
あつまれ どうぶつの森/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2020年3月に発売されたSwitch「あつまれ どうぶつの森」のレビューをしていきます。
本作は無人島で生活をしていくコミュニケーションゲームですが、2つのトレンドに乗ることで生まれ変わった令和版どう森でした!
素材を集めてアイテムを作成していく「クラフト」
特定の条件を満たすとアンロックされる「実績」
2010年代に入ると上記のようなシステムが大流行します。
「実績」に関してはプラットフォームそのものに搭載され、「クラフト」に関しても「マインクラフト」など数え切れないほど多くのゲームで取り入れるようになりました。
今回レビューするSwitch「あつまれ どうぶつの森」はこれらの要素を盛り込むことで中毒性がグーンと増しています。
さらにはストーリー性が強くなったことでゲームプレイのモチベーションを維持しやすくなり、いわゆる”ゲーム”を求めている人でも楽しみやすくなったんです!
3DS「とびだせ どうぶつの森」が発売されてから8年。
この間、完全新作は発売になりませんでしたが、さすが8年ぶりの完全新作だけあってシリーズのアタリマエを見直しています。
が、新要素によってゲーム内容が複雑化してしまい、良く言えば奥深さが増した。
悪く言えば面倒さが増したゲームになってしまいました。
ここからはそんなSwitch「あつまれ どうぶつの森」について詳しく書いていきます。
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- 無人島に移住して生活を楽しむコミュニケーションゲーム。
- 素材を集めて道具などのアイテムを作成できる。
- 島で生活をすることでマイルが溜まっていく。
初リリース日 | 2020年3月20日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | コミュニケーション |
推定クリア時間 | 30~40時間 |
売上 | 初週188.1万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
クラフト要素(DIY)によって増した中毒性
素材を集めてアイテムを作成していく「クラフト」。
「マインクラフト」など数え切れないほど多くのゲームに存在する要素ですが、今回レビューするSwitch「あつまれ どうぶつの森」にもDIYという形で搭載されています!
例えば「オノ」を作成するとしますね?
その場合、
- 木材×3
- 鉄鉱石×1
- ショボいオノ×1
といった材料が必要になるので集めなければなりません。
このように材料を集めてアイテムを作成していく流れが地味に面白いんです!
材料とひと括りにしていますが、入手できる条件はそれぞれ大きく異なります。
木を叩いたら出てきたり、岩を叩いたら出てきたり。
さらには材料自体をDIYで作らないといけない場合もあり、良いアイテムほど完成までのフローチャートは複雑化していきます。
なんて考えながら島の中をウロウロしていたらあっという間に時間が過ぎてしまいます。
「マインクラフト」などでお馴染みとは言えとんでもない新要素を盛り込んできました!w
実績要素(マイル)によって増したモチベーション
特定の条件を満たすとアンロックされる「実績」。
PS/Xboxハードでお馴染みの要素ですが、本作では「マイル」という形で登場し、
- 住人にあいさつをする
- 魚を釣る
- 虫を捕まえる
といった感じで条件を満たすことで埋められていき、ポイントという形で報酬が貰えるんですよ。
ここで重要になってくるのが溜まったポイントの活用方法。
単にレアアイテムを購入できるだけではなく、新要素をアンロックするうえでも必要になってくるんです。
おかげでゲームプレイのモチベーションが大幅に増しました!
でも、こういった要素は”やらされている感”が出てしまいがちじゃないですか?
本作の場合、達成条件が非常に多いのでそんな印象は持ちません。
むしろ、次から次へと達成条件が出てくるので自由度が高く感じました。
ゲームを進めていくとデイリーキャンペーンみたいな項目も出てくるので、さらにモチベーションを高めてくれます。
この辺りは類似要素を盛り込んでいたiOS/Android「どうぶつの森 ポケットキャンプ」での反省点を活かしている印象です。
点と点を繋いだストーリー要素
材料を集めてアイテムを作成していく「DIY」。
特定の条件を満たすとアンロックされてポイントが溜まる「マイル」。
ここまで2つの新要素を語ってみましたが、「どうぶつの森」シリーズの根底には「スローライフ」があるじゃないですか?
目的もなしに村や島での生活を楽しむ。
そんなゲームだったので、新要素が面白さと結びつかない可能性もあったでしょう。
ところが強化されたストーリーによって各要素の点と点を繋げることに成功しています!
無人島に移住し発展させる。
今作のストーリーを大まかに言うとこんな感じですが、新要素となる「DIY」「マイル」のチュートリアル的な役割も果たしているんです!
例えばゲーム開始時には最初の移住費用として5,000マイルが必要になり、溜めなければ進展がなくなりますから。
このように本作は新要素を絡めたストーリーが展開され、シングルプレイのゲームとしてある程度は成立する内容と化しました。
さすがに大作RPGほどの濃いストーリーは味わえませんが、昔の「モンスターハンター」シリーズくらいのストーリー性を感じられるんじゃないかと思います。
そんなストーリー性を強調させるのがスタッフロール。
従来の作品ではスタッフロールがとあるシーンで唐突に挿入されましたが、今作では一定の目的をこなした後に挿入されます。
スタッフロールが流れるシーンのシチュエーションは過去作と大差ないので、シリーズ作品を全てプレイした者としては感慨深く感じました。
1世代進んだグラフィックのクオリティ
「どうぶつの森」本編としては初のHD機での発売というのもありますが、グラフィックのクオリティは1世代進んでいる印象です。
クオリティが増した点を挙げさせていただくと
- キャラクターの走り方がリアルになった
- 木が風の影響で細かく揺れるようになった
- ライティングの表現が細かくなった
- どうぶつ達のディテールが細かくなった
- アイテムのディテールが細かくなった
などキリがなく、プレイ開始直後は前作からの進化具合に感激しました!
特に嬉しいのが、アイテムのディテールが細かくなったこと。
「どうぶつの森」シリーズってコレクションの側面が強かったりするんですよ。
家具、虫、魚、化石 etc…
これらのアイテムを年単位で集めていき、飾って楽しむことに面白さの比重が置かれています。
なので、ディテールが細かくなったのは面白さの向上に直結するんです!
過去作で入手済みのアイテムでも手に入った時はじっくりと眺めてしまいました!w
そんなコレクション要素の楽しさをさらに高めてくれるのが刷新された博物館。
博物館はGC「どうぶつの森+」で初登場した施設で、手に入れた「虫」「魚」「化石」を寄贈することで発展していきます。
内部の構造は作品を重ねる毎に複雑化していましたが、今作では全面的に刷新されていたんです!
分かりやすく言うと魚のエリアは水族館。
化石のエリア博物館と化したと言い切っても良いくらい作り込まれています。
こんな素晴らしい空間を作られたらコンプリートを目指したくなってしまうじゃないですか!w
大幅に増した屋外のクリエイト機能
「どうぶつの森」シリーズはフィールドをクリエイトする側面も強くあります。
その中でも自分の家をクリエイトする方面に力が入っていましたが、今作では屋外のクリエイト機能も大幅に増しました!
なんと、家具を外にも設置できるようになったんです!
従来の作品では家具を外に置くと葉っぱのグラフィックに統一されました。
ところが今作の場合、家具がしっかりと描かれているんです!
そのうえ触れるとリアクションを起こす場合があるので、部屋の中と同じような扱いになっています。
おかげで屋外マップの個性を持たせやすくなり、フレンドをお招きするモチベーションが増しました。
何度かフレンドさんの島へ遊びに行きましたが、凄い人は同じテーマの家具を外に飾って屋台やキャンプ場などを作り上げていたから驚きました。
もしかしたら今後、「マインクラフト」のようにパロディ系の島をSNSなどで公開することがトレンドになるかも知れません。
そんな屋外のクリエイト機能をさらに高めてくれるのが新要素の「島クリエイト」。
なんと、今作では屋外マップの地形を弄ることができるようになったんです!
川に土を植えて向こう岸に繋げたり、崖を壊して道を作ったり。
「マインクラフト」ほど地形を細かく弄ることは出来ませんが、人工的なマップを生み出しやすくなりました。
解禁するまで数十時間掛かりますが、島クリエイトがアンロックされてからはさらに面白くなってくるので是非多くの人に体験してもらいらいです。
惜しいところ
煩雑化したユーザーインターフェース
ユーザーインターフェースは全体的に煩雑化しています。
大きな要因となっているのが新要素の「DIY」。
このような要素が追加されたことでアイテムが細分化されてしまい、管理が面倒になってしまいました。
一応、
- 同一アイテムを複数所有している場合は1マスにまとめられる
- リングコマンドによって指定の道具をすぐ取り出せる
- 部屋の中ではタンスがなくてもアイテムを収納できる
- ゲームを進めることでポケットを拡張できる
といった改善点が見受けられますが、それでも面倒さが増しています。
ポケットには材料とアイテムが混合しているので管理が大変ですし、DIYも1個作る毎に細かい演出が挿入されてテンポが悪いですから。
前作からの改善点として「部屋の中ではタンスがなくてもアイテムを収納できるようになった」って言いましたけど、同じようなことを外でやれたら快適性が一気に増すと思うんですよ。
家具のタンスを外に置いたら収納ボックスに保存しているアイテムを取り出せる仕様にしてもらえませんかね~?
「マインクラフト」では収納ボックスを外に置くことができるので参考にしてほしいです。
面倒さが増しているという意味では「釣り竿」や「虫取り網」などほとんどすべての道具が壊れる仕様になったのも困りました。
従来の作品でも壊れる道具は存在しましたが、今作は耐久値が大幅に低下して下位互換版は40回使用するだけで壊れてしまうので頻繁に作り直さないといけません。
一応、耐久値が非常に高い道具も存在しますが、入手条件は非常に厳しくなっています。
待ち時間が長い
データ量が増した弊害なのでしょうか?待ち時間が全体的に長くなっています。
まず気になったのが起動してからプレイできるまでに掛かる時間。
試しに起動時のロード時間→タイトル画面→プレイを開始するためのロード時間の合計を5回計測してみたところ以下のような結果になりました。
起動日 | 同じ日に起動 | 翌日に起動 |
1回目 | 約50秒 | 約1分13秒 |
2回目 | 約49秒 | 約1分7秒 |
3回目 | 約51秒 | 約1分3秒 |
4回目 | 約48秒 | 約1分4秒 |
5回目 | 約47秒 | 約1分9秒 |
※microSDカード microSDXCカード 256GB JNH 超高速Class10 を使用。
どうでしょう?長いですよね?
読み込むデータ量などで前後するので一概に何秒なのかは言えませんが、それにしたって長すぎる!
今作は屋外にも家具を設置できるようになり、地形も弄れるようになりました。
その影響で読み込みのデータ容量が増しているんだと思いますが、従来の作品と比べてプレイするのが億劫になっています。
困ったことにスリープモードから復帰時にも日付変更による読み込みが1分近くも発生するんですよ。
もう少しテンポ良く楽しめるようにしてほしかった。
あと、マルチプレイ時の待ち時間も相変わらず長いです。
誰かが島へ遊びに来た場合、長ったらしい演出が挿入されるんですよ。
演出自体は飛行機のCMみたいでカッコいいんですが、毎回挿入されるとキツイものがあります。
本作では8人同時プレイができるようになりました。
もし、オンラインでの8人同時プレイを行う場合、そんなイベントシーンを7回も見ないといけないのはキツイですw
ただ、初めての方とテキストやボイスでチャットをする場合、緊張することもあります。
そんな時に訪問時の演出が挿入されると心の準備ができるので、一概に悪いとは言えません。
ぼくの場合、同じ人と何度も遊んだので、2回目以降の訪問時はスキップできる機能が欲しかったですが。
据え置き機のゲームなのにデータファイルは携帯機仕様
Switchは据え置き機と携帯機のハイブリッド式のゲーム機です。
系譜的には据え置き機寄りだと思うんですが、今作のデータファイルは悪い意味で携帯機仕様となっています。
なんと、1台の本体で作成できる島は1つだけなんです!
「あつまれ どうぶつの森」のゲームソフトを2本以上購入しても本体が同じであれば複数の島を作ることは出来ません。
その代わり1つの島につき最大8人のユーザーを登録出来ますが、どうせ楽しむなら自分だけの島をクリエイトしたいじゃないですか?
その場合、ゲームソフトだけではなくゲームハードも買い足さないといけないので、まるで携帯ゲーム機ソフトのように感じました。
ゲームソフトやゲームハードが安ければ良かったんですが、ソフトは約6,000円。ハードは22,000円から33,000円もします。
DSや3DSほどは気軽に買い足せないので、家庭内で共有して楽しむ場合は喧嘩になるかも知れません。
あつまれ どうぶつの森(ACNH)のレビューまとめ
根本的な楽しさに大きな変化はありませんが、「DIY」「マイル」といった新要素によって奥深さが増しています。
それでいてクリエイト機能やグラフィックのクオリティに磨きがかかり、ゲームプレイのモチベーションも大幅に増しました。
一方、新要素によって煩雑さや待ち時間が増しているようにも感じられ、過去作が好きな方でも合わない可能性があります。
幸いにも頻繁にアップデートを繰り返して細かい部分を治そうとする気概を感じられるので現状の問題点を少しでも直してほしいです。
ぼくがアップデートで直してほしい点を挙げさせていただくと
- 外でも収納ボックスを使えるようにする
- DIYで同じ種類のアイテムをまとめて作成できるようにする
- 読み込み時間の長さを改善する
- マルチプレイ時のイベントシーンをスキップできる機能を追加する
といった感じになります。
少々不満点を多めに語ってしまいましたが、ゲーム自体は面白くて最近は起動するのが習慣になってきています。
改善の余地はあるので、新境地を開拓したからには時間を掛けて洗練してほしいです。
2つのトレンドに乗ることで生まれ変わった令和版どう森!
こんな人には特におススメ。
・コミュニケーション好き。
・クリエイト好き。
・作業ゲー好き。
こんな人にはおススメできない。
・作業ゲーが苦手な人。
・めんどくさがり屋。
あつまれ どうぶつの森/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約35時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
おひさです。
ダイレクトを見てとりあえずDL版で無人島生活を始めて見ましたが、初日だけでもそこそこな虫や魚が捕れたり、DIYがなかなか便利だったりと割と出来る事は少なくありません♪
初めてぶつ森をプレイして分かりましたが、なるほど・・・癒やされますねえ。
特に何の目的も無くても、適当に虫取ったり草むしりするだけでもどことなく心地良いし、住民との会話もバリエーションあって面白いです。
捕った虫や草は売ればお金になるので、やる事なす事全てが無駄にならないのもGOODです!!一方で斧や釣り竿が消耗品なのはゼルダBtoWを思い出しますね。
そして・・・正にこのコメを書いてる間(しかも夜)に聴くラジオ+環境音、たまに画面を覗くとテント内のランプが良い雰囲気を生み出し・・・なんというリラクゼーション・・・。
寝っ転がりながらラジオを聴き、そのままセーブして終わるという流れが素敵です。
という訳で今日から無人島ライフをのんびり楽しみたいと思います。
DL版のおかげで他のゲームの息抜きとしても最適なので、相当長い付き合いになるかもしれません。