

ロックマン11 運命の歯車!!/PS4 / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年10月に発売されたPS4/Xbox One/Switch「ロックマン11 運命の歯車!!」のレビューをしていきます。
本作は人気2Dアクションゲーム「ロックマン」シリーズのナンバリング11作目ですが、様々なしがらみを抱えながらもわが道を貫いた良質なクラシックゲームでした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
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- 遠距離攻撃メインの2Dアクションゲーム。
- 8個のステージを好きな順番から攻略できる。
- 一時的に辺りを遅くしたり攻撃力を上昇させられる能力が新たに追加された。
初リリース日 | 2018年10月4日 |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 5~8時間 |
売上 | 初週2.7万本/累計3.8万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
超久々の完全新作
おかえり、ロックマン!
思わずそう言いたくなってしまうほど「ロックマン」シリーズの完全新作はずーっと発売されてきませんでした。
そんな中で発売されたのが今回レビューする「ロックマン11 運命の歯車!!」。
前作の「10」から数えると8年ぶりの完全新作ですが、最先端の技術を駆使した作品になると「8」以来22年ぶりになるんです!
一応、本作の間が発売される少し前にはコレクションパッケージや精神的後継作が発売になりましたが、やっぱり一番は本家の完全新作なんですよ。
驚くほど踏襲してきたゲームデザイン
久しぶりの完全新作!
シリーズファンとしてはもちろん嬉しいですが、世の中には久しぶり過ぎて変わり果ててしまった完全新作も存在します。
そんな中、本作は驚くほど過去作を踏襲してきました!
8個のステージを好きな順番からプレイできる選択形式。
メロディアスなBGM。お馴染みのキャラクター。
要素を挙げだしたらキリがないほどで、よく今の時代にここまで踏襲して来れたなぁと感心してしまいます。
特に嬉しかったのが、歯ごたえのあるゲームバランス。
本作は2018年に発売された2Dアクションゲームとは思えないほどストイックな作りです。
油断していたらすぐゲームオーバーになるほどの凶悪さで、心の骨をポッキリ折ってきます。
しかし、理不尽なのかと言われるとそうではなく、学習をすることで簡単にステージをクリアできるようになるんですね。
実際、ぼくも当初はブロックマンステージをクリアするまでに5回もゲームオーバーになったんですが、今ではノーコンテニューでクリア出来ます♪
あれだけ苦戦していたステージをノーコンテニューでクリアできるとは!?
自分の上達ぶりに感動してしまいました♪
これだよ!ぼくはゲームにこの感覚を求めていたんだよ!
「ロックマン」シリーズが好きでよかったと思った瞬間です。
ダブルギアシステムによって大きく変わったゲーム性
久しぶりの完全新作は嬉しいけど、マンネリ化しているでしょ?
そんな意見を覆してくれたのが新搭載のダブルギアシステムです!
ギアチェンジすることで一定時間、以下のような効果が発生します。
- ゲーム内の時間を遅くする(スピードギア)。
- バスターと特殊武器の威力を上昇させられる(パワーギア)。
どちらも状況によっては非常に便利な能力で重宝しました。
というのも本作は難易度が非常に高いからです!
ボーッとしていたら頭からブロックが降ってくるわ敵の弾に当たるわで痛い痛いw
しかし、周りをスローにすることであら不思議。
ビックリするくらい簡単にブロックや弾を避けることが出来ます。
上手い人は使用しなくても回避できると思いますが、ぼくのようなヘタレには超助かる能力です!
ポイントなのが、ギアチェンジできる時間は限られていること。
しかも使い過ぎるとオーバーヒートしてしまい、しばらく使えなくなってしまうので、残量に気を付けないといけないんですね。
ダブルギアの管理はまるで「モンスターハンター」シリーズのスタミナゲージみたいで新たな駆け引きを生み出しています。
お馴染みの仕掛けを設置することで際立つダブルギアシステムの魅力
ダブルギアシステムの便利さをさらに実感できるのがお馴染みの仕掛け!
本作は過去作のオマージュが満載で、懐かしのネタが満載なんです。
例えばボスキャラのイエローデビルが久しぶりに復活を果たしました。
イエローデビルと言えばシリーズ最凶なので、「え?あのイエローデビル?」と青ざめる方も出てきそうですねw
だって、自分の肉片を1個ずつ飛ばして来るので避けにくいですし、弱点となる目玉も一瞬しか開かないのでほとんどダメージを与えられませんから。
しかし、ダブルギアシステムを活用すれば話は別です。
肉片はスピードギアで簡単に避けられますし、パワーギアを駆使すれば目玉に大ダメージを与えられますからね。
このようにお馴染みの敵をあえて登場させてダブルギアシステムの魅力を実感させるやり方は上手いと思いました。
他にも消える足場、トゲトゲエリアなどお馴染みの嫌らしい仕掛けは満載ですが、ダブルギアシステムを活用すれば楽になります。
噛めば噛むほど味が出てくる奥深さ
本作のステージ数は8+αしかありません。
2018年に発売するパッケージタイトルとして見るとあまりにも少なく感じますよね?
が、80以上のチャレンジ要素によってリプレイ性が高まっていました!
指定の時間を目標にトライするタイムアタック。
連続で敵を倒してボーナスを稼いでいくスコアアタック。
このように本作には様々なチャレンジが用意されており、同じステージでも何回も楽しめるようになっているんです!
特にやり甲斐あるのが、タイムアタック。
本作ではテクニックを駆使すれば驚くほどタイムを短縮できるんですよ。
ダブルギアはもちろんサブウェポンも活用すればタイムを大幅に短縮することが可能で、いかに計算されてステージを構成しているのかを思い知らされます。
当初はクリアするのに20分かかったステージもその気になれば2~3分程度でクリアできるかもしれません。
PS4/Xbox One版の場合、トロフィーや実績によってやり込むモチベーションが増すので嬉しかったです。
オンラインランキング画面ではリプレイ映像を眺められるので、それをヒントにトライしてみましょう!
新規ユーザーに向けた様々な配慮
ロックマンデビューを果たしたいけど私にもできるのかしら?
そんな初心者の方に向けて本作には様々な配慮がなされています。
まず挙げたいのが幅広い難易度設定。
なんと、本作には4段階もの難易度設定が可能なんです!
最低難易度となる「NEW COMER」に至っては以下のような救済措置が用意されていました。
- 残機無限。
- 敵の耐久力減少。
- 被ダメージ量低下。
- チェックポイント大幅増量。
- 落下ミス無効。
- トゲによる即死無効。
このように「これでもか!」というほど難易度が下げられていて、これだったら2Dアクションゲームが苦手な人でもクリアできると思います。
初心者の方はまず「NEW COMER」から始め、「ADVANCE」「ORIGINRL SPEC」と難易度を上げて2周目、3周目を始めてみてはいかがでしょうか?
それ以外にもネジを集めることでアイテムと交換できる救済措置が用意されています。
アイテムの単価は安く、難易度「ORIGINRL SPEC」でも簡単に残機9体&E缶6個所持が出来ました。
そのためじっくりプレイすれば高難易度モードでのクリアも不可能ではありません。
アイテムウェポンの切り替えもやりやすくなりましたし、過去作よりもかゆいところに手が届く作りになっています。
惜しいところ
様々なしがらみによって狂った歯車
初代「ロックマン」が発売されてから31年が経った2018年。
ユーザーの趣向は多様化し、様々なニーズに応えなくてはならなくなりました。
価格以上の満足感を!
サクサク楽しめるような難易度を!
歯ごたえのある難易度を!
本作の場合、このようなニーズを応えようとする気概は感じられました。
が、様々なしがらみによって歯車が狂ってしまった部分もあると思うんですよね。
個人的に感じたのがステージの長さ。
今作のステージは体感的には過去作の1.5~2倍ほどの全長で、ミスを考慮に入れると1ステージクリアに20~30分かかります。
が、これはあくまでも難易度「ORIGINRL SPEC」での話です。
難易度「NEW COMER」だと本当にサクサク進められるので、このくらいのボリューム感が丁度良いと思います。
このように難易度次第でステージの長さに対しての印象が変わるのが気になりました。
あんまりサクサク進められるとフルプライス分の満足感を味わいにくくなりますし、難しいところですね。
古臭さによって好みが分かれる
本作は幅広い難易度設定によって誰でもクリアできる作品ではあると思います。
が、本作の内容に満足できる人はかなり限られると思いました。
というのも本作はやり込み要素を入れて初めて満足できるボリューム感だからです。
ぼくは難易度「ORIGINRL SPEC」でクリアしましたが、それでも5時間以内で終わりました。
ハッキリ言ってこれだけだと5,000円分の満足感はありません。
でも、80以上のチャレンジをある程度やり込んで各ステージの奥深さを実感してからは価格相応の内容に感じられました。
逆に言えばここまでやり込まないと定価以上の満足感を味わいにくいので、そこでかなり人を選ぶと思います。
この点は過去作にも言えることですが、本作の場合、グラフィックの向上が足を引っ張っていると思いました。
グラフィックが向上すると現代風に感じてしまい、自然とハードルも現代基準になってしまいますからね・・・。
全体のまとめ
2018年発売のタイトルとは思えないほど古典的な作り。
人によっては古臭く感じられると思いますが、シリーズファンとしては楽しめました!
特に新搭載のダブルギアシステムは「ロックマン」に新たな魅力を生み出していて今後のスタンダードにしても良いくらい。
様々なユーザーのニーズに応えなくてはならない”しがらみ”によって若干歯車が狂っている部分もありますが、概ね満足しています。
様々なしがらみを抱えながらもわが道を貫いた良質なクラシックゲーム!
こんな人には特におススメ。
・2Dアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・1周クリアで満足してしまう人。
ロックマン11 運命の歯車!!/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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これは意外と面白そう
昔のままな部分があるのがいいですね
やはり俺でもオリジナルの難易度でやりたいです笑
しかしトゲの写真みるだけでトラウマが蘇りますね〜
最近のゲームらしくユーザーフレンドリーになってるのがいいですね
値段がちょっと購入をためらいますが笑
これもレトロモードとかあったらすごいよさそうだなあ