時代、受け入れられないものだと思っています。
ロックマンシリーズではよくあるものでしたが、時代は変わりましたからねー。
ガンヴォルトというロックマンゼロの
精神的続編みたいなものが既に存在するだけあって、
そちらとも比べられてしまうのが不幸な作品だと思います。
友人さんは残念でしたね・・・。
この手のゲームは忍耐力が大切だと思います。

>伯爵さん
延期しても気になるところは多い作品ですねー。
ちなみにXboxOne版は2,160円でした!
この値段だったらまあ、良いかなと思っています。
有給取れませんでしたかー。却下されたのかな?
月曜日はなんとか取れる事を祈っています。
このゲームは伯爵さんが最前線で行ってもらいたいので!

>黒詩★紅月さん
まずは無事に発売されたことを喜ぶべきかもしれませんね。
一時期は本当に出るのか怪しかったので。
アクセラレートシステムで紅月ちゃんの苦手な部分は多少補正できそうかな?
それでも即死ポイントとかはイライラするかもw
アニメだったら2Dは大変ですが、
ゲームの場合はいくつかの絵を用意するだけでアクションは作れますので、
予算は抑えられると思うんだけどなー。
ヴァニラウェアクオリティにしたら分かりませんがw
Recoreのレビューも頑張ります!
予想外の面白さに期待です。

>MGMの名無しさん
>キャラのデザインはいいのにモデリングがひどいのが残念です
90年代のゲームかと思ってしまいましたw

> アニメだったら2Dは大変ですが、
> ゲームの場合はいくつかの絵を用意するだけでアクションは作れますので、
> 予算は抑えられると思うんだけどなー。
逆ですよ
2Dはいくつの絵も描けなければアクションすら成立できないです
近年の2Dゲームが激減してます
『KOF』も長い時間にドットを描いた『KOFXIII』が失敗したから、最新作に3Dモデルになったと聞きました
イラストレーターの絵柄までほぼ完璧に再現できる3Dモデル技術が発達してますしね…

>黒詩★紅月さん
最近の基準で作ったらそうですよね。
僕はスーパーファミコンくらいのクオリティを想定して意見を書いてきました。

同時期にRedAshの企画が上がっていたこともありキックスターターには参加しませんでした
3Dじゃなくて完全な2Dにして、限りあるコストを選択と集中すればもっと完成度をあげられたと思います
WiiUでパケ版が出れば買うつもりでしたが結局出ずじまいで買わずじまいでしたね
本家が死んでいる状態だからこそ価値がありましたが、本家が復活してしまうとただのパチもんになってしまうのは悲しい話です
CAPCOMはどこまでロックマンを真面目にやる気なのでしょうかね

ぼくも同じような印象でした。3Dグラフィックにしたことで予算が上がってしまったんじゃないかなぁと。環境破壊描写もありますし。

当時としては発売されて嬉しかったですが、本家が出た今となっては役目を終えてしまった印象です。

次回、出すとしたら再びロックマンが休眠したタイミングかなぁ。

この時期、ロックマンは「10」や「ゼロコレクション」以降休眠してたのでシリーズファンとしては貴重な一作だったかもしれませんね。

本作やインディーズでロックマンライクなゲームが増えたことやクラシックコレクションの売り上げの効果があって、今年にようやく「11」が出たと考えるとなんだか感慨深いです。

復活してよかったね。ロックマン

MightyNo9は結局失敗に終わったのかな。例え失敗でも本作がカプコンに影響を与えたのかなと感じました。

それにしてもキャラ構成が似てるのはさすがに苦笑いです。藤子F不二雄の「ドラえもん」や「キテレツ大百科」などのようですwww

そうなんですよ、この頃はロックマンが休眠していたので本作は重宝しました。

本作が本家に与えた影響はあるかもしれませんね。なので、存在自体は無駄ではなかったと思いますw

置き換えに関してはまさに「ドラえもん」と「キテレツ大百科」ですね。作者が同じという点も共通していますし。

アメリカでのMEGAMANがどうなのかはわかりませんが、日本でのロックマンは「鉄腕アトム」へのオマージュ作品でもありました。そういう意味では本作は「ジェッターマルス」や「スーパータロム」にあたる作品だと言えます。イマイチ力足らずなところも含めて。こういう作品はなんか肩入れしたくなるというか、存在自体がチャーミングですよね。

ほにょさんにとっては美味しいポジションと言える作品でしょうか?w

でも、気持ちは分かりますよ。こういうパチもんというかフォロワーが存在してこそ市場に深みが増すもんですから。

3dsと?psvitaはずっと未発売なんだけど出せられないのかなぁ〜。

個人的にはもうちょっとキャラデザには拘って欲しかった・・・、だって見たまんまロックマンのパチモンなんですもの・・・。その所為で手ぇ出さなかったんだもの・・・、でも確かに本家が休眠状態だったのでシリーズファンは少し嬉しかった人もいたでしょうね。

あのパチもん感でスルーしてしまいましたかw

やっぱり見た目で伝わってくるものはありますからね~

ぼくは見た目に抵抗を持ちつつもずーっと発売を楽しみにしてました。実は3年も待たされたんですよ~